ゲスト
(ka0000)
【陶曲】脚本家の襲撃~ヴァリオス
マスター:大林さゆる

- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 1~25人
- サポート
- 0~0人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 6日
- 締切
- 2018/03/06 07:30
- 完成日
- 2018/03/14 23:56
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●
深淵の闇……。
「嫉妬王よ。魔術師協会が、そのような企みを?」
白い仮面を付けた男…カッツォ・ヴォイ(kz0224)は、『我が君』と従う嫉妬王ラルヴァの御前にて、右膝をつき、頭を下げた。
「アメンスィが、わしの『腕』を破壊したのは魔術師協会の内部……我々、嫉妬の眷属を見下しているのだよ」
ラルヴァが、淡々と告げた。
我が君の言葉に、カッツォは激しい憎しみを顕にした。
「アメンスィめ、どこまで、我々を侮辱すれば気がすむのだ……許せぬ。いや、アメンスィだけではない。魔術師協会も、この大地と共に消し去り、『無』へと回帰させてやろうではないか」
「……カッツォ、君は本当によくやってくれているな」
凍てつく瞳でラルヴァが言うが、カッツォは恍惚に満ちた声で応えた。
「お褒めの言葉、それだけで十分でございます。次の策では、私が自ら……」
「ふむ、そうかい。君が、そうしたいなら、そうすれば良い」
ラルヴァはそう言った後、闇の中へと消えていった。
●
自由都市同盟、極彩色の街「ヴァリオス」。
街道沿いから、自動人形の集団が、突如として姿を現した。
同盟の陸軍は、ヴァリオス周辺に防衛網を張り巡らせていた。
偵察隊が、街の入口に戻ってくる。
「白い仮面を付けた男を発見。あれは、間違いなく、カッツォ・ヴォイだ。自動人形の集団だけでなく、大型の自動兵器も引き連れている。気を付けろ!」
「カッツォが相手では、我々だけでは敵の進軍を食い止めることは難しい。すぐにハンターズソサエティに援軍を要請してくれ」
兵士から連絡を受けて、魔術師スコットは本部へとコンタクトを取った。
まず、駆けつけてきたのは、マクシミリアン・ヴァイス(kz0003)、オートマトンの少年…ディエス(kz0248)だ。
「カッツォ……しばらく大人しくしていたと思っていたら、ここが狙いだったのか?」
マクシミリアンは素早く走り出し、自動人形の集団へと接近していく。
街道を規則正しく進軍してきたのは、カッツォ率いる自動兵器の集団であった。
ディエスは後衛から、仲間のハンターたちを支援することにした。
「あのオートマトンたち、まさか、ボクみたいにエバーグリーンから連れ去られてきたのかな?」
心配を余所に、カッツォの支配下にある自動人形たちが、ハンターたちに狙いを定めて銃を構えていた。
「ディエス、見た目に惑わされるな。オートマトンに似せた嫉妬の眷属だ。良いな?」
マクシミリアンは、常に落ち着いていた。
「そ、そうだった。仲間に似せたようなヴォイドを作るのは、カッツォがやりそうなことだよね」
ディエスは我に返り、前方を見据えた。
自動人形だけでなく、オート・パラディンに似た大型自動兵器が、カッツォを取り囲むように防衛陣を作り、銃口をハンターたちに向けていた。
カッツォが右手に持つステッキの先で地面を叩き、左手の指を軽く鳴らした。
「勝つか、負けるか、ではない。いかにして『物語』を盛り上げるのかが、鍵……フフフ」
意味があるのか、否か。
闘いの旗が、怒涛の中、振り下ろされた。
深淵の闇……。
「嫉妬王よ。魔術師協会が、そのような企みを?」
白い仮面を付けた男…カッツォ・ヴォイ(kz0224)は、『我が君』と従う嫉妬王ラルヴァの御前にて、右膝をつき、頭を下げた。
「アメンスィが、わしの『腕』を破壊したのは魔術師協会の内部……我々、嫉妬の眷属を見下しているのだよ」
ラルヴァが、淡々と告げた。
我が君の言葉に、カッツォは激しい憎しみを顕にした。
「アメンスィめ、どこまで、我々を侮辱すれば気がすむのだ……許せぬ。いや、アメンスィだけではない。魔術師協会も、この大地と共に消し去り、『無』へと回帰させてやろうではないか」
「……カッツォ、君は本当によくやってくれているな」
凍てつく瞳でラルヴァが言うが、カッツォは恍惚に満ちた声で応えた。
「お褒めの言葉、それだけで十分でございます。次の策では、私が自ら……」
「ふむ、そうかい。君が、そうしたいなら、そうすれば良い」
ラルヴァはそう言った後、闇の中へと消えていった。
●
自由都市同盟、極彩色の街「ヴァリオス」。
街道沿いから、自動人形の集団が、突如として姿を現した。
同盟の陸軍は、ヴァリオス周辺に防衛網を張り巡らせていた。
偵察隊が、街の入口に戻ってくる。
「白い仮面を付けた男を発見。あれは、間違いなく、カッツォ・ヴォイだ。自動人形の集団だけでなく、大型の自動兵器も引き連れている。気を付けろ!」
「カッツォが相手では、我々だけでは敵の進軍を食い止めることは難しい。すぐにハンターズソサエティに援軍を要請してくれ」
兵士から連絡を受けて、魔術師スコットは本部へとコンタクトを取った。
まず、駆けつけてきたのは、マクシミリアン・ヴァイス(kz0003)、オートマトンの少年…ディエス(kz0248)だ。
「カッツォ……しばらく大人しくしていたと思っていたら、ここが狙いだったのか?」
マクシミリアンは素早く走り出し、自動人形の集団へと接近していく。
街道を規則正しく進軍してきたのは、カッツォ率いる自動兵器の集団であった。
ディエスは後衛から、仲間のハンターたちを支援することにした。
「あのオートマトンたち、まさか、ボクみたいにエバーグリーンから連れ去られてきたのかな?」
心配を余所に、カッツォの支配下にある自動人形たちが、ハンターたちに狙いを定めて銃を構えていた。
「ディエス、見た目に惑わされるな。オートマトンに似せた嫉妬の眷属だ。良いな?」
マクシミリアンは、常に落ち着いていた。
「そ、そうだった。仲間に似せたようなヴォイドを作るのは、カッツォがやりそうなことだよね」
ディエスは我に返り、前方を見据えた。
自動人形だけでなく、オート・パラディンに似た大型自動兵器が、カッツォを取り囲むように防衛陣を作り、銃口をハンターたちに向けていた。
カッツォが右手に持つステッキの先で地面を叩き、左手の指を軽く鳴らした。
「勝つか、負けるか、ではない。いかにして『物語』を盛り上げるのかが、鍵……フフフ」
意味があるのか、否か。
闘いの旗が、怒涛の中、振り下ろされた。
リプレイ本文
ヴァリオスから、1キロほど離れた街道。
先手は、カッツォ・ヴォイ率いる自動兵器軍団であった。
前衛のジュエル・ソルジャーたちは、ハンターたちに接近すると大型の槍を振り下ろすが、フィロ(ka6966)と冷泉 緋百合(ka6936)は、素早く回避していく。
「エバーグリーンの仲間達を、嫉妬の眷属にしたカッツォが許せません」
フィロの脳裏には、大切な者や仲間を歪虚に奪われた記憶が断片的に残っていた。
