• 東幕

【東幕】春陽麗和

マスター:猫又ものと

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2018/03/28 19:00
完成日
2018/04/14 06:17

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●とりつくろうもの
「……もうお身体は宜しいのですか?」
「身体って何のことだよ」
「私が何も知らないとでもお思いですか? スメラギ様」
 にっこりと笑う立花院 紫草(kz0126)。
 その笑みに有無を言わさぬ何かを感じて、スメラギ(kz0158)は引き攣った笑みを返す。
「大丈夫だっつーの。大体、俺様があの程度で倒れるかよ。稀代のスメラギ様をナメんなよ?」
「……そうですか。それは何よりです。では早速次の話に移れますね」
 整った顔に微笑みを乗せたまま続ける紫草。
 謁見の間にある玉座で、スメラギは何となく居住まいを正す。
「……何か問題があったのか? エトファリカ・ボードについては分かったのかよ」
「ええ。そちらは近日中に調査報告を公家の方にもお知らせする予定ですが……どうやら、憤怒の残党共が本気を出して来たようですよ」
「ん……? 憤怒の残党の目的は獄炎の復活じゃねえのか? 獄炎の影はもう倒しただろうが」
「……私の推測ですが、あれは恐らく副産物ですね」
「ハァ!? 獄炎の影が副産物だぁ!? どういうことだよ」
「それが分かれば苦労していませんよ。それも調査を進めさせていますから、分かり次第ご報告します。それから、憤怒歪虚が不穏な動きをしています。こちらも幕府軍を動かして対応します」
「おう。相変わらずヌケがねえなぁ。お前が国を治めりゃ万事解決するだろうによ」
「何を仰いますやら。スメラギ様という絶対の頭がいてこそ、私という手足は自由に動けるのですよ。私が国を治めようものならあっと言う間に争いが起きて内部から死にますよ、この国」
「そんなもんかね」
「そんなものです。……という訳で、私が幕府軍を動かしている間に、スメラギ様は宴席にご出席願います」
「あ? 宴席? ……ああ、獄炎の影の戦いの慰労会か?」
「仰る通りです。あのあと臥せっていた符術師や真美姫もお元気になられたとのことですし、この機会に民達に盛大に『勝利』を印象付けてください」
「あぁ。こんな時だからこそ、盛大に勝利を祝わねえとな」
 顔を上げたスメラギはニンマリと笑顔を作ると紫草を見据える。
「問題は山積みで、先が見えねー。いつものことじゃねーか。こういう時こそ、俺様が笑ってねーとな」
「……あなたも大きくなってるんですね」
「は? なんだよ。急に気持ち悪い」
「これは失礼。独り言ですよ」
 微笑む紫草。
 ――笑った顔が、あの人に良く似ている。
 そして先代のスメラギにも負けぬ風格を纏い始めていることを、本人は気付いていないのだろう。
 ――北政所様を安心させるためにも、是が非でも世継ぎを残して戴かなくてはなりませんね。
 その脳裏には懐かしいあの人……若くして亡くなった花の顔が浮かんでいた。

●春陽麗和
「皆さん、スメラギさんから招待状が来ていますよ」
 人が多く集まるハンターズソサエティ。ソサエティ職員、イソラが手紙を持ってハンター達に歩み寄る。
「招待って何の話だ?」
「先日の獄炎の影討伐や、東方の治安維持に努めたハンターさん達にお礼がしたいとかで、慰労会を開かれるそうです。そこに皆さまを招待したいとのことですよ」
「……ああ、そういうことね」
 手紙を広げながら笑顔で続けたイソラに、ハンターも笑顔で頷く。
「スメラギさん達の方でお食事やお飲み物は用意されているそうですが、差し入れも歓迎だそうです。天ノ都に咲いている桜が綺麗だから、是非楽しんでいって欲しいって書いてありましたよ」
「……サクラ?」
「東方では一般的な花なんだが……春に咲く花でな。淡い桃色が空一面を覆って綺麗なんだ」
「あ、詩天でも見たことあります! とっても綺麗でした!」
「へー。見てみたいなー」
 桜の話で盛り上がるハンター達。イソラの説明が続く。
「今回の慰労会は花見の会も兼ねて盛大に行われるそうなので、街には屋台も出ているそうですよ」
「お。いいね。ちょっとしたお祭りって感じだな」
「そういえば、結界陣を張るのに協力していた符術師さんや真美さんはもう元気になったんですか?」
「はい。皆さんすっかりお元気になられたそうで、今回の慰労会にもご出席されるそうですよ」
「そりゃいいや。スメラギも大分お疲れ気味だったみたいだし、何か差し入れ持っていこうぜ」
「そうだね。元気が出るものがいいかな……?」
「ちょっとー! 皆さん盛り上がるのはいいですけど、どなたが行くのか先にお知らせしないといけないですからこちらにお名前書いてくださいねー!」
 はしゃぐハンター達。イソラの声がオフィス内に響く。


