ゲスト
(ka0000)
迷宮で焼き肉パーティーは禁止
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 4~8人
- サポート
- 0~0人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2014/12/10 12:00
- 完成日
- 2014/12/18 16:22
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
●
王国内の草原に、ひっそりと入り口だけが見えている遺跡があった。
牛のリリーフが描かれた遺跡の前で、二人の女性探検家が調査に来ていた。
「ウシといえば」
「牛カツ、ビフテキ、リードボー」
「リードボーって何?」
「胸腺のことだったかなー。美味しいよねぇ」
「ハラミー……食べるの好きだね」
牛から連想するものが食べ物ばかりなのが、ハラミー(本名ハラダ・ミスズ)。ツッコミ役を担っているのが、カルビー(本名:カルメル・ビー)だ。
若手探検家としてコンビを組み、未調査の遺跡を中心として巡っていた。
今日は、最近になって発見されたこの遺跡を訪れていた。
「牛と関連があるのは、間違いなさそうだけれど……」
牛のレリーフで飾られ、角をモチーフにしたオブジェクトがくっついていた。それらが牛を表しているのであろうことは、知れるのだが。いくら入り口だけを見たところで、どうしようもない。
「美味しい牛さんがいるといいね」
「いたとしても、化け物くらいじゃないかなぁ」
期待にない胸をふくらませるハラミーに、カルビーは苦笑する。
ランタンに火を灯して、装備を改めて確認する。
「じゃあ、確認。調査は丹念」
「念入りに!」
「やばいのが現れたら」
「即退散!」
「命あっての」
「物種です!」
そう、探検家ではあるが戦闘はからっきしなのである。
お互いに頷きあって、慎重に足を踏み入れる。
薄暗い構造物の中をランタンの灯りだけを頼りに、進む。
仕掛けがないか壁を調べつつ、迷わぬように手を添える。
「分かれ道だ……」
「結構複雑そうだね」
カルビーが顔をしかめる。
目の前に出てきたのは、十字路だった。まるでスタートラインであるかのように、そこから別の紋様が刻まれていた。
複雑な紋様に入ってきたものを迷わすような意図を含ませていると、ハラミーは考える。
「こういう迷宮だと、化け物が出てくるのが定番よね」
「もう少しだけ、進もう。あまりに複雑そうなら、人を集めた方がいいし」
意思を確認し合い、十字路を真っ直ぐに進む。暫く行けば、また十字路、そして十字路、再び十字路、十字路と十字路が被ってしまった。と言った具合に、十字路が延々と続く。
あるいは格子状なのかもしれないと思い始めた時、どんつきにたどり着く。
三叉路になっているかと思ったが、そこは袋小路だった。
「引き返そうか」
「そうだね」
きた道を引き返す途中、そいつは姿を現した。
最初に、ずり、ずり、という金属を石の床にこすりつけるような音が響いてきたのだ。
「灯りを落として」
「ん」
息を潜めて、屈みこむ。
感覚を研ぎ澄ませ、暗闇に目を凝らす。
目の前を自分たちの倍はありそうな化け物が通り過ぎていった。鼻につく臭いは、野生の牛を思わせる。文献ならば定番な相手だが、実際にいるのかと息を呑む。
「ミノタウロス」
「ロース……ミノ……」
ハラミーがうわ言のように戯言をいっているが、気にしない。カルビーはそれどころではなかった。先行する彼女の目の前を、巨大な斧が通り過ぎていったからだ。
ずり、ずりという音が遠くなっていくと同時に、二人は静かに駈け出した。
遺跡の外までたどり着くと、ぶはっと大きく息を吐いた。過呼吸気味になりながら、言葉をかわす。
「無理。あれは、無理!」
「筋張ってて美味しそうになかったものね」
「……」
緊張感のまるでない言葉に、カルビーはコンビ解消を一瞬考えたのだった。
●
「迷宮探索の仕事です。ハラミー&カルビーの護衛をしつつ、迷宮の化け物を倒してください」
スタッフはそう切り出した。
「彼女たちが見たのは、ミノタウロスと呼ばれる牛の化け物と思われます。有り体に言えば――えっと、牛の化け物です」
「えっ」
「……。視界が悪い迷宮内を徘徊しているものと思われますので、充分注意してください」
色々言いたげなハンターの視線を華麗にスルーして、スタッフは続ける。
「探検家によると内部は格子状ではないかとのことですが」
