ゲスト
(ka0000)
青竜紅刃流~奥義開眼の血闘
マスター:深夜真世

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/05/21 19:00
- リプレイ完成予定
- 2018/06/04 19:00
オープニング
「鬼ザルの大規模な襲来と全滅はこれがあったからか……」
同盟領は農業推進地「ジェオルジ」の寒村「タスカービレ」で、イ寺鑑(kz0175)がひそやかに呟いた。
村の奥はずれにある銃剣流派・青竜紅刃流道場の窓枠から顔を覗かせて確認していたのは、森の中から出て来た西洋全身甲冑の騎士。マイナスマテリアルを纏っているので歪虚のたぐいであることはすぐに分かる。
実力のほどは――。
「撃ちます!」
隣に身を隠していた門下生の若手が銃をぶっ放した。
――カキィン、ガシッ!
「……覚醒者のスキルなし射撃くらいじゃ倒れはしない、か」
鑑の言う通り、甲冑歪虚は一発目を食らったものの対してダメージはないようで、二発目は大きな盾を構えて防いだ。
「前に発見したのもこんな感じでした」
撃った門下生の報告。
一方、歪虚は遠くから狙い打たれて警戒したようで、そのままじりじり後退して森の中へと退却していった。
「森の奥にある温泉旅館は?」
「念のため従業員は引き上げさせました。もぬけの殻です」
妥当な判断である。
その時だった。
「鑑先生、こっちからもです!」
別方向からの報告。やはり甲冑歪虚がぬっそりと歩み寄ってきていた。
「……流派の基本通り、これまでは射撃のみだな?」
「はい。接近事例は一度だけでしたが、近接戦闘は避けて村に来させないように努めてました」
「よし。試してみよう」
だっ、と鑑が駆け出し隠れていた道場から飛び出した。
刹那、甲冑も反応し素早くがっしゃがっしゃと走り寄ってきた。もちろん右手に長剣、左手に大きな盾を構えている。
鑑、ぎらりと相手をにらみつつ抜刀!
「いいのか? その重そうな体で全力移動して!」
敵、右袈裟で先制すべく振りかぶった!
瞬間、さらに加速する鑑。速度変化から盾を持つ敵の左手に回った。
身をひねり合わせる敵。
そこへ鑑が飛び込んだ!
「一つ!」
敵の振りかぶった剣の出がけに刀を振るい止める。捨て身のタイミング。それするなら敵を攻撃したほうがという論もあるが、成功すれば身の安全とのちの流れの掌握する手段をとった。
「二つ!」
すかさず二の太刀。が、敵もさるもの。技に合わせて盾で受け止めて押し込んできた。
鑑、体勢を崩すが意地で流していなした。強引な力技である。
しかも、流した先は左。
敵は盾を左手に持ったまま前につんのめる形に。いなした鑑は左手のさらに左。攻撃手段の剣は右手にある。
「もらった! 三つ!」
無防備な敵左側面をとった鑑、勝利を確信して渾身の唐竹割――ダウンスイングを敢行した。
が、その時ッ!
――ぐぐぐ……しゃらん……。
「ばかな?!」
なんと、敵の背中から黒い人型の影がむくりと――まるで着ぐるみの背中のファスナーから上半身を出したように姿を現すと、両腰に下げていた短めの剣二本を引き抜き一本で鑑の攻撃をいなした!
そして逆に無防備になった鑑にもう一方の手に持った剣が振り下ろされる。
――どしっ!
「鑑先生!」
師範の窮地に道場から門下生の射線が集中した。
それはもう、銃を持って見守っていた門下生すべてが撃ったのだ。威力はともかく瞬間出力と迫力は特筆すべきものがある。
――ざ……ガッシャガッシャ……。
「大丈夫ですか、鑑先生!」
森にものすごい勢いで逃げた甲冑歪虚。門下生も鑑を守れとばかりに大挙して飛び出して駆け寄った。
「追うな! 私は大丈夫だ。誰か、すぐにハンターを手配してきてくれ!」
片膝をついて弟子に指示する鑑。のちの治療により肩の打撲と診断されることになる。
「甲冑の化け物……の中に人影の歪虚?」
「いや……影が出てきたときに甲冑は力が抜けたようだった。完全分離しないところを見ると上半身だけ一瞬分離できると見た」
弟子の疑問に、刃を交えた鑑の所感。
「二体もいたんですね……」
「鬼ザルの被害が温泉襲撃の一件以来ないということだったな? ……鬼ザルもあれに森を追われた可能性がある。鬼ザルをあれから見ないということはおそらく全滅だろう。とすると……」
「甲冑の敵はまだいる、ということですかね」
「そういうことだ。本日これより道場は監視拠点とする。村の民家も森に近いところは避難させて監視拠点にするように。奴ら、遠距離攻撃がないんで近寄られる前に撃てばとりあえず逃げるみたいだし、それで時間は稼げるだろう……これまでの稽古でやってきたから、やれるな?」
「はい!」
こうして西洋剣術と歪虚戦術をミックスで使う甲冑歪虚を討伐するハンターが募られた。
同盟領は農業推進地「ジェオルジ」の寒村「タスカービレ」で、イ寺鑑(kz0175)がひそやかに呟いた。
村の奥はずれにある銃剣流派・青竜紅刃流道場の窓枠から顔を覗かせて確認していたのは、森の中から出て来た西洋全身甲冑の騎士。マイナスマテリアルを纏っているので歪虚のたぐいであることはすぐに分かる。
実力のほどは――。
「撃ちます!」
隣に身を隠していた門下生の若手が銃をぶっ放した。
――カキィン、ガシッ!
