ゲスト
(ka0000)
見上げた夜空の星粒を
マスター:一要・香織

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/05/06 12:00
- リプレイ完成予定
- 2018/05/15 12:00
オープニング
夜の帳が下り、月明かりが優しく辺りを照らしている。
微かに聞こえる虫の音を聞きながら、レイナ・エルト・グランツ(kz0253)はテラスで1人夜空を見上げていた。
日中の汗ばむ気温とは裏腹に、気持ちが引き締まる様な冷たい空気が肌を撫でる。
レイナはこの空気が好きだった。
湧き出でる清流の様に澄んだ空気は、疲れた気持ちを洗い流してくれる気がするからだ。
聖堂のステンドグラスの様な神秘的な光を放つ月も、レイナの心を清らかにしてくれる。
濃紺の空には星が輝き、存在を主張していた。
「今日は何時もより星が明るく見えますね」
誰に言うでもなしに呟くと、それに応える様に星の林が瞬いた。
髪を揺らし頬を撫でる冷たい風に背筋が震え、肩に掛けたショールを掻き合わせると、
「くしゅんっ!」
小さなくしゃみが零れた。
いつの間にか身体が冷えている事に気付き、最後にひとつ大きく息を吸い込むと、レイナは肩を擦りながら部屋に戻ろうとした―――――、その時、視界の端がやけに眩しく感じ、レイナは勢いよく振り返った。
「っ!」
そして、目にした物に息を飲む。
そこには強く光を放ちながら夜空を駆ける何かがあった。
チカチカと時折鋭く光り、鳥の様に降下していく……。
「あれは、何……?」
レイナはテラスから身を乗り出し、強い光のまま徐々に小さくなっていくそれを目で追った。それは一際強く光った後、東の森の中に消えた。
「何だったのでしょう……」
そう呟いた途端――、
「くしゅん!」
再びのくしゃみに身体が粟立ち、忘れていた寒気が襲い掛かった。
レイナは急いで部屋に戻ると、先程の不思議な光景を思い返しながらベットに潜り込んだ。
翌朝、
「昨夜はよくお休みになれましたか?」
執事のジルが紅茶をサーブしながら尋ねた。
「はい。よく眠れました」
そう答えると、ジルは微笑みながらレイナの前にカップを置いた。目の前に置かれたカップに添えられた銀のスプーンが 太陽の光を反射しキラリと光る。
その光が、昨夜見た光景を思い出させた。
「そう言えば、昨夜不思議なものを見ました」
紅茶の入ったカップを持ち上げレイナが口を開くと、
「不思議な物、ですか?」
ドアの前に立った私兵のサイファーとジルの声が重なった。
「ええ。夜空に……光の矢が飛んでいたんです。キラキラ光っていて、とても綺麗でした。あれは……なんだったのでしょうね?」
光景を思い浮かべながら、レイナが首を傾げると、
「ああ、それはきっと、隕石……と言うものだと思います」
「隕石?」
問い返すレイナを見つめ、サイファーは笑みを浮かべ答えた。
「はい。昔、リアルブルーから来たハンターに聞いたことがあるのですが、空のずっとずっと高い所、宇宙と言う空間を漂う星の欠片が落ちてきた物を隕石と言うそうです」
宇宙に関して知識の少ないクリムゾンウェスト人にとっては不思議な話だが、実際にあの光を見たレイナにはなんだかとても素敵な事の様に思えた。
「そうなのですね。リアルブルーもあの夜空で輝く星のひとつ……それと同じ空間にあった物が、落ちてきたなんて! いったいどんな色をしてどんな形をしているのでしょう?」
少し興奮した様に声を弾ませながらレイナが呟くと、サイファーとジルは顔を見合わせ微笑んだ。
「俺も実物を見たことは無いのでわかりませんが、とてもロマンを感じますね」
サイファーがそう言うと、
「ロマン……そうですね! 実際にこの目で見てみたくなりますね」
レイナは微笑み答えた。
「………」
その顔をジーっと見詰めていたサイファーは、目を瞬かせた。
「レイナ様がこんなに隕石に興味を持たれるなんて、思いませんでした……」
「え……、そう?」
レイナが少し寂しさを滲ませる表情を見せると、サイファーは唇を噛み、そしてハッとした様に目を見開いた。
「そうだ! レイナ様、隕石探しに行ってみては如何ですか?」
「え!?」
「どの辺りに落ちたのがご存じなのでしょう? でしたら」
その言葉にレイナは勢いよく首を振る。
