ゲスト
(ka0000)
【幻兆】でも、たまに考える。
マスター:凪池シリル

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/05/03 09:00
- リプレイ完成予定
- 2018/05/12 09:00
オープニング
『来ることは分かってる』襲撃を待ち構えるのも中々にしんどいものだ。気を抜くことが出来ない以上やれることは限られる。しかし時間の経過とともに退屈は忍び寄る。自然、余計な思考と無駄口はついて出る。
リムネラの結界、その、南の要石を護る場面である。東西南北に配置したそれらの中心で、彼女は今ヘレのために祈りを捧げている。ヘレを目覚めさせるために。そうしたら。
「──……透殿」
そのことを改めて思い出していた、護衛のハンターの一人、チィ=ズヴォーが零したのは、だから、余計な思考による無駄口の類、だった。
「この戦いが全部終わったら二つの世界ってどうなるんすかねえ」
話しかけられた伊佐美 透(kz0243)は、僅かに顔を顰めた──普段の、阿呆なことを言われた、という時とはまた僅かに違う様子で。
「……お前がそういう事言うかなあ」
一つ、ため息をついて透が応える。
「そういうのはどちらかというと俺が言いだして、お前が『いや、その時にならなきゃわかんねえもん今から考えても仕方なくねえですか?』とか言うところだろ」
「はは。そっすね」
それだけ言って、一旦会話は止まった。
実際、それだけの話ではある。
透の発言は何もかもその通りで……それでも、今回、チィの方から言いだしたのは、リムネラの心境に、チィの方がより重なるものがあるから……だろう。
別れることになっても。
それを、相手が望むなら。
相手の為であるならば。
……もし将来、二つの世界が分かたれることになるのならば。
今隣にいる相手がどうするのか、それはもう分かり切っている。先ほどのチィの真似が、大して意識してもいないだろうに口調だけでなくちょっとした仕草までやたらと似せてきたあたりからも、彼の基盤というものがどこにあるのかは明らかで。
そうなったら自分はどうするのか。それもやっぱり分かり切っている。やっぱり、それが彼の為ならばそうして欲しいなあ、と思うだろう。
──ただやっぱり、そうなると寂しいから。上手い具合にどっちもどうにかなってほしいなあと願うだけ。
別に取り立てて蒸し返すこともなく、結論は出ているしこれからも変わることは無いであろう話。
「……でも、たまに考えるよな、それ」
異常が日常になるくらい当たり前になってきて、忘れそうになるけれども。
リムネラとヘレだけではない。別れの可能性は、決断の必要性は、そういえば、誰にでも横たわっている。
だから。
「たまには、思っておくのもいいのかもな」
本当にその時が来てしまった時。その時になって間違えないように。
「まるきり無駄かもしんねえですけど?」
「そんときゃ、笑い話に出来るだろ。『こんなことも考えてたんだけど』ってな」
「成程。そう言うもんですかい」
言われてチィは腕組みして。少し本気で、「その時の事」を考えてみて……。
「だからってお前今ガチで泣きそうな顔になるなよ!? 今警戒中なんだからな!?」
「はっ!」
「『はっ!』じゃない! 二つの世界云々以前に死に別れるとか勘弁しろよ!?」
「おお」
「完全にその懸念はなかったって顔しやがってお前な……頼むからもうちょい緊張感持てよ戦闘前なんだからな……?」
まあ、そんなことやってるうちに。
予想通り、敵襲はあった。無いわけがなかった。
色々と、思うことがあっても今は後回し。今はともかく、この地の要石を守り切り……そして、生き残らなければならない。
リムネラの結界、その、南の要石を護る場面である。東西南北に配置したそれらの中心で、彼女は今ヘレのために祈りを捧げている。ヘレを目覚めさせるために。そうしたら。
「──……透殿」
そのことを改めて思い出していた、護衛のハンターの一人、チィ=ズヴォーが零したのは、だから、余計な思考による無駄口の類、だった。
「この戦いが全部終わったら二つの世界ってどうなるんすかねえ」
話しかけられた伊佐美 透(kz0243)は、僅かに顔を顰めた──普段の、阿呆なことを言われた、という時とはまた僅かに違う様子で。
「……お前がそういう事言うかなあ」
一つ、ため息をついて透が応える。
「そういうのはどちらかというと俺が言いだして、お前が『いや、その時にならなきゃわかんねえもん今から考えても仕方なくねえですか?』とか言うところだろ」
「はは。そっすね」
それだけ言って、一旦会話は止まった。
実際、それだけの話ではある。
透の発言は何もかもその通りで……それでも、今回、チィの方から言いだしたのは、リムネラの心境に、チィの方がより重なるものがあるから……だろう。
別れることになっても。
それを、相手が望むなら。
相手の為であるならば。
……もし将来、二つの世界が分かたれることになるのならば。
今隣にいる相手がどうするのか、それはもう分かり切っている。先ほどのチィの真似が、大して意識してもいないだろうに口調だけでなくちょっとした仕草までやたらと似せてきたあたりからも、彼の基盤というものがどこにあるのかは明らかで。
