ゲスト
(ka0000)
【陶曲】もんきちさいきょうのCAM
マスター:KINUTA

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 3~8人
- ユニット参加人数
- 現在8 / 0~8
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 7日
- プレイング締切
- 2018/05/21 19:00
- リプレイ完成予定
- 2018/06/04 19:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
どことも知れない地下深く。
嫉妬の歪虚モンキチはシンバルを叩き喜びを表している。
『ウッキキキー! 出来た出来た! とうとう出来たぞー!』
苦節数カ月。手間と労力と復讐心の結晶である「モンキチさいきょうのCAM」がついに完成したのだ。
我ながら惚れ惚れする出来栄えであると自画自賛するモンキチの周囲には、部下というか手下というかそんな感じのダニ歪虚がびっしり取り巻いていた。
『何だお前ら反応悪いな。拍手しろ、拍手!』
ダニの知能は0に等しいがモンキチの命令は聞く。それぞれ脚部をたたき合わせて拍手した。意味はさっぱり分かっていないながら。
そこにしわがれた声。
「おやモンキチ、出来たのかい」
シルクハットに燕尾服といった装いの小柄な老人が、闇の中から現れた。
『あ、ラルヴァさま!』
モンキチはそちらに向かってうれしげに跳ねて行く。シルクハットに飛び乗る。
『そーなんだ、出来たんだ。これから地上で試運転させてみるんだ。これさー、これさー、変形すんだぜ』
「ほほう、それは面白そうだね。やってみせてくれるかい?」
『いいよー』
モンキチはシルクハットから跳び離れ、自分の体に合うよう改造した小さなコクピットのハッチを乗り込む。
彼の存在を認識するや、操縦システムが自動的に起動された。
システム・オールグリーン。
モンキチが右手を振り上げ、きいきい声を上げる。
『トランスフォーム!』
それに応じてCAMの外殻が割れた。各部位のジョイントが外れ、移動し、再結合され、全く別の形を作り上げる。
老人はしわの寄った口元をうっすら持ち上げた。
「ほほう、これはなかなか大したものじゃないか。上手に作ったね、モンキチ」
『でしょ、でしょ! オレ様すっげー研究したんだ、リアルブルーの資料とか一杯見てさー。カッツォは最近エバーグリーンのもんばっかり使ってるけど、オレは断然リアルブルーのもんの方がいいね! 巨大メカとか、デザインすげーかっけーもん』
「クリムゾンウェストにもアーマーやゴーレムといったものがあるが、そっちはどうだね?」
『んー、アーマーはともかくとしてゴーレムはクソ。デザインダサすぎ。乗り込めねーし』
全てのゴーレム使いにケンカを売ったモンキチは、そのまま意気揚々と地上に向かう。
●
自由都市同盟。ジェオルジ。
早朝。欠伸しながら羊小屋を開けに出た百姓は、けたたましい振動音を聞いた。
「な、なんだ?」
朝もやに包まれた平坦な野の向こうから、何かが近づいてくる。
形は魔導トラックぽい。
けれども大きすぎる。車高5メートルはありそうな感じがする。
そして前部に、回転する鋸円盤がついている……。
「うわ、うわ、うわあああ!」
百姓は身を翻し、家の方に逃げた。
トラックとおぼしきものはそのまま真っすぐ突っ込んでくる。
羊小屋をいとも簡単に中身ごと轢き潰し、速度を緩めぬまま突っ走って行った。こんな声を残して。
『ん? 今なんか轢いたか。まあいいや』
と言いながら彼は、座席の右にあるレバーを押した。
トラックの荷台部分がぱかりと開く。そこから出てきたのは、2連の砲台だった。
『プラズマキャノン、発射-!』
砲口から、膨大な量に上る負のマテリアルが照射された。前方の丘に見えた建物に向けて。
次の瞬間建物は、丘と一緒に吹き飛んだ。影も形もなく。
『うーん、あんなちんけなのじゃ、いまいち威力わかんねーな。もっとでけー建物ねーかな』
●
「わしー……」
ハンターオフィス・ジェオルジ支局隣に居を構えるコボルドコボちゃんは、欠伸しながら外に出た。
起きたら近くの小川で顔を洗うのが日課だ。オフィスの洗面所は使えない。職員が来るまで開いていないから。
「わしし」