 まだ、残された課題は色々とあるけれど、ひとまずの区切りはついた。
 戦いを制し、勝ち残ったことを祝おう――。
 ハンター達は、スメラギが示した会場へと足を運ぶのだった。

リプレイ本文

 天ノ都に咲く桜はまさに見頃。あちこちに咲く花はまさに空を覆う淡い桃色の雲のようで――。
 その景色を、鞍馬 真(ka5819)はぽけーっとした表情で眺める。
「もうすっかり春なんだなあ……」
 故郷にも桜は咲いていたが、こうやって見るのは久しぶりかもしれない。
 あー。いい天気だ。風もいい。
 春の陽気ですっかりスイッチがオフになっている真。
 その姿は鬼神のような戦いを見せたあの日とは大違いだったせいか、天ノ都の人々が躊躇いがちに声をかける。
「あの……失礼ですが、鞍馬 真様、ですよね……?」
「え? あ、はい。そうですが……」
「ああ! やっぱりそうだ! 鞍馬様だ! 鞍馬様がお越しだぞ!!」
 次の瞬間、往来を駆け巡る歓声。次々と集まってくる人々に、真の目が点になる。
「えっ。ちょっ。あの……?」
「おい! 酒ありったけ持ってこい! 肴もだ!!」
「国を救って下さった鞍馬様にお会いできて光栄です……! お代は要りませんから今日は好きなだけ飲んで食べてってください」
「ちょっと待って! 私言われるほど大したことしてませんし! お金払いますよ!?」
 次々と差し出される酒と食事。慌てて財布を出そうとする真。肩を叩かれたような気がして振り返ると、そこには真面目な顔をしたディーナ・フェルミ(ka5843)と笑顔の宵待 サクラ(ka5561)がいた。
「ディーナさん、サクラさん! 丁度良かった。皆さんにお金を受け取るように……」
「真さん、ここで会ったが百年目なの。折り入ってお願いがあるの。街の皆にお勧めの美味しい物聞いて欲しいの」
「ついでに桜の苗木が手に入るところ聞いてくれないかな?」
「……ハイ?」

「あらぁ。真はん、えらい人気おすなぁ」
「獄炎との戦いで結界陣を支えた立役者ですから……凄いですよね」
「もうちょっと人が増えてきたら、握手待機列作った方がいいですかね……」
 人々に囲まれる真を見てのんびり呟く花瑠璃(ka6989)。純粋に尊敬の眼差しを向ける羊谷 めい(ka0669)の横で、夜桜 奏音(ka5754)が人の流れを読み始めて……。
 こうしている間にも、国を救った英雄の周囲に人が増え続けていた。


「東方の桜も綺麗ですねえ」
「ホントだねー」
 並んで桜を見上げる瀬織 怜皇(ka0684)とUisca Amhran(ka0754)。
 淡い色の花弁を手に取って、Uiscaは小首を傾げる。
「ねえレオ。サクラは元々リアルブルーにあったってホントなの?」
「起源までは分かりませんが……確かにあちらの世界にもありますね」
「そうなんだ。リアルブルーでもこうやってお花見したりするの?」
「ええ。こうしてみんなで集まってお酒を飲んだり弁当広げたりしますねぇ。……美しさも、同じですね」
 懐かしい故郷の桜を思い出しながら、怜皇はUiscaお手製のお弁当に舌鼓を打つ。
「どう? 美味しい?」
「ええ。とても美味しいです」
「良かったー! ホワイトデーのお礼もかねて、レオの好きなものをつくってきたんだ!」
「ホワイトデーはバレンタインのお返しでしょう? 何もお礼なんてしなくても……」
「だって嬉しかったんだもの」
 そう言って、己の手を見つめるUisca。彼から貰った指輪。その輝きはいつ見ても綺麗だ。
「お弁当作るの大変だったでしょう。朝早くからお疲れ様でした」
「えっ。どうして朝早いって分かったの!?」
「これだけの量作ろうと思ったら時間かかりますからね……」
「レオは何でも御見通しなんだねー」
「イスカのことならですけどね。頑張った君にご褒美です」
 Uiscaの手に桃色のお菓子を乗せる怜皇。その鮮やかな色に彼女は目を輝かせる。
「わあ。綺麗な色……!」
「桜餅って言うんですよ。俺の故郷のお菓子です」
「早速戴いていい?」
「どうぞ」
 お菓子を頬張り、おいしー! と叫ぶUisca。
 彼女は見ていて飽きなくて……いつまでも見つめていたいと怜皇は思う。