あくまで推測だと付け加える。この迷宮をひと通り見まわるのが、今回の依頼だと締めくくった。
王国内の草原に、ひっそりと入り口だけが見えている遺跡があった。
牛のリリーフが描かれた遺跡の前で、二人の女性探検家が調査に来ていた。
「ウシといえば」
「牛カツ、ビフテキ、リードボー」
「リードボーって何?」
「胸腺のことだったかなー。美味しいよねぇ」
「ハラミー……食べるの好きだね」
牛から連想するものが食べ物ばかりなのが、ハラミー(本名ハラダ・ミスズ)。ツッコミ役を担っているのが、カルビー(本名:カルメル・ビー)だ。
若手探検家としてコンビを組み、未調査の遺跡を中心として巡っていた。
今日は、最近になって発見されたこの遺跡を訪れていた。
「牛と関連があるのは、間違いなさそうだけれど……」
牛のレリーフで飾られ、角をモチーフにしたオブジェクトがくっついていた。それらが牛を表しているのであろうことは、知れるのだが。いくら入り口だけを見たところで、どうしようもない。
「美味しい牛さんがいるといいね」
「いたとしても、化け物くらいじゃないかなぁ」
期待にない胸をふくらませるハラミーに、カルビーは苦笑する。
ランタンに火を灯して、装備を改めて確認する。
「じゃあ、確認。調査は丹念」
「念入りに!」
「やばいのが現れたら」
「即退散!」
「命あっての」
「物種です!」
そう、探検家ではあるが戦闘はからっきしなのである。
お互いに頷きあって、慎重に足を踏み入れる。
薄暗い構造物の中をランタンの灯りだけを頼りに、進む。
仕掛けがないか壁を調べつつ、迷わぬように手を添える。
「分かれ道だ……」
「結構複雑そうだね」
カルビーが顔をしかめる。
目の前に出てきたのは、十字路だった。まるでスタートラインであるかのように、そこから別の紋様が刻まれていた。
複雑な紋様に入ってきたものを迷わすような意図を含ませていると、ハラミーは考える。
「こういう迷宮だと、化け物が出てくるのが定番よね」
「もう少しだけ、進もう。あまりに複雑そうなら、人を集めた方がいいし」
意思を確認し合い、十字路を真っ直ぐに進む。暫く行けば、また十字路、そして十字路、再び十字路、十字路と十字路が被ってしまった。と言った具合に、十字路が延々と続く。
あるいは格子状なのかもしれないと思い始めた時、どんつきにたどり着く。
三叉路になっているかと思ったが、そこは袋小路だった。
「引き返そうか」
「そうだね」
きた道を引き返す途中、そいつは姿を現した。
最初に、ずり、ずり、という金属を石の床にこすりつけるような音が響いてきたのだ。
「灯りを落として」
「ん」
息を潜めて、屈みこむ。
感覚を研ぎ澄ませ、暗闇に目を凝らす。
目の前を自分たちの倍はありそうな化け物が通り過ぎていった。鼻につく臭いは、野生の牛を思わせる。文献ならば定番な相手だが、実際にいるのかと息を呑む。
「ミノタウロス」
「ロース……ミノ……」
ハラミーがうわ言のように戯言をいっているが、気にしない。カルビーはそれどころではなかった。先行する彼女の目の前を、巨大な斧が通り過ぎていったからだ。
ずり、ずりという音が遠くなっていくと同時に、二人は静かに駈け出した。
遺跡の外までたどり着くと、ぶはっと大きく息を吐いた。過呼吸気味になりながら、言葉をかわす。
「無理。あれは、無理!」
「筋張ってて美味しそうになかったものね」
「……」
緊張感のまるでない言葉に、カルビーはコンビ解消を一瞬考えたのだった。
●
「迷宮探索の仕事です。ハラミー&カルビーの護衛をしつつ、迷宮の化け物を倒してください」
スタッフはそう切り出した。
「彼女たちが見たのは、ミノタウロスと呼ばれる牛の化け物と思われます。有り体に言えば――えっと、牛の化け物です」
「えっ」
「……。視界が悪い迷宮内を徘徊しているものと思われますので、充分注意してください」
色々言いたげなハンターの視線を華麗にスルーして、スタッフは続ける。
「探検家によると内部は格子状ではないかとのことですが」
あくまで推測だと付け加える。この迷宮をひと通り見まわるのが、今回の依頼だと締めくくった。
リプレイ本文
●
草原に爽やかな風が吹く、牛のリリーフが飾られた迷宮前に探検者たちは集合していた。
ジュード・エアハート(ka0410)は、依頼者の用意したマップを見つつ打ち合わせる。
「俺がこの位置だね、二人は中央付近にいてもらうよ」
「ふむふむ、隊列はこれで……移動は?」
「特に指定はないのだな?」
