ゲスト
(ka0000)
【東幕】ちょいとそこ行く二枚目役者
マスター:紺堂 カヤ

このシナリオは3日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- サポート
- 現在0人 / 0~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/05/11 07:30
- リプレイ完成予定
- 2018/05/23 07:30
オープニング
空は広々と晴れ渡り、爽やかな風が吹いていた。明るい陽射しの中に、人々の賑やかな声が響く。
「やっぱり、西は違うな」
リゼリオの街並みをぐるりと眺め、そう呟くのは東方の少年商人・史郎(kz0242)だ。東方──エトファリカ連邦国もずいぶんと復興が進み、活気をとりもどしてきたけれど、目の前の光景を見るとまだまだ遠く及ばないという気がする。
「折角来たんだし、しっかり勉強して帰らないとな」
史郎が西方へやってきたのは、買い付けのためだった。先日、西方の衣服や小物の受注を大量に受けることができたのだ。
捨て子である史郎は、物心ついてすぐ覚醒者となった。養父は何も言わないが、史郎は自分の出生地が「ここ」ではないのだろうと察していた。
ともかく、覚醒者でありハンターであることは商売の役に立つ。史郎は、不純な動機と自覚しつつ、ハンターの登録をしていた。実際は、ハンターとして仕事をもらうことよりも、他のハンターに依頼をして仕事を手伝ってもらうことの方が多いくらいなのだが。
「さーて、どうするか」
一番の目的である買い付けは、無事に完了した。適当に市場を見て回ってもいいし、王国まで足をのばして馴染みになった宝石商に挨拶しておくのもいい……、と史郎が考えていると。
「ねえ! ちょっと! そこの少年!」
「はい?」
突然、見知らぬ女性から声をかけられた。その女性は、史郎の顔を正面からじろじろと見てから、うん、と満足そうに頷いた。
「文句なしの美少年だわ、君、合格!!」
「へ? 合格? えーっと、何のことですか?」
史郎がきょとんとした顔をすると、女性はにやりと笑ってこう告げた。
「君、売れっこ俳優になってみない?」
女性は、ミリィと名乗った。普段は王国を中心にして動いているハンターだという。今は知り合いの劇団と契約中で、会場の警備などの仕事をしているということだった。
「客入りは上々だったんだけど……、数日前に、主演俳優を含む数名の役者が、寝込んじゃって。ちょっとタチの悪い風邪が、劇団内で流行ったらしくって」
数日間は休演にしたものの、このままでは大赤字。代役を立ててでも再開しなければ、劇団は潰れてしまうという。
「周りの役は、まあ、なんとかなるんだけど、問題は主演俳優でね……。世にも美しい少年、という設定なのよ。いくら演技でカバーするったって限界があるでしょ? ふさわしい子を探しまわって、困ってたってわけ」
「はあ……。事情はわかりましたが」
ひとまず女性の話を聞いてみた史郎は、苦笑した。
「お願い!! ちょっとの間でいいの!! あと二、三日のうちには、本当の役者は回復するはずだから! ね?」
断られる雰囲気を察したのか、ミリィは両手を合わせて史郎を拝むように頭を下げた。
「はあ……、しかし、俺に役者の経験はありませんよ。見た目がクリアできたとしても、それでは劇団の評判にかかわるのでは?」
「あら。その点は心配してないけど」
ミリィは懇願姿勢を解いてあっさりそんなことを言った。
「私の勘だけど。役者の経験はなくても、君、演技の経験は豊富なんじゃない? というより、その普段の姿勢もすでに演技だったりして」
ふふん、と笑うミリィに、史郎は内心で舌を巻いた。
(この人……なかなかどうして)
まあ役者になってみるなんてなかなかあることではないし、と思い、史郎はミリィの頼みをきくことにした。
(ここで西の娯楽を学んでいくのも、これから役に立つかもしれないし)
