ゲスト
(ka0000)
【虚動】無機なる光明
マスター:鷹羽柊架

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/12/20 19:00
- リプレイ完成予定
- 2014/12/29 19:00
オープニング
●
リアルブルー産の対歪虚用戦闘装甲機、通称「CAM」。それがマギア砦の南方に集められ、今まさに稼動実験を始まる。
帝国が辺境に土地を借り、王国と同盟の協力を得て行われる一大プロジェクトだ。ある者はCAMの有効性を願い、ある者は眼前の利益のために動く。多くの人が関われば、思惑が交錯するのは当然だ。
何もなかったこの地も、次第に人で賑わい始める。今ではちょっとした町に見えなくもない。同盟軍によって運ばれたCAMも勢揃いし、静かに実験の時を待った。
そんな最中、見張り役の男が叫ぶ。
「北東から雑魔の群れが出現! その数100を越えます!」
それを聞いた首脳陣の顔色が変わった。
「バタルトゥ殿、この数の襲撃は自然な数と言えますかな?」
「……群れを成して行動するのは見かけるが……、この数は……異様だ」
予想された答えとはいえ、こうもハッキリ言われると辛い。
しかし、二の句は早かった。
「CAMは……投入できないのか……?」
敵の襲来で張り詰めた空気が、期待と不安の入り混じったものに変化した。
「今回の肝は改修したエンジンの稼動実験だ。実戦でのデータを取る予定はない」
「とはいえ、いずれは敵を相手にするのだ。道理を語っている場合ではないぞ」
雑魔退治にCAM投入を希望するのは推進派の面々だが、彼らは慎重派を押し切るだけの決定的な材料を持っていた。
実はCAMのデモンストレーション用として、これまでの作戦に投入された際の挙動を披露するべく、貴重な特殊燃料をサルヴァトーレ・ロッソから少量ながら預かっていた。短時間の運用であれば、雑魔退治に差し向けても問題ないというのが彼らの主張である。
「だが、できればCAMに負担を与えたくないし、雑魔も近づけたくはないというのも本音だ」
「ならば……ハンターの手を借りるしかない、だろうな……」
結局、ハンターとCAMの共同作戦として、雑魔の群れを撃破することになった。
●
ドワーフ工房【ド・ウェルク】にカペラがいなくなった後は皆で色々と相談しあいながら押し付けあいながら仕事を進めていく。
大体は何故か工房担当官であるアルフェッカがカペラの代わりをさせられている。
「お疲れ様」
半ば屍と化しているアルフェッカにフォニケが差し入れを渡す。
「……ありがとう」
「CAMって、誰でも動かせるのかしら」
アルフェッカの広い机に腰掛けたフォニケが問いかける。
「俺も良く知らんが、あれの動力が分かれば試してもいいんじゃないかなと思うが、今じゃ憶測を越えられてない」
肩をすくめるアルフェッカはフォニケを見上げると彼女は「ふぅん」と生返事でお茶を啜っている。
「興味、あるんだ。門外漢でしょうに?」
「それなりにね」
にこりと微笑むフォニケはどことなく楽しそうだ。
「悪い、急ぎだ」
急いだノックをして入ってきたのはシェダルだ。
「何かあったの?」
普段から仕事場に籠もるシェダルが急ぎ早に入って来たので二人は血相を変える。
「うちの族長からCAMのことで連絡が来た」
「おじいちゃまから?」
シェダルが持っていた手紙には辺境におけるCAMの件だ。シェダルの部族は親帝国派であったのにどういう経緯か知りたくフォニケが手紙を読む。
部族がCAMの実験に反対というわけではなく、親交がある部族から親交が途絶えてしまった部族までいろいろと意思を窺う手紙が行きかい、顔を見にいく者も少なくないそうだ。
「……不安なのね……」
ため息混じりに呟くフォニケは手紙をシェダルに戻す。
「それを含めてヴェルナーに会いたいんだが」
シェダルの言葉にアルフェッカが要塞管理官ヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)の不在の旨を伝える。
