ゲスト
(ka0000)
或る少女と自動人形と街道の歪虚、〆
マスター:佐倉眸

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 3~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/05/22 19:00
- リプレイ完成予定
- 2018/06/05 19:00
オープニング
●
その帰還報告を受けて、受付嬢は地図を辿る。
新しく書き込まれた歪虚の進路と速度、今は森の奥へ向かっているそれは、いずれヴァリオスを目指して進み始めるだろう。
極彩色の街の、否、この同盟を騒がせる歪虚の事件は幾つも挙がっている。
そこにこの歪虚を巻き込むわけには行かない。街への被害は元より、街を騒がせる様々な歪虚との接触は避けたい。
「……今は、ただ大きくて頑丈なだけ。……街に着いたら危険ですが、森の中にいる間に撃退出来れば、混乱には繋がりません。最も、いるだけで大した汚染源です。何度も街道をこの歪虚が作った汚染源から発生した雑魔に塞がれています」
受付嬢は呟いて溜息を零す。
雑魔の方は、新しく発生していなければ全て撃退されているはず。
もたらされた情報を纏めると、受付嬢はすぐに新しい依頼を掲示した。
『蛞蝓形の黒い歪虚の撃退をお願いします』
簡素な見出しに添えられた黒い絵。描かれた蛞蝓は、簡単ながら大凡の特徴を捉えていた。
長い触覚が伸びて、比較らしい木は踏み付けられて倒れている。
書き加えられたメモには、防御に関して恐らく土の属性を持っていること。しかし、攻撃手段としては不明。
全く無属性の物理的な攻撃のみかも知れ無いが、毒を使ったり、攻撃ごとに異なる属性を発揮することさえ考えられる。
近付きすぎは危険。形状も不定形。大きさ自体が脅威となる。
物理的な攻撃の効きが良くなかったらしいことと、移動はとても遅かったこと。
掲示された依頼を見ているマーガレットとアクレイギア。
参加を迷っているらしい。前回は役に立てなかったから、そう言ってマーガレットことメグは首を竦めた。
それなら手伝って欲しいことがある。
ミズキはトランシーバーを差し出して、2人の手を取った。
●
通信を担ってメグも同行を決めた。
歪虚の動きは先行したミズキが監視し、ミズキの周囲はギアことアクレイギアが警戒し、状況を伝えてくれる。
街道を進むが、トランシーバーには未だ雑音が多く混ざっていた。
聞こえる、聞こえる、と急かす様なギアの声をやっと拾った時には、遠目に黒い影が覗える程近付いていた。
「――聞こえます。ここからでも対象の目視が可能です。距離は……」
道の先で身を潜めているらしい2人の姿は未だ見えない。
「――分かりました、通信の限界より、森の中へ、直進70メートル。はい、こちらの移動は……」
メグは自身がここまで乗って来た馬を見る。
次いでその目を回りへも向けた。
馬に乗ったままでも茂みの中を少しは進める。しかし、敵までの距離の半分程度が限界らしい。
移動手段を同じくするハンター達にもそれを伝える。
「――30メートルの射程が有る攻撃なら届きますか?……はい、伝えます」
敵は森の中、70メートルの所にいる。40メートルまでは足元が悪いが問題なく進めるらしい。
しかし、その先は馬やバイクには困難だ。単純に真っ直ぐ歩く事も難しく、接近には時間を要するだろう。
「攻撃手段は分かりますか?……そうですか。――え? ギアちゃんが? 止めた方が良いよ、もうすぐ着くから、ね? もうすぐ着くから待って!」
触覚を振り回していた、と、ミズキが観察し、ギアがメグに伝えた。
気になるから撃ってみる、と、提案したギアを止めるメグの声が焦っている。
ギアを宥めている内に、また歪虚に動きがあったようだ。今まで留まっていたそれが少しヴァリオス方面へ身体を蠢かせた。
「……ええと、それから……」
今日の仕事は通信、戦いには足手纏いになってしまうだろうから、せめて必要な情報は落とさないように。
「――移動の速度は、……変わらず。――今の音は? 木? はい。分かりました。……木がなぎ倒されているのが見えたとのことです」
その動きはゆっくりだが、少しずつヴァリオスへ向かっている。
重そうな身体をじっとりと這わせて。
その後も数度、ギアからの通信が入るが新しい情報は無く、やがて、緑色の襤褸を被った2人の姿が見えた。