顔をぶるぶるして、丘の向こうを見る。
もう日が上っている。小屋から出された羊がメーメー鳴いて草を食んでいる。
そろそろジュアンが来てくれるはず。オフィスを開けてくれるはず。そう思っているところに、足音。
「あ、コボちゃんおはよー」
……ジュアンではない。マリーだ。いつもジュアンより早く来たことなどないのに今日はどうしてだ、と怪しむコボちゃん。
そんな彼をマリーは抱き上げ、しまりのない笑顔で言った。
「あのね、あのね、昨日ナルシスくんと……きゃー!」
勝手に興奮し勝手にぎゅうぎゅうされる。大迷惑だとコボちゃんは思う。ので、暴れてすたこら逃げた。
「あっ、ちょっと待ちなさいよ、話を聞いてってば!」
それを走って追いかけるマリー。
そこへ道の向こうからジュアンがやってきた。
「あれ、マリー。どうしたの、こんなに早く――」
その時ハンターオフィスが、謎の光線によって吹き飛んだ。
●
通報を受け現場を訪れたハンターたちは、牧草地に残された幅4メートルほどの掘り返し跡を見る。潰れた家屋や家畜小屋、サイロの姿も。そして、避難していた周辺住民からことの次第を聞く。
「暴走トラック?」
「はい。いきなりどこからともなく現れて……どこかへ去って行きまして。なにしろあれよあれよという間の出来事でして、私たちも詳しくは確認することは出来なかったのですが」
「何の前兆もありませんでしたので……まさかこんなことになるとは……夢にも思いませんで……」
近隣には、クレータの出来た丘もあった。砲撃を食らったとのこと。聞けばここにハンターオフィス・ジェオルジ支局があったとか。
「うわあああ……職場が……」
「なんなのよ一体! どうしてくれんのよ!」
「わしわし、わしー」
職員のジュアン、マリー、コボちゃんが離れた場所にいて無事だったというのは不幸中の幸いだが、修復には時間がかかりそうだ。オフィス本部の支援があるとは思うが。
「……とにかく、そのトラックとやらの後を追わないとな」
「幸い痕跡は残しまくっていますからね。そう難しいことではないでしょう」
●
モンキチはCAMトラックの操縦席ではしゃいでいた。野を越え山越え悪路を無視し突っ走る。障害物を切り刻み引き潰しながら。
その時速――平均90キロ。
『ヒューッ! オレ様かっけー!』
モンキチはそのことにたいへん満足である。
やはりというか、ハンターたちが迎撃に集まってきたことにも満足である。
何故なら、ようやく仕返しが出来るからだ。
『ウキキキキキ、来やがったな』
モンキチはトラックの方向を変えた。
『トランスフォーム!』
●
追跡していたハンターたちの目の前で、暴走トラックが変形する。
それは、これまで見たこともない型のCAMだった。
背は曲がっている。
胸と肩幅が妙に広い。
足は短いが手は長い。
端的に言ってその形は、『人』のものではなかった。
あえて言うなら、そう。
「……ゴリラ?」
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
どことも知れない地下深く。
嫉妬の歪虚モンキチはシンバルを叩き喜びを表している。
『ウッキキキー! 出来た出来た! とうとう出来たぞー!』
苦節数カ月。手間と労力と復讐心の結晶である「モンキチさいきょうのCAM」がついに完成したのだ。
我ながら惚れ惚れする出来栄えであると自画自賛するモンキチの周囲には、部下というか手下というかそんな感じのダニ歪虚がびっしり取り巻いていた。
『何だお前ら反応悪いな。拍手しろ、拍手!』
ダニの知能は0に等しいがモンキチの命令は聞く。それぞれ脚部をたたき合わせて拍手した。意味はさっぱり分かっていないながら。
そこにしわがれた声。
「おやモンキチ、出来たのかい」
シルクハットに燕尾服といった装いの小柄な老人が、闇の中から現れた。
『あ、ラルヴァさま!』
モンキチはそちらに向かってうれしげに跳ねて行く。シルクハットに飛び乗る。
『そーなんだ、出来たんだ。これから地上で試運転させてみるんだ。これさー、これさー、変形すんだぜ』
「ほほう、それは面白そうだね。やってみせてくれるかい?」
『いいよー』
モンキチはシルクハットから跳び離れ、自分の体に合うよう改造した小さなコクピットのハッチを乗り込む。
彼の存在を認識するや、操縦システムが自動的に起動された。
システム・オールグリーン。