「あの人はそれも見通しててな、状況次第では見学会を行ってもいいと言っていた」
「それはいいわね。私もいきたい!」
「お前はダメ」
アルフェッカの言付けにフォニケが即座に挙手をするなり二人が声を揃えた。
フェルツのリーダー格の一人であるので今の現状では話す事はできない。それはクレムトのリーダー格のシェダルも同じだ。
「なによー! いいじゃなーい!」
ぶぅぶぅ文句を言うフォニケを無視してアルフェッカとシェダルが打ち合わせを始める。
「オイマトの族長にも声かけておけよ」
「分かってる。つか、キュジィ今どこにいんの?」
「キュジィくんにあいたーい!」
ドワーフ工房の女性陣では一部アイドルらしいキュジィの名前を聞き、フォニケが適当に叫んでも二人は無視。
取り急ぎ、キュジィの居所を探すところから始めなくてはならない。
あのドワーフ王ヨアキムの介護……もとい、側近なのだから、どこにいるのかさっぱり分からなくなる。
アルフェッカが捕まえたときにはいつのまにかヨアキムが「GAM」とかいうショッキングピンクの鎧で暴れまわったという話を聞き、三人が頭を抱えてキュジィとカペラ、同行したハンター達に心底同情する。
その後、アルフェッカがキュジィに説明会の仕事を押し付けようとしたらキュジィが爽やかに「あ、僕でよかったらいいですよ!」とヨアキムから離れられるので快く承諾してくれた。
だがしかし、ヨアキムからGAMマークII(アイアイ)にするので貸せないといわれた。
現場にいるカペラが無理やりキュジィを現場に来ても、ヨアキムがショッキングピンクの鎧しかも改装済みを着て出てこられたら、纏まりそうな部族達も一気に瓦解するから私が説明役をやると言い出した。
バタルトゥの働きもあり、反帝国派や親帝国派問わず部族達が集まった。
その見学会の中に王国や同盟の姿もあったりする。
「なんだか、大事になったわねー」
キュウジィよりヨアキムが変態と一戦交えた話に頭を痛めていたカペラがため息混じりに呟く。
CAMが届き、ここでは見られない機材にカペラは目を輝かせてはリアルブルーの技術者から色々と話を聞いたりしていた。
クリムゾンウェストではありえないオーバーテクノロジーの数々は時折カペラの思考回路をパンクさせてしまうが、それでも楽しい。
敵もまたこちらへと動いている。CAM実機を動かし、討伐するという。
「不安材料にならなければいいんだけど……」
「動かないよりはマシだけど。辺境も変われるかしら」
ドワーフは早い段階で親帝国派だ。辺境はしがらみが少ないとといえ、部族達の誇りは高く、守り続けた伝統やしきたりを曲げるというのは生死の紙一重。下手すれば部族が瓦解する事もある。
ぽつりと呟いたカペラが見据えるのはオイマト族の若き族長の姿。
リアルブルー産の対歪虚用戦闘装甲機、通称「CAM」。それがマギア砦の南方に集められ、今まさに稼動実験を始まる。
帝国が辺境に土地を借り、王国と同盟の協力を得て行われる一大プロジェクトだ。ある者はCAMの有効性を願い、ある者は眼前の利益のために動く。多くの人が関われば、思惑が交錯するのは当然だ。
何もなかったこの地も、次第に人で賑わい始める。今ではちょっとした町に見えなくもない。同盟軍によって運ばれたCAMも勢揃いし、静かに実験の時を待った。
そんな最中、見張り役の男が叫ぶ。
「北東から雑魔の群れが出現! その数100を越えます!」
それを聞いた首脳陣の顔色が変わった。
「バタルトゥ殿、この数の襲撃は自然な数と言えますかな?」
「……群れを成して行動するのは見かけるが……、この数は……異様だ」
予想された答えとはいえ、こうもハッキリ言われると辛い。
しかし、二の句は早かった。
「CAMは……投入できないのか……?」
敵の襲来で張り詰めた空気が、期待と不安の入り混じったものに変化した。
「今回の肝は改修したエンジンの稼動実験だ。実戦でのデータを取る予定はない」
「とはいえ、いずれは敵を相手にするのだ。道理を語っている場合ではないぞ」
