ゲスト
(ka0000)
【虚動】海賊を撃退しよう
マスター:笹村工事

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/12/20 07:30
- リプレイ完成予定
- 2014/12/29 07:30
オープニング
●客寄せ襲撃
「あれを襲えば良いんで?」
目で確認できるギリギリの距離に浮かぶ3艘の輸送船を言葉で示し、海賊の頭目は依頼人に確認する。
その声には窺うような響きが強い。
何しろ目の前の男は、突然たった一人で現れると、左右の腰に差した幅の広く奇妙な刃形の双刀を抜く事も無く自分達を叩きのめしたのだから。
そして圧倒的な力の差を見せつけた男は、左手に持っていた袋の中身、無数の貴金属を見せつけこう言った。
「仕事を頼む。巧くやれば、これは全部くれてやる」
それに海賊達は乗り、いま仕事の確認をしているという訳である。
「適当に暴れて襲えば良いんですな。
その上で、死人が出るも何を奪うもこっちの自由、ってことで」
「好きにしろ、その辺は。不満があんのか?」
野良犬を追い払うように、ぞんざいに手を振りながら男は問い返す。
それに慌てて頭目は応えた。
「まさか。金だけじゃなく、こんな物まで用意して貰ってるんだ。文句なんてねぇですよ」
視線の先に一艘の船を見詰めながら頭目は返す。
十人以上がその上で立ち回れるほど大きな船である。甲板部分には何もなく、平坦な床張りになっていた。
一見すると飾り気のない船に見えたが、その性能はこれまで頭目が見たどの船よりも速く小回りが利く。
おまけに『生きている』かのように乗り手の言葉に従い動くのだ。
「魔術師が作った船なんですってね。こんな物まで用意するんだから色々とあるんでしょうねぇ、アンタも」
「厄介になってる所の姫さんに借りを返さないといけないんでな」
「へへ、女絡みですか」
「なに想像してんだか知らねぇが、昔負った傷を癒すのに厄介になってたんだよ」
「傷、ですかい。見た所アンタ、ハンターか何かみたいだが、歪虚にでも襲われたんで」
「仲間だ」
淡々と告げる男の言葉に頭目は思わず黙ってしまう。それをつまらなそうに見つめながら男は続ける。
「根本的に俺が悪いんだがな。
とはいえ、肩撃ち抜かれた挙句に腹ぶった切られてな、そのままじゃヤバいんで崖から落ちて何とか逃げた所で、姫さんの所に厄介になったんだよ」
「そ、それは、ずいぶんとまぁ、大変な事で。その割には元気そうですな、アンタ」
目の前の男を見詰めながら頭目は言う。
年の頃は二十代後半、波打つような髪を背中まで伸びし、やや背が高くがっしりとした体格のその男は、爬虫類の鱗を思わせる外観をした鎧を身に着けている。全身から、正規兵ではなく傭兵のような泥臭さを感じさせる気配を漂わせるが、先ほど自身が口にしたような目に遭ったとはとても思えない精強さを感じさせていた。
「今は元気だけどな、当時は滅びかけたんだよ、これでも。
これ以上聞きたいってんなら、それなりにこちら側に踏み込んで貰うが、それで良いんだな?」
言葉が終わるよりも早く、男の瞳孔が蛇の目のように鋭く変化する。それと共に濃厚な気配が溢れた。
「とんでもねぇ。そこまで深入りする気はねぇよ。安心してくれ」
下卑た笑みを浮かべながら頭目は返す。
海賊と一口に言っても色々居るが、今この場に居る海賊はただのごろつきである。
巡りの悪さから海賊にならざるを得なかった者達ではなく、海賊になる事で自分達の利益を得たい、そんな理由で海賊に落ちた者達でしかない。
当然思慮も浅く、相手によっては簡単に利用される。
今のように。
「じゃ、頼むぜ。
それと、こいつらも渡しとく。お前らの言うことを聞くようにしてある。巧く使え」
男の言葉と共に、彼の背後に伏せていた6体の異形の獣が前に出た。
陶製の犬人形、言葉にすればそんな代物である。それらは静かに船に乗ると、伏せをする。
「こいつらも貸してくれんのか、ありがてぇ。
とはいえ、危なくなったらこいつらを捨て駒にして逃げるが、それでも良いよな」
「好きにしろ。お前らには、巧く今回の仕事をこなせば次からも頼むつもりだからな」
「任せてくれ。だから後払いの金、キッチリ頼むぜ」
そう告げると、頭目に従い海賊たちは船に乗り込む。
目指す先は3艘の輸送船。
海賊達は高を括っていた。獲物は小規模の輸送船団、大した護衛も連れていないと。
だがすぐにその考えが甘い事を彼らは身をもって知る事になる。