「良かった……。皆元気そうですね」
 桜の幹を撫でて安堵のため息を漏らす志鷹 都(ka1140)。
 ――先の憤怒王との戦いで、彼女の故郷である東方の地のマテリアルは殆どが枯れてしまったと聞いた。
 それ故、木々や花といった自然達は大丈夫かと心配していたのだが……。
 度重なる戦にも負けず、今年も美しい花を見せてくれたことが本当に嬉しくて――。
 ――桜を見ると思い出すことがある。
 ひと昔前の春。その頃の都は2つの温もりをその身に宿していた。
 あの人と歩いた故郷の街は春の色に染まって……見上げた桜。優しい花の色。その時ふと見せた、あの人の穏やかな目。
 宿る命に向けられた優しさ。
 子供達のいる明日に、二人で想いを馳せた。
 ――今も忘れない。春の日の愛しい記憶。
 家族を繋ぐ絆のように。この桜の木も、いつまでも永らえて欲しい――。
 柔らかな日差し。愛しい人に持たれるように寄り添う都。
 今日の景色を忘れぬように。ひらりと舞い落ちた花弁を、そっと首飾りの中にしまった。


「ふぉぉ、屋台なの食べ歩きなの! まだ見ぬ食べ物が私を呼んでるの~!」
「いえーい! いっぱい勉強して帰りますよぅ!!」
 お財布にお金を沢山詰め込み、ノート片手に街を巡るディーナ。星野 ハナ(ka5852)も屋台巡りと聞いてそれに同行している。
 ハナ自身、普段お祭りに参加している時はリアルブルー的ではあったが和風喫茶を出店することが多い。
 エトファリカの食事がどういったものなのか実際に食べて調べれば、喫茶のメニューの幅も広がるに違いない!
 そこに団子を持ったディーナが小走りで戻って来た。
「ハナさん! これすごい美味しいの! 食べてみてなの!」
「え。いいんですかぁ?」
「うん! 美味しいものはみんなで食べるともっと美味しいの美味しい物分け合うのは正義なの」
 ノンブレスで一気に言うディーナ。その本気の目に、ハナは首を傾げる。
「ディーナさんは食べ歩きが好きなんですぅ?」
「ううん。これは修行なの。喉元過ぎれば満腹忘れるなの。食べて歩いてまた食べるの永久機関なの」
「へー。便利な身体してるんですねぇ」
 そう言って立ち止まるハナ。屋台で葛餅を注文し、ディーナと分け合いつつ早速口に運ぶ。
「このお菓子は私が作ったういろうに似てますねぇ。羊羹とはちょっと違った食感ですぅ」
「えっ。ハナさん、お料理作ってきたの?」
「そうですよぉ。焼き酒粕と、抹茶ういろうと、水出し緑茶を会場に出してきましたぁ」
 焼き酒粕は板酒粕を炙って……と続くハナの説明。食欲をそそられたのか、ディーナの口からたらりと涎が垂れる。
「た、たべたいの……!」
「沢山作りましたし、皆のところに戻ればまだあるんじゃないですかねぇ。余程の食いしん坊がいなければ、ですけどぉ」
「ハナさん! 宴会場に戻るの! 急ぐの!」
 ハナの手を掴み踵を返すディーナ。美味しいモノを求める修行はこれからが本番だ!!


「……これが私の聞いて来たお話の全てです」
 アシェ-ル(ka2983)の言葉に、無言を返すスメラギ。
 彼女は先日ナディアと面談した際に聞いた黒龍の話を、東方の帝に話して聞かせていた。
「黒龍の眷属が確認できていないことは、スメラギ様もご存知でした……よね?」
「そりゃな。俺様が知らなくて他の誰が知ってんだって感じの話だ」
 淡々と言うスメラギに考え込むアシェール。
 帝は黒龍と契約状態にあると聞いた。眷属がいれば、その気配を察知することが出来るのだろうか……?
 確証はないけれど。彼女は1つの可能性を口にする。
「黒龍はスメラギ様の事を想って、転生する事や眷属が生まれる事を告げていない可能性もあるかなって思って……」
「どうだかな。ただ単に余裕がなかっただけかもしれねえ。文字通り命削って結界維持してたからな」
「そうなんですかね……。あ、あの、一つ確認したいんですけど……もし、黒龍が転生しているのなら、会いたいですか?」
 彼女の問いに再び黙り込む帝。彼にとってはデリケートな問題だろう。アシェールは助け船を出すように続ける。
「……今、決めなきゃいけない事でもないと思いますけど。まだ慌ただしいみたいですし。それに婚姻の話も進展ないみたいですし」
「ちょ、お前それ言う!?」
 痛いところを突かれて吠えるスメラギ。はあ……とため息をついて俯く。
「そりゃあ会えるもんなら会いてえけどよ。……龍を犠牲にし続けていた俺様が、今更どんな面して逢えばいいんだよ」
「それは……スメラギ様だけのせいじゃないと思いますけど」
「そこだよ、そこ。今黒龍が見つかったら、またこの国は龍に頼るだろ。……国を守るのに、龍を生贄にするのは止めにしてえんだ」
 遠い目をするスメラギ。その横がが何だか随分大人びたなーとアシェールは思う。
「分かりました。まずは問題を片付けてからですね。黒龍を探す時は協力しますから!」
「お前、俺様の話聞いてたか?」
「はい! 黒龍に会いたいんですよね!」
 あっけらかんと言うアシェール。スメラギはもう一度深くため息をついた。


