ゲスト
(ka0000)
実験畑の研究日誌1頁目
マスター:佐倉眸

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/12/17 22:00
- リプレイ完成予定
- 2014/12/26 22:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●
ハンターオフィスの受付嬢、ハンターの案内人を自称する彼女は、塗装の禿げたベンチに座り、背凭れに凭れきって脚を投げ出し、冬の高い空を仰いだ。
ここ、農業魔術研究機関、ジェオルジの北の山の麓に営まれる、前領主・ルーベンの実験畑の一部を管理運営する機関、の、広い敷地の中央に誂えられた日時計を臨む古いベンチ。
農業魔術研究機関、通称、実験畑では「魔術をもっともーっと、農業に役立てよう」を、モットーに多くの畑で日夜教授や研究生達が、新種の作物や新しい農業向けの魔術の研究に勤しんでいる。
案内人は今日もここへ営業に来た。
ちょっとした依頼にも、ハンターさんの手を貸しましょう!
害獣の駆除なんて、駆け出しハンターさんのいい経験です!
荒んだ戦いの日々を送るハンターさんに、癒やしの農村ライフな一時を!
手製のポスターにはポップな書体でカラフルにそう書いてある。
しかし、職員達は皆忙しく、大抵の教授や研究生は畑で作業中。話を聞いて貰うこともできず、今回で空振り3回目。
何度か、実験畑からハンターオフィスへ要請があったことがある。
それは、人を襲ったり、毒を撒いたりして、手に負えない作物ができてしまったときや、マテリアルの異常が広まってしまったとき。即ち、緊急自体に限られるのだ。
しかし実験畑で起こる事件は、緊急事態ばかりでは無い。
例えば、「根がしっかり張ると、きっと丈夫に育つよね。えーい」と勢いで魔術を施してしまった為、小さなナス1本の苗が畑3つ分に広がってしまった、なんていう事故が最近あったそうだ。
研究生が数十日を掛けて対処したらしいが、そんな時にもハンターオフィスなら手を貸すことはできる。
「今日も、空振りですかねぇ……」
案内人は呟いた。
そんな彼女に1人の研究生が近付いてきた。
「あの……ポスター、見たんですが……」
ポスターには当然ハンターオフィスの文字が書かれている。
そして、案内人の装いはハンターオフィスの制服だ。
「なんでしょう!」
依頼人だ、と案内人は目を輝かせた。
オーバーオールに白衣を羽織り、袖口を土で汚した研究生は項垂れて言いづらそうに話し始めた。
●
植物と光の関係に魔術の効果を絡める実践。
彼女が師事している教授の今回の実験は、ある植物に光によって成長を抑制する魔術を施した上で、畑の半分だけは夜通し明るく照らし続けるというものだった。
結果は芳しく、光を当てなかった方は通常よりも小さく、当てた方は更に細くしなびた葉を垂らしていた。
しかし、光が全てに当たっていたわけでは無い。
「――それで、根っこがすごいごとになってしまって……私が、ここに来たばかりの頃、初めての仕事も畑いっぱいの根っこ退治だったんです」
その時はナスだったと、彼女は肩を竦めて畑を見遣った。
研究チームのメンバーらしい青年が引き抜いたばかりの草を掲げて手を振っている。
「サンプルは採取したので、後はひたすら引っこ抜くだけです……彼、一番力有るんですけどね、それでも」
案内人が畑に向いた瞬間に、その青年が千切れた草を放り出して尻餅をついた。
「スコップも、刃が立たなくて。全然、掘り返せないんです……」
大したことじゃ無いんですけどね、と言いながら眉間を抑えて秋晴れの空を仰いだ。
案内人が首を傾げる。
「その、教授さんが、見当たりませんよ?」
畑にいるのは彼女と同じ研究生ばかりだ。
腰に手を添え示すと、溜息交じりにこう答えた。
「捻っちゃったらしくて。悲鳴上げて倒れて、医務室に寝かされてます」
案内人は黙って目を逸らした。
「きゃーきゃー言いながら、私たちよりはしゃいで引っこ抜……こうとしてたんですけど」
言い淀む間に、1株も抜けずに倒れたんだと察し。
「分かりました! 敵討ち引き受けましょう!」
案内人がそう言って、立ち上がった。
そうして集められたハンター達に、軍手が一組ずつ手渡されるのだった。
●
ハンターオフィスの受付嬢、ハンターの案内人を自称する彼女は、塗装の禿げたベンチに座り、背凭れに凭れきって脚を投げ出し、冬の高い空を仰いだ。
ここ、農業魔術研究機関、ジェオルジの北の山の麓に営まれる、前領主・ルーベンの実験畑の一部を管理運営する機関、の、広い敷地の中央に誂えられた日時計を臨む古いベンチ。
農業魔術研究機関、通称、実験畑では「魔術をもっともーっと、農業に役立てよう」を、モットーに多くの畑で日夜教授や研究生達が、新種の作物や新しい農業向けの魔術の研究に勤しんでいる。
案内人は今日もここへ営業に来た。
ちょっとした依頼にも、ハンターさんの手を貸しましょう!
害獣の駆除なんて、駆け出しハンターさんのいい経験です!
荒んだ戦いの日々を送るハンターさんに、癒やしの農村ライフな一時を!
