ゲスト
(ka0000)
あこーでぃおんぽるか
マスター:愁水
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出? もっと見る
オープニング
●
月明かりの下、『天鵞絨サーカス団』――夜風に紛れ、ショウタイム。
今宵、皆様にお披露目致しますのは、童話に残された夢物語。
星屑を散らす紅い人魚が、海の彩りを模した水槽の中で舞い泳ぐ“人魚の宴”。
クッキーの壁やチョコレートの屋根を手に、アクロバティックな演技でお菓子の家を作っていく“ヘンゼルとグレーテルのヘクセンハウス”。
輝きを瞳に。
響きを耳に。
夢を胸に――。
鐘がおひらきを告げるまで、ひとときの覚めない夢――『Fairy tale』をごゆるりとお楽しみ下さい。
**
――というわけで。
童話を題材としたイベントは連日盛況。
初演のホワイトデーから二週間が経ち、遂に最終公演の日となった。
――為、今回は、天手古舞いなサーカス団から助勢を求む依頼である。
「……どうも。
今回あんた達に手伝ってもらいたいのは、“人魚の宴”と“ヘンゼルとグレーテルのヘクセンハウス”の二つの演目になるよ。
人魚姫を題材にした“人魚の宴”は、人魚の衣装を着けて水槽の中を泳ぐ演目になるから、当然、金槌と男じゃ話しにならないのはわかるよね。まあ、細かいことは一緒に泳ぐクーがフォローする……と言うか、させるから。
ヘンゼルとグレーテルを題材にした“ヘンゼルとグレーテルのヘクセンハウス”は、大人二人が入れるくらいのお菓子の家を作っていく演目だけど……舞台の端から一人ずつ家の材料を持って、走りながらジャンプしたり、宙返りしたりとか……まあ、見栄えよくアクロバティックに家を組み立てていく演目になるから、運動神経がよくないと厳しいかもね。土台は準備されてるから、特殊なアイシングを付けたクッキーやマカロンとかで、壁やドア、屋根を組み立ててもらうよ。材料のアレンジはしても構わないけど……作ったお菓子の家は公演が終わったあと客に提供するから、変なモノは使わないでね。――ああ、あと。この演目はオレがフォローするから。なにかあったら言って。
……簡単だけど、説明はこんな感じ。どっちの演目もイベントの目玉だから、ヘマしたりしないでね。
は? ハク兄? ……なに、団長直々に説明しなきゃ不満なワケ? ココのサーカス団は万年人手不足だから忙しいの。副団長のオレが出迎えてあげただけマシと思ってよね。
……なに?
そう、オレがこのサーカス団の副団長なの。なにか文句ある?」
それはそれとして。
今宵も、ベルベットのサーカスがやってくる。
天幕の裏に隠した現の代わりに、一夜の夢を降らす為――。
月明かりの下、『天鵞絨サーカス団』――夜風に紛れ、ショウタイム。
今宵、皆様にお披露目致しますのは、童話に残された夢物語。
星屑を散らす紅い人魚が、海の彩りを模した水槽の中で舞い泳ぐ“人魚の宴”。
クッキーの壁やチョコレートの屋根を手に、アクロバティックな演技でお菓子の家を作っていく“ヘンゼルとグレーテルのヘクセンハウス”。
輝きを瞳に。
響きを耳に。
夢を胸に――。
鐘がおひらきを告げるまで、ひとときの覚めない夢――『Fairy tale』をごゆるりとお楽しみ下さい。
**
――というわけで。
童話を題材としたイベントは連日盛況。
初演のホワイトデーから二週間が経ち、遂に最終公演の日となった。
――為、今回は、天手古舞いなサーカス団から助勢を求む依頼である。
「……どうも。
今回あんた達に手伝ってもらいたいのは、“人魚の宴”と“ヘンゼルとグレーテルのヘクセンハウス”の二つの演目になるよ。
人魚姫を題材にした“人魚の宴”は、人魚の衣装を着けて水槽の中を泳ぐ演目になるから、当然、金槌と男じゃ話しにならないのはわかるよね。まあ、細かいことは一緒に泳ぐクーがフォローする……と言うか、させるから。
ヘンゼルとグレーテルを題材にした“ヘンゼルとグレーテルのヘクセンハウス”は、大人二人が入れるくらいのお菓子の家を作っていく演目だけど……舞台の端から一人ずつ家の材料を持って、走りながらジャンプしたり、宙返りしたりとか……まあ、見栄えよくアクロバティックに家を組み立てていく演目になるから、運動神経がよくないと厳しいかもね。土台は準備されてるから、特殊なアイシングを付けたクッキーやマカロンとかで、壁やドア、屋根を組み立ててもらうよ。材料のアレンジはしても構わないけど……作ったお菓子の家は公演が終わったあと客に提供するから、変なモノは使わないでね。――ああ、あと。この演目はオレがフォローするから。なにかあったら言って。
……簡単だけど、説明はこんな感じ。どっちの演目もイベントの目玉だから、ヘマしたりしないでね。
は? ハク兄? ……なに、団長直々に説明しなきゃ不満なワケ? ココのサーカス団は万年人手不足だから忙しいの。副団長のオレが出迎えてあげただけマシと思ってよね。
……なに?