「……覚醒者のスキルなし射撃くらいじゃ倒れはしない、か」
鑑の言う通り、甲冑歪虚は一発目を食らったものの対してダメージはないようで、二発目は大きな盾を構えて防いだ。
「前に発見したのもこんな感じでした」
撃った門下生の報告。
一方、歪虚は遠くから狙い打たれて警戒したようで、そのままじりじり後退して森の中へと退却していった。
「森の奥にある温泉旅館は?」
「念のため従業員は引き上げさせました。もぬけの殻です」
妥当な判断である。
その時だった。
「鑑先生、こっちからもです!」
別方向からの報告。やはり甲冑歪虚がぬっそりと歩み寄ってきていた。
「……流派の基本通り、これまでは射撃のみだな?」
「はい。接近事例は一度だけでしたが、近接戦闘は避けて村に来させないように努めてました」
「よし。試してみよう」
だっ、と鑑が駆け出し隠れていた道場から飛び出した。
刹那、甲冑も反応し素早くがっしゃがっしゃと走り寄ってきた。もちろん右手に長剣、左手に大きな盾を構えている。
鑑、ぎらりと相手をにらみつつ抜刀!
「いいのか? その重そうな体で全力移動して!」
敵、右袈裟で先制すべく振りかぶった!
瞬間、さらに加速する鑑。速度変化から盾を持つ敵の左手に回った。
身をひねり合わせる敵。
そこへ鑑が飛び込んだ!
「一つ!」
敵の振りかぶった剣の出がけに刀を振るい止める。捨て身のタイミング。それするなら敵を攻撃したほうがという論もあるが、成功すれば身の安全とのちの流れの掌握する手段をとった。
「二つ!」
すかさず二の太刀。が、敵もさるもの。技に合わせて盾で受け止めて押し込んできた。
鑑、体勢を崩すが意地で流していなした。強引な力技である。
しかも、流した先は左。
敵は盾を左手に持ったまま前につんのめる形に。いなした鑑は左手のさらに左。攻撃手段の剣は右手にある。
「もらった! 三つ!」
無防備な敵左側面をとった鑑、勝利を確信して渾身の唐竹割――ダウンスイングを敢行した。
が、その時ッ!
――ぐぐぐ……しゃらん……。
「ばかな?!」
なんと、敵の背中から黒い人型の影がむくりと――まるで着ぐるみの背中のファスナーから上半身を出したように姿を現すと、両腰に下げていた短めの剣二本を引き抜き一本で鑑の攻撃をいなした!
そして逆に無防備になった鑑にもう一方の手に持った剣が振り下ろされる。
――どしっ!
「鑑先生!」
師範の窮地に道場から門下生の射線が集中した。
それはもう、銃を持って見守っていた門下生すべてが撃ったのだ。威力はともかく瞬間出力と迫力は特筆すべきものがある。
――ざ……ガッシャガッシャ……。
「大丈夫ですか、鑑先生!」
森にものすごい勢いで逃げた甲冑歪虚。門下生も鑑を守れとばかりに大挙して飛び出して駆け寄った。
「追うな! 私は大丈夫だ。誰か、すぐにハンターを手配してきてくれ!」
片膝をついて弟子に指示する鑑。のちの治療により肩の打撲と診断されることになる。
「甲冑の化け物……の中に人影の歪虚?」
「いや……影が出てきたときに甲冑は力が抜けたようだった。完全分離しないところを見ると上半身だけ一瞬分離できると見た」
弟子の疑問に、刃を交えた鑑の所感。
「二体もいたんですね……」
「鬼ザルの被害が温泉襲撃の一件以来ないということだったな? ……鬼ザルもあれに森を追われた可能性がある。鬼ザルをあれから見ないということはおそらく全滅だろう。とすると……」
「甲冑の敵はまだいる、ということですかね」
「そういうことだ。本日これより道場は監視拠点とする。村の民家も森に近いところは避難させて監視拠点にするように。奴ら、遠距離攻撃がないんで近寄られる前に撃てばとりあえず逃げるみたいだし、それで時間は稼げるだろう……これまでの稽古でやってきたから、やれるな?」
「はい!」
こうして西洋剣術と歪虚戦術をミックスで使う甲冑歪虚を討伐するハンターが募られた。
解説
田舎の寒村「タスカービレ」にて警備任務に赴き、分散侵攻してくる甲冑歪虚六体を討伐し村の安全を守るため、現地に赴いてください。
敵の情報はOPの通り。甲冑は長剣と盾で、上半身の影が出たときは短めの剣の二刀流です。完全分離不可。遠距離攻撃手段はありません。武器を投げるくらいはするかもですが。
大前提として、道場付近以外の森でも目撃情報があったため村の各方面からやってくると判断されています。
参加者は、
・青竜紅刃流【道場】での監視警備
・森近くの【民家】(住民避難済み)での監視警備
のどちらかに配備されます。
ちょうど村に面してつながる森を、離れた二点で監視できるでしょう。