その帰還報告を受けて、受付嬢は地図を辿る。
新しく書き込まれた歪虚の進路と速度、今は森の奥へ向かっているそれは、いずれヴァリオスを目指して進み始めるだろう。
極彩色の街の、否、この同盟を騒がせる歪虚の事件は幾つも挙がっている。
そこにこの歪虚を巻き込むわけには行かない。街への被害は元より、街を騒がせる様々な歪虚との接触は避けたい。
「……今は、ただ大きくて頑丈なだけ。……街に着いたら危険ですが、森の中にいる間に撃退出来れば、混乱には繋がりません。最も、いるだけで大した汚染源です。何度も街道をこの歪虚が作った汚染源から発生した雑魔に塞がれています」
受付嬢は呟いて溜息を零す。
雑魔の方は、新しく発生していなければ全て撃退されているはず。
もたらされた情報を纏めると、受付嬢はすぐに新しい依頼を掲示した。
『蛞蝓形の黒い歪虚の撃退をお願いします』
簡素な見出しに添えられた黒い絵。描かれた蛞蝓は、簡単ながら大凡の特徴を捉えていた。
長い触覚が伸びて、比較らしい木は踏み付けられて倒れている。
書き加えられたメモには、防御に関して恐らく土の属性を持っていること。しかし、攻撃手段としては不明。
全く無属性の物理的な攻撃のみかも知れ無いが、毒を使ったり、攻撃ごとに異なる属性を発揮することさえ考えられる。
近付きすぎは危険。形状も不定形。大きさ自体が脅威となる。
物理的な攻撃の効きが良くなかったらしいことと、移動はとても遅かったこと。
掲示された依頼を見ているマーガレットとアクレイギア。
参加を迷っているらしい。前回は役に立てなかったから、そう言ってマーガレットことメグは首を竦めた。
それなら手伝って欲しいことがある。
ミズキはトランシーバーを差し出して、2人の手を取った。
●
通信を担ってメグも同行を決めた。
歪虚の動きは先行したミズキが監視し、ミズキの周囲はギアことアクレイギアが警戒し、状況を伝えてくれる。
街道を進むが、トランシーバーには未だ雑音が多く混ざっていた。
聞こえる、聞こえる、と急かす様なギアの声をやっと拾った時には、遠目に黒い影が覗える程近付いていた。
「――聞こえます。ここからでも対象の目視が可能です。距離は……」
道の先で身を潜めているらしい2人の姿は未だ見えない。
「――分かりました、通信の限界より、森の中へ、直進70メートル。はい、こちらの移動は……」
メグは自身がここまで乗って来た馬を見る。
次いでその目を回りへも向けた。
馬に乗ったままでも茂みの中を少しは進める。しかし、敵までの距離の半分程度が限界らしい。
移動手段を同じくするハンター達にもそれを伝える。
「――30メートルの射程が有る攻撃なら届きますか?……はい、伝えます」
敵は森の中、70メートルの所にいる。40メートルまでは足元が悪いが問題なく進めるらしい。
しかし、その先は馬やバイクには困難だ。単純に真っ直ぐ歩く事も難しく、接近には時間を要するだろう。
「攻撃手段は分かりますか?……そうですか。――え? ギアちゃんが? 止めた方が良いよ、もうすぐ着くから、ね? もうすぐ着くから待って!」
触覚を振り回していた、と、ミズキが観察し、ギアがメグに伝えた。
気になるから撃ってみる、と、提案したギアを止めるメグの声が焦っている。
ギアを宥めている内に、また歪虚に動きがあったようだ。今まで留まっていたそれが少しヴァリオス方面へ身体を蠢かせた。
「……ええと、それから……」
今日の仕事は通信、戦いには足手纏いになってしまうだろうから、せめて必要な情報は落とさないように。
「――移動の速度は、……変わらず。――今の音は? 木? はい。分かりました。……木がなぎ倒されているのが見えたとのことです」
その動きはゆっくりだが、少しずつヴァリオスへ向かっている。
重そうな身体をじっとりと這わせて。
その後も数度、ギアからの通信が入るが新しい情報は無く、やがて、緑色の襤褸を被った2人の姿が見えた。
解説
目的 黒い歪虚の撃退
●配置
XXXXXXXXXXXXXXXXX■■X
XXXXXXXXXXXXXXXXX■■X
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXX↑
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXX|