そう、オレがこのサーカス団の副団長なの。なにか文句ある?」
それはそれとして。
今宵も、ベルベットのサーカスがやってくる。
天幕の裏に隠した現の代わりに、一夜の夢を降らす為――。
リプレイ本文
●
twinkle-twinkle。
眠れぬ夢の、夜幕劇。
八色廻る、星の群れ。
さあ、今宵も――
「めくるめくぽるかにご招待、ニャス♪」
**
plop-plop。
遠い遠い、海の底。
微睡み浮かぶは、水中花。
朧げな白の雪見草。
明し橙の風船唐綿。
淡い赤の月下美人。
三輪の“花”が、嫋やかに宴を奏でる。
優雅に泳ぐ、白藤(ka3768)
愉快に泳ぐ、ミア(ka7035)
儚げに泳ぐ、紅亜(kz0239)
尾鰭を揺蕩わせ、手を絡ませ、微笑み戯れる、三姉妹の――人魚姫。
それは、美しい涙の物語。
それは、綺麗な恋の物語。
水中は光の加減で、黎明にも、黄昏にも、色を変えていた。
ぽろろん。
ぽろろん。
人魚姫を彩る、海の音色。
ららら。
ららら。
人魚姫に寄り添う、美しい歌。
それは、泣かないでと願う声。
それは、消えないでと祈る声。
歌い手の七夜・真夕(ka3977)が、泡沫を呼ぶ。
ひらひら。
ひらひら。
尾鰭を模したパレオの動きが、水中独特の幻想的な世界を形作っていた。
白藤は、尾鰭のみを白で染めていた。白地は残りの黒地と相俟って、艶やかなコントラストを映し出している。左の胸元で舞う蝶も、上腕や太腿を縛る茨も、和肌に咲く神秘の色であった。
「(くるくるくるくる……ふふ、まるで恋人同士みたいやね)」
紅の妹と視線を交わし、喜びを頬に湛える。橙の妹と指を絡ませ、瞳を輝かす。
浮かぶ笑顔。
深まる幸せ。
沈む――
「(……うち、昔みたいに笑えとるやろか)」
追憶。
「(だいじょうぶニャスよ、しーちゃん)」
りぃん。
りぃん。
鈴蘭を象った鈴が、ミアの細い首で揺れる。優しい光の平穏が、白藤の手を掬い上げた。
「(一緒に“今”を、笑おうニャス♪)」
そして、くるりと一回転。ツインテールを飾る雛芥子の花飾りが、ミアの屈託ない笑顔を一層鮮やかにさせた。
太陽の色を濃淡に帯びたミアのパレオは、紺碧に微睡む“海”の中で、その色味を引き立たせていた。ぱたぱたとやんちゃな足首には、優しく“枷”をかける、天然石と貝殻のアンクレット。ミアに希望され、黒亜(kz0238)が仏頂面で見立てたものだ。髪を彩る花も、首を撫ぜる鈴も――。
お伽噺の人魚姫は、愛を得られず泡となり、何も残さずに消えてしまう。けれど、今宵は誰かの為に――
それは、無償の愛の物語。
それは――幸せな夢を残す物語。
三姉妹の人魚姫は、互いの気持ちを伝え合うかのように指を絡めると、くるくるくるくる円を描き、そして――
安息の幸せを見つけた人魚姫は、空へ昇る宝石の涙を零し、やすらかに、やすらかに、眠りました。
青を映す光と共に、人魚姫達は額を寄せ合いながら海の底へ沈む。すると、天幕の空から、幸せを運ぶ“涙の粒”が観客へ降り注いだ。情緒深い溜息と歓声を会場に残し、“人魚の宴”は幕を閉じたのであった。
●
幕間の舞台裏で、遠慮のない仲の猫が鳴く。
「うまー。涙の粒ってキャンディーだったニャスネ」
「せめて着替えてから食べなよ」
「なあ、クロちゃん。ミアの泳ぎどうだったニャス?」
「は? どうって……水を得た猫だったんじゃないの?」
それは、褒め言葉なのだろうか。
「こらー、ミア。びしょびしょのままやん、ちゃんと拭かなあかんよ?」
姉猫が、妹猫の頭をわしゃしゃとタオルで包んだ。
そこへ、銀の鳥と赤茶の瓜坊――レナード=クーク(ka6613)とネフィルト・ジェイダー(ka6838)が、黒亜の傍らへやってくる。
「クロア君、練習ん時は演目のコツとかアドバイス教えてくれて、おおきにやんね! こういう演技するんは初めてやから、先輩のクロア君に聞けたらええなーって、ネフィルトさんとお話してたんやで」
レナードの言に、ネフィルトが顎を引いて応えた。
「詳細は自ら考えるとはいえ、経験ある者からの助言も大事じゃからのー。我、舞台に上がるのは初めてじゃし、わくわくするのじゃ!」
温厚な双眸を弓形にして笑う二人。質が似ている故か、“類は友を呼ぶ”という表情であった。