「仮面野郎……噂では聴いてたけど」
緋百合はそう呟くが、今回の狙いはソルジャーだ。
中衛に陣取っていたジュエル・ソルジャーたちが、10m程移動し、アサルトライフルを構えてハンターたちに狙いを定めて、銃弾を放ってきた。
ジュード・エアハート(ka0410)は、キヅカ・リク(ka0038)の隣に立ち、次の攻撃に備えながら、敵の銃弾を回避した。
「陣形を決めておいて良かったよ。先手を打たれても、まだ勝ち目はある」
リクは戦況を鑑みて、前もってハンターたちに▲の形状を取るように伝達していたのだ。
「皆が協力してくれたから、連絡も取り易くなったよね」
ジュードの狙いはジュエル・パラディンだが、まずはソルジャーたちの攻撃を避けることに専念していた。
後衛にいたジュエル・パラディン5体が、マテリアルレーザーを放ってきた。
アルト・ヴァレンティーニ(ka3109)は、軽々とレーザーを回避。
「軽い運動には、なったな」
ハンターたちは、敵の攻撃を全て受け流し、攻撃開始となった。
「敵が接近してきたのなら……こうするまで…」
フィーナ・マギ・フィルム(ka6617)が、『叡智の奔流』でマテリアルを練り上げ、意識を集中させた『多重魔法陣:煉獄』を解き放った。狙いはジュエル・ソルジャーの集団……頭上に燃え盛る火球を生み出し、次々と流星のように降り注ぐ。広範囲を焼き払い爆散させる大魔法によって、中衛にいたジュエル・ソルジャーが、14体、消滅。
爆炎が消え去ると、ジュエル・パラディンとカッツォの姿が、ハンターたちにも目視できた。
残りのソルジャーたちは無機質な瞳孔をしていた。
ハンターに接近してきた前衛のジュエル・ソルジャーたちはフィーナの魔法に巻き込まれず、未だ、前方を塞いでいた。
「エバーグリーンでもパラディンを見かけたことあるが、ここまで御出座しとはな」
レイオス・アクアウォーカー(ka1990)は、闘旋剣「デイブレイカー」による『薙ぎ払い』を繰り出し、前方に立ち塞がるソルジャーたちを消滅させると、パラディン目掛けて走り出す。
余談だが、陰陽符ではソウルエッジは発動しない。
さらにハンターたちの攻撃は続く。
「無駄な感情を排して、敵を殺せるのは自動兵器だけの専売特許ではないのだぞ?」
コーネリア・ミラ・スペンサー(ka4561)は狙いを定めてマシンガン「プレートスNH3」を構え、中衛に残っているソルジャーたちに『フォールシュート』を放った。弾丸の雨が、範囲内のいるソルジャーたちに降り注ぎ、銃弾が敵に命中すると消滅していった。
ミオレスカ(ka3496)はコーネリアと連携しながら、敵の中に部隊長らしき個体がいるか、探していた。
イヤリング「エピキノニア」の通信機能を使って、カーミン・S・フィールズ(ka1559)に知らせる。
「こちらミオレスカ、カッツォが肩に乗っているパラディンを発見しました。その個体の動向に注意してください」
『こちらカーミン、了解よ。あからさまにカッツォがパラディンの肩に乗ってるのが気になるけど、その個体には特に注意ね』
カーミンはイヤリング「エピキノニア」で受信し、魔導拡声機「ナーハリヒト」を使って周囲にいる仲間にカッツォの位置を知らせていた。
パトリシア=K=ポラリス(ka5996)はトランシーバーを使って、同盟陸軍の隊長と連絡を取り合っていた。
「パティから、陸軍へ。カッツォの自動兵器集団は陽動の動き有り。防衛網の配置はそのままで、維持に徹してください。以上でース♪」
パトリシアからの連絡を受けた同盟の陸軍は、街周囲の防衛網をさらに固めて防衛に専念することができた。
道元 ガンジ(ka6005)の予想通り、ヴァリオスに侵入しようとするジュエル・ソルジャーがいた。
「範囲攻撃から抜けてきたソルジャー、見ーっけ!」
ガンジの『現界せしもの《黒狼》』にて纏う幻影は、二足歩行の巨大な黒狼……大鎌「グリムリーパー」を振り回し『ノックバック』でソルジャーが弾き飛ばされ、ダメージも同時に喰らって消滅していく。
「ヴァリオスには、避難中の市民たちがいるんだ。絶対に、守ってやるぜ」
ガンジは無駄に動かず、街への侵入を試みる敵を警戒していた。それが功を奏して、同盟陸軍の防衛網も破られることはなかった。
「まずは、ソルジャーを片付けてからだな」
アルトは『飛花・焔』にて加速し、『踏鳴』で反動をつけると、素早く駆け抜けながらソルジャーたちを『散華』で粉砕していき、一気にパラディンの手前まで辿り着いていた。
アイビス・グラス(ka2477)が全力で駆け出し、パラディンの手前にいるアルトの左側に隣接した。
「カッツォが率いているパラディン……どうも嫌な感じがするのよね。気を抜いたら命取りになりかねないわ」
アイビスの直感……1人で勝てる敵ではない。だからこそ仲間と連携しつつ、敵陣の死角を狙っていくつもりでいた。
「術式、展開!」
後方にいた歩夢(ka5975)は、護法籠手「防壁」による『修祓陣』を発動させた。術者を中心とした結界を展開させ、範囲内にいる味方たちは、大地から立ち上る美しい光によって防御力が上がる術だ。
歩夢が移動すると、効果範囲もそれに伴い移動していくため、神代 誠一(ka2086)と七夜・真夕(ka3977)も同時に前方へと駆けていく。
「勘だけど、カッツォはパラディンを囮にして擦り抜けて、こっちに向かってくる可能性がある。ちょっとした細工をするから、もし、カッツォが攻めてきたら、俺から離れてくれ」
歩夢の言葉に、誠一と真夕が頷く。
「了解です。俺はできるだけ、カッツォに接近しながら様子を見ます」
誠一にも、カッツォに対抗する考えがあった。『ナイトカーテン』を発動した誠一は、ソルジャーやパラディンたちの認識から外れていた。
「なら、私は誠一たちの援護に廻るわ。ご武運を」
真夕はそう告げた後、ドレス「風壁の衣」による『ウィンドガスト』を自らが纏う。
「ヴァリオスには、何人たりとも嫉妬の眷属はいれさせねぇっ!」
ゴースロン・トランプルに騎乗したジャック・エルギン(ka1522)が、バスタードソード「アニマ・リベラ」を振り下ろすと『衝撃波』が迸り、射程内にいたソルジャーたちが砕け散り、消滅していく。
その勢いで馬が走り出し、ジャックは真夕に追いつく。
アリア・セリウス(ka6424)はゴースロンに騎乗したまま、後方からスペルボウ「フェリメント」を構え、パラディンに狙いを定めて矢を放った。
「ディエスの仲間を救いたいという願い、それを助ける約束は今もよ」
アリアの放った矢は、パラディン一体の胴部に命中……まずは、先へと進むジャックたちの援護をしていた。
「アリアさん、ボクも約束、守るよ」
ディエス(kz0248)は、アリアに『プロテクション』を施した。
共に戦う……それだけで、ディエスの心に勇気が芽生え始めていた。
マクシミリアン・ヴァイス(kz0003)は、ディエスの護衛も兼ねて、後衛から弓を構えて、援護射撃に徹していた。
ユーリ・ヴァレンティヌス(ka0239)が突破口を切り開くため、ゴースロンに騎乗し、前方に立ち塞がるソルジャーたちを『刺突一閃』で貫き、消滅させていく。