「で、でも……今日は……」
「大丈夫です。今日は治安巡回だけですから、俺達兵団だけで見回れます」
レイナは困った様に眉を下げた。
「ですが、それだと皆さんに悪いです……」
おどおどと言葉を探すレイナに微笑み、サイファーは続ける。
「なら、暫らく休みを取っていませんでしたし、休息だと思って気晴らしに行ってきてください」
「っ……」
言葉を詰まらせるレイナに、更に一押し。
「じゃあ決まりです。同行してくれるよう、ハンターに依頼しておきますね」
「え……ちょっと待って!!」
制止するレイナに構わず、サイファーは楽しげに広間を後にした。
扉の向こうに消えていく背中を見詰めながら、レイナは小さく息を吐いた。
「……いいのでしょうか?」
ポツリと呟くと、
「いいと思いますよ」
ジルが静かに頷いた。
「ハンターの皆様と楽しんでいらしてください」
優しい声に少し安心しレイナは、はい! と頷いたのだった。
微かに聞こえる虫の音を聞きながら、レイナ・エルト・グランツ(kz0253)はテラスで1人夜空を見上げていた。
日中の汗ばむ気温とは裏腹に、気持ちが引き締まる様な冷たい空気が肌を撫でる。
レイナはこの空気が好きだった。
湧き出でる清流の様に澄んだ空気は、疲れた気持ちを洗い流してくれる気がするからだ。
聖堂のステンドグラスの様な神秘的な光を放つ月も、レイナの心を清らかにしてくれる。
濃紺の空には星が輝き、存在を主張していた。
「今日は何時もより星が明るく見えますね」
誰に言うでもなしに呟くと、それに応える様に星の林が瞬いた。
髪を揺らし頬を撫でる冷たい風に背筋が震え、肩に掛けたショールを掻き合わせると、
「くしゅんっ!」
小さなくしゃみが零れた。
いつの間にか身体が冷えている事に気付き、最後にひとつ大きく息を吸い込むと、レイナは肩を擦りながら部屋に戻ろうとした―――――、その時、視界の端がやけに眩しく感じ、レイナは勢いよく振り返った。
「っ!」
そして、目にした物に息を飲む。
そこには強く光を放ちながら夜空を駆ける何かがあった。
チカチカと時折鋭く光り、鳥の様に降下していく……。
「あれは、何……?」
レイナはテラスから身を乗り出し、強い光のまま徐々に小さくなっていくそれを目で追った。それは一際強く光った後、東の森の中に消えた。
「何だったのでしょう……」
そう呟いた途端――、
「くしゅん!」
再びのくしゃみに身体が粟立ち、忘れていた寒気が襲い掛かった。
レイナは急いで部屋に戻ると、先程の不思議な光景を思い返しながらベットに潜り込んだ。
翌朝、
「昨夜はよくお休みになれましたか?」
執事のジルが紅茶をサーブしながら尋ねた。
「はい。よく眠れました」
そう答えると、ジルは微笑みながらレイナの前にカップを置いた。目の前に置かれたカップに添えられた銀のスプーンが 太陽の光を反射しキラリと光る。
その光が、昨夜見た光景を思い出させた。
「そう言えば、昨夜不思議なものを見ました」
紅茶の入ったカップを持ち上げレイナが口を開くと、
「不思議な物、ですか?」
ドアの前に立った私兵のサイファーとジルの声が重なった。
「ええ。夜空に……光の矢が飛んでいたんです。キラキラ光っていて、とても綺麗でした。あれは……なんだったのでしょうね?」
光景を思い浮かべながら、レイナが首を傾げると、
「ああ、それはきっと、隕石……と言うものだと思います」
「隕石?」
問い返すレイナを見つめ、サイファーは笑みを浮かべ答えた。
「はい。昔、リアルブルーから来たハンターに聞いたことがあるのですが、空のずっとずっと高い所、宇宙と言う空間を漂う星の欠片が落ちてきた物を隕石と言うそうです」
宇宙に関して知識の少ないクリムゾンウェスト人にとっては不思議な話だが、実際にあの光を見たレイナにはなんだかとても素敵な事の様に思えた。
「そうなのですね。リアルブルーもあの夜空で輝く星のひとつ……それと同じ空間にあった物が、落ちてきたなんて! いったいどんな色をしてどんな形をしているのでしょう?」
少し興奮した様に声を弾ませながらレイナが呟くと、サイファーとジルは顔を見合わせ微笑んだ。
「俺も実物を見たことは無いのでわかりませんが、とてもロマンを感じますね」
サイファーがそう言うと、
「ロマン……そうですね! 実際にこの目で見てみたくなりますね」