「久しぶりにサーカスのお手伝いが出来るなんて、嬉しいやんね! 今回は童話を題材にしとる感じやから、小さい子は勿論……大人の人もいっぱい来とるんやねぇ。少し緊張はするけれども、あの時みたいに――」
馳せた音色は、“新しい景色“。
「また、皆を笑顔に出来ると良いな。えへへー、精一杯頑張るで!」
レナードは空色のベストをビシッと正すと、背筋を伸ばし、気合いを入れた。
「……気負うのは悪くないんじゃない? まあ、ハク兄の期待だけは裏切らないでよね」
黒亜は相変わらずの仏頂面で、視線を横へ流しながら言い捨てる。「えっと、クロア君の期待は?」――とは、聞けなかった。
「――む? そろそろ出番のようじゃな。確か、ミア君と白藤君が袖から菓子を渡してくれる手筈じゃったの! よろしくなのじゃ!」
さあ、皆様お待ちかね。
「(ここではどんな楽しいことが待ってるかの?)」
第二夜、開幕――。
●
flip-flop。
気持ち弾ける、甘い魔法。
想いを乗せて、回る魔法。
「さあ、いらっしゃい♪」
木漏れ日のような笑顔を浮かべる真夕が指先で円を描くと、それを合図に、“眠り”の妖精と“露”の妖精が姿を現した。童話から抜け出してきた小さな妖精達は、観客の頭上を羽ばたき、魔法の粉で虹を架ける。
「(重いものは持てないだろうから、あまり戦力にはならないかしら? でも可愛いからいいわよね)」
真夕が唱えた『Fairy tale』――その演出は、見事であった。
子供達の溢れる笑顔を浴びながら、真夕は若葉のような緑色の風を纏い、舞台を軽やかにステップ。青を帯びたワンピースの裾が、輪舞を踊るかのように翻る。“風乙女の乱舞(シルフィード・ダンス)”――彼女が名付けた術式の通り、その様は、観客席から感嘆の溜息を零させた。
華麗なターンを披露した真夕と入れ替わり登場したのは、レナードだ。真夕と同じく壁板になるクッキーを手に持ち、水色を梳かす銀の髪を靡かせながら風を切る。
「(御伽話の中やと、お菓子の家を作ったのは悪い魔女さん……やけど。僕はちゃんと、皆に幸せな夢を届ける魔法使いになれたらええなぁ)」
甘いお菓子に、魔法(おもい)を籠めて。
鳥が囀るような声調で歌を口ずさみながら、レナードは音楽の流線を辿るように、空中で身軽な動きを見せた。一つを積み上げ、次の一つ――ネフィルトの出番だ。
「ご覧あれーなのじゃ!」
緑のベストが、軌道を描く。離れた観客にも伝わるように、躍動感のある動きで舞台を跳ねた。
次の壁板を継ぐのは、黒亜だ。ネフィルトが袖に抜ける際も、練習時に黒亜から学んだことが活かされていた。スムーズな入れ違いが出来たことで、黒亜も気兼ねない曲芸を披露している。
ふわり。
くるり。
真夕が踊り。
レナードが廻り。
ネフィルトが躍り。
黒亜が――瞬く。
舞台袖では、白藤とミアが出演者に材料を渡していた。
「紅一点の真夕は、かわえぇグレーテルやなぁ♪」
白藤は、可憐な真夕の活躍を見て吐息を漏らす。
「おお、みんなかっくいーニャスなぁ……!」
好奇心旺盛なミアはと言うと、楽しげに事をこなしていくネフィルトにアクティブな本能を刺激され、身体がうずうず。
「「……!!」」
ドキドキの宙返りに挑戦したレナードには、声にならない喜びが二人の拳を奮わせた。そして、迎えたレナードとハイタッチ。
まわる。
まわる。
足取り軽く、華やかに。
ポルカのリズムで幸せ刻む。
言葉。
仕草。
音楽。
香り。
そして――
「さあ、積めば積むほど難しくなってくるわ。ここからは皆にも力を借りたいの。わかるかな? 応援よろしくね♪」
笑顔。
分野は違えど、観客の笑顔を引き出し、心に幸せを灯すのはアイドルも同じ。真夕はアイドルらしく微笑みを絶やさぬまま口上を述べると、客席は手拍子と声援で溢れ、会場が一気に盛り上がる。
「(ふふ、やっぱりお客さんの声って力になるわよね♪)」
真夕は観客に手を振って応えると、妖精達が真夕の身体に魔法の粉をぱらぱらり。すると、真夕は妖精の羽を得たかのように、ふわりと浮遊した。タネは《マジックフライト》だが、聞くのは野暮。
ひゅうん、と、屋根のクッキーにマカロンを乗せた真夕に続いて、黒亜が最後のマカロンを飾る。
――さあ、会場の盛り上がりは最高潮。
左右の舞台袖から軽やかに駆けてきたのは、レナードとネフィルトだ。
目配せを交わした二人が交叉する瞬間――