「無粋な脚本家を舞台から引き摺り降ろす為に、この刃と雷を以て道を斬り拓きましょう」
「同感だね。僕は炎だけど」
リクがエクウスの馬に騎乗してユーリに隣接すると、聖機剣「マグダレーネ」を発動体とした【豪炎】を扇状に噴射……ソルジャーたちを消し去ると、さらに視界が開けてきた。
ユーリたちが突破口を切り開いてくれたおかげで、東條 奏多(ka6425)はゴースロンに跨り駆け抜け、カッツォの近くで馬から降りることができた。
「仮面の男が何を企んでいるのか……まったく、ホント面倒だな。まあ、俺は俺の仕事をするだけだ」
あくまでもドライな奏多であった。
ナイトカーテンの効果が続いていた誠一は、『広角投射』を発動させ、法術棒手裏剣「射光」を投げつけながら、範囲内にいるソルジャーたちを消し去っていった。
●
パトリシアは、ファーストにおいて明るいムードのある『ファセット・ソング』を唄い、『地脈鳴動』を展開させ、符を投げた味方に大地のマテリアルを通わせ、戦闘力を上昇させた。
「ういっ、パティも援護に行ってくるヨ♪」
「ソルジャーがちょこまかと……だが、逃げられると思ったら、大間違いだ」
コーネリアが魔導拳銃「ネグラナーダ」を構え、『コンバージェンス』による『ハウンドバレット』を放ち、変則的な弾道を描きながら次々とソルジャーたちを撃ち抜き、消滅させていった。
シルヴィア・オーウェン(ka6372)は、前衛のソルジャーたちに押されていたが、グレートソード「エアリアル」による『刺突一閃』を繰り出した。
「戦線を維持しないと……町に侵入されたら、一大事です」
「ここから先は、いかせない……全て殲滅してやるぞっ!」
緋百合は味方の攻撃に即応できる『瞬迅の構え』を取り、『起炎・白焔闘法』で気を練り上げ、『極炎・集炎瞬華』を放ち、ソルジャーの固い鎧を貫き、その身体さえも粉々に粉砕した。
戦線離脱する者はいなかったが、フィロは街に攻め込もうとするソルジャーに対して、封印されし魔腕による『青龍翔咬波』を放った。直線状にいたソルジャーたちはダメージを受けたが、シルヴィア目掛けて斧を振り下ろした。
すかさず『カウンターアタック』で応戦するシルヴィア。彼女の反撃により、ソルジャーが砕け散り、消滅していく。
「シルヴィア様の機転で、戦線は維持できましたね」
フィロはそう言いながらも、カッツォの動向が気になっていた。
「自分たちの戦線が崩壊しないように注意していきましょう」
シルヴィアは、フィロたちと協力して同盟陸軍の防衛網を死守していた。
一方、リクはパラディンと戦うハンターたちを援護するため、『コール・ジャスティス』を発動させ、仲間の力を大きく底上げすることに成功した。
「幸運の女神は、僕たちに味方している!」
傍にいたジュードは魔導拳銃「エア・スティーラー」を構え、弾丸を放つと『リトリビューション』の光の雨が降り注ぎ、敵は回避してダメージは無効であったが、懲罰の効果によりパラディン3体は身動きが取れなくなった。
「よし、足止めできた」
「どうやら、ソルジャーも紛れているようだね」
ユーリは、アリアたちを先へと行かせるため、蒼姫刀「魂奏竜胆」による『蒼刃剣舞・白銀雷姫』の剣舞を繰り出し、周囲にいるソルジャーたちを斬り裂いていく。
アリアやジャックたちは、カッツォ目掛けて駆け抜けていくことができた。
「アリア、皆、頼んだよ」
ユーリは仲間たちを見送りながら、戦線を維持するため、その場から敵の動向を窺っていた。
「……カッツォ、見つけた」
フィーナは『マジックフライト』を付与した蒼機杖「E=Dグラジオラス」に乗って飛行しながら、空から戦況を眺めていた。
「こんなところでエバーグリーンでの借りを返せるとはな。嫉妬の人形に落ちたパラディンどもめ、全部鉄くずにしてくれるわ!」
ルベーノ・バルバライン(ka6752)は、飛行しているフィーナに気付き、自分に注意を向けさせるため、『青龍翔咬波』を放ち、パラディン二体の胴部を貫いた。
「俺の攻撃を喰らっても仁王立ちとはな。腕がなるとは、このことだ」
臆せず、言い放つルベーノ。
「うふふふ、やっちゃいますよぉ」
星野 ハナ(ka5852)は『五色光符陣』を解き放ち、パラディンたちに狙いを定めて結界を張り巡らせると、範囲内に居た敵が光で焼かれていき、ダメージを与えることに成功し、行動も阻害させた。
その瞬間、ハナの『ブラッドドレイン』が発動する。敵のマテリアルを吸収……それは「血を奪う」という行為を儀式に見立てた魔法だ。
「味方ながら、恐ろしい術ね」
カーミンは、前線の部隊と連絡を取り合いながら、カッツォが肩に乗るパラディンを狙い、スペルボウ「フェリメント」を構えて『菖蒲』による複数の矢を放った。
後衛にはディエスがいたが、カーミンは後方の部隊に自動兵器軍団が反転攻勢しないようにと仲間と連携して攻撃をしかけていた。
ミオレスカが大火弓「オゴダイ」によって射程が伸びた『高加速射撃』を放ち、矢がパラディンの胴部に突き刺さった。だが、パラディンが爆発する様子はなく、ミオレスカたちの前に立ち尽くしていた。
「カッツォが乗っているパラディン、他の個体と比べて、鎧の強度が固いようです。以前だったら、二人で攻撃したら爆発したことがありましたから」
乱戦の中、歩夢が二分前に仕掛けた『地縛符』によって、カッツォを乗せたパラディンは移動不能になっていた。
「やはり、そう来たか」
カッツォはパラディンから飛び降りると、俊足で前方へと移動していく。
「パラディンには見えなくても、私には見えるのだよ」
「それがどうしたと言うの?」
真夕は『アイデアル・ソング』を詠唱して、周囲にいる味方たちを鼓舞すると『アイスボルト』を放った。カッツォは氷の矢を回避。
鳳城 錬介(ka6053)は『ガウスジェイル』の結界を張り、『アンチボディ』を誠一に施した。万が一、ダメージを受けても、衝撃緩和が発動するからだ。
「皆さん、俺がフォローします。存分に戦ってください」
仲間に声をかけながらも、錬介はすでに次の手も考えていた。
上空から、蒼機杖「E=Dグラジオラス」に乗り飛行していたフィーナは間合いを取り、聖盾「コギト」を構え、フォースリングを発動体とした『マジックアロー』を放った。この魔法の利点は「敵」にのみ有効であることだが、カッツォを狙った光の矢が命中……軽いダメージを与えることができた。
カッツォは常に地上にいたため、上空から墜落させることはできなかった。
さらに、アリアが『氷輪詩』を歌い上げ、『心の刃』でカッツォの仮面を狙うと思いきや、『想思花・月魄』の二刀流で、魔導剣「カオスウィース」と双龍剣「ナラク・アグニ」を駆使して、カッツォのステッキに叩き込む。
カッツォはステッキで、アリアの攻撃を受け流すが、カウンターは発動しなかった。
「逃げてばかりね、私の歌撃が怖いのかしら?」
「怖い? 相変わらず、面白いことを言う……アリアよ。敵にしておくのが惜しいほどだ」
カッツォはそう応えながらも、誠一の気配に気付いていた。
「……貴様か。神代 誠一、その名を忘れたことはない…」
憎々しい声で、カッツォが誠一を睨みつけているのが、仮面越しからでも伝わってくる。
「でしたら、話は早いですね。お久し振りです」