東方の復興がこれからどんどん進めば、こうした娯楽も盛り上げることができるはずなのだ。よし、と心を決めて、史郎は微笑んだ。
「わかりました。引き受けます。……ただし、俺はちょっと高いですよ?」
ニヤリと笑って、そう付け加えることは忘れない。
「やっぱり、西は違うな」
リゼリオの街並みをぐるりと眺め、そう呟くのは東方の少年商人・史郎(kz0242)だ。東方──エトファリカ連邦国もずいぶんと復興が進み、活気をとりもどしてきたけれど、目の前の光景を見るとまだまだ遠く及ばないという気がする。
「折角来たんだし、しっかり勉強して帰らないとな」
史郎が西方へやってきたのは、買い付けのためだった。先日、西方の衣服や小物の受注を大量に受けることができたのだ。
捨て子である史郎は、物心ついてすぐ覚醒者となった。養父は何も言わないが、史郎は自分の出生地が「ここ」ではないのだろうと察していた。
ともかく、覚醒者でありハンターであることは商売の役に立つ。史郎は、不純な動機と自覚しつつ、ハンターの登録をしていた。実際は、ハンターとして仕事をもらうことよりも、他のハンターに依頼をして仕事を手伝ってもらうことの方が多いくらいなのだが。
「さーて、どうするか」
一番の目的である買い付けは、無事に完了した。適当に市場を見て回ってもいいし、王国まで足をのばして馴染みになった宝石商に挨拶しておくのもいい……、と史郎が考えていると。
「ねえ! ちょっと! そこの少年!」
「はい?」
突然、見知らぬ女性から声をかけられた。その女性は、史郎の顔を正面からじろじろと見てから、うん、と満足そうに頷いた。
「文句なしの美少年だわ、君、合格!!」
「へ? 合格? えーっと、何のことですか?」
史郎がきょとんとした顔をすると、女性はにやりと笑ってこう告げた。
「君、売れっこ俳優になってみない?」
女性は、ミリィと名乗った。普段は王国を中心にして動いているハンターだという。今は知り合いの劇団と契約中で、会場の警備などの仕事をしているということだった。
「客入りは上々だったんだけど……、数日前に、主演俳優を含む数名の役者が、寝込んじゃって。ちょっとタチの悪い風邪が、劇団内で流行ったらしくって」
数日間は休演にしたものの、このままでは大赤字。代役を立ててでも再開しなければ、劇団は潰れてしまうという。
「周りの役は、まあ、なんとかなるんだけど、問題は主演俳優でね……。世にも美しい少年、という設定なのよ。いくら演技でカバーするったって限界があるでしょ? ふさわしい子を探しまわって、困ってたってわけ」
「はあ……。事情はわかりましたが」
ひとまず女性の話を聞いてみた史郎は、苦笑した。
「お願い!! ちょっとの間でいいの!! あと二、三日のうちには、本当の役者は回復するはずだから! ね?」
断られる雰囲気を察したのか、ミリィは両手を合わせて史郎を拝むように頭を下げた。
「はあ……、しかし、俺に役者の経験はありませんよ。見た目がクリアできたとしても、それでは劇団の評判にかかわるのでは?」
「あら。その点は心配してないけど」
ミリィは懇願姿勢を解いてあっさりそんなことを言った。
「私の勘だけど。役者の経験はなくても、君、演技の経験は豊富なんじゃない? というより、その普段の姿勢もすでに演技だったりして」
ふふん、と笑うミリィに、史郎は内心で舌を巻いた。
(この人……なかなかどうして)
まあ役者になってみるなんてなかなかあることではないし、と思い、史郎はミリィの頼みをきくことにした。
(ここで西の娯楽を学んでいくのも、これから役に立つかもしれないし)
東方の復興がこれからどんどん進めば、こうした娯楽も盛り上げることができるはずなのだ。よし、と心を決めて、史郎は微笑んだ。
「わかりました。引き受けます。……ただし、俺はちょっと高いですよ?」
ニヤリと笑って、そう付け加えることは忘れない。
解説
■成功条件
劇団の公演を成功させる。
■状況
皆さんは史郎と同じく、ミリィの知り合いの劇団に雇われたハンターである。