「くるくるっとなのじゃー!」
レナードが構えた掌を足場に、ネフィルトが宙高くジャンプ。
ヘクセンハウスの最後の材料である煙突を、ぽん、と、屋根に建てると、腕を大きく上げながら着地。
そして、最後の仕上げに、“夢”をひとふり。
「皆のおかげで完成したわ! ありがとう!」
妖精達と共に宙を飛ぶ真夕が、完成したお菓子の家に青薔薇の花弁を降らし添える。多大な拍手喝采を浴びた“ヘンゼルとグレーテルのヘクセンハウス”――終幕。
・
・
・
ding-dong。
そしておひらき、一夜の舞台。
目覚めの鐘は、夢模様。
奏でた音色は、octet。『天鵞絨サーカス団』公演、『Fairy tale』――カーテンコール。
●
clap-clap。
星空沈んだ天幕に、灯火宿した舞台裏。
今宵の区切りに、労を労う。
「皆、お疲れ様。良い公演だったわね♪」
「お疲れなのじゃー! ささ、皆で打ち上げをしようなのじゃ! 我、菓子を持ってきたのじゃよ。クッキーとかクッキーとかクッキーとか」
クッキー祭り、開催。
「ネフィルトもお菓子の家、食べたかったん? 気持ちわかるで……うちも材料渡した後の手ぇ、舐めたなったわぁ」
「じ、実は僕も食べたかったんやけど、頑張って我慢したやんね……」
噺の中でも現でも、お菓子の家とはやはり、夢が詰まった甘い誘惑のようだ。
「そう言えば、なのじゃ。我らが担当した演目は、黒亜君達から見てどうだったのかのぅ。ちょっと気になるのじゃ」
「は? ……まさか、ヘマしたの?」
してませんつもりです。
「んー……? お客さんの反応……すごくよかったし……見せ方にもちゃんと拘りを感じた、って……ハクが褒めてたよー……」
「お、そうか! 良かったのじゃー!」
それなら、と、心置きなくクッキーぱくぱく。
「クロア君もミアさんが握ってきてくれたおにぎり、一緒に食べへん? あ、飲み物はどっちがええんやろか」
飲み物を用意していたレナードが、酒とジュース、それと、山盛りに積まれたおにぎりの山から数個を並べた皿を手に、ダンボール箱に腰を掛けている黒亜の傍へ寄った。「……どうも」と、ぶっきらぼうな一言が、酒と皿を攫っていく。そんな彼を瞳に映し、レナードはゆったりと優しい笑顔を浮かべた。
「ふふふ。また次のサーカスでも一緒に、楽しい時間を過ごせたらええなぁ」
そこへ――
「そういえば、クロちゃん達やしーちゃん、レナードちゃんに出会ったのはこのサーカスだったニャスネ」
ミアが口の端にお弁当をつけて、偲びながらやってきた。
「今日も今日とて、仲良くしてくれて嬉しいニャス♪ 勿論、ネフィちゃんやお留守番してる“黒犬”ちゃん、新しいご縁の七夜ちゃんも♪」
喜びや幸せが宿った、縫いずれのない縁の糸。ミアはご飯粒をぺろりと舐め、にししと笑った。
「……ほんと脳天気だよね、あんたら」
目の前のほのぼのーズを呆気に見やった黒亜が、浅く溜息を吐き――「……あ」と、何かを思い出したかのように声を上げる。そして、後ろのダンボールから取り出した包み紙を、きょとんズへ一つずつ手渡した。二人が徐に包装を解くと――
「クロア君……これ……?」
「ニャ! もしかして、ホワイトデーのプレゼントニャス?」
又の文言を、二週間遅れのお返し。
「……クークには、ベルトポーチ」
のんびりとした気質の彼が、うっかり“パン屑”を落とさないように。
「三毛には――」
ぴー♪
ぷー♪
ぽー♪
「……まあ、好きに吹けば?」
理由は、何とはなしに頭に浮かんだ、“オカリナ吹きの猫”。
或いは、彼女が似ているからなのかもしれない。素朴で柔らかい、その音色に。
白藤は、艶な唇を酒で濡らしながら、高ぶった神経をほぐしていた。
「(あぁ、やっぱり“此処“は楽しいて……好きやなぁ)」
その心境は、居心地の良い日溜まりで、羽を休める鳥のようだ。
「(サーカスはキラキラしとって、心がふわふわと楽しいなる。此処には似つかわしいない自分が、此処をついつい求めてしまう)」
胸を浸す情は、安堵と葛藤。
「(求めてしまうんは、場所だけやないんやろうけどな)」
首を振り、自覚のある思考を払い除ける。
「――白藤、少しいいか?」
――。
この揺れは、きっと、酔いの所為。
「あら、白亜。お疲れさん。どないしたん?」