********************|(約70メートル)
********************|
****************▼***↓
←ヴァリオス ジェオルジ→
△1(約500メートル)△2
■黒い歪虚(4*4スクエア程度)
▼ミズキ、ギア
△1PC(メグ含む)初期配置
△2PC(メグ含む)オープニング終了地点
*草や低木が茂っている
X木や蔓が茂っている(2スクエア以上の直進不可)
●エネミー
黒い歪虚×1
サイズ4前後で不定形、蛞蝓を思わせる形をしているが、部位の機能は不明
周辺の木の多くが傾き、或いは枝などが折れている
攻撃手段、生命点等は不明、だが、移動力はあまり高くない
土属性らしい耐性が確認されている
また、武器による物理的な攻撃にもやや耐性が確認されている
触覚を鞭のように使うらしい行動が目撃された
●NPC
ミズキ:クリムゾンウェスト、人間、20
ハンター、黒い歪虚の監視を行っている
PCが射程に到着した後は後衛に移り指示に従う
武器:ボウガン、スキル:高加速射撃、フォールシュート
ギア:クリムゾンウェスト、オートマトン、14
ハンター、ミズキの援護とメグへの通信を行っている
同じく到着後は後衛に移り指示に従う
武器:銃、スキル:機導砲
メグ:クリムゾンウェスト、人間、14
ハンター、ギアとの通信を行っている
目的地付近へ到着後は指示に従う
武器:杖、スキル:ヒール、プロテクト
●配置
XXXXXXXXXXXXXXXXX■■X
XXXXXXXXXXXXXXXXX■■X
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXX↑
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXX|
********************|(約70メートル)
********************|
****************▼***↓
←ヴァリオス ジェオルジ→
△1(約500メートル)△2
■黒い歪虚(4*4スクエア程度)
▼ミズキ、ギア
△1PC(メグ含む)初期配置
△2PC(メグ含む)オープニング終了地点
*草や低木が茂っている
X木や蔓が茂っている(2スクエア以上の直進不可)
●エネミー
黒い歪虚×1
サイズ4前後で不定形、蛞蝓を思わせる形をしているが、部位の機能は不明
周辺の木の多くが傾き、或いは枝などが折れている
攻撃手段、生命点等は不明、だが、移動力はあまり高くない
土属性らしい耐性が確認されている
また、武器による物理的な攻撃にもやや耐性が確認されている
触覚を鞭のように使うらしい行動が目撃された
●NPC
ミズキ:クリムゾンウェスト、人間、20
ハンター、黒い歪虚の監視を行っている
PCが射程に到着した後は後衛に移り指示に従う
武器:ボウガン、スキル:高加速射撃、フォールシュート
ギア:クリムゾンウェスト、オートマトン、14
ハンター、ミズキの援護とメグへの通信を行っている
同じく到着後は後衛に移り指示に従う
武器:銃、スキル:機導砲
メグ:クリムゾンウェスト、人間、14
ハンター、ギアとの通信を行っている
目的地付近へ到着後は指示に従う
武器:杖、スキル:ヒール、プロテクト
マスターより
よろしくお願いします。
お待たせ致しました、蛞蝓形の歪虚の撃退をお願いします。
長く続いて参りました、ジェオルジ―ヴァリオス間の街道の雑魔、歪虚もこれにて〆となる予定です。
お待たせ致しました、蛞蝓形の歪虚の撃退をお願いします。
長く続いて参りました、ジェオルジ―ヴァリオス間の街道の雑魔、歪虚もこれにて〆となる予定です。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/06/04 02:27
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 アリア・セリウス(ka6424) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2018/05/22 02:02:35 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/05/21 20:11:34 |