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CAMと魔導アーマー

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CAMと魔導アーマーについて

魔導型CAM実働実験について

 先日の辺境でのCAM起動実験とそれに伴う嫉妬の歪虚による“CAM奪還ゲーム”は記憶に新しい。
 嫉妬の歪虚クラーレ・クラーラの特殊能力により操られた歪虚CAMとの過酷な戦いで中断された実験だが、開発は継続して進められてきた。
 先のマギア砦での怠惰の歪虚の侵攻を筆頭に、人類領への歪虚の攻撃は苛烈になる一方であり、CAMの稼働問題解決は急務である。
 サルヴァトーレ・ロッソ側の技術者と共に引き続きCAMの研究を進めてきた帝国錬魔院は改造型CAM、通称“魔導型”のロールアウトに漕ぎ着けた。  この魔導型の実働実験と、それに伴う性能発表が帝国領北部、カールスラーエ要塞にて行われる。
 これはハンターズソサエティ、並びに各国へ通達された上での公開実験であり、参加する意思を持つ物ならば拒まれず関与する事が可能なものである。
 実際にCAMを動かし、その性能を記録、微調整する為に複数機の魔導型を運用する予定であり、ハンターを含め各国関係者による試乗を行う予定だ。
稼動実験
 新技術を焦点に各国の思惑が交差する事が予想されるものの、さほど格式ばった実験ではなく、ちょっとしたお祭り騒ぎとして関係技術や機器の商取引等もオープンに行われる。
 先の歪虚によるCAM強奪事件を受け、公開実験の安全性を懸念する声も少なくないが、先の戦いから得られた情報も多く、対策は練られている。
 どちらにせよ警備戦力は多ければ多い方が良い。ハンター諸君におかれても、興味のある者は見学ついでに警備依頼を受けてみてはいかがだろうか。

■魔導型CAMについて

 魔導型と呼ばれるCAMは、元々搭載しているマテリアルエンジンの他、機体各部に魔導エンジンを追加するという改造を施した物である。
 CAMやサルヴァトーレ・ロッソのメインエンジンであるマテリアルエンジンは、クリムゾンウェストでは耳に馴染んだ“マテリアル”の名が使われているが、実際は化石燃料により駆動している。
 何故マテリアルの名を冠しているのか現状では不明だが、マテリアルエンジンはそのままではマテリアル燃料で動かす事が出来ない。
 また、リアルブルーの高度な技術で作られたマテリアルエンジンはそれらを扱うサルヴァトーレ・ロッソのクルーからしてもブラックボックスであると言われている。
キャプション画像   魔導アーマー完成予想図(※クリックすると拡大)
 化石燃料から膨大な出力を引き出すマテリアルエンジンと同等の性能を持つエンジンは、現在のクリムゾンウェストの技術で作り出す事は出来なかった。
 よって、そのマテリアルエンジンとは別に複数の小型のサブエンジンを機体に搭載し、メインエンジンの化石燃料消費を抑えようという思想の中、魔導型は設計された。
 化石燃料で動くマテリアルエンジンと、鉱物性マテリアルで動く魔導エンジン。その二つの動力で双方の問題を補う事で、魔導型はこれまでの何倍もの稼働効率を誇る。
 これにより、有限であるサルヴァトーレ・ロッソ搭載の化石燃料を節約する事が可能になり、事実上これまで以上の数のCAMを、高頻度で出撃させる事が可能となる見通しだ。
 しかしこれは燃料問題を先送りにしただけであり、抜本的な解決法を得たとは言い難い。
 マテリアルエンジンの解明や代替動力の開発が急がれる他、燃料となる鉱物性マテリアルの大量確保も課題となるだろう。
 鉱物性マテリアルはクリムゾンウェストの自然と深く結びついた物であり、兵器利用が加速すれば、世界のマテリアルバランスが傾いていく事になる。
 魔導型CAMはそうした希望と不安の狭間で己のあり方を定め、人を救う兵器としての未来を模索していく必要があるのだ。

量産型魔導アーマーについて

 CAMとは別系統の兵器として開発が進められてきた魔導アーマーだが、先日のCAM起動実験ではCAMとの性能差に圧倒される事となった。
 帝国錬魔院において開発を担当してきた研究者達はハンターと接し、彼らに諭され共に戦場に立つ中で、魔導アーマーのあり方を見直している。
 CAMと比べれば粗雑な完成度にすぎなかった魔導アーマーだが、CAMとの背くらべをやめる事で独自の形態、独自の運用方法に辿り着こうとしている。
 研究者が一丸となる事で全体的に性能は向上し、バランスを保つ為に四本足に、そして歩兵の盾となる為に装甲を強化した量産型アーマーが製造され始めている。
 リアルブルーにおける装甲車や戦車のような運用法を想定したこれらは、まだ武装面等で問題を抱えているが、いずれは非覚醒者が搭乗する兵器として実戦投入されるだろう。
キャプション画像   魔導アーマー完成予想図(※クリックすると拡大)
 また錬魔院はこの魔導アーマー技術に関して他国に開示、売却するような動きが見られ、魔導アーマー開発が一段落すれば各国による独自開発による競争も期待できる。
 この量産型魔導アーマーも今回の実験場に持ち込まれる予定で、試運転も含めその性能を間近で確認することが出来るという。

各国独自の魔導アーマーについて

 魔導アーマー発祥国でもある帝国では、量産機の他に様々な特別仕様の高性能アーマーを開発する動きがある。
 これらは以前魔導アーマーに関わったハンター達の思想が大きく取り入れられ、量産型とは全く別系統の兵器として展開している。
 以前から存在していた高性能機、カオルクヴァッペの改造機や、錬魔院の試作兵器や特殊ギミックを搭載した機体も開発される。
 こうした国色を大きく反映した独自の魔導アーマーは、言わば世界的な動きの先駆けであると言えよう。
 量産型魔導アーマーが実戦配備され、ライセンス生産などが始まり技術が流布されれば、各国にて独自の兵器開発が行われる可能性は高い。
 帝国産の高性能魔導アーマー達は、そうした未来の可能性を見せてくれる。これらも試乗を含め、実験場にてカジュアルに触れる機会があるだろう。
 特に錬魔院では覚醒者専用機の開発に興味を示しており、それらの稼働実験に関わるハンターは歓迎されるに違いない。

■マテリアル燃料について

 魔導アーマーや魔導型CAMの燃料となるマテリアル燃料は、機導兵器の実戦投入に伴いその需要を増している。
 クリムゾンウェストの世界に満ちたマテリアルは、長い時間を経てモノに宿る事でマテリアル燃料となる。
 代表的なのは鉱石や宝石のような外見をした、鉱物性マテリアルだろうか。
 それが鉱石である必要はなく、長い時を高濃度のマテリアルに包まれて過ごしたモノならば燃料として活用する事が出来るだろう。
 機導先進国である帝国ではかねてよりマテリアル燃料の確保が課題となっており、自国領土内の鉱山からマテリアルを採掘しようと躍起だ。
 また領内に存在するエルフハイムの木材はマテリアル燃料として優秀であると注目を浴びているが、エルフハイム側との交渉は難航している。
 マテリアル燃料は使えば使うだけ環境に悪影響を齎す諸刃の剣である。
 これを自国領内だけで賄う事は出来ないと判断した帝国は、各国から燃料の輸入を検討しているようだ。

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