「……というのが、私の推理なワケですが。どう思いますかスメラギさん」
「だから俺様はエトファリカ・ボードには詳しくねえんだって。そういう話は紫草にしろよ」
「国の代表がこういう話から逃げてどうするんですか!」
「逃げてねえって! てかお前目据わってんぞ!?」
 だぁん! と一升瓶を置いた十 音子(ka0537)にウヘェという顔をするスメラギ(kz0158)。
 音子はエトファリカ・ボードについて色々と推測していたのだが……酒が進みすぎたのか、思考がとっ散らかっていけない。
 彼女にじっと見られていることに気付いて、スメラギは居心地が悪そうに居住まいを正す。
「……何じろじろ見てんだよ」
「若者よ。青春してるか?」
「は?」
「人生はどう生きようと一分一秒毎に過去になる。精一杯楽しめ」
「……音子。お前さては酔ってんな?」
「酔ってませんよ。っていうかさっさといい人見つけなさい。現状強制結婚ルートしか見えないですよ」
「うっせーな! 大きなお世話だ!!」
「大きなお世話とは何事か! こんなに人を面白……心配させておいて!」
「今面白いって言ったなお前!?」
「黙らっしゃい! いいですか!? そもそもですね……」
 スメラギのツッコミを無視してマシンガントークを続ける音子。
 彼女が絡み酒であることに気付いても後の祭りである。