与えられている仕事は以下の通り。参加者で相談の上、担当する仕事を決定のこと。
A.役者
主人公(史郎)の兄役×1名(セリフ量多め)
妖精役×1名(セリフ量多め)
悪魔役×2名(セリフ量少なめ)
※役者には台本が配られる。練習期間は1日のみだが、舞台袖で台本を確認することが可能。
B.スタッフ(参加者が4名以上となり、役者の枠がすべて埋まった場合にのみ選択可能)
チケット売り場でのもぎり×1名
会場警備・観客誘導(ミリィの手伝い)×1名
■劇のあらすじ
主人公の少年(史郎)は仲のいい兄と二人暮らしだが、ある日、その兄が行方不明になってしまう。
森で出会った妖精(美しいものが大好き。美しいものしか助けない)に助けられながら、少年は兄を探す旅に出た。
兄は、仕事の帰りに道に迷い、あるお屋敷に入り込んでしまったのだった。そこはなんと魔王の屋敷だった。兄はそこで悪魔のささやきから必死に身を守りながらなんとか抜け出そうともがいているのであった。
※史郎はセリフ覚えが非常に早いため、その点の補助は必要ありません。むしろ皆さんの練習にお付き合いできます。
※サポート枠は「観客」「役者のマネージャー」等を想定してご用意いたしました。
※質問には回答可能な範囲で史郎が対応いたします。出発の24時間前までにお願い致します。
劇団の公演を成功させる。
■状況
皆さんは史郎と同じく、ミリィの知り合いの劇団に雇われたハンターである。
与えられている仕事は以下の通り。参加者で相談の上、担当する仕事を決定のこと。
A.役者
主人公(史郎)の兄役×1名(セリフ量多め)
妖精役×1名(セリフ量多め)
悪魔役×2名(セリフ量少なめ)
※役者には台本が配られる。練習期間は1日のみだが、舞台袖で台本を確認することが可能。
B.スタッフ(参加者が4名以上となり、役者の枠がすべて埋まった場合にのみ選択可能)
チケット売り場でのもぎり×1名
会場警備・観客誘導(ミリィの手伝い)×1名
■劇のあらすじ
主人公の少年(史郎)は仲のいい兄と二人暮らしだが、ある日、その兄が行方不明になってしまう。
森で出会った妖精(美しいものが大好き。美しいものしか助けない)に助けられながら、少年は兄を探す旅に出た。
兄は、仕事の帰りに道に迷い、あるお屋敷に入り込んでしまったのだった。そこはなんと魔王の屋敷だった。兄はそこで悪魔のささやきから必死に身を守りながらなんとか抜け出そうともがいているのであった。
※史郎はセリフ覚えが非常に早いため、その点の補助は必要ありません。むしろ皆さんの練習にお付き合いできます。
※サポート枠は「観客」「役者のマネージャー」等を想定してご用意いたしました。
※質問には回答可能な範囲で史郎が対応いたします。出発の24時間前までにお願い致します。
マスターより
ごきげんいかがでしょうか。紺堂でございます。
史郎くんがついに西方へやって参りました。どこへ行っても金儲けの心を忘れない美少年商人が、今回は演劇に挑戦です。どうぞご協力いただけたらと思います。
しかし……、美しいものしか助けない妖精ってどんなんやねん。
史郎くんがついに西方へやって参りました。どこへ行っても金儲けの心を忘れない美少年商人が、今回は演劇に挑戦です。どうぞご協力いただけたらと思います。
しかし……、美しいものしか助けない妖精ってどんなんやねん。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/05/20 18:17
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/05/10 08:23:40 |
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【相談卓】楽屋にて 鳳城 錬介(ka6053) 鬼|19才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2018/05/10 08:27:15 |