頷く二人にそれではと提案したのは、ディーナ(ka1748)だった。
「まずは外周制覇ぞよ!」
壁を側面にすれば、警戒する方向も減らせる。
そもそも、中央の道はすでに二人が調べているのだから、後回しでもいいだろう。
「それでいいわ」とカルビーは納得した。
早速挨拶を交わし、迷宮への突入を開始する。
「ところでこの迷宮、宝な肉でもあるぞよか?」
「肉だと腐ってそうだな」
前衛はディーナと、そっと突っ込むソル・アポロ(ka3325)のコンビだ。
ソルは松明を手放さいよう、しっかりと握り構える。
その二人に続いて、ハラミー&カルビー。そして、彼女らを近くで護る二人のハンターが寄る。
「遺跡の奥にゃァ、黄金の鼻輪でも祀られているのかね」
護衛役の一人、J・D(ka3351)は牛のリリーフに軽口を叩いてみせる。
「黄金の鼻輪……装飾品にすれば面白いかも。ネックレスとかどーよ!」
エリス・ブーリャ(ka3419)はJ・Dの言葉に妄想を膨らませる。
「鼻だけに、華がある装飾品になりそう……と」
「それでしょぉ! ハラミーちゃんとは気が合いそうだよー」
キャッキャとかしましく、語らう二人とは対照的にカルビーは呆れ顔だ。
J・Dはカルビーの肩に手を置くのだった。
「心中お察しするぜ」
そうこうしている間に、エリスは自分のことをエリブ―と呼ぶまで仲良くなっているのだった。
かしましさのすぐ後ろに控えるのは、シルヴェイラ(ka0726)と鳴神 真吾(ka2626)である。
「シルヴェイラだ。よろしく」と短い挨拶を交わして所定の位置に戻ったシルヴェイラは、エリスとは対照的だった。
冷静にこれから入っていく迷宮を見据えていた。
隣にいる真吾は、ダンジョンに番人らしいミノタウロスという定番に、いささかワクワクを感じていた。
だが、ダンジョンの専門家は彼女たちだ。
「トラップを見つけたら、任せるのでいいんだよな?」
「えぇ、お手並み拝見とさせていただきましょう」
「その間、俺達はしっかりと守ってやらないとな」
静と動といった印象を受けるが、ともすれば相性が良いのかもしれない。
この二人に次いで、殿を務めるのがジュードと音桐 奏(ka2951)である。
「迷宮に閉じ込められた生贄とミノタウロスの伝説なら、聞いたことがあります」
奏がいう伝説とは、リアルブルーの神話の一つである。
もちろん、私は生贄になるつもりなどありません、と奏はにこやかに告げる。
「そんな怪物のいる迷宮探索。少しワクワクするね」
ジュードは奏に、冒険者コンビの地図を渡していた。
手帳に写しながら、一瞬ジュードを見やる。
「大丈夫、ちゃんと仕事はするから」とジュードは肩をすくめる。
「ミノタウロスに可食部ってあるのかな」というジュードの言葉を聞き流し、地図を返す。
全員が準備を整え、迷宮への入り口にやっと足がかかる。
「では、観察を始めましょうか」
奏が静かにそう告げた。
●
迷宮、ダンジョン、巨大な牛の敵……本来ならば緊張する場面である。
「こんな狭ッ苦しい遺跡ン中で焼き肉だたあ、莫迦を言っちゃァいけねえな」
何故か焼き肉談義が行われていた。
事の発端は、ハラミーが牛といえば焼き肉とまた言い出していたからだ。
「ミノタウロスに可食部はあるのか」という疑問は、ジュードも思うところであった。
すっと目を細めながら、後方を時折気にしつつ、話に耳を傾ける。
「エルちゃんは、ミノタウロスの筋張ったところはシチューとか角煮ってやつにしたいなぁー」
「角煮……そういうのもあるのか」
「焼き肉にしろ、角煮にしろ。火を盛大に使うにァ、煙がこもって燻されちまうのがオチだぜ。やるなら外でだ」
ミノタウロスが食べれるのかどうかという点には、突っ込まないのかとカルビーは微妙な顔をしていた。
「ここのお宝はミノタウロスの肉であるぞよ?」
「食べれる前提なんだな……」
振り返って応じるディーナと、そっと突っ込むソル。
適宜、誰かが光源を曲がり角に置いていくので迷宮は次第に明るくなっていた。
「そろそろ出会ってもおかしくないですが」
マッピングをしていた奏が、顔を上げた。
入り口から左手に進み、一度角を曲がった。真吾が間隔を確かめ、等間隔の格子状らしいことが分かる程度には進んでいた。
シルヴェイラの発案で、角では光源を投げ入れ鏡を用いて、軽く確認をしながら進む。敵影の尻尾ぐらいは掴めそうなものなのだが。
出ないなら、出ないでいいよねとハラミーがのんきに声を上げたときだ。
「おでましだ!」
「下がるぞよ!」