冷酷な眼差しで、リヤンワイヤーを構える誠一。『光奪』を繰り出すが、カッツォは仮面を取られることを防ぐため、ステッキで受け流した。
その時、誠一のリヤンワイヤーは『ソードブレイカー』の封印を、カッツォのステッキに仕掛けた。
ステッキはソードブレイクを付与され、カウンターを一時的に封印することができた。
「パラディンから離れたのが、運のつきだな」
歩夢は『ワイルドカード』の切札を配置すると『黒曜封印符』による封印術を試みた。術の発動に成功し、敵のスキルを封印しようとしたが、カッツォは紙一重で抵抗に打ち勝ち、不遜な態度を取った。
「ほほう、これはまた、面白くなってきた。パラディンの動きを止めたことは褒めておこう、歩夢とやら。どうやら封印術の強度が足りなかったようだな……ククク」
カッツォは、素手の左ストレートを誠一の胸部に叩き込んだ。どうやらステッキのカウンターを封じても、至近距離からならば、素手で攻撃を仕掛けることができるようだ。
ミシリ……と音がしたが、誠一は耐えた。耐え切ったのだ。
錬介のアンチボディにより、ダメージが軽減していたこともある。
「……前とは……威力が……無い、ですね」
誠一はまだ、諦めていなかったのだ。それを彷彿させるように不敵な笑みを浮かべていた。
「貴様、この私を愚弄する気か?」
カッツォは、人間に対する憎しみで我を忘れていた。
「てめぇ、余裕が無いんじゃねえか!? 誠一から、離れろっ!」
ジャックはアリアと隣接した共有の位置から、『フェイント』でカッツォの体勢を崩すと、バスタードソード「アニマ・リベラ」に込めた『ブラッドバースト』をカッツォの左肩に叩き込んだ。
その威力は凄まじく、カッツォの全身が軋む。その反動で、カッツォの左拳がジャックの胴部に叩き込まれるが、攻撃を受ける直前に『鎧受け』を駆使して受け流すことができた。
「あぶねぇ、あぶねぇ。ステッキを封じても、左手があったな」
間一髪ではあったが、鎧受けは万能ではないことをジャックは理解していた。
「やれるだけのことは、やってやるさ」
奏多が『アクセルオーバー』の残像を纏い、『ランアウト』で通過すると『アサルトディスタンス』で擦れ違いながら、絶火刀「シャイターン」でカッツォとパラディン二体を斬りつけていく。
カッツォの仮面がニヤリと笑う。そして、楽しげに高笑いした。
「クハハハハッ、素晴らしい。実に素晴らしいぞ。覚醒者たちよ。どこまで、この私を楽しませてくれるのだ。ここで死ぬのが惜しくなったではないか」
そう告げた後、カッツォはステッキを右手に持ちながら、瞬間移動で消え去った。
「負け惜しみ、言いやがって。てめぇにだけは、同盟は渡さねーからな」
ジャックが呟く。
今回はカッツォを追い出すことができたが、完全に相手を倒した訳ではなかった。
「誠一さん、しっかりしてください」
錬介は『ファーストエイド』の術式で『フルリカバリー』を誠一に施す。前もってアンチボディを付与していたこともあり、カッツォの誠一に対するダメージを減らすことができたのだ。
「……また、助けてくださって……錬介さん、ありがとうございます」
普段通りの微笑みで応える誠一。
「良かった……ご無事で何よりです」
錬介も微笑み、安堵していた。
●
マジックフライトを付与した蒼機杖「E=Dグラジオラス」に乗り飛行していたフィーナを狙い、背後からジュエル・ソルジャーがアサルトライフルを構え、銃弾を放った。
フィーナは聖盾「コギト」で受けを試みるが、飛行状態では能力が半減してしまい、腕に銃弾が命中……バランスを崩して、上空から落下していくフィーナ。
その動向に気付いたルベーノが、とっさにフィーナを両腕で受け止めた。
「ナイス・キッチャ、さすが俺。できれば、壁になって守りたかったのだがな」
「……助かった」
フィーナは墜落を免れ、大怪我をすることはなかった。
「方向転換したから、追いかけてみれば……許さないぜ」
ガンジは、ソルジャーの後を追いかけていたが、『現界せしもの《黒狼》』を発動させ、『ノックバック』で敵を弾き飛ばした。
パトリシアが符を使って『五色光符陣』の結界を張り巡らせ、フィーナを取り囲んでいたソルジャーたちを結界の中に包み、光で焼き払っていく。
敵のソルジャーは全て消滅……味方であるフィーナには、ダメージは全く当たらなかった。
「ふぃっ、フィーナさん、無事で良かった♪」
その頃。
ジュエル・パラディンのマテリアルレーザーは射撃攻撃だったこともあり、カウンターマジックで妨害することはできなかった。
「ヴァリオスに侵入させないためにも、可能な限り倒します!」
アシェ-ル(ka2983)は『双術』を駆使して『ライトニングボルト』と『炎弾』を解き放った。
直線上にいたパラディン三体が雷撃を喰らい、さらに桃色の球体が射出されて、目標地点で爆発を起こして、範囲内にいたパラディン三体がファイアーボールに巻き込まれていく。
かなりのダメージを受けていたが、パラディンたちが倒れる様子はなかった。
「さて、新しい技の実験台になってもらうぞ」
アルトは『紅雷』による紫電を自身に付与すると『踏鳴』で地面を強く踏み込み、その反動を活かした『散華』で駆け抜け、剛刀「大輪一文字」を繰り出し、パラディン三体を斬り裂いていく。
パラディンたちは爆発して消滅……だが、そこには巨大な二足歩行の獅子が立っていた。
レイオスは、驚きを隠せなかった。
「変形ロボかっ?! 敵ながら男のロマンを掻き立てやがって」
闘旋剣「デイブレイカー」を構えたレイオスが、『ガウスジェイル』の結界を張り、『薙ぎ払い』で巨大獅子を斬り裂いていく。かなりのダメージを与えていたが、獅子たちは微動だにしなかった。
アイビスは『立体攻撃』で巨大獅子の頭部まで駆け上がると、蒼機拳「ドラセナ」による『鎧徹し』を繰り出した。鎧の防御効果を無視した打撃を与え、巨大獅子が一体、消滅していった。
「この手応え、間違いなければ……」
気功属性の近接攻撃は、巨大獅子の弱点ではないかとアイビスは思った。
「パラディンが爆発すると、巨大な獅子に変化か」
ジュードはリボルバー「ピースメイカー」を構え、装備していたガントレット「アナタラクシ」を発動体とした『シュート&ラン』の弾丸を発射した。周囲の空気がガントレットに巻き付くように渦を巻き、放たれた弾丸は巨大な獅子に命中した。攻撃を喰らった巨大獅子は、受け流すことができず、弾が胴部に撃ちこまれていた。
今度は、巨大獅子たちがハンターたちに襲い掛かる。
レイオスは『カウンターアタック』で敵の攻撃を受け止め、反撃をしかけた。巨大獅子の胴部に闘旋剣「デイブレイカー」が喰いこむ。
他の巨大獅子たちがアイビスを狙ってマテリアルレーザーを放つが、レイオスのガウスジェイルに引き寄せされていく……マテリアルレーザーが強制的にレイオスに向かってきた。
「受けてたつぜ」
闘旋剣「デイブレイカー」でマテリアルレーザーを受け流すレイオス。
そして、奏多がStar of Bethlehemを掲げて、『コール・ジャスティス』の光を放った。人類の多様的かつ散漫とした力が、一つに集結した時、共有の概念が生まれ、その光に包まれた時、人は勇敢という概念に突き動かされていくのだ!