レイナは微笑み答えた。
「………」
その顔をジーっと見詰めていたサイファーは、目を瞬かせた。
「レイナ様がこんなに隕石に興味を持たれるなんて、思いませんでした……」
「え……、そう?」
レイナが少し寂しさを滲ませる表情を見せると、サイファーは唇を噛み、そしてハッとした様に目を見開いた。
「そうだ! レイナ様、隕石探しに行ってみては如何ですか?」
「え!?」
「どの辺りに落ちたのがご存じなのでしょう? でしたら」
その言葉にレイナは勢いよく首を振る。
「で、でも……今日は……」
「大丈夫です。今日は治安巡回だけですから、俺達兵団だけで見回れます」
レイナは困った様に眉を下げた。
「ですが、それだと皆さんに悪いです……」
おどおどと言葉を探すレイナに微笑み、サイファーは続ける。
「なら、暫らく休みを取っていませんでしたし、休息だと思って気晴らしに行ってきてください」
「っ……」
言葉を詰まらせるレイナに、更に一押し。
「じゃあ決まりです。同行してくれるよう、ハンターに依頼しておきますね」
「え……ちょっと待って!!」
制止するレイナに構わず、サイファーは楽しげに広間を後にした。
扉の向こうに消えていく背中を見詰めながら、レイナは小さく息を吐いた。
「……いいのでしょうか?」
ポツリと呟くと、
「いいと思いますよ」
ジルが静かに頷いた。
「ハンターの皆様と楽しんでいらしてください」
優しい声に少し安心しレイナは、はい! と頷いたのだった。
解説
領主と一緒に隕石探しに行きませんか?
昨夜、東の森に隕石が落ちました。大体の場所はレイナが把握しているので案内してくれます。
しかし、今の時期は動物たちの繁殖時期……神経質になった熊や鹿、猪などが縄張りに入った者を襲ってきます。
森の中は危険なので、レイナを守ってあげて下さい。
それ以外はのんびりとした道のりでしょう。
多少歩き難さはありますが、ハイキングとでも思って下さい。
領主レイナと話したいこと、聞いてほしいことがあったら是非。
レイナはハンターとお話するのが大好きです。
隕石に詳しければ教えてあげて下さい。
レイナはキラキラと夜空を駆けるあの光景から、隕石は虹の様な色をしているのではないかと、考えているみたいですから……。
どうか、よろしくお願いします。
昨夜、東の森に隕石が落ちました。大体の場所はレイナが把握しているので案内してくれます。
しかし、今の時期は動物たちの繁殖時期……神経質になった熊や鹿、猪などが縄張りに入った者を襲ってきます。
森の中は危険なので、レイナを守ってあげて下さい。
それ以外はのんびりとした道のりでしょう。
多少歩き難さはありますが、ハイキングとでも思って下さい。
領主レイナと話したいこと、聞いてほしいことがあったら是非。
レイナはハンターとお話するのが大好きです。
隕石に詳しければ教えてあげて下さい。
レイナはキラキラと夜空を駆けるあの光景から、隕石は虹の様な色をしているのではないかと、考えているみたいですから……。
どうか、よろしくお願いします。
マスターより
こんにちは、一要・香織です。
キラキラ光る~、夜空の星よ~!
レイナは落ちた隕石にとても興味を持ったようです。
無事隕石を見つけることが出来るでしょうか?
どうか一緒に探してあげて下さい。
よろしくお願いします。
キラキラ光る~、夜空の星よ~!
レイナは落ちた隕石にとても興味を持ったようです。
無事隕石を見つけることが出来るでしょうか?
どうか一緒に探してあげて下さい。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/05/12 11:14
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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ご相談 ソラス(ka6581) エルフ|20才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2018/05/06 08:42:56 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/05/04 00:39:30 |