鷲目石の双眸に、彼――白亜(kz0237)を映す。白亜は「遅くなってしまったが、これを君に」と、手にしていた包みを白藤へ手渡した。
「“黒猫”と、“菫”の礼だ。黒亜からは煙草を。俺からは――」
蝶の模様が彫られた、アンティークなオイルランタンを。
「気が向いたらでいい。眠れぬ夜が訪れた際は、使ってくれ。僅かかもしれんが、君の心を温かく灯してくれる」
「……ん。おおきに、白亜」
「ああ。おや、これは君が作ってきたのか?」
「せやで♪ 塩むすび、唐揚げ、ウインナー、卵焼き……」
好きにとって食べや♪ ――と言いかけて、
「白亜。うち、お腹減ったわぁ」
あーんと口を開けて、おねだりの“悪巧み”。そして三秒後――白藤はしてやられた。卵焼きが、やたら甘かった。
「実はミア、最近ちょっと迷ってたニャス」
相談事がある、と、白亜に声をかけたミアは、そう切り出した。
「ミアのお願い事は、ミアがちゃんと、自分でやりたいことで。日に日に、その衝動はミアの中で膨らんでいったニャス。でも、不安もあって」
ミアはひたむきに、一言一句を語る。
「でもでも、不安を解消するには、やってみニャいとわからない。だから、ミアは迷いを断つことに決めたニャス。
――白亜ちゃん、ミアを天鵞絨サーカス団に入れてくれニャス!」
その新卒な表情は、確と白亜を見据えていた。暫し、見定めるような瞳がミアを捉えるが――
「歓迎しよう」
彼は微笑み深く、顎を引いた。
ミアは、ほっと帯を緩めるような吐息を漏らす。後に浮かべた笑みは、猫の寝顔のように愛らしかった。
「ミア、一生懸命働くニャス! これからもよろしくお願いしますニャスよ! ダディ!」
tick-tack。
今宵の夢に、さようなら。
また来る何時かのサーカスに、“風船唐綿”一輪交え、さあさあ――
「今宵もお立ち会い、ニャス!」
twinkle-twinkle。
眠れぬ夢の、夜幕劇。
八色廻る、星の群れ。
さあ、今宵も――
「めくるめくぽるかにご招待、ニャス♪」
**
plop-plop。
遠い遠い、海の底。
微睡み浮かぶは、水中花。
朧げな白の雪見草。
明し橙の風船唐綿。
淡い赤の月下美人。
三輪の“花”が、嫋やかに宴を奏でる。
優雅に泳ぐ、白藤(ka3768)
愉快に泳ぐ、ミア(ka7035)
儚げに泳ぐ、紅亜(kz0239)
尾鰭を揺蕩わせ、手を絡ませ、微笑み戯れる、三姉妹の――人魚姫。
それは、美しい涙の物語。
それは、綺麗な恋の物語。
水中は光の加減で、黎明にも、黄昏にも、色を変えていた。
ぽろろん。
ぽろろん。
人魚姫を彩る、海の音色。
ららら。
ららら。
人魚姫に寄り添う、美しい歌。
それは、泣かないでと願う声。
それは、消えないでと祈る声。
歌い手の七夜・真夕(ka3977)が、泡沫を呼ぶ。
ひらひら。
ひらひら。
尾鰭を模したパレオの動きが、水中独特の幻想的な世界を形作っていた。
白藤は、尾鰭のみを白で染めていた。白地は残りの黒地と相俟って、艶やかなコントラストを映し出している。左の胸元で舞う蝶も、上腕や太腿を縛る茨も、和肌に咲く神秘の色であった。
「(くるくるくるくる……ふふ、まるで恋人同士みたいやね)」
紅の妹と視線を交わし、喜びを頬に湛える。橙の妹と指を絡ませ、瞳を輝かす。
浮かぶ笑顔。
深まる幸せ。
沈む――
「(……うち、昔みたいに笑えとるやろか)」
追憶。
「(だいじょうぶニャスよ、しーちゃん)」
りぃん。
りぃん。
鈴蘭を象った鈴が、ミアの細い首で揺れる。優しい光の平穏が、白藤の手を掬い上げた。
「(一緒に“今”を、笑おうニャス♪)」
そして、くるりと一回転。ツインテールを飾る雛芥子の花飾りが、ミアの屈託ない笑顔を一層鮮やかにさせた。
太陽の色を濃淡に帯びたミアのパレオは、紺碧に微睡む“海”の中で、その色味を引き立たせていた。ぱたぱたとやんちゃな足首には、優しく“枷”をかける、天然石と貝殻のアンクレット。ミアに希望され、黒亜(kz0238)が仏頂面で見立てたものだ。髪を彩る花も、首を撫ぜる鈴も――。
お伽噺の人魚姫は、愛を得られず泡となり、何も残さずに消えてしまう。けれど、今宵は誰かの為に――
それは、無償の愛の物語。
それは――幸せな夢を残す物語。
三姉妹の人魚姫は、互いの気持ちを伝え合うかのように指を絡めると、くるくるくるくる円を描き、そして――