ディーナとソルが同時に声を出した。側面からぬるりと斧の先が見える。鏡でぼやけていた影が一気に接近してきていた。
「下がってください。ここは僕たちの番だ」
「ほら、こっちだ牛! お前なんか、太陽の力を借りてこの俺が……!」
シルヴェイラがコンビを下がらせ、ソルが十字路の拓けた場所へ誘い込む。すぐ行き止まりの壁際にソルは移り、その後ろをディーナが通る。
「やりがいがありそうだぜ」
意気揚々と後衛の射線を空け、真吾が飛び出す。
姿を現したミノタウロスは、話通り筋肉隆々の牛人であった。相手にとって不足はないと、サーベルを通じて機導剣を繰り出す。
迷宮の中に光が閃くが、これは回避された。
「さっさと片付けちゃおう!」
エリスはマテリアルをとっさの判断で、ジュードへ流し込む。ジュードを始めとする後衛射撃組は、すでに動き始めていた。
狭い迷宮内だからといって、銃撃が使えないわけではない。
「どんな環境下であろうと確実に命中させるのが射手の仕事ですので」
マテリアルを込めた瞳でミノタウロスを捉え、奏は跳弾によって狙撃した。
死角からの攻撃に、ミノタウロスの反応は遅れをみせる。
「そして、まだ終わりではありませんよ」と奏が告げたとおり、ジュードとJ・Dもそれぞれに引き金を引く。
まるで檻を形成するかのような弾丸の嵐、そして、シルヴェイラが機導銃で狙う。
「危ないぞよ!?」
思わずディーナが叫ぶほど、ミノタウロスの反撃は激しかった。縦横無尽に繰り出された斧をディーナは避けたが、ソルと真吾はかろうじて防いだといったところだ。
ぐらりと頭を揺らされたソルは、強く踏み込んで剣を振るうも軸がぶれる。
攻撃が止んだ隙を狙って、エリスも参戦し、機導銃の光を放つ。野生の勘かはたまた理性があるのか。この傷を受け、先の弾丸と合わせ傷ついた身体でミノタウロスは踵を返したではないか。
「あ、こら、待つぞよ!」
「逃すわけには……」
動きを止めるべく、ジュードが威嚇射撃を放ちディーナが脚を切りつけるが、手負いの獣の逃げ足の方が早かったのである。
●
逃げる獣を無理に追うことはない。
次に出くわした時には、確実に仕留めればいいだけのことである。そう結論づけて、冒険者たちは先を急ぐ。
「壁は分厚目ですね」
ミノタウロスを見たシルヴェイラは、壁が破られたりしないか確かめながら歩いていた。
どうやら、その心配は必要なさそうだと思った時、隊列の動きが止まった。
「お、出番ですねぇ」と意気揚々とハラミーが告げる。どうやら罠が発見されたらしい。
シルヴェイラは静かにハラミーたちの手際を観察していた。警戒するように前衛と真吾があたりを見渡す。
後方では、奏の手帳を取り巻くようにJ・Dとエリスがマップについての意見を交わしていた。
「ここに罠っと……」
「さっきのをハチノスとするとだァ、こいつがここからこう来たわけだ」
「元の道引き返したわけでしょー?」
やはり格子状だろうという結論に至る。
「本職だけあって、手並みは鮮やかですね」
気がつけば、罠の解除が終わっていた。このまま外周をぐるりと廻ることを確認し、先を急ぐ。
途中、ハラミーらが行き着いた場所も改めて確認し、次の角を曲がろうとした時、ディーナが合図を出した。
「今度は逃さないぞよ」
「こっちだ牛、太陽の力で一気に倒してやる!」
J・Dがハラミーたちを壁際へ誘導し、その間割り込もうとしたミノタウロスをシルヴェイラがさっと防ぐ。
ソルが明かりを用いて誘い込もうとし、気づく。
「さっきのと違うやつだ」
角の形が、さっきのは外巻きだったが、こいつは直角になっていた。
ならば、なおさら逃す訳にはいかない。俄然、松明を持つ手に力が入る。
「一気に決めるぜ」
側面からは真吾が機導剣で斬りかかり、先手を打った。逃さぬように、エリスからマテリアルを受けたエアハートと奏が脚を狙って弾丸を跳ねさせる。
前へと詰めより、ディーナも脚を狙う。体勢を崩したミノタウロスの斬撃は、空を切る。
ハラミーらの安全を確認したシルヴェイラとJ・Dも引き金を引いた。
「さっさと倒れやがれってなァ」
胴部に傷を受け、息を荒くする。低く唸ると、後ずさるように脚を一歩引いた。
「これなら逃げられないでしょ?」
気配を察したジュードが、背後からの跳弾を見舞う。
ディーナも裏周りを見せ、足を狙う。だが、今度ばかりはバランスを崩しながらもミノタウロスが反撃を見せた。
振りかざした一撃は、ディーナの頭部を掠める。それだけでも、強烈。マテリアルを全身に巡らせ、素早く回復に回す。
「せいっ」
ソルが踏み込んで追撃を放つが、ミノタウロスは一寸の差で避ける。のけぞった体勢へ、エリスが追いやる。