「……皆の力を一つに」
奏多の放った光は、仲間を鼓舞し、範囲内にいた巨大獅子たちがターゲットになった。
「何度復活しようが、全て倒せば問題あるまい」
ルベーノは巨大獅子に駆け寄ると、すかさず『鎧徹し』を繰り出した。重い一撃により、巨大獅子が砕け散り、消滅していった。
「変形したからと言って、再生される前に倒した方が勝ちです」
アシェ-ルが『双術』で意識を集中させ、七色に輝くマテリアルの魔法陣がオーラ状に現れた。続け様、『ライトニングボルト』と『炎弾』が浮かび上がり、二つの魔法を解き放った。巨大獅子たちは、雷と炎の大魔法を喰らって多大なダメージを受け、身体に亀裂が走っていた。
「嫉妬の悪巧みが、再復活までなんて底が浅すぎませんかぁ? 策のない嫉妬なんて怠惰以下ですぅ」
容赦ないハナ。倍返しのごとく『五色光符陣』を展開させ、結界の中に残りの巨大獅子を包み込み、逃げ場を失った敵は、光によって焼き尽くされ、咆哮をあげながら消滅していく。
「阿鼻叫喚の中、消え去るが良いですぅ」
文字通り、巨大獅子たちは、その場から消え去っていった。
●
カッツォ・ヴォイは撤退し、嫉妬の眷属である自動兵器軍団も全て倒すことができた。
だが、カッツォが、このまま黙って引き下がることはないだろう。
いずれ、どこかで現れることは、ハンターたちも予感していた。
先手は、カッツォ・ヴォイ率いる自動兵器軍団であった。
前衛のジュエル・ソルジャーたちは、ハンターたちに接近すると大型の槍を振り下ろすが、フィロ(ka6966)と冷泉 緋百合(ka6936)は、素早く回避していく。
「エバーグリーンの仲間達を、嫉妬の眷属にしたカッツォが許せません」
フィロの脳裏には、大切な者や仲間を歪虚に奪われた記憶が断片的に残っていた。
「仮面野郎……噂では聴いてたけど」
緋百合はそう呟くが、今回の狙いはソルジャーだ。
中衛に陣取っていたジュエル・ソルジャーたちが、10m程移動し、アサルトライフルを構えてハンターたちに狙いを定めて、銃弾を放ってきた。
ジュード・エアハート(ka0410)は、キヅカ・リク(ka0038)の隣に立ち、次の攻撃に備えながら、敵の銃弾を回避した。
「陣形を決めておいて良かったよ。先手を打たれても、まだ勝ち目はある」
リクは戦況を鑑みて、前もってハンターたちに▲の形状を取るように伝達していたのだ。
「皆が協力してくれたから、連絡も取り易くなったよね」
ジュードの狙いはジュエル・パラディンだが、まずはソルジャーたちの攻撃を避けることに専念していた。
後衛にいたジュエル・パラディン5体が、マテリアルレーザーを放ってきた。
アルト・ヴァレンティーニ(ka3109)は、軽々とレーザーを回避。
「軽い運動には、なったな」
ハンターたちは、敵の攻撃を全て受け流し、攻撃開始となった。
「敵が接近してきたのなら……こうするまで…」
フィーナ・マギ・フィルム(ka6617)が、『叡智の奔流』でマテリアルを練り上げ、意識を集中させた『多重魔法陣:煉獄』を解き放った。狙いはジュエル・ソルジャーの集団……頭上に燃え盛る火球を生み出し、次々と流星のように降り注ぐ。広範囲を焼き払い爆散させる大魔法によって、中衛にいたジュエル・ソルジャーが、14体、消滅。
爆炎が消え去ると、ジュエル・パラディンとカッツォの姿が、ハンターたちにも目視できた。
残りのソルジャーたちは無機質な瞳孔をしていた。
ハンターに接近してきた前衛のジュエル・ソルジャーたちはフィーナの魔法に巻き込まれず、未だ、前方を塞いでいた。
「エバーグリーンでもパラディンを見かけたことあるが、ここまで御出座しとはな」
レイオス・アクアウォーカー(ka1990)は、闘旋剣「デイブレイカー」による『薙ぎ払い』を繰り出し、前方に立ち塞がるソルジャーたちを消滅させると、パラディン目掛けて走り出す。
余談だが、陰陽符ではソウルエッジは発動しない。
さらにハンターたちの攻撃は続く。
「無駄な感情を排して、敵を殺せるのは自動兵器だけの専売特許ではないのだぞ?」
コーネリア・ミラ・スペンサー(ka4561)は狙いを定めてマシンガン「プレートスNH3」を構え、中衛に残っているソルジャーたちに『フォールシュート』を放った。弾丸の雨が、範囲内のいるソルジャーたちに降り注ぎ、銃弾が敵に命中すると消滅していった。
ミオレスカ(ka3496)はコーネリアと連携しながら、敵の中に部隊長らしき個体がいるか、探していた。
イヤリング「エピキノニア」の通信機能を使って、カーミン・S・フィールズ(ka1559)に知らせる。
「こちらミオレスカ、カッツォが肩に乗っているパラディンを発見しました。その個体の動向に注意してください」
『こちらカーミン、了解よ。あからさまにカッツォがパラディンの肩に乗ってるのが気になるけど、その個体には特に注意ね』
カーミンはイヤリング「エピキノニア」で受信し、魔導拡声機「ナーハリヒト」を使って周囲にいる仲間にカッツォの位置を知らせていた。
パトリシア=K=ポラリス(ka5996)はトランシーバーを使って、同盟陸軍の隊長と連絡を取り合っていた。
「パティから、陸軍へ。カッツォの自動兵器集団は陽動の動き有り。防衛網の配置はそのままで、維持に徹してください。以上でース♪」
パトリシアからの連絡を受けた同盟の陸軍は、街周囲の防衛網をさらに固めて防衛に専念することができた。
道元 ガンジ(ka6005)の予想通り、ヴァリオスに侵入しようとするジュエル・ソルジャーがいた。
「範囲攻撃から抜けてきたソルジャー、見ーっけ!」
ガンジの『現界せしもの《黒狼》』にて纏う幻影は、二足歩行の巨大な黒狼……大鎌「グリムリーパー」を振り回し『ノックバック』でソルジャーが弾き飛ばされ、ダメージも同時に喰らって消滅していく。
「ヴァリオスには、避難中の市民たちがいるんだ。絶対に、守ってやるぜ」
ガンジは無駄に動かず、街への侵入を試みる敵を警戒していた。それが功を奏して、同盟陸軍の防衛網も破られることはなかった。
「まずは、ソルジャーを片付けてからだな」
アルトは『飛花・焔』にて加速し、『踏鳴』で反動をつけると、素早く駆け抜けながらソルジャーたちを『散華』で粉砕していき、一気にパラディンの手前まで辿り着いていた。