安息の幸せを見つけた人魚姫は、空へ昇る宝石の涙を零し、やすらかに、やすらかに、眠りました。
青を映す光と共に、人魚姫達は額を寄せ合いながら海の底へ沈む。すると、天幕の空から、幸せを運ぶ“涙の粒”が観客へ降り注いだ。情緒深い溜息と歓声を会場に残し、“人魚の宴”は幕を閉じたのであった。
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幕間の舞台裏で、遠慮のない仲の猫が鳴く。
「うまー。涙の粒ってキャンディーだったニャスネ」
「せめて着替えてから食べなよ」
「なあ、クロちゃん。ミアの泳ぎどうだったニャス?」
「は? どうって……水を得た猫だったんじゃないの?」
それは、褒め言葉なのだろうか。
「こらー、ミア。びしょびしょのままやん、ちゃんと拭かなあかんよ?」
姉猫が、妹猫の頭をわしゃしゃとタオルで包んだ。
そこへ、銀の鳥と赤茶の瓜坊――レナード=クーク(ka6613)とネフィルト・ジェイダー(ka6838)が、黒亜の傍らへやってくる。
「クロア君、練習ん時は演目のコツとかアドバイス教えてくれて、おおきにやんね! こういう演技するんは初めてやから、先輩のクロア君に聞けたらええなーって、ネフィルトさんとお話してたんやで」
レナードの言に、ネフィルトが顎を引いて応えた。
「詳細は自ら考えるとはいえ、経験ある者からの助言も大事じゃからのー。我、舞台に上がるのは初めてじゃし、わくわくするのじゃ!」
温厚な双眸を弓形にして笑う二人。質が似ている故か、“類は友を呼ぶ”という表情であった。
「久しぶりにサーカスのお手伝いが出来るなんて、嬉しいやんね! 今回は童話を題材にしとる感じやから、小さい子は勿論……大人の人もいっぱい来とるんやねぇ。少し緊張はするけれども、あの時みたいに――」
馳せた音色は、“新しい景色“。
「また、皆を笑顔に出来ると良いな。えへへー、精一杯頑張るで!」
レナードは空色のベストをビシッと正すと、背筋を伸ばし、気合いを入れた。
「……気負うのは悪くないんじゃない? まあ、ハク兄の期待だけは裏切らないでよね」
黒亜は相変わらずの仏頂面で、視線を横へ流しながら言い捨てる。「えっと、クロア君の期待は?」――とは、聞けなかった。
「――む? そろそろ出番のようじゃな。確か、ミア君と白藤君が袖から菓子を渡してくれる手筈じゃったの! よろしくなのじゃ!」
さあ、皆様お待ちかね。
「(ここではどんな楽しいことが待ってるかの?)」
第二夜、開幕――。
●
flip-flop。
気持ち弾ける、甘い魔法。
想いを乗せて、回る魔法。
「さあ、いらっしゃい♪」
木漏れ日のような笑顔を浮かべる真夕が指先で円を描くと、それを合図に、“眠り”の妖精と“露”の妖精が姿を現した。童話から抜け出してきた小さな妖精達は、観客の頭上を羽ばたき、魔法の粉で虹を架ける。
「(重いものは持てないだろうから、あまり戦力にはならないかしら? でも可愛いからいいわよね)」
真夕が唱えた『Fairy tale』――その演出は、見事であった。
子供達の溢れる笑顔を浴びながら、真夕は若葉のような緑色の風を纏い、舞台を軽やかにステップ。青を帯びたワンピースの裾が、輪舞を踊るかのように翻る。“風乙女の乱舞(シルフィード・ダンス)”――彼女が名付けた術式の通り、その様は、観客席から感嘆の溜息を零させた。
華麗なターンを披露した真夕と入れ替わり登場したのは、レナードだ。真夕と同じく壁板になるクッキーを手に持ち、水色を梳かす銀の髪を靡かせながら風を切る。
「(御伽話の中やと、お菓子の家を作ったのは悪い魔女さん……やけど。僕はちゃんと、皆に幸せな夢を届ける魔法使いになれたらええなぁ)」
甘いお菓子に、魔法(おもい)を籠めて。
鳥が囀るような声調で歌を口ずさみながら、レナードは音楽の流線を辿るように、空中で身軽な動きを見せた。一つを積み上げ、次の一つ――ネフィルトの出番だ。
「ご覧あれーなのじゃ!」
緑のベストが、軌道を描く。離れた観客にも伝わるように、躍動感のある動きで舞台を跳ねた。
次の壁板を継ぐのは、黒亜だ。ネフィルトが袖に抜ける際も、練習時に黒亜から学んだことが活かされていた。スムーズな入れ違いが出来たことで、黒亜も気兼ねない曲芸を披露している。