かろうじてかわすも、
「そら、虫の息だ。大人しく精肉されッちめえ」
J・Dが狙い定めた一撃で、とどめを刺した。
●
「よう、六時の方向から追加オーダーだぜ!」
J・Dの声が飛ぶ。
外周をつぶし、格子の目を調べようと足を踏み入れて少し行ったところだった。
側面から第三の牛が現れたとおもいきや、バックを足を引きずったミノタウロスに襲われたのだ。
「刃物の扱いは得意とはいえないのですが、仕方ありませんね」
奏が振り返り、ナイフを手にし抑えに入る。
「護衛も私の仕事です。中途半端な仕事はしたくありませんので」と告げる。
「いや、それには及ばねえぜ」
すっと前に出てきたのは、真吾だった。痺れろとばかりに、刃から雷撃を放出しミノタウロスの動きを止める。
もとより手負いの獣、戻ってきたならば狩られるのが運命というものだ。
「下がって、壁に背を向けて」
ハラミーたちを壁に誘導させ、シルヴェイラがミノタウロスの体勢を崩す。
銃に持ち直した奏が逃げ場を塞ぎ、ジュードがマテリアルを込めた一撃で仕留める。
「今度こそ、お前さんは終わりだよ」
膝から折れたミノタウロスが音を立てて倒れる。動かなくなったのを見やると、すぐさま踵を返す。
新たな敵影は、ディーナとソル、そして逃げ場を確保するべく前に出たエリスが止めていた。
「さっさと、痺れちゃえ!」
機導銃から放たれた電流は、しかし、ミノタウロスはぬるりと避けてみせた。隙を見て踏み込んだソルが一撃、ディーナも槍を振るう。
「踏ん張りどころぞよ!」
反撃とミノタウロスが放つ斬撃は、エリスにまで及んだ。真吾が気づき、障壁を展開し威力を殺す。
最後に斧が落とされたソルは真正面から受け止め、鍔迫り合いから引き手で空振りを誘う。
自身は滑るように剣を回転させ、手を狙う。
「っと、狙いがそれたか」
腕部で防がれたが、体勢を立て直されるより先に背後の牛を仕留めた面々も攻勢に加わる。
こればかりは、タフなミノタウロスといえども封殺される。ジュードらの弾丸の檻に閉じ込められ、真吾に角を折られた。
「太陽の力で、終わらせる!」
「トドメぞ!」
ソルの攻撃が今度こそ狙い通りに、ミノタウロスの手先を打つ。斧を取りこぼしたミノタウロスへ、ディーナが槍を突き出した。
武器を引けば、低い唸り声を上げ、ミノタウロスは崩れ落ちた。安堵の息を吐く。
ハラミーたちは壁への張り付きから解放されるのだった。
●
「ミノタウロスの肉って食えるのかな」
今回の依頼、一貫して全員の疑問になっていた。
最後の締めくくりとばかりに、ソルもその疑問を口にした。
「全体的に筋張ってそうだよ~」
「これ、一度終わった話だけどね」
ジュードの言うとおり、結論は出ていた。得体のしれないものを食べるというのは悪食でない限り、避けるべきである。
代わりに、探検者コンビの計らいで焼き肉でもしようという話になっていた。
「迷宮はひと通り見渡しましたし、ミノタウロスは倒せているし」
後日、ゆるゆると調査しますよとカルビーは言う。
「今は、ツラミだ、センマイだー!」
ハラミーが喜びの舞を踊りながら、準備している場所へと向かう。
「ご相伴に預かるぞよ」
「仕事の後の一杯は、いいもんだ。さて、酒もいるな」
ハラミーに続いてディーナが行き、真吾は酒を持ち込む算段を考えていた。
「くにちかの供養のためにも、いっぱい食べるよ」
エリスもさる事情で、宴に前向きだった。
ゆるゆると出て行く面子を見つつ、カルビーが奏と言葉をかわす。
「地図の捕捉になれば幸いです」
「ありがとうございます。おそらく間違いはないかと」
奏がマッピングした手帳の図を見ながら、カルビーが自身の地図を確認する。
その作業をしている間に、ソルやシルヴェイラも先に行っていた。
「おっと、そういう話ァ、宴の後にするこったなァ」
J・Dに呼ばれ、迷宮を一度後にする。
牛の迷宮は、一度や二度では調査できない魅力(ミノタウロスは食べれるのか問題)にあふれているようだった。
草原に爽やかな風が吹く、牛のリリーフが飾られた迷宮前に探検者たちは集合していた。
ジュード・エアハート(ka0410)は、依頼者の用意したマップを見つつ打ち合わせる。
「俺がこの位置だね、二人は中央付近にいてもらうよ」
「ふむふむ、隊列はこれで……移動は?」
「特に指定はないのだな?」
頷く二人にそれではと提案したのは、ディーナ(ka1748)だった。
「まずは外周制覇ぞよ!」
壁を側面にすれば、警戒する方向も減らせる。