アイビス・グラス(ka2477)が全力で駆け出し、パラディンの手前にいるアルトの左側に隣接した。
「カッツォが率いているパラディン……どうも嫌な感じがするのよね。気を抜いたら命取りになりかねないわ」
アイビスの直感……1人で勝てる敵ではない。だからこそ仲間と連携しつつ、敵陣の死角を狙っていくつもりでいた。
「術式、展開!」
後方にいた歩夢(ka5975)は、護法籠手「防壁」による『修祓陣』を発動させた。術者を中心とした結界を展開させ、範囲内にいる味方たちは、大地から立ち上る美しい光によって防御力が上がる術だ。
歩夢が移動すると、効果範囲もそれに伴い移動していくため、神代 誠一(ka2086)と七夜・真夕(ka3977)も同時に前方へと駆けていく。
「勘だけど、カッツォはパラディンを囮にして擦り抜けて、こっちに向かってくる可能性がある。ちょっとした細工をするから、もし、カッツォが攻めてきたら、俺から離れてくれ」
歩夢の言葉に、誠一と真夕が頷く。
「了解です。俺はできるだけ、カッツォに接近しながら様子を見ます」
誠一にも、カッツォに対抗する考えがあった。『ナイトカーテン』を発動した誠一は、ソルジャーやパラディンたちの認識から外れていた。
「なら、私は誠一たちの援護に廻るわ。ご武運を」
真夕はそう告げた後、ドレス「風壁の衣」による『ウィンドガスト』を自らが纏う。
「ヴァリオスには、何人たりとも嫉妬の眷属はいれさせねぇっ!」
ゴースロン・トランプルに騎乗したジャック・エルギン(ka1522)が、バスタードソード「アニマ・リベラ」を振り下ろすと『衝撃波』が迸り、射程内にいたソルジャーたちが砕け散り、消滅していく。
その勢いで馬が走り出し、ジャックは真夕に追いつく。
アリア・セリウス(ka6424)はゴースロンに騎乗したまま、後方からスペルボウ「フェリメント」を構え、パラディンに狙いを定めて矢を放った。
「ディエスの仲間を救いたいという願い、それを助ける約束は今もよ」
アリアの放った矢は、パラディン一体の胴部に命中……まずは、先へと進むジャックたちの援護をしていた。
「アリアさん、ボクも約束、守るよ」
ディエス(kz0248)は、アリアに『プロテクション』を施した。
共に戦う……それだけで、ディエスの心に勇気が芽生え始めていた。
マクシミリアン・ヴァイス(kz0003)は、ディエスの護衛も兼ねて、後衛から弓を構えて、援護射撃に徹していた。
ユーリ・ヴァレンティヌス(ka0239)が突破口を切り開くため、ゴースロンに騎乗し、前方に立ち塞がるソルジャーたちを『刺突一閃』で貫き、消滅させていく。
「無粋な脚本家を舞台から引き摺り降ろす為に、この刃と雷を以て道を斬り拓きましょう」
「同感だね。僕は炎だけど」
リクがエクウスの馬に騎乗してユーリに隣接すると、聖機剣「マグダレーネ」を発動体とした【豪炎】を扇状に噴射……ソルジャーたちを消し去ると、さらに視界が開けてきた。
ユーリたちが突破口を切り開いてくれたおかげで、東條 奏多(ka6425)はゴースロンに跨り駆け抜け、カッツォの近くで馬から降りることができた。
「仮面の男が何を企んでいるのか……まったく、ホント面倒だな。まあ、俺は俺の仕事をするだけだ」
あくまでもドライな奏多であった。
ナイトカーテンの効果が続いていた誠一は、『広角投射』を発動させ、法術棒手裏剣「射光」を投げつけながら、範囲内にいるソルジャーたちを消し去っていった。
●
パトリシアは、ファーストにおいて明るいムードのある『ファセット・ソング』を唄い、『地脈鳴動』を展開させ、符を投げた味方に大地のマテリアルを通わせ、戦闘力を上昇させた。
「ういっ、パティも援護に行ってくるヨ♪」
「ソルジャーがちょこまかと……だが、逃げられると思ったら、大間違いだ」
コーネリアが魔導拳銃「ネグラナーダ」を構え、『コンバージェンス』による『ハウンドバレット』を放ち、変則的な弾道を描きながら次々とソルジャーたちを撃ち抜き、消滅させていった。
シルヴィア・オーウェン(ka6372)は、前衛のソルジャーたちに押されていたが、グレートソード「エアリアル」による『刺突一閃』を繰り出した。
「戦線を維持しないと……町に侵入されたら、一大事です」
「ここから先は、いかせない……全て殲滅してやるぞっ!」
緋百合は味方の攻撃に即応できる『瞬迅の構え』を取り、『起炎・白焔闘法』で気を練り上げ、『極炎・集炎瞬華』を放ち、ソルジャーの固い鎧を貫き、その身体さえも粉々に粉砕した。
戦線離脱する者はいなかったが、フィロは街に攻め込もうとするソルジャーに対して、封印されし魔腕による『青龍翔咬波』を放った。直線状にいたソルジャーたちはダメージを受けたが、シルヴィア目掛けて斧を振り下ろした。
すかさず『カウンターアタック』で応戦するシルヴィア。彼女の反撃により、ソルジャーが砕け散り、消滅していく。
「シルヴィア様の機転で、戦線は維持できましたね」
フィロはそう言いながらも、カッツォの動向が気になっていた。
「自分たちの戦線が崩壊しないように注意していきましょう」
シルヴィアは、フィロたちと協力して同盟陸軍の防衛網を死守していた。
一方、リクはパラディンと戦うハンターたちを援護するため、『コール・ジャスティス』を発動させ、仲間の力を大きく底上げすることに成功した。
「幸運の女神は、僕たちに味方している!」
傍にいたジュードは魔導拳銃「エア・スティーラー」を構え、弾丸を放つと『リトリビューション』の光の雨が降り注ぎ、敵は回避してダメージは無効であったが、懲罰の効果によりパラディン3体は身動きが取れなくなった。
「よし、足止めできた」
「どうやら、ソルジャーも紛れているようだね」
ユーリは、アリアたちを先へと行かせるため、蒼姫刀「魂奏竜胆」による『蒼刃剣舞・白銀雷姫』の剣舞を繰り出し、周囲にいるソルジャーたちを斬り裂いていく。
アリアやジャックたちは、カッツォ目掛けて駆け抜けていくことができた。
「アリア、皆、頼んだよ」
ユーリは仲間たちを見送りながら、戦線を維持するため、その場から敵の動向を窺っていた。
「……カッツォ、見つけた」