ふわり。
くるり。
真夕が踊り。
レナードが廻り。
ネフィルトが躍り。
黒亜が――瞬く。
舞台袖では、白藤とミアが出演者に材料を渡していた。
「紅一点の真夕は、かわえぇグレーテルやなぁ♪」
白藤は、可憐な真夕の活躍を見て吐息を漏らす。
「おお、みんなかっくいーニャスなぁ……!」
好奇心旺盛なミアはと言うと、楽しげに事をこなしていくネフィルトにアクティブな本能を刺激され、身体がうずうず。
「「……!!」」
ドキドキの宙返りに挑戦したレナードには、声にならない喜びが二人の拳を奮わせた。そして、迎えたレナードとハイタッチ。
まわる。
まわる。
足取り軽く、華やかに。
ポルカのリズムで幸せ刻む。
言葉。
仕草。
音楽。
香り。
そして――
「さあ、積めば積むほど難しくなってくるわ。ここからは皆にも力を借りたいの。わかるかな? 応援よろしくね♪」
笑顔。
分野は違えど、観客の笑顔を引き出し、心に幸せを灯すのはアイドルも同じ。真夕はアイドルらしく微笑みを絶やさぬまま口上を述べると、客席は手拍子と声援で溢れ、会場が一気に盛り上がる。
「(ふふ、やっぱりお客さんの声って力になるわよね♪)」
真夕は観客に手を振って応えると、妖精達が真夕の身体に魔法の粉をぱらぱらり。すると、真夕は妖精の羽を得たかのように、ふわりと浮遊した。タネは《マジックフライト》だが、聞くのは野暮。
ひゅうん、と、屋根のクッキーにマカロンを乗せた真夕に続いて、黒亜が最後のマカロンを飾る。
――さあ、会場の盛り上がりは最高潮。
左右の舞台袖から軽やかに駆けてきたのは、レナードとネフィルトだ。
目配せを交わした二人が交叉する瞬間――
「くるくるっとなのじゃー!」
レナードが構えた掌を足場に、ネフィルトが宙高くジャンプ。
ヘクセンハウスの最後の材料である煙突を、ぽん、と、屋根に建てると、腕を大きく上げながら着地。
そして、最後の仕上げに、“夢”をひとふり。
「皆のおかげで完成したわ! ありがとう!」
妖精達と共に宙を飛ぶ真夕が、完成したお菓子の家に青薔薇の花弁を降らし添える。多大な拍手喝采を浴びた“ヘンゼルとグレーテルのヘクセンハウス”――終幕。
・
・
・
ding-dong。
そしておひらき、一夜の舞台。
目覚めの鐘は、夢模様。
奏でた音色は、octet。『天鵞絨サーカス団』公演、『Fairy tale』――カーテンコール。
●
clap-clap。
星空沈んだ天幕に、灯火宿した舞台裏。
今宵の区切りに、労を労う。
「皆、お疲れ様。良い公演だったわね♪」
「お疲れなのじゃー! ささ、皆で打ち上げをしようなのじゃ! 我、菓子を持ってきたのじゃよ。クッキーとかクッキーとかクッキーとか」
クッキー祭り、開催。
「ネフィルトもお菓子の家、食べたかったん? 気持ちわかるで……うちも材料渡した後の手ぇ、舐めたなったわぁ」
「じ、実は僕も食べたかったんやけど、頑張って我慢したやんね……」
噺の中でも現でも、お菓子の家とはやはり、夢が詰まった甘い誘惑のようだ。
「そう言えば、なのじゃ。我らが担当した演目は、黒亜君達から見てどうだったのかのぅ。ちょっと気になるのじゃ」
「は? ……まさか、ヘマしたの?」
してませんつもりです。
「んー……? お客さんの反応……すごくよかったし……見せ方にもちゃんと拘りを感じた、って……ハクが褒めてたよー……」
「お、そうか! 良かったのじゃー!」
それなら、と、心置きなくクッキーぱくぱく。
「クロア君もミアさんが握ってきてくれたおにぎり、一緒に食べへん? あ、飲み物はどっちがええんやろか」
飲み物を用意していたレナードが、酒とジュース、それと、山盛りに積まれたおにぎりの山から数個を並べた皿を手に、ダンボール箱に腰を掛けている黒亜の傍へ寄った。「……どうも」と、ぶっきらぼうな一言が、酒と皿を攫っていく。そんな彼を瞳に映し、レナードはゆったりと優しい笑顔を浮かべた。
「ふふふ。また次のサーカスでも一緒に、楽しい時間を過ごせたらええなぁ」
そこへ――
「そういえば、クロちゃん達やしーちゃん、レナードちゃんに出会ったのはこのサーカスだったニャスネ」
ミアが口の端にお弁当をつけて、偲びながらやってきた。