そもそも、中央の道はすでに二人が調べているのだから、後回しでもいいだろう。
「それでいいわ」とカルビーは納得した。
早速挨拶を交わし、迷宮への突入を開始する。
「ところでこの迷宮、宝な肉でもあるぞよか?」
「肉だと腐ってそうだな」
前衛はディーナと、そっと突っ込むソル・アポロ(ka3325)のコンビだ。
ソルは松明を手放さいよう、しっかりと握り構える。
その二人に続いて、ハラミー&カルビー。そして、彼女らを近くで護る二人のハンターが寄る。
「遺跡の奥にゃァ、黄金の鼻輪でも祀られているのかね」
護衛役の一人、J・D(ka3351)は牛のリリーフに軽口を叩いてみせる。
「黄金の鼻輪……装飾品にすれば面白いかも。ネックレスとかどーよ!」
エリス・ブーリャ(ka3419)はJ・Dの言葉に妄想を膨らませる。
「鼻だけに、華がある装飾品になりそう……と」
「それでしょぉ! ハラミーちゃんとは気が合いそうだよー」
キャッキャとかしましく、語らう二人とは対照的にカルビーは呆れ顔だ。
J・Dはカルビーの肩に手を置くのだった。
「心中お察しするぜ」
そうこうしている間に、エリスは自分のことをエリブ―と呼ぶまで仲良くなっているのだった。
かしましさのすぐ後ろに控えるのは、シルヴェイラ(ka0726)と鳴神 真吾(ka2626)である。
「シルヴェイラだ。よろしく」と短い挨拶を交わして所定の位置に戻ったシルヴェイラは、エリスとは対照的だった。
冷静にこれから入っていく迷宮を見据えていた。
隣にいる真吾は、ダンジョンに番人らしいミノタウロスという定番に、いささかワクワクを感じていた。
だが、ダンジョンの専門家は彼女たちだ。
「トラップを見つけたら、任せるのでいいんだよな?」
「えぇ、お手並み拝見とさせていただきましょう」
「その間、俺達はしっかりと守ってやらないとな」
静と動といった印象を受けるが、ともすれば相性が良いのかもしれない。
この二人に次いで、殿を務めるのがジュードと音桐 奏(ka2951)である。
「迷宮に閉じ込められた生贄とミノタウロスの伝説なら、聞いたことがあります」
奏がいう伝説とは、リアルブルーの神話の一つである。
もちろん、私は生贄になるつもりなどありません、と奏はにこやかに告げる。
「そんな怪物のいる迷宮探索。少しワクワクするね」
ジュードは奏に、冒険者コンビの地図を渡していた。
手帳に写しながら、一瞬ジュードを見やる。
「大丈夫、ちゃんと仕事はするから」とジュードは肩をすくめる。
「ミノタウロスに可食部ってあるのかな」というジュードの言葉を聞き流し、地図を返す。
全員が準備を整え、迷宮への入り口にやっと足がかかる。
「では、観察を始めましょうか」
奏が静かにそう告げた。
●
迷宮、ダンジョン、巨大な牛の敵……本来ならば緊張する場面である。
「こんな狭ッ苦しい遺跡ン中で焼き肉だたあ、莫迦を言っちゃァいけねえな」
何故か焼き肉談義が行われていた。
事の発端は、ハラミーが牛といえば焼き肉とまた言い出していたからだ。
「ミノタウロスに可食部はあるのか」という疑問は、ジュードも思うところであった。
すっと目を細めながら、後方を時折気にしつつ、話に耳を傾ける。
「エルちゃんは、ミノタウロスの筋張ったところはシチューとか角煮ってやつにしたいなぁー」
「角煮……そういうのもあるのか」
「焼き肉にしろ、角煮にしろ。火を盛大に使うにァ、煙がこもって燻されちまうのがオチだぜ。やるなら外でだ」
ミノタウロスが食べれるのかどうかという点には、突っ込まないのかとカルビーは微妙な顔をしていた。
「ここのお宝はミノタウロスの肉であるぞよ?」
「食べれる前提なんだな……」
振り返って応じるディーナと、そっと突っ込むソル。
適宜、誰かが光源を曲がり角に置いていくので迷宮は次第に明るくなっていた。
「そろそろ出会ってもおかしくないですが」
マッピングをしていた奏が、顔を上げた。
入り口から左手に進み、一度角を曲がった。真吾が間隔を確かめ、等間隔の格子状らしいことが分かる程度には進んでいた。
シルヴェイラの発案で、角では光源を投げ入れ鏡を用いて、軽く確認をしながら進む。敵影の尻尾ぐらいは掴めそうなものなのだが。
出ないなら、出ないでいいよねとハラミーがのんきに声を上げたときだ。
「おでましだ!」
「下がるぞよ!」
ディーナとソルが同時に声を出した。側面からぬるりと斧の先が見える。鏡でぼやけていた影が一気に接近してきていた。
「下がってください。ここは僕たちの番だ」