「真はんはお茶でよろしおすの?」
「はい。冷たいのをお願いします。あー。疲れた……」
「真さんがサインしたお守りとか売ったらいい値段で売れそうな勢いでしたよね」
 花瑠璃からお茶を受け取り、早速口に運ぶ真。
 続いた奏音の言葉に、ぶおーーーっとお茶を噴き出す。
 ここに来るまでに様々な人に声をかけられ、握手とサインを求められ、酒を勧められ……。
 あまりのことに見かねた奏音が待機列を用意し始めた程には人が多かった。
 挙句の果てに老人たちには拝まれ、髪をお守りにしたいと求められ、世話焼きのおばちゃんに至っては縁談を持って来ようとしてそれはもう断るのが大変で――。
 まあ、途中で先日共に戦った兵達と再会できたことは僥倖だったけれど。
「人気者は大変だなぁ、真」
「私自身は勲章を授与されるようなことをした覚えはないので、何だか申し訳ないというか、複雑な気分ですね……」
「勲章を得るような働きをしたのは事実なのだろう? だったら誇っていいと思うが」
「そうどすえ。よそ様と自分の評価が違うのはよくある話やないですの? ねえ、スーはん?」
 カラカラと笑うスメラギ。ため息をつく真に諭すように言うウィーダ・セリューザ(ka6076)。続いた花瑠璃に、帝がアワアワと慌てる。
「おま、今その呼び方すんなって……!」
「あら。あきまへんでしたやろか。うっかりしとったわぁ。堪忍え」
 ころころと笑う花瑠璃。奏音もお茶を啜りながら桜を見上げる。
「桜をゆっくりと見るのはずいぶんと久しぶりな気がしますね」
「桜というものがここまで見事とは知らなかった」
「ふふ、満開の桜をアテに飲むお酒は格別やね」
「本当、いつ見てもいいものですよね……」
 しみじみと呟くウィーダと花瑠璃、真。
 咲き乱れる花。――街を、人々を、守れて良かった
 今後もまだ色々あるだろうけど。この平穏が続くように全力を尽くそう……。
「ところでス―はん、フラれてしもうたん? 恋文を届けた身としては気になりますえ?」
「は!? 何でそういう話になるんだよ!?」
 思い出したように言う花瑠璃に再び慌てるスメラギ。帝に奏音とウィーダの目線が集中する。
「スメラギさんそんなことしてたんですか……?」
「奥手と聞いていたが……」
「だから違うんだって! 誤解だって!!」
 ギャーギャーと言い合う仲間達。そこにひょっこりとサクラが戻って来た。
「ただいまー! ……って、どうしたの?」
「あ、サクラさんおかえりなさい」
「いや、スメラギがフラれたって話をだな」
「えー。そうなんだ。可哀想。スメラギ元気出して!」
「だから違うって言ってんだろうが!! で、サクラは桜の苗木は見つかったのかよ」
「うん! 小さいの1つだけだけど……桜って増やすの結構難しいんだってね」
 話を逸らすスメラギにこくりうと頷くサクラ。奏音も思い出したように口を開く。
「桜は種から増やすのは難しいそうですね」
「そうそう。苗木屋さんもそう言ってた! 刺し木の方法も聞いてきたから増やせるといいな」
「増やしてどうするんだ?」
「私、王国の聖導士学校で運営の手伝いしてるんだ。そこにこれを植えたら、卒業生も花見に帰ってきそうじゃん? 毎年精霊さまとみんなでお花見したいって思ったんだ」
「そうですか……。増えるといいですね」
 ウィーダの問いにえへへと笑うサクラ。続いた奏音にもう一度頷くと、大事そうに小さな植木鉢を抱える。
「あー! スメラギさんこんなところにいたです! サインくださいです!」
 ぱたぱたと走ってきたエステル・ソル(ka3983)。はい! と符と筆を差し出す。
「サインって何だよ」
「符術が上手になれるようにです。お願いします!」
「符にサインしても符術は上手にならねえぞ?」
「じゃあ教えてくださいです!」
「あ?」
「わたくし、結界陣と龍脈に触れて心が震えました! 帝でもなく、御柱でもなく、『スメラギさん』の護るという意思をとても美しいと思いました! わたくしもスメラギさんみたいに護れる人になりたいです! だから符術を覚えたいです!」
「いや。あのな。別に符術覚えたからって……」
「わたくしの符術のお師匠さんになって下さいです!」
「お前俺の話聞いてるか!?」
「すみません……。エステル思いこむと一直線なので多分聞こえてないと思います……」
 その横でぺこぺこと頭を下げている雲雀(ka6084)。
 ちなみにエステルは既に符術師の先輩である三条 真美(kz0198)と金鹿(ka5959)、龍堂 神火(ka5693)からもバッチリサインを取得済だったりする。
 雲雀の対応がとても手慣れていてくすりと笑う真美。思い出したように顔を上げる。
「あの、神火さん」
「ん? どうしたの?」
「あの、これ……。大分遅くなってしまったんですけど。バレンタインの贈り物です」
「えっ。いいの?」
「はい! あの、お見合いのこととか……ご迷惑かけてますし……」
「それは迷惑っていうのとは違うんじゃないかな?」
「うん。僕が決めてやってることだからね」
「ありがとうございます。えと、これからも宜しくお願いしますね」
「こちらこそ!」
 バジル・フィルビー(ka4977)の助け船に頷く神火。真美との微笑ましいやり取りに、金鹿の笑みが……怖い。
「あらあら。まあまあ。これはどういうことですかしら」
「僕は何もしてないからね!?」
「きちんと礼を尽くされるとは、さすが真美様……!」
「あ、あの、皆の分もありますから!」
 何故か言い訳を始めた神火に主を称えることを忘れない七葵(ka4740)。
 慌てて仲間達にお菓子を配る真美に、雲雀があ、と短く声をあげる。
「そういえばまーちゃん、この間一緒に作ったお菓子はどうしたですか?」
「まーちゃん?」
「はい。真美さんなので、まーちゃんです。ダメでしょか?」
「いえ。構いませんよ。……お菓子は武徳に渡したんですけど、『姫が作った菓子を食べる日が来ようとは』って泣き出して大変だったんです」
「武徳さん、何だかんだで真美に甘いからねえ……」
「水野殿のお気持ち、痛い程よく分かります……」
「本当になんて優しい良い子なんでしょう……」
 真美お手製のお菓子を受け取り、そっと熱くなる目頭を押さえる七葵と金鹿。
 この2人も相変わらずだなあ……とバジルは苦笑する。
「戴いたままでは家臣の名が廃ります。真美様、自分も苺の香りのする紅茶をご用意しました。どうぞ召し上がってください」
「私も甘酒を持って来たんですのよ。皆で戴きましょう」
「ああ、僕も故郷のお菓子を持ってきたんだ。丁度皆の飲み物に合いそうだね」
 七葵と金鹿、バジルが出して来たものに目を輝かせる真美。持ち寄ったものに舌鼓を打ちながら改めて桜を愛でる。
「……先日の戦いは、2人共とてもカッコ良かったよ」
「スメラギ様も真美さんも素晴らしい働きだったそうですわね」
「自分もその噂は聞き及んでおります。お傍で拝見したかったのですが……」
「本当に、本当にすごかったんだよ……」
 金鹿と七葵の言葉に頷くバジル。
 ――重圧に負けずに立ち向かう2人が、泣きたい程に強くてカッコよくて……そして切なくて。
 きっとそんな風に思われているなんて知ったら2人は恥ずかしがるだろうから言わないけれど……。
 ――七葵もまた、秋寿に抱っこされてよちよち歩きだった幼い真美を思い出していた。
『真美はどんな子になるんでしょうね……』
 心配そうな秋寿の声。
 ――ご安心下さい、秋寿様。真美様は少しづつですが成長されておられます。
 背中も……以前より少し大きくなられたようです。
 秋寿様もどうか、共に見守って下さいますよう……。
「そうだ、折角ですから余興代わりに占でもいかがでしょう? 失せ物探しからほのかな恋心の後押しまで、なんでもおまかせくださいな」
「あ、では。詩天が良い国になるかどうか占って戴けますか?」
「……真美さん、それは占う必要がありませんわ」
「え。どうしてです?」
「だって他でもない貴女が王なんですのよ? いい国になるに決まっておりますわ」
 キッパリと迷いなく断じた金鹿にキョトンとする真美。七葵とバジルも頷く。
「金鹿殿の言う通りです。自分もその為に勤めますゆえ」
「そうだよ。あ、そうだ。頑張ってる真美にご褒美。押し花作って来たんだ」
「わあ……。綺麗! ありがとうございます」
 微笑む真美。その笑みが花のようで……来年は、また違う桜が咲く。
 少女もまた、そうして成長してゆくのだろう。
 バジルは躊躇いがちに手を伸ばすと、そっと真美の髪を撫でる。
「……こんなこと出来ないような、レディになっちゃうのかな」
「大丈夫です。私はずっと、バジルさんの妹です!!」
「あはは。そっかぁ。うん。真美のお兄さんか。光栄だなぁ」
 にこにこと笑い合う2人を見守る保護者達。
 そこにぴょこっとエステルが顔を覗かせた。
「えと、真美ちゃん。山本五郎左衛門さんを知ってますか? 仙秋さんと同時期の方らしいのですが……」
「……? 山本五郎左衛門はヨモツヘグリを作った歪虚です。もう討伐されて久しいはずですが……」
「……ヨモツヘグリってあのヨモツヘグリですか?」
「はい。そういえばヨモツヘグリも龍脈を転用した巨大兵器でしたね。初代様と方法が似ているかもしれません」
 パチリ、とパズルのピースがハマった気がして目を丸くするエステル。
 ――もしかして。仙秋が契約した歪虚というのは山本だったのではないか……?
「ぐあーー! くっそ! 負けたああああ!!」
「いやいや、スメラギさんなかなかいい線行ってたよ!」
 そして神火はスメラギを誘い、カードゲームに興じていた。
 ――先日、結界陣に触れたからこそ思う。
 全てを持って行かれるような感覚。あの苦しみに、スメラギも真美も納得して立ち向かったのだろう。
 それはとても凄いことだし……だからこそ、今くらいは。
 全てを忘れて、楽しい時間を過ごして欲しい……。
「よし、スメラギさんもう1回勝負だ!」
「よっしゃ! 次は負けねえ!!」
 膂力は使わぬ、知力と運の真剣勝負。
 ――それはとても新鮮で、楽しいもので……。
「……さて、宴には余興がつきものだろ、ちょっとやらせてみてほしい」
 そう言って立ち上がり、台の上にツナ缶を置いたウィーダ。
 随分離れたところに立って弓を構えた彼女に、街の人達も何事かと足を止める。
 ――ヤバい。注目浴びてる。これで失敗したら恥ずかしいぞ……!
 注意深く弓を引き絞るウィーダ。意識を集中して――。
 離した矢筈。風を切る音。矢は一直線に飛んで、ツナ缶を射抜き……周囲から拍手が沸き上がる。
「ねーちゃんすげえなあ! どこの武士様だい?」
「良いモノ見せて貰った礼に1杯奢らせておくれよ!」
「ありがとう……あ、いや。ボクお酒はちょっと……」
 あちこちから声をかけられて慌てる彼女。
 ――天ノ都の方々で繰り広げられている花見の席は、いよいよ盛り上がったようだった。