なぜなら、ハンターであるアナタ達が、その船には乗り込んでいたのだから――
「あれを襲えば良いんで?」
目で確認できるギリギリの距離に浮かぶ3艘の輸送船を言葉で示し、海賊の頭目は依頼人に確認する。
その声には窺うような響きが強い。
何しろ目の前の男は、突然たった一人で現れると、左右の腰に差した幅の広く奇妙な刃形の双刀を抜く事も無く自分達を叩きのめしたのだから。
そして圧倒的な力の差を見せつけた男は、左手に持っていた袋の中身、無数の貴金属を見せつけこう言った。
「仕事を頼む。巧くやれば、これは全部くれてやる」
それに海賊達は乗り、いま仕事の確認をしているという訳である。
「適当に暴れて襲えば良いんですな。
その上で、死人が出るも何を奪うもこっちの自由、ってことで」
「好きにしろ、その辺は。不満があんのか?」
野良犬を追い払うように、ぞんざいに手を振りながら男は問い返す。
それに慌てて頭目は応えた。
「まさか。金だけじゃなく、こんな物まで用意して貰ってるんだ。文句なんてねぇですよ」
視線の先に一艘の船を見詰めながら頭目は返す。
十人以上がその上で立ち回れるほど大きな船である。甲板部分には何もなく、平坦な床張りになっていた。
一見すると飾り気のない船に見えたが、その性能はこれまで頭目が見たどの船よりも速く小回りが利く。
おまけに『生きている』かのように乗り手の言葉に従い動くのだ。
「魔術師が作った船なんですってね。こんな物まで用意するんだから色々とあるんでしょうねぇ、アンタも」
「厄介になってる所の姫さんに借りを返さないといけないんでな」
「へへ、女絡みですか」
「なに想像してんだか知らねぇが、昔負った傷を癒すのに厄介になってたんだよ」
「傷、ですかい。見た所アンタ、ハンターか何かみたいだが、歪虚にでも襲われたんで」
「仲間だ」
淡々と告げる男の言葉に頭目は思わず黙ってしまう。それをつまらなそうに見つめながら男は続ける。
「根本的に俺が悪いんだがな。
とはいえ、肩撃ち抜かれた挙句に腹ぶった切られてな、そのままじゃヤバいんで崖から落ちて何とか逃げた所で、姫さんの所に厄介になったんだよ」
「そ、それは、ずいぶんとまぁ、大変な事で。その割には元気そうですな、アンタ」
目の前の男を見詰めながら頭目は言う。
年の頃は二十代後半、波打つような髪を背中まで伸びし、やや背が高くがっしりとした体格のその男は、爬虫類の鱗を思わせる外観をした鎧を身に着けている。全身から、正規兵ではなく傭兵のような泥臭さを感じさせる気配を漂わせるが、先ほど自身が口にしたような目に遭ったとはとても思えない精強さを感じさせていた。
「今は元気だけどな、当時は滅びかけたんだよ、これでも。
これ以上聞きたいってんなら、それなりにこちら側に踏み込んで貰うが、それで良いんだな?」
言葉が終わるよりも早く、男の瞳孔が蛇の目のように鋭く変化する。それと共に濃厚な気配が溢れた。
「とんでもねぇ。そこまで深入りする気はねぇよ。安心してくれ」
下卑た笑みを浮かべながら頭目は返す。
海賊と一口に言っても色々居るが、今この場に居る海賊はただのごろつきである。
巡りの悪さから海賊にならざるを得なかった者達ではなく、海賊になる事で自分達の利益を得たい、そんな理由で海賊に落ちた者達でしかない。
当然思慮も浅く、相手によっては簡単に利用される。
今のように。
「じゃ、頼むぜ。
それと、こいつらも渡しとく。お前らの言うことを聞くようにしてある。巧く使え」
男の言葉と共に、彼の背後に伏せていた6体の異形の獣が前に出た。
陶製の犬人形、言葉にすればそんな代物である。それらは静かに船に乗ると、伏せをする。
「こいつらも貸してくれんのか、ありがてぇ。
とはいえ、危なくなったらこいつらを捨て駒にして逃げるが、それでも良いよな」
「好きにしろ。お前らには、巧く今回の仕事をこなせば次からも頼むつもりだからな」
「任せてくれ。だから後払いの金、キッチリ頼むぜ」
そう告げると、頭目に従い海賊たちは船に乗り込む。
目指す先は3艘の輸送船。
海賊達は高を括っていた。獲物は小規模の輸送船団、大した護衛も連れていないと。
だがすぐにその考えが甘い事を彼らは身をもって知る事になる。
なぜなら、ハンターであるアナタ達が、その船には乗り込んでいたのだから――
解説
●状況
CAM稼働実験時における人員への食材輸送船が海賊により襲われる。
3艘の内、前方2艘を逃がす形で後方の1艘がその場に残ります。