フィーナは『マジックフライト』を付与した蒼機杖「E=Dグラジオラス」に乗って飛行しながら、空から戦況を眺めていた。
「こんなところでエバーグリーンでの借りを返せるとはな。嫉妬の人形に落ちたパラディンどもめ、全部鉄くずにしてくれるわ!」
ルベーノ・バルバライン(ka6752)は、飛行しているフィーナに気付き、自分に注意を向けさせるため、『青龍翔咬波』を放ち、パラディン二体の胴部を貫いた。
「俺の攻撃を喰らっても仁王立ちとはな。腕がなるとは、このことだ」
臆せず、言い放つルベーノ。
「うふふふ、やっちゃいますよぉ」
星野 ハナ(ka5852)は『五色光符陣』を解き放ち、パラディンたちに狙いを定めて結界を張り巡らせると、範囲内に居た敵が光で焼かれていき、ダメージを与えることに成功し、行動も阻害させた。
その瞬間、ハナの『ブラッドドレイン』が発動する。敵のマテリアルを吸収……それは「血を奪う」という行為を儀式に見立てた魔法だ。
「味方ながら、恐ろしい術ね」
カーミンは、前線の部隊と連絡を取り合いながら、カッツォが肩に乗るパラディンを狙い、スペルボウ「フェリメント」を構えて『菖蒲』による複数の矢を放った。
後衛にはディエスがいたが、カーミンは後方の部隊に自動兵器軍団が反転攻勢しないようにと仲間と連携して攻撃をしかけていた。
ミオレスカが大火弓「オゴダイ」によって射程が伸びた『高加速射撃』を放ち、矢がパラディンの胴部に突き刺さった。だが、パラディンが爆発する様子はなく、ミオレスカたちの前に立ち尽くしていた。
「カッツォが乗っているパラディン、他の個体と比べて、鎧の強度が固いようです。以前だったら、二人で攻撃したら爆発したことがありましたから」
乱戦の中、歩夢が二分前に仕掛けた『地縛符』によって、カッツォを乗せたパラディンは移動不能になっていた。
「やはり、そう来たか」
カッツォはパラディンから飛び降りると、俊足で前方へと移動していく。
「パラディンには見えなくても、私には見えるのだよ」
「それがどうしたと言うの?」
真夕は『アイデアル・ソング』を詠唱して、周囲にいる味方たちを鼓舞すると『アイスボルト』を放った。カッツォは氷の矢を回避。
鳳城 錬介(ka6053)は『ガウスジェイル』の結界を張り、『アンチボディ』を誠一に施した。万が一、ダメージを受けても、衝撃緩和が発動するからだ。
「皆さん、俺がフォローします。存分に戦ってください」
仲間に声をかけながらも、錬介はすでに次の手も考えていた。
上空から、蒼機杖「E=Dグラジオラス」に乗り飛行していたフィーナは間合いを取り、聖盾「コギト」を構え、フォースリングを発動体とした『マジックアロー』を放った。この魔法の利点は「敵」にのみ有効であることだが、カッツォを狙った光の矢が命中……軽いダメージを与えることができた。
カッツォは常に地上にいたため、上空から墜落させることはできなかった。
さらに、アリアが『氷輪詩』を歌い上げ、『心の刃』でカッツォの仮面を狙うと思いきや、『想思花・月魄』の二刀流で、魔導剣「カオスウィース」と双龍剣「ナラク・アグニ」を駆使して、カッツォのステッキに叩き込む。
カッツォはステッキで、アリアの攻撃を受け流すが、カウンターは発動しなかった。
「逃げてばかりね、私の歌撃が怖いのかしら?」
「怖い? 相変わらず、面白いことを言う……アリアよ。敵にしておくのが惜しいほどだ」
カッツォはそう応えながらも、誠一の気配に気付いていた。
「……貴様か。神代 誠一、その名を忘れたことはない…」
憎々しい声で、カッツォが誠一を睨みつけているのが、仮面越しからでも伝わってくる。
「でしたら、話は早いですね。お久し振りです」
冷酷な眼差しで、リヤンワイヤーを構える誠一。『光奪』を繰り出すが、カッツォは仮面を取られることを防ぐため、ステッキで受け流した。
その時、誠一のリヤンワイヤーは『ソードブレイカー』の封印を、カッツォのステッキに仕掛けた。
ステッキはソードブレイクを付与され、カウンターを一時的に封印することができた。
「パラディンから離れたのが、運のつきだな」
歩夢は『ワイルドカード』の切札を配置すると『黒曜封印符』による封印術を試みた。術の発動に成功し、敵のスキルを封印しようとしたが、カッツォは紙一重で抵抗に打ち勝ち、不遜な態度を取った。
「ほほう、これはまた、面白くなってきた。パラディンの動きを止めたことは褒めておこう、歩夢とやら。どうやら封印術の強度が足りなかったようだな……ククク」
カッツォは、素手の左ストレートを誠一の胸部に叩き込んだ。どうやらステッキのカウンターを封じても、至近距離からならば、素手で攻撃を仕掛けることができるようだ。
ミシリ……と音がしたが、誠一は耐えた。耐え切ったのだ。
錬介のアンチボディにより、ダメージが軽減していたこともある。
「……前とは……威力が……無い、ですね」
誠一はまだ、諦めていなかったのだ。それを彷彿させるように不敵な笑みを浮かべていた。
「貴様、この私を愚弄する気か?」
カッツォは、人間に対する憎しみで我を忘れていた。
「てめぇ、余裕が無いんじゃねえか!? 誠一から、離れろっ!」
ジャックはアリアと隣接した共有の位置から、『フェイント』でカッツォの体勢を崩すと、バスタードソード「アニマ・リベラ」に込めた『ブラッドバースト』をカッツォの左肩に叩き込んだ。
その威力は凄まじく、カッツォの全身が軋む。その反動で、カッツォの左拳がジャックの胴部に叩き込まれるが、攻撃を受ける直前に『鎧受け』を駆使して受け流すことができた。
「あぶねぇ、あぶねぇ。ステッキを封じても、左手があったな」
間一髪ではあったが、鎧受けは万能ではないことをジャックは理解していた。
「やれるだけのことは、やってやるさ」
奏多が『アクセルオーバー』の残像を纏い、『ランアウト』で通過すると『アサルトディスタンス』で擦れ違いながら、絶火刀「シャイターン」でカッツォとパラディン二体を斬りつけていく。
カッツォの仮面がニヤリと笑う。そして、楽しげに高笑いした。
「クハハハハッ、素晴らしい。実に素晴らしいぞ。覚醒者たちよ。どこまで、この私を楽しませてくれるのだ。ここで死ぬのが惜しくなったではないか」