 舞い散る桜。その花弁を目で追って、めいは小さくため息をつく。
「……桜の季節は『ひとつの区切りをつける季節』だったかしら。貴女も何か悩み事かしら?」
 不意に聞こえた優しい声に振り返る彼女。そこにはフィルメリア・クリスティア(ka3380)立っていて……。
 その穏やかな、左右で違う光彩を持つ瞳に妙な安心を覚えて、めいはもう一度ため息を漏らす。
「……たまに思うんです。わたし、役に立ててるのかなって」
「人の役に立ちたいの?」
「そう、ですね……。困っている人がいれば助けたいですけど……わたしは酷く未熟で……ひとを救いたいなんて、傲慢なのかなって」
 眉根を寄せるめい。フィルメリアは桜の花を見上げて続ける。
「スメラギ君も真美ちゃんも、随分と大きいモノを背負っているわよね。それでも頑張ってる」
「はい。そうですね。私と大して変わらないのに凄いと思います」
「じゃあ、貴女は……幕府や公家の大人達のことはどう思う?」
「うーん……。こんな時に争ってる場合じゃないんじゃないかな……とは」
「そうね。その通りね。でもあの大人達は、あれで必死にやっているつもりなんだと思うのよ。残念なことだけどね」
「そっか……。立場によって見えてるものが違うんですね」
「そうよ。その通り。そこまで分かるなら理解できるでしょう。貴女が役に立っているかどうかなんて貴女が決めることではないの。それは周囲が判断することよ」
「あ……」
「私達は、私達の出来ることをやっていくしかないの。合っているか間違っているかなんてその時には分からない。それでも選んで行くしかない。……それを繰り返して、歴史は作られて来たんじゃないのかしら」
 フィルメリアの諭すような言葉。めいはしきりに頷く。
「そうですね。どうなるかは分からないですけど、私の力で誰かを救えるのなら……頑張れます」
「ええ。結局は自分がどうしたいか、よ。頑張りなさいな」
「ありがとうございます。すみません。お祝いの席で悩んでたら失礼ですよね」
「いいのよ。貴女くらいの年頃の子は思い悩むものよ。娘世代の子のだもの。御見通しよ」
「……娘!? フィルメリアさんって一体おいくつなんですか……!?」
「あら。レディに年齢を聞くのはご法度よ?」
 驚愕するめいにくすくすと笑うフィルメリア。慈愛の女王は優しくめいの背中を押す。
「折角ですもの。今は桜を楽しみましょう?」
「はい……!」