もちろん、森を徘徊しどこからでもやってくる可能性もあります。
どちらの監視場所にも銃を持った門下生が配備されます。
しかし、長距離攻撃手段を持たない敵は遠距離攻撃を受けると森に逃げます。参加者が巡回する場合は数人ついていき、いざとなれば射撃して守ってくれ、敵を追い払います。倒すことはできず失敗寄りになりますが。
※注意
敵は遠距離攻撃を一方的に受けるとあっさりと撤退します。
近距離戦に持ち込んで確実にとどめを刺してください。遠距離攻撃でも近い距離で使う場合は敵は逃げません。
この戦いは、村のこれまでの問題を解決する戦いでもあります。
村を守るべく立ち上げた銃剣二刀流の青竜紅刃流の関係者であれば、奥義として独自の名の付く技で敵を倒せば後々の語り草にもなるはずです。
なお、鑑は刀が振れないのでベッドにいます。いざとなれば戦場に駆け付けるの気概ですが門下生らが押しとどめています。
人数少ないので分散して一対一で倒すといいでしょう。
敵の情報はOPの通り。甲冑は長剣と盾で、上半身の影が出たときは短めの剣の二刀流です。完全分離不可。遠距離攻撃手段はありません。武器を投げるくらいはするかもですが。
大前提として、道場付近以外の森でも目撃情報があったため村の各方面からやってくると判断されています。
参加者は、
・青竜紅刃流【道場】での監視警備
・森近くの【民家】(住民避難済み)での監視警備
のどちらかに配備されます。
ちょうど村に面してつながる森を、離れた二点で監視できるでしょう。
もちろん、森を徘徊しどこからでもやってくる可能性もあります。
どちらの監視場所にも銃を持った門下生が配備されます。
しかし、長距離攻撃手段を持たない敵は遠距離攻撃を受けると森に逃げます。参加者が巡回する場合は数人ついていき、いざとなれば射撃して守ってくれ、敵を追い払います。倒すことはできず失敗寄りになりますが。
※注意
敵は遠距離攻撃を一方的に受けるとあっさりと撤退します。
近距離戦に持ち込んで確実にとどめを刺してください。遠距離攻撃でも近い距離で使う場合は敵は逃げません。
この戦いは、村のこれまでの問題を解決する戦いでもあります。
村を守るべく立ち上げた銃剣二刀流の青竜紅刃流の関係者であれば、奥義として独自の名の付く技で敵を倒せば後々の語り草にもなるはずです。
なお、鑑は刀が振れないのでベッドにいます。いざとなれば戦場に駆け付けるの気概ですが門下生らが押しとどめています。
人数少ないので分散して一対一で倒すといいでしょう。
マスターより
ふらっと、深夜です。
タスカービレを設定したときに用意した、最後の依頼です。
村を守るべく立ち上げた流派で、村を守るという様式美。鑑さんはひどい目に遭いましたが、敵の能力が分かったので名誉の負傷。
戦闘は一対一。二人で巡回していてもそうなります。
これは敵が誉れ高い部隊であったとかいう理由もあってそういう戦いを挑んでくるとかいうことで。
せっかくなので奥義や必殺技で倒しちゃいましょう。
門下生射撃部隊はついてくるなと言っても「村の最後の戦いを目に焼き付けなければ」という使命感でついてきます。邪魔にはなりません。
では、戦闘面でのひとまずの最終回をどうぞ。
タスカービレを設定したときに用意した、最後の依頼です。
村を守るべく立ち上げた流派で、村を守るという様式美。鑑さんはひどい目に遭いましたが、敵の能力が分かったので名誉の負傷。
戦闘は一対一。二人で巡回していてもそうなります。
これは敵が誉れ高い部隊であったとかいう理由もあってそういう戦いを挑んでくるとかいうことで。
せっかくなので奥義や必殺技で倒しちゃいましょう。
門下生射撃部隊はついてくるなと言っても「村の最後の戦いを目に焼き付けなければ」という使命感でついてきます。邪魔にはなりません。
では、戦闘面でのひとまずの最終回をどうぞ。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/06/04 22:23
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/05/20 00:24:22 |
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これが最後の戦いです! 多由羅(ka6167) 鬼|21才|女性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2018/05/21 15:46:03 |