モンキチが右手を振り上げ、きいきい声を上げる。
『トランスフォーム!』
それに応じてCAMの外殻が割れた。各部位のジョイントが外れ、移動し、再結合され、全く別の形を作り上げる。
老人はしわの寄った口元をうっすら持ち上げた。
「ほほう、これはなかなか大したものじゃないか。上手に作ったね、モンキチ」
『でしょ、でしょ! オレ様すっげー研究したんだ、リアルブルーの資料とか一杯見てさー。カッツォは最近エバーグリーンのもんばっかり使ってるけど、オレは断然リアルブルーのもんの方がいいね! 巨大メカとか、デザインすげーかっけーもん』
「クリムゾンウェストにもアーマーやゴーレムといったものがあるが、そっちはどうだね?」
『んー、アーマーはともかくとしてゴーレムはクソ。デザインダサすぎ。乗り込めねーし』
全てのゴーレム使いにケンカを売ったモンキチは、そのまま意気揚々と地上に向かう。
●
自由都市同盟。ジェオルジ。
早朝。欠伸しながら羊小屋を開けに出た百姓は、けたたましい振動音を聞いた。
「な、なんだ?」
朝もやに包まれた平坦な野の向こうから、何かが近づいてくる。
形は魔導トラックぽい。
けれども大きすぎる。車高5メートルはありそうな感じがする。
そして前部に、回転する鋸円盤がついている……。
「うわ、うわ、うわあああ!」
百姓は身を翻し、家の方に逃げた。
トラックとおぼしきものはそのまま真っすぐ突っ込んでくる。
羊小屋をいとも簡単に中身ごと轢き潰し、速度を緩めぬまま突っ走って行った。こんな声を残して。
『ん? 今なんか轢いたか。まあいいや』
と言いながら彼は、座席の右にあるレバーを押した。
トラックの荷台部分がぱかりと開く。そこから出てきたのは、2連の砲台だった。
『プラズマキャノン、発射-!』
砲口から、膨大な量に上る負のマテリアルが照射された。前方の丘に見えた建物に向けて。
次の瞬間建物は、丘と一緒に吹き飛んだ。影も形もなく。
『うーん、あんなちんけなのじゃ、いまいち威力わかんねーな。もっとでけー建物ねーかな』
●
「わしー……」
ハンターオフィス・ジェオルジ支局隣に居を構えるコボルドコボちゃんは、欠伸しながら外に出た。
起きたら近くの小川で顔を洗うのが日課だ。オフィスの洗面所は使えない。職員が来るまで開いていないから。
「わしし」
顔をぶるぶるして、丘の向こうを見る。
もう日が上っている。小屋から出された羊がメーメー鳴いて草を食んでいる。
そろそろジュアンが来てくれるはず。オフィスを開けてくれるはず。そう思っているところに、足音。
「あ、コボちゃんおはよー」
……ジュアンではない。マリーだ。いつもジュアンより早く来たことなどないのに今日はどうしてだ、と怪しむコボちゃん。
そんな彼をマリーは抱き上げ、しまりのない笑顔で言った。
「あのね、あのね、昨日ナルシスくんと……きゃー!」
勝手に興奮し勝手にぎゅうぎゅうされる。大迷惑だとコボちゃんは思う。ので、暴れてすたこら逃げた。
「あっ、ちょっと待ちなさいよ、話を聞いてってば!」
それを走って追いかけるマリー。
そこへ道の向こうからジュアンがやってきた。
「あれ、マリー。どうしたの、こんなに早く――」
その時ハンターオフィスが、謎の光線によって吹き飛んだ。
●
通報を受け現場を訪れたハンターたちは、牧草地に残された幅4メートルほどの掘り返し跡を見る。潰れた家屋や家畜小屋、サイロの姿も。そして、避難していた周辺住民からことの次第を聞く。
「暴走トラック?」
「はい。いきなりどこからともなく現れて……どこかへ去って行きまして。なにしろあれよあれよという間の出来事でして、私たちも詳しくは確認することは出来なかったのですが」
「何の前兆もありませんでしたので……まさかこんなことになるとは……夢にも思いませんで……」
近隣には、クレータの出来た丘もあった。砲撃を食らったとのこと。聞けばここにハンターオフィス・ジェオルジ支局があったとか。
「うわあああ……職場が……」
「なんなのよ一体! どうしてくれんのよ!」
「わしわし、わしー」
職員のジュアン、マリー、コボちゃんが離れた場所にいて無事だったというのは不幸中の幸いだが、修復には時間がかかりそうだ。オフィス本部の支援があるとは思うが。
「……とにかく、そのトラックとやらの後を追わないとな」
「幸い痕跡は残しまくっていますからね。そう難しいことではないでしょう」