その場に残る1艘に、ハンターである貴方達が乗り込んでいた事になります。
それに対する対処を、護衛としてついていたアナタ達が行います。
海賊の船は高速で背後から接近し横付けすると、船の上から発砲してきます。
所持している銃器は、威力射程共に高くは無いです。
その際、停船するように命令してきます。
それに従わない場合は、カギ爪付きの縄を船に掛け自分達の船に引き寄せた上で乗り込もうとします。
輸送船の上で戦う場合は、狭い通路状の場所での戦闘になります。横に2人が並んで戦う、という事が出来ない幅になります。
●海賊船
謎の男から提供された船。横20m・縦30mの範囲で戦えるスペースがあります。
輸送船に接舷してきた際に乗り移る事が可能。海賊船の上ではかなり揺れる為に命中率が下がります。
乗り移る際に、状況によっては狙い撃ちにされる恐れアリ。
●敵
海賊 頭目1人・手下5人 一般人の中では強い方。
犬型雑魔×6 全長1m 素早く駆け回り噛みつきます。
●???
海賊に襲撃依頼を出したモノ。
状況によって出てくる場合があります。
●その他
PL情報になりますが、海賊船に乗り込んで戦う場合は、最終的に船が自分から沈んでハンター達は海に投げ出されます。
その際に敵の攻撃はありません。海賊船と共に逃げて行きます。
投げ出された場合でも、輸送船の乗組員が救助してくれますので、それらによる達成度の低下は基本的に起こりません。
シナリオ情報としては以上です。
では、海賊の襲撃から輸送船を守ってあげて下さい。
CAM稼働実験時における人員への食材輸送船が海賊により襲われる。
3艘の内、前方2艘を逃がす形で後方の1艘がその場に残ります。
その場に残る1艘に、ハンターである貴方達が乗り込んでいた事になります。
それに対する対処を、護衛としてついていたアナタ達が行います。
海賊の船は高速で背後から接近し横付けすると、船の上から発砲してきます。
所持している銃器は、威力射程共に高くは無いです。
その際、停船するように命令してきます。
それに従わない場合は、カギ爪付きの縄を船に掛け自分達の船に引き寄せた上で乗り込もうとします。
輸送船の上で戦う場合は、狭い通路状の場所での戦闘になります。横に2人が並んで戦う、という事が出来ない幅になります。
●海賊船
謎の男から提供された船。横20m・縦30mの範囲で戦えるスペースがあります。
輸送船に接舷してきた際に乗り移る事が可能。海賊船の上ではかなり揺れる為に命中率が下がります。
乗り移る際に、状況によっては狙い撃ちにされる恐れアリ。
●敵
海賊 頭目1人・手下5人 一般人の中では強い方。
犬型雑魔×6 全長1m 素早く駆け回り噛みつきます。
●???
海賊に襲撃依頼を出したモノ。
状況によって出てくる場合があります。
●その他
PL情報になりますが、海賊船に乗り込んで戦う場合は、最終的に船が自分から沈んでハンター達は海に投げ出されます。
その際に敵の攻撃はありません。海賊船と共に逃げて行きます。
投げ出された場合でも、輸送船の乗組員が救助してくれますので、それらによる達成度の低下は基本的に起こりません。
シナリオ情報としては以上です。
では、海賊の襲撃から輸送船を守ってあげて下さい。
マスターより
ファナティックブラッドの海賊は、海軍の活躍などで今の所まとまりがありません。
朝ではないかもしれませんが、おはようございます。笹村工事と申します。
今回の依頼は、何か怪しいヤツも出てきますが、基本的には海賊退治のシナリオです。
では、輸送船の護衛をお願い致します。
朝ではないかもしれませんが、おはようございます。笹村工事と申します。
今回の依頼は、何か怪しいヤツも出てきますが、基本的には海賊退治のシナリオです。
では、輸送船の護衛をお願い致します。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/12/24 06:51
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/12/16 05:19:50 |
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相談用~♪ セリス・アルマーズ(ka1079) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2014/12/19 05:36:04 |