手製のポスターにはポップな書体でカラフルにそう書いてある。
しかし、職員達は皆忙しく、大抵の教授や研究生は畑で作業中。話を聞いて貰うこともできず、今回で空振り3回目。
何度か、実験畑からハンターオフィスへ要請があったことがある。
それは、人を襲ったり、毒を撒いたりして、手に負えない作物ができてしまったときや、マテリアルの異常が広まってしまったとき。即ち、緊急自体に限られるのだ。
しかし実験畑で起こる事件は、緊急事態ばかりでは無い。
例えば、「根がしっかり張ると、きっと丈夫に育つよね。えーい」と勢いで魔術を施してしまった為、小さなナス1本の苗が畑3つ分に広がってしまった、なんていう事故が最近あったそうだ。
研究生が数十日を掛けて対処したらしいが、そんな時にもハンターオフィスなら手を貸すことはできる。
「今日も、空振りですかねぇ……」
案内人は呟いた。
そんな彼女に1人の研究生が近付いてきた。
「あの……ポスター、見たんですが……」
ポスターには当然ハンターオフィスの文字が書かれている。
そして、案内人の装いはハンターオフィスの制服だ。
「なんでしょう!」
依頼人だ、と案内人は目を輝かせた。
オーバーオールに白衣を羽織り、袖口を土で汚した研究生は項垂れて言いづらそうに話し始めた。
●
植物と光の関係に魔術の効果を絡める実践。
彼女が師事している教授の今回の実験は、ある植物に光によって成長を抑制する魔術を施した上で、畑の半分だけは夜通し明るく照らし続けるというものだった。
結果は芳しく、光を当てなかった方は通常よりも小さく、当てた方は更に細くしなびた葉を垂らしていた。
しかし、光が全てに当たっていたわけでは無い。
「――それで、根っこがすごいごとになってしまって……私が、ここに来たばかりの頃、初めての仕事も畑いっぱいの根っこ退治だったんです」
その時はナスだったと、彼女は肩を竦めて畑を見遣った。
研究チームのメンバーらしい青年が引き抜いたばかりの草を掲げて手を振っている。
「サンプルは採取したので、後はひたすら引っこ抜くだけです……彼、一番力有るんですけどね、それでも」
案内人が畑に向いた瞬間に、その青年が千切れた草を放り出して尻餅をついた。
「スコップも、刃が立たなくて。全然、掘り返せないんです……」
大したことじゃ無いんですけどね、と言いながら眉間を抑えて秋晴れの空を仰いだ。
案内人が首を傾げる。
「その、教授さんが、見当たりませんよ?」
畑にいるのは彼女と同じ研究生ばかりだ。
腰に手を添え示すと、溜息交じりにこう答えた。
「捻っちゃったらしくて。悲鳴上げて倒れて、医務室に寝かされてます」
案内人は黙って目を逸らした。
「きゃーきゃー言いながら、私たちよりはしゃいで引っこ抜……こうとしてたんですけど」
言い淀む間に、1株も抜けずに倒れたんだと察し。
「分かりました! 敵討ち引き受けましょう!」
案内人がそう言って、立ち上がった。
そうして集められたハンター達に、軍手が一組ずつ手渡されるのだった。
解説
目的 畑の草むしり
●えねみー
根がとても頑丈な草
深さが目算で1メートル程有り。
細い地上部分から、土を抱え込み一抱え程に広がる根が埋まっている。
・引っこ抜くには力が要ります。
失敗すると、葉の部分が切れてしまいます。
・掘るのは時間が掛かります。
絡み合った根がスコップを通さず、また、とても深く掘る必要があります。
●ふぃーるど
10メートル×5メートルの畑が2つ。
●支給品
軍手:1人1組
●協力者
研究生3名
女性1名、男性2名です。
引っこ抜く程の力は有りませんが、3人で何とかして2、3株掘り出したようです
案内人
非力ですが指示があれば対応し、無ければ皆さんの応援をします
●農業魔術研究機関
ルーベン・ジェオルジ所有の実験畑の一部を管理・運営し、農業魔法の研究を行っている機関。
大小様々な畑と管理棟が点在し、中央には広場がある。
時折実験に失敗し、大事の時はハンターオフィスへ対処の依頼を届けている。
●えねみー
根がとても頑丈な草
深さが目算で1メートル程有り。
細い地上部分から、土を抱え込み一抱え程に広がる根が埋まっている。
・引っこ抜くには力が要ります。
失敗すると、葉の部分が切れてしまいます。
・掘るのは時間が掛かります。
絡み合った根がスコップを通さず、また、とても深く掘る必要があります。
●ふぃーるど
10メートル×5メートルの畑が2つ。
●支給品
軍手:1人1組
●協力者
研究生3名
女性1名、男性2名です。
引っこ抜く程の力は有りませんが、3人で何とかして2、3株掘り出したようです
案内人
非力ですが指示があれば対応し、無ければ皆さんの応援をします
●農業魔術研究機関
ルーベン・ジェオルジ所有の実験畑の一部を管理・運営し、農業魔法の研究を行っている機関。
大小様々な畑と管理棟が点在し、中央には広場がある。
時折実験に失敗し、大事の時はハンターオフィスへ対処の依頼を届けている。
マスターより
ジェオルジの北の外れにはルーベンさんが日夜研究に勤しむ畑があるそうです。
その畑の一部をお借りしている農業魔術研究機関、通称、実験畑。
いろんな畑や、研究室がありますが、今回は草むしり……
その畑の一部をお借りしている農業魔術研究機関、通称、実験畑。
いろんな畑や、研究室がありますが、今回は草むしり……
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/12/23 02:25
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ボルディア・コンフラムス(ka0796) 人間(クリムゾンウェスト)|23才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2014/12/17 19:12:46 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/12/15 21:32:15 |