●
モンキチはCAMトラックの操縦席ではしゃいでいた。野を越え山越え悪路を無視し突っ走る。障害物を切り刻み引き潰しながら。
その時速――平均90キロ。
『ヒューッ! オレ様かっけー!』
モンキチはそのことにたいへん満足である。
やはりというか、ハンターたちが迎撃に集まってきたことにも満足である。
何故なら、ようやく仕返しが出来るからだ。
『ウキキキキキ、来やがったな』
モンキチはトラックの方向を変えた。
『トランスフォーム!』
●
追跡していたハンターたちの目の前で、暴走トラックが変形する。
それは、これまで見たこともない型のCAMだった。
背は曲がっている。
胸と肩幅が妙に広い。
足は短いが手は長い。
端的に言ってその形は、『人』のものではなかった。
あえて言うなら、そう。
「……ゴリラ?」
解説
補足説明。
これは嫉妬の歪虚モンキチが作ったCAMと戦うシナリオです。
始めに言っておきますが、このCAMは超強力です。乗っている歪虚がいくら馬鹿っぽく見えようとも、気を抜かないでください。舐めてかかると大怪我する可能性が大です。
ですので、危険フラグがついています。
トラック→CAM、CAM→トラックへのトランスフォームは、モンキチがいつでも自由に行うことが出来ます。トランスフォームにかかる時間は20秒。その間モンキチCAMはマテリアルバリアーを展開し、周囲からの攻撃を防ぎます(その際モンキチCAMは周囲への攻撃が不可能となります)。
モンCAMのデータは以下に。
トラック形態
全長10・5m、全幅4・5m、全高5m
移動速度:90㎞/h。
サイズ:4
使用出来る武器:6連円盤カッター、プラズマ砲
強さ△素早さ◎
ゴリラ形態
全長4・5m、全幅5・5m、全高10m。
移動速度:30㎞/h。
サイズ:4
使用出来る武器:6連円盤カッター、プラズマ砲
強さ◎素早さ○
今回のOPに繋がる前段シナリオ「アイテム返せ泥棒」においてモンキチは、装備品の盗難に失敗しているので、携帯武器は少ないです。
モンキチをどう攻めるかについては、シナリオ「沈黙せよ鉄人」を参考にしてください。
彼は大変分かりやすい性格をしてます。
これは嫉妬の歪虚モンキチが作ったCAMと戦うシナリオです。
始めに言っておきますが、このCAMは超強力です。乗っている歪虚がいくら馬鹿っぽく見えようとも、気を抜かないでください。舐めてかかると大怪我する可能性が大です。
ですので、危険フラグがついています。
トラック→CAM、CAM→トラックへのトランスフォームは、モンキチがいつでも自由に行うことが出来ます。トランスフォームにかかる時間は20秒。その間モンキチCAMはマテリアルバリアーを展開し、周囲からの攻撃を防ぎます(その際モンキチCAMは周囲への攻撃が不可能となります)。
モンCAMのデータは以下に。
トラック形態
全長10・5m、全幅4・5m、全高5m
移動速度:90㎞/h。
サイズ:4
使用出来る武器:6連円盤カッター、プラズマ砲
強さ△素早さ◎
ゴリラ形態
全長4・5m、全幅5・5m、全高10m。
移動速度:30㎞/h。
サイズ:4
使用出来る武器:6連円盤カッター、プラズマ砲
強さ◎素早さ○
今回のOPに繋がる前段シナリオ「アイテム返せ泥棒」においてモンキチは、装備品の盗難に失敗しているので、携帯武器は少ないです。
モンキチをどう攻めるかについては、シナリオ「沈黙せよ鉄人」を参考にしてください。
彼は大変分かりやすい性格をしてます。
マスターより
KINUTAです。
もんきちさいきょうのCAM、登場。
ジェオルジ支局とコボちゃんハウスの敵をとってください皆様。
もんきちさいきょうのCAM、登場。
ジェオルジ支局とコボちゃんハウスの敵をとってください皆様。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/05/31 03:37
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/05/17 00:13:41 |
|
![]() |
作戦相談 東條 奏多(ka6425) 人間(リアルブルー)|18才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2018/05/21 14:59:08 |