「この間のスメラギさんばかっこよかったんず! おら痺れただんず!!」
「おう。ありがとな、杢。……で、お前のその格好は何だ?」
「スメラギさんを真似してみたんず! おらかっこええだんず? イケイケだんず?」
 スメラギの問いにエッヘン! と胸を張る杢(ka6890)。
 上半身はもろ肌脱いで、梅柄の着物を羽織り、怪しいお札をぶおんぶおん振り回している。
 ちびっこから自分はこう見えているのだろうか……。
 音子とアシェールに聞いたら『そうです』と即答されそうではあったが。
 嬉しいと言うよりは何だか微妙な気分になった帝に気付く様子もなく、杢はバサァ! という音を立てて羽織を脱ぎ捨てた。
「お前何してんだ?」
「お? 脱げば脱ぐほど強くなるっで聞いたんず。だから脱ぐだんず!」
 杢の輝く笑顔。ポカーンとするスメラギ。一体誰がこんな知識を吹き込んだ!?
 突っ込む間もなく腰紐に手をかけた少年を帝は慌てて止める。
「わー! 待て! それ以上は脱ぐな!!」
「何でだんず? おらも強くてかっこええメンズになりたいだんず!」
「あー。分かった分かった。じゃあこれやるよ」
 懐から布を出したスメラギ。それを杢の頭に巻いてやる。
「これなんだんず? バンダナだんず?」
「おう。ホラ、俺様もつけてんだろ?」
「あっ。本当だんず! お揃いだんず!!」
「脱がなくてもお前は十分強いからな。くれぐれも往来で脱ぐんじゃねえぞ」
「分かったんず! やっただんず!! これでおらもだげーかっこええメンズだんず!!」
 思わぬ贈り物に大喜びする杢。
 スメラギを真似して脱いだお子様がいたなんて紫草にバレようものなら正座説教不可避である。
 何とか乗り切った危機に、スメラギは安堵のため息を漏らした。


 空を覆う淡い色。雲のようにも見えるそれをただただ食い入るように見つめているトラウィス(ka7073)に気付いた深守・H・大樹(ka7084)は、お友達の顔を覗き込む。
「トラちゃんくんどうかした? 身体の調子でも悪い?」
「……ああ、いえ。すみません。桜というものがここまで凄いものだとは知らなかったもので……。凄いもの、という言葉でも足りませんね」
「分かるよ。本でしか見たことなかったけど、本物はとっても素敵なんだね。豪奢って言うのかなぁ……。僕も上手い表現が思いつかないや」
「言葉に尽くし難い、というのはこういう時に使うのですね」
「うん! それだ! それはさておきお弁当作ったんだ。一緒に食べようよ」
「ありがとうございます。私も一応用意してきたのですが……」
「え。本当?! 何作ったの??」
「何分技量が足りぬものですから、簡単なものを……まめしという野菜を焼いて来ました。何でも同盟にある携帯食糧だそうです」
「わー! すごい! 初めて食べるよ! 嬉しいなあ! あ、僕はね。お世話になってる人のおススメでキャラベン、とかいうお弁当を作って来たよ。はい、どーぞ」
 そう言って大樹が手渡してきたおにぎりには犬の顔。お弁当箱に詰められたおかずは花の形になっていて、トラウィスは目を丸くする。
「これはこれは……大ちゃん様は手先が器用ですね」
「普段からお手伝いしてるからね。あ。このまめし、おにぎりの味がする!!」
「ああ、軽く塩を振りましたので……」
 お互いのお弁当を囲む2人。ふと風が吹いて、沢山の花弁が舞い降りて来る。
「トラちゃんくん見て! 花弁が雪みたいだ!」
「本当に、息を飲むほど美しい光景ですね」
「うん! そうだ! 後でどっちが沢山花弁を空中キャッチできるか競争しようよ!」
「分かりました。受けて立ちましょう」
 にっこりと笑い合う2人。美しい花、美味しい食事……こういう一時を、かけがえのないものと呼ぶのだと。
 オートマトン達はまた新たな知識を増やしていく。