「ほら、こっちだ牛! お前なんか、太陽の力を借りてこの俺が……!」
シルヴェイラがコンビを下がらせ、ソルが十字路の拓けた場所へ誘い込む。すぐ行き止まりの壁際にソルは移り、その後ろをディーナが通る。
「やりがいがありそうだぜ」
意気揚々と後衛の射線を空け、真吾が飛び出す。
姿を現したミノタウロスは、話通り筋肉隆々の牛人であった。相手にとって不足はないと、サーベルを通じて機導剣を繰り出す。
迷宮の中に光が閃くが、これは回避された。
「さっさと片付けちゃおう!」
エリスはマテリアルをとっさの判断で、ジュードへ流し込む。ジュードを始めとする後衛射撃組は、すでに動き始めていた。
狭い迷宮内だからといって、銃撃が使えないわけではない。
「どんな環境下であろうと確実に命中させるのが射手の仕事ですので」
マテリアルを込めた瞳でミノタウロスを捉え、奏は跳弾によって狙撃した。
死角からの攻撃に、ミノタウロスの反応は遅れをみせる。
「そして、まだ終わりではありませんよ」と奏が告げたとおり、ジュードとJ・Dもそれぞれに引き金を引く。
まるで檻を形成するかのような弾丸の嵐、そして、シルヴェイラが機導銃で狙う。
「危ないぞよ!?」
思わずディーナが叫ぶほど、ミノタウロスの反撃は激しかった。縦横無尽に繰り出された斧をディーナは避けたが、ソルと真吾はかろうじて防いだといったところだ。
ぐらりと頭を揺らされたソルは、強く踏み込んで剣を振るうも軸がぶれる。
攻撃が止んだ隙を狙って、エリスも参戦し、機導銃の光を放つ。野生の勘かはたまた理性があるのか。この傷を受け、先の弾丸と合わせ傷ついた身体でミノタウロスは踵を返したではないか。
「あ、こら、待つぞよ!」
「逃すわけには……」
動きを止めるべく、ジュードが威嚇射撃を放ちディーナが脚を切りつけるが、手負いの獣の逃げ足の方が早かったのである。
●
逃げる獣を無理に追うことはない。
次に出くわした時には、確実に仕留めればいいだけのことである。そう結論づけて、冒険者たちは先を急ぐ。
「壁は分厚目ですね」
ミノタウロスを見たシルヴェイラは、壁が破られたりしないか確かめながら歩いていた。
どうやら、その心配は必要なさそうだと思った時、隊列の動きが止まった。
「お、出番ですねぇ」と意気揚々とハラミーが告げる。どうやら罠が発見されたらしい。
シルヴェイラは静かにハラミーたちの手際を観察していた。警戒するように前衛と真吾があたりを見渡す。
後方では、奏の手帳を取り巻くようにJ・Dとエリスがマップについての意見を交わしていた。
「ここに罠っと……」
「さっきのをハチノスとするとだァ、こいつがここからこう来たわけだ」
「元の道引き返したわけでしょー?」
やはり格子状だろうという結論に至る。
「本職だけあって、手並みは鮮やかですね」
気がつけば、罠の解除が終わっていた。このまま外周をぐるりと廻ることを確認し、先を急ぐ。
途中、ハラミーらが行き着いた場所も改めて確認し、次の角を曲がろうとした時、ディーナが合図を出した。
「今度は逃さないぞよ」
「こっちだ牛、太陽の力で一気に倒してやる!」
J・Dがハラミーたちを壁際へ誘導し、その間割り込もうとしたミノタウロスをシルヴェイラがさっと防ぐ。
ソルが明かりを用いて誘い込もうとし、気づく。
「さっきのと違うやつだ」
角の形が、さっきのは外巻きだったが、こいつは直角になっていた。
ならば、なおさら逃す訳にはいかない。俄然、松明を持つ手に力が入る。
「一気に決めるぜ」
側面からは真吾が機導剣で斬りかかり、先手を打った。逃さぬように、エリスからマテリアルを受けたエアハートと奏が脚を狙って弾丸を跳ねさせる。
前へと詰めより、ディーナも脚を狙う。体勢を崩したミノタウロスの斬撃は、空を切る。
ハラミーらの安全を確認したシルヴェイラとJ・Dも引き金を引いた。
「さっさと倒れやがれってなァ」
胴部に傷を受け、息を荒くする。低く唸ると、後ずさるように脚を一歩引いた。
「これなら逃げられないでしょ?」
気配を察したジュードが、背後からの跳弾を見舞う。
ディーナも裏周りを見せ、足を狙う。だが、今度ばかりはバランスを崩しながらもミノタウロスが反撃を見せた。
振りかざした一撃は、ディーナの頭部を掠める。それだけでも、強烈。マテリアルを全身に巡らせ、素早く回復に回す。
「せいっ」
ソルが踏み込んで追撃を放つが、ミノタウロスは一寸の差で避ける。のけぞった体勢へ、エリスが追いやる。
かろうじてかわすも、
「そら、虫の息だ。大人しく精肉されッちめえ」