雑魔退治にCAM投入を希望するのは推進派の面々だが、彼らは慎重派を押し切るだけの決定的な材料を持っていた。
実はCAMのデモンストレーション用として、これまでの作戦に投入された際の挙動を披露するべく、貴重な特殊燃料をサルヴァトーレ・ロッソから少量ながら預かっていた。短時間の運用であれば、雑魔退治に差し向けても問題ないというのが彼らの主張である。
「だが、できればCAMに負担を与えたくないし、雑魔も近づけたくはないというのも本音だ」
「ならば……ハンターの手を借りるしかない、だろうな……」
結局、ハンターとCAMの共同作戦として、雑魔の群れを撃破することになった。
●
ドワーフ工房【ド・ウェルク】にカペラがいなくなった後は皆で色々と相談しあいながら押し付けあいながら仕事を進めていく。
大体は何故か工房担当官であるアルフェッカがカペラの代わりをさせられている。
「お疲れ様」
半ば屍と化しているアルフェッカにフォニケが差し入れを渡す。
「……ありがとう」
「CAMって、誰でも動かせるのかしら」
アルフェッカの広い机に腰掛けたフォニケが問いかける。
「俺も良く知らんが、あれの動力が分かれば試してもいいんじゃないかなと思うが、今じゃ憶測を越えられてない」
肩をすくめるアルフェッカはフォニケを見上げると彼女は「ふぅん」と生返事でお茶を啜っている。
「興味、あるんだ。門外漢でしょうに?」
「それなりにね」
にこりと微笑むフォニケはどことなく楽しそうだ。
「悪い、急ぎだ」
急いだノックをして入ってきたのはシェダルだ。
「何かあったの?」
普段から仕事場に籠もるシェダルが急ぎ早に入って来たので二人は血相を変える。
「うちの族長からCAMのことで連絡が来た」
「おじいちゃまから?」
シェダルが持っていた手紙には辺境におけるCAMの件だ。シェダルの部族は親帝国派であったのにどういう経緯か知りたくフォニケが手紙を読む。
部族がCAMの実験に反対というわけではなく、親交がある部族から親交が途絶えてしまった部族までいろいろと意思を窺う手紙が行きかい、顔を見にいく者も少なくないそうだ。
「……不安なのね……」
ため息混じりに呟くフォニケは手紙をシェダルに戻す。
「それを含めてヴェルナーに会いたいんだが」
シェダルの言葉にアルフェッカが要塞管理官ヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)の不在の旨を伝える。
「あの人はそれも見通しててな、状況次第では見学会を行ってもいいと言っていた」
「それはいいわね。私もいきたい!」
「お前はダメ」
アルフェッカの言付けにフォニケが即座に挙手をするなり二人が声を揃えた。
フェルツのリーダー格の一人であるので今の現状では話す事はできない。それはクレムトのリーダー格のシェダルも同じだ。
「なによー! いいじゃなーい!」
ぶぅぶぅ文句を言うフォニケを無視してアルフェッカとシェダルが打ち合わせを始める。
「オイマトの族長にも声かけておけよ」
「分かってる。つか、キュジィ今どこにいんの?」
「キュジィくんにあいたーい!」
ドワーフ工房の女性陣では一部アイドルらしいキュジィの名前を聞き、フォニケが適当に叫んでも二人は無視。
取り急ぎ、キュジィの居所を探すところから始めなくてはならない。
あのドワーフ王ヨアキムの介護……もとい、側近なのだから、どこにいるのかさっぱり分からなくなる。
アルフェッカが捕まえたときにはいつのまにかヨアキムが「GAM」とかいうショッキングピンクの鎧で暴れまわったという話を聞き、三人が頭を抱えてキュジィとカペラ、同行したハンター達に心底同情する。
その後、アルフェッカがキュジィに説明会の仕事を押し付けようとしたらキュジィが爽やかに「あ、僕でよかったらいいですよ!」とヨアキムから離れられるので快く承諾してくれた。
だがしかし、ヨアキムからGAMマークII(アイアイ)にするので貸せないといわれた。
現場にいるカペラが無理やりキュジィを現場に来ても