 天に見えるは丸い月。桜の花越しに見えるそれもまた風流で……。
 そこに聞こえてきたぱたぱたという足音。
 慌てた様子の玉兎・恵(ka3940)が愛らしくて玉兎 小夜(ka6009)は目を細める。
「やあ、恵」
「お待たせしてごめんなさい!」
「んー? いいよ。待ってるのも楽しいし。……お酌頼める?」
「はい! 喜んで」
 言われるがままに旦那様の隣に座った恵。盃に注がれた酒を、小夜は美味しそうに飲み干す。
「お酒美味しいですか?」
「うん。恵にお酌して貰ったのは特にね」
「やった! ……って、そうじゃなくて。うさぎさんはどんなお酒が好きなんですか?」
「うーん。軽いのがいいかなあ。あと辛いやつ?」
「お酒によって色々あるんですね。私も飲んでみたいです」
「恵はダメだよ。歳もそうだけど、弱いでしょ」
「一口くらいなら大丈夫ですよ!」
「だーめ。……匂いくらいなら試してみてもいいけど」
 そう言って、恵の鼻先に盃を近づける小夜。みるみるうちに恵の目がトロンとしてくる。
「あははは♪ 何か空がくるくるしてますよー」
「……ほら。言わんこっちゃない」
「うしゃぎさんがいっぱぁい♪ みんなびじんしゃん♪」
「何言ってんの恵。……普段はセクハラ兎だけど、今日はセクハラされ兎だなぁ」
 凭れ掛かって抱き着いて来る恵。小夜の存在を確かめるようにあちこちに手を伸ばす彼女を抱きとめて、よしよしと頭を撫でる。
「恵は可愛いなぁ」
「んふふー♪ しぁわせです……♪」
「そーか。私も恵が一緒で幸せだよ」
 嬉しそうに小夜の肩に顔を埋めてすりすりする恵。そのまま動かなくなった彼女を小夜が覗き込む。
「……恵?」
 返事の代わりに聞こえて来るのは規則的な寝息。小夜は眠ってしまった奥さんをしっかり抱き寄せる。
「やり返そうと思ってたのにしょーがないなぁ。起きてからにするか……」
 起きたら覚悟しなよ、恵……?
 耳元で囁く小夜。
 ――恵は起きたら大変な目に遭いそう……いや、いつものことか?

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参加者一覧


  • 十 音子(ka0537
    人間(蒼)|23才|女性|猟撃士
  • Sanctuary
    羊谷 めい(ka0669
    人間(蒼)|15才|女性|聖導士
  • 聖なる焔預かりし者
    瀬織 怜皇(ka0684
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhran(ka0754
    エルフ|17才|女性|聖導士
  • 母のように
    都(ka1140
    人間(紅)|24才|女性|聖導士
  • 東方帝の正室
    アシェ-ル(ka2983
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 世界より大事なモノ
    フィルメリア・クリスティア(ka3380
    人間(蒼)|25才|女性|機導師
  • 白兎と重ねる時間
    玉兎・恵(ka3940
    人間(蒼)|16才|女性|猟撃士
  • 部族なき部族
    エステル・ソル(ka3983
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 千寿の領主
    本多 七葵(ka4740
    人間(紅)|20才|男性|舞刀士
  • 未来を思う陽だまり
    バジル・フィルビー(ka4977
    人間(蒼)|26才|男性|聖導士
  • イコニアの騎士
    宵待 サクラ(ka5561
    人間(蒼)|17才|女性|疾影士
  • 九代目詩天の想い人
    龍堂 神火(ka5693
    人間(蒼)|16才|男性|符術師
  • 想いと記憶を護りし旅巫女
    夜桜 奏音(ka5754
    エルフ|19才|女性|符術師

  • 鞍馬 真(ka5819
    人間(蒼)|22才|男性|闘狩人
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミ(ka5843
    人間(紅)|18才|女性|聖導士
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナ(ka5852
    人間(蒼)|24才|女性|符術師
  • 舞い護る、金炎の蝶
    鬼塚 小毬(ka5959
    人間(紅)|20才|女性|符術師
  • 兎は今日も首を狩る
    玉兎 小夜(ka6009
    人間(蒼)|17才|女性|舞刀士
  • 碧落の矢
    ウィーダ・セリューザ(ka6076
    エルフ|17才|女性|猟撃士
  • 笑顔を守る小鳥
    雲雀(ka6084
    エルフ|10才|女性|霊闘士
  • いけ!ぷにっ子スナイパー
    杢(ka6890
    ドラグーン|6才|男性|猟撃士
  • 百花繚乱
    花瑠璃(ka6989
    鬼|20才|女性|符術師
  • 平和な日々の思い出を
    トラウィス(ka7073
    オートマトン|24才|男性|機導師
  • 輝く星の記憶
    深守・H・大樹(ka7084
    オートマトン|30才|男性|疾影士

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ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/03/27 01:08:27