そうなったら自分はどうするのか。それもやっぱり分かり切っている。やっぱり、それが彼の為ならばそうして欲しいなあ、と思うだろう。
──ただやっぱり、そうなると寂しいから。上手い具合にどっちもどうにかなってほしいなあと願うだけ。
別に取り立てて蒸し返すこともなく、結論は出ているしこれからも変わることは無いであろう話。
「……でも、たまに考えるよな、それ」
異常が日常になるくらい当たり前になってきて、忘れそうになるけれども。
リムネラとヘレだけではない。別れの可能性は、決断の必要性は、そういえば、誰にでも横たわっている。
だから。
「たまには、思っておくのもいいのかもな」
本当にその時が来てしまった時。その時になって間違えないように。
「まるきり無駄かもしんねえですけど?」
「そんときゃ、笑い話に出来るだろ。『こんなことも考えてたんだけど』ってな」
「成程。そう言うもんですかい」
言われてチィは腕組みして。少し本気で、「その時の事」を考えてみて……。
「だからってお前今ガチで泣きそうな顔になるなよ!? 今警戒中なんだからな!?」
「はっ!」
「『はっ!』じゃない! 二つの世界云々以前に死に別れるとか勘弁しろよ!?」
「おお」
「完全にその懸念はなかったって顔しやがってお前な……頼むからもうちょい緊張感持てよ戦闘前なんだからな……?」
まあ、そんなことやってるうちに。
予想通り、敵襲はあった。無いわけがなかった。
色々と、思うことがあっても今は後回し。今はともかく、この地の要石を守り切り……そして、生き残らなければならない。
解説
●目的
結界の要石の防衛。および敵の撃退。
●敵
巨大トカゲ雑魔×3
直立する巨大な爬虫類といった感じの雑魔です。サイズ2(3m程度)。二足で走行し移動速度は結構あります。
攻撃手段は噛みつき(高威力単体)、またはしっぽによる薙ぎ払い(射程2の180°範囲攻撃)
弓兵雑魔×1
亡霊めいた姿の雑魔で弓を持っています。
トカゲ雑魔のうち1体に騎乗しています。弓は単体攻撃のみですが、ダメージと共に「BS:移動不可」を与えてきます。
初期は、前にトカゲ型雑魔のうち二体が並んで、そのすぐ後ろから弓兵雑魔が騎乗した一体という隊列で突撃してきます。
●その他
戦場は開けた草原です。
要石は腰ほどの高さの台に置かれています。結界生成の為、大きく移動させたり地面に埋めたりは出来ません。
NPC二名も戦闘に参加します。両名とも、そこそこの強さの闘狩人です。
OPの会話は目の前で堂々とやってます。
結界の要石の防衛。および敵の撃退。
●敵
巨大トカゲ雑魔×3
直立する巨大な爬虫類といった感じの雑魔です。サイズ2(3m程度)。二足で走行し移動速度は結構あります。
攻撃手段は噛みつき(高威力単体)、またはしっぽによる薙ぎ払い(射程2の180°範囲攻撃)
弓兵雑魔×1
亡霊めいた姿の雑魔で弓を持っています。
トカゲ雑魔のうち1体に騎乗しています。弓は単体攻撃のみですが、ダメージと共に「BS:移動不可」を与えてきます。
初期は、前にトカゲ型雑魔のうち二体が並んで、そのすぐ後ろから弓兵雑魔が騎乗した一体という隊列で突撃してきます。
●その他
戦場は開けた草原です。
要石は腰ほどの高さの台に置かれています。結界生成の為、大きく移動させたり地面に埋めたりは出来ません。
NPC二名も戦闘に参加します。両名とも、そこそこの強さの闘狩人です。
OPの会話は目の前で堂々とやってます。
マスターより
凪池です。【幻兆】連動お邪魔します。
いよいよクライマックスの一つを迎える本連動、凪池はどうするかなと思ったのですが、強敵は他のMS様がやってくれることだしと凪池は凪池らしく敢えて心情面にも振ってみることにしました。
そういえば思い出しちゃったよね的な感じで、たまにこの問題に対しての想いを振り返ったりとかどうでしょうか。
まあしかし、とはいえ状況が状況です。主目的は戦闘。敢えてさくっと無視するもよし。よろしくお願いします。
いよいよクライマックスの一つを迎える本連動、凪池はどうするかなと思ったのですが、強敵は他のMS様がやってくれることだしと凪池は凪池らしく敢えて心情面にも振ってみることにしました。
そういえば思い出しちゃったよね的な感じで、たまにこの問題に対しての想いを振り返ったりとかどうでしょうか。
まあしかし、とはいえ状況が状況です。主目的は戦闘。敢えてさくっと無視するもよし。よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/05/09 19:13
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ジーナ(ka1643) ドワーフ|21才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2018/05/03 04:18:07 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/05/01 22:00:19 |