そう告げた後、カッツォはステッキを右手に持ちながら、瞬間移動で消え去った。
「負け惜しみ、言いやがって。てめぇにだけは、同盟は渡さねーからな」
ジャックが呟く。
今回はカッツォを追い出すことができたが、完全に相手を倒した訳ではなかった。
「誠一さん、しっかりしてください」
錬介は『ファーストエイド』の術式で『フルリカバリー』を誠一に施す。前もってアンチボディを付与していたこともあり、カッツォの誠一に対するダメージを減らすことができたのだ。
「……また、助けてくださって……錬介さん、ありがとうございます」
普段通りの微笑みで応える誠一。
「良かった……ご無事で何よりです」
錬介も微笑み、安堵していた。
●
マジックフライトを付与した蒼機杖「E=Dグラジオラス」に乗り飛行していたフィーナを狙い、背後からジュエル・ソルジャーがアサルトライフルを構え、銃弾を放った。
フィーナは聖盾「コギト」で受けを試みるが、飛行状態では能力が半減してしまい、腕に銃弾が命中……バランスを崩して、上空から落下していくフィーナ。
その動向に気付いたルベーノが、とっさにフィーナを両腕で受け止めた。
「ナイス・キッチャ、さすが俺。できれば、壁になって守りたかったのだがな」
「……助かった」
フィーナは墜落を免れ、大怪我をすることはなかった。
「方向転換したから、追いかけてみれば……許さないぜ」
ガンジは、ソルジャーの後を追いかけていたが、『現界せしもの《黒狼》』を発動させ、『ノックバック』で敵を弾き飛ばした。
パトリシアが符を使って『五色光符陣』の結界を張り巡らせ、フィーナを取り囲んでいたソルジャーたちを結界の中に包み、光で焼き払っていく。
敵のソルジャーは全て消滅……味方であるフィーナには、ダメージは全く当たらなかった。
「ふぃっ、フィーナさん、無事で良かった♪」
その頃。
ジュエル・パラディンのマテリアルレーザーは射撃攻撃だったこともあり、カウンターマジックで妨害することはできなかった。
「ヴァリオスに侵入させないためにも、可能な限り倒します!」
アシェ-ル(ka2983)は『双術』を駆使して『ライトニングボルト』と『炎弾』を解き放った。
直線上にいたパラディン三体が雷撃を喰らい、さらに桃色の球体が射出されて、目標地点で爆発を起こして、範囲内にいたパラディン三体がファイアーボールに巻き込まれていく。
かなりのダメージを受けていたが、パラディンたちが倒れる様子はなかった。
「さて、新しい技の実験台になってもらうぞ」
アルトは『紅雷』による紫電を自身に付与すると『踏鳴』で地面を強く踏み込み、その反動を活かした『散華』で駆け抜け、剛刀「大輪一文字」を繰り出し、パラディン三体を斬り裂いていく。
パラディンたちは爆発して消滅……だが、そこには巨大な二足歩行の獅子が立っていた。
レイオスは、驚きを隠せなかった。
「変形ロボかっ?! 敵ながら男のロマンを掻き立てやがって」
闘旋剣「デイブレイカー」を構えたレイオスが、『ガウスジェイル』の結界を張り、『薙ぎ払い』で巨大獅子を斬り裂いていく。かなりのダメージを与えていたが、獅子たちは微動だにしなかった。
アイビスは『立体攻撃』で巨大獅子の頭部まで駆け上がると、蒼機拳「ドラセナ」による『鎧徹し』を繰り出した。鎧の防御効果を無視した打撃を与え、巨大獅子が一体、消滅していった。
「この手応え、間違いなければ……」
気功属性の近接攻撃は、巨大獅子の弱点ではないかとアイビスは思った。
「パラディンが爆発すると、巨大な獅子に変化か」
ジュードはリボルバー「ピースメイカー」を構え、装備していたガントレット「アナタラクシ」を発動体とした『シュート&ラン』の弾丸を発射した。周囲の空気がガントレットに巻き付くように渦を巻き、放たれた弾丸は巨大な獅子に命中した。攻撃を喰らった巨大獅子は、受け流すことができず、弾が胴部に撃ちこまれていた。
今度は、巨大獅子たちがハンターたちに襲い掛かる。
レイオスは『カウンターアタック』で敵の攻撃を受け止め、反撃をしかけた。巨大獅子の胴部に闘旋剣「デイブレイカー」が喰いこむ。
他の巨大獅子たちがアイビスを狙ってマテリアルレーザーを放つが、レイオスのガウスジェイルに引き寄せされていく……マテリアルレーザーが強制的にレイオスに向かってきた。
「受けてたつぜ」
闘旋剣「デイブレイカー」でマテリアルレーザーを受け流すレイオス。
そして、奏多がStar of Bethlehemを掲げて、『コール・ジャスティス』の光を放った。人類の多様的かつ散漫とした力が、一つに集結した時、共有の概念が生まれ、その光に包まれた時、人は勇敢という概念に突き動かされていくのだ!
「……皆の力を一つに」
奏多の放った光は、仲間を鼓舞し、範囲内にいた巨大獅子たちがターゲットになった。
「何度復活しようが、全て倒せば問題あるまい」
ルベーノは巨大獅子に駆け寄ると、すかさず『鎧徹し』を繰り出した。重い一撃により、巨大獅子が砕け散り、消滅していった。
「変形したからと言って、再生される前に倒した方が勝ちです」
アシェ-ルが『双術』で意識を集中させ、七色に輝くマテリアルの魔法陣がオーラ状に現れた。続け様、『ライトニングボルト』と『炎弾』が浮かび上がり、二つの魔法を解き放った。巨大獅子たちは、雷と炎の大魔法を喰らって多大なダメージを受け、身体に亀裂が走っていた。
「嫉妬の悪巧みが、再復活までなんて底が浅すぎませんかぁ? 策のない嫉妬なんて怠惰以下ですぅ」
容赦ないハナ。倍返しのごとく『五色光符陣』を展開させ、結界の中に残りの巨大獅子を包み込み、逃げ場を失った敵は、光によって焼き尽くされ、咆哮をあげながら消滅していく。
「阿鼻叫喚の中、消え去るが良いですぅ」
文字通り、巨大獅子たちは、その場から消え去っていった。
●
カッツォ・ヴォイは撤退し、嫉妬の眷属である自動兵器軍団も全て倒すことができた。
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最終発言 2018/03/05 23:18:53 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/03/02 06:25:34 |