「今日も今日とて、仲良くしてくれて嬉しいニャス♪ 勿論、ネフィちゃんやお留守番してる“黒犬”ちゃん、新しいご縁の七夜ちゃんも♪」
喜びや幸せが宿った、縫いずれのない縁の糸。ミアはご飯粒をぺろりと舐め、にししと笑った。
「……ほんと脳天気だよね、あんたら」
目の前のほのぼのーズを呆気に見やった黒亜が、浅く溜息を吐き――「……あ」と、何かを思い出したかのように声を上げる。そして、後ろのダンボールから取り出した包み紙を、きょとんズへ一つずつ手渡した。二人が徐に包装を解くと――
「クロア君……これ……?」
「ニャ! もしかして、ホワイトデーのプレゼントニャス?」
又の文言を、二週間遅れのお返し。
「……クークには、ベルトポーチ」
のんびりとした気質の彼が、うっかり“パン屑”を落とさないように。
「三毛には――」
ぴー♪
ぷー♪
ぽー♪
「……まあ、好きに吹けば?」
理由は、何とはなしに頭に浮かんだ、“オカリナ吹きの猫”。
或いは、彼女が似ているからなのかもしれない。素朴で柔らかい、その音色に。
白藤は、艶な唇を酒で濡らしながら、高ぶった神経をほぐしていた。
「(あぁ、やっぱり“此処“は楽しいて……好きやなぁ)」
その心境は、居心地の良い日溜まりで、羽を休める鳥のようだ。
「(サーカスはキラキラしとって、心がふわふわと楽しいなる。此処には似つかわしいない自分が、此処をついつい求めてしまう)」
胸を浸す情は、安堵と葛藤。
「(求めてしまうんは、場所だけやないんやろうけどな)」
首を振り、自覚のある思考を払い除ける。
「――白藤、少しいいか?」
――。
この揺れは、きっと、酔いの所為。
「あら、白亜。お疲れさん。どないしたん?」
鷲目石の双眸に、彼――白亜(kz0237)を映す。白亜は「遅くなってしまったが、これを君に」と、手にしていた包みを白藤へ手渡した。
「“黒猫”と、“菫”の礼だ。黒亜からは煙草を。俺からは――」
蝶の模様が彫られた、アンティークなオイルランタンを。
「気が向いたらでいい。眠れぬ夜が訪れた際は、使ってくれ。僅かかもしれんが、君の心を温かく灯してくれる」
「……ん。おおきに、白亜」
「ああ。おや、これは君が作ってきたのか?」
「せやで♪ 塩むすび、唐揚げ、ウインナー、卵焼き……」
好きにとって食べや♪ ――と言いかけて、
「白亜。うち、お腹減ったわぁ」
あーんと口を開けて、おねだりの“悪巧み”。そして三秒後――白藤はしてやられた。卵焼きが、やたら甘かった。
「実はミア、最近ちょっと迷ってたニャス」
相談事がある、と、白亜に声をかけたミアは、そう切り出した。
「ミアのお願い事は、ミアがちゃんと、自分でやりたいことで。日に日に、その衝動はミアの中で膨らんでいったニャス。でも、不安もあって」
ミアはひたむきに、一言一句を語る。
「でもでも、不安を解消するには、やってみニャいとわからない。だから、ミアは迷いを断つことに決めたニャス。
――白亜ちゃん、ミアを天鵞絨サーカス団に入れてくれニャス!」
その新卒な表情は、確と白亜を見据えていた。暫し、見定めるような瞳がミアを捉えるが――
「歓迎しよう」
彼は微笑み深く、顎を引いた。
ミアは、ほっと帯を緩めるような吐息を漏らす。後に浮かべた笑みは、猫の寝顔のように愛らしかった。
「ミア、一生懸命働くニャス! これからもよろしくお願いしますニャスよ! ダディ!」
tick-tack。
今宵の夢に、さようなら。
また来る何時かのサーカスに、“風船唐綿”一輪交え、さあさあ――
「今宵もお立ち会い、ニャス!」
依頼結果
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レナード=クーク(ka6613)
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/04/18 18:07:56 |
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ぽるかのはじまり(相談卓) ミア(ka7035) 鬼|22才|女性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2018/04/20 18:15:01 |