J・Dが狙い定めた一撃で、とどめを刺した。
●
「よう、六時の方向から追加オーダーだぜ!」
J・Dの声が飛ぶ。
外周をつぶし、格子の目を調べようと足を踏み入れて少し行ったところだった。
側面から第三の牛が現れたとおもいきや、バックを足を引きずったミノタウロスに襲われたのだ。
「刃物の扱いは得意とはいえないのですが、仕方ありませんね」
奏が振り返り、ナイフを手にし抑えに入る。
「護衛も私の仕事です。中途半端な仕事はしたくありませんので」と告げる。
「いや、それには及ばねえぜ」
すっと前に出てきたのは、真吾だった。痺れろとばかりに、刃から雷撃を放出しミノタウロスの動きを止める。
もとより手負いの獣、戻ってきたならば狩られるのが運命というものだ。
「下がって、壁に背を向けて」
ハラミーたちを壁に誘導させ、シルヴェイラがミノタウロスの体勢を崩す。
銃に持ち直した奏が逃げ場を塞ぎ、ジュードがマテリアルを込めた一撃で仕留める。
「今度こそ、お前さんは終わりだよ」
膝から折れたミノタウロスが音を立てて倒れる。動かなくなったのを見やると、すぐさま踵を返す。
新たな敵影は、ディーナとソル、そして逃げ場を確保するべく前に出たエリスが止めていた。
「さっさと、痺れちゃえ!」
機導銃から放たれた電流は、しかし、ミノタウロスはぬるりと避けてみせた。隙を見て踏み込んだソルが一撃、ディーナも槍を振るう。
「踏ん張りどころぞよ!」
反撃とミノタウロスが放つ斬撃は、エリスにまで及んだ。真吾が気づき、障壁を展開し威力を殺す。
最後に斧が落とされたソルは真正面から受け止め、鍔迫り合いから引き手で空振りを誘う。
自身は滑るように剣を回転させ、手を狙う。
「っと、狙いがそれたか」
腕部で防がれたが、体勢を立て直されるより先に背後の牛を仕留めた面々も攻勢に加わる。
こればかりは、タフなミノタウロスといえども封殺される。ジュードらの弾丸の檻に閉じ込められ、真吾に角を折られた。
「太陽の力で、終わらせる!」
「トドメぞ!」
ソルの攻撃が今度こそ狙い通りに、ミノタウロスの手先を打つ。斧を取りこぼしたミノタウロスへ、ディーナが槍を突き出した。
武器を引けば、低い唸り声を上げ、ミノタウロスは崩れ落ちた。安堵の息を吐く。
ハラミーたちは壁への張り付きから解放されるのだった。
●
「ミノタウロスの肉って食えるのかな」
今回の依頼、一貫して全員の疑問になっていた。
最後の締めくくりとばかりに、ソルもその疑問を口にした。
「全体的に筋張ってそうだよ~」
「これ、一度終わった話だけどね」
ジュードの言うとおり、結論は出ていた。得体のしれないものを食べるというのは悪食でない限り、避けるべきである。
代わりに、探検者コンビの計らいで焼き肉でもしようという話になっていた。
「迷宮はひと通り見渡しましたし、ミノタウロスは倒せているし」
後日、ゆるゆると調査しますよとカルビーは言う。
「今は、ツラミだ、センマイだー!」
ハラミーが喜びの舞を踊りながら、準備している場所へと向かう。
「ご相伴に預かるぞよ」
「仕事の後の一杯は、いいもんだ。さて、酒もいるな」
ハラミーに続いてディーナが行き、真吾は酒を持ち込む算段を考えていた。
「くにちかの供養のためにも、いっぱい食べるよ」
エリスもさる事情で、宴に前向きだった。
ゆるゆると出て行く面子を見つつ、カルビーが奏と言葉をかわす。
「地図の捕捉になれば幸いです」
「ありがとうございます。おそらく間違いはないかと」
奏がマッピングした手帳の図を見ながら、カルビーが自身の地図を確認する。
その作業をしている間に、ソルやシルヴェイラも先に行っていた。
「おっと、そういう話ァ、宴の後にするこったなァ」
J・Dに呼ばれ、迷宮を一度後にする。
牛の迷宮は、一度や二度では調査できない魅力(ミノタウロスは食べれるのか問題)にあふれているようだった。
依頼結果
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マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ジュード・エアハート(ka0410) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2014/12/10 07:51:03 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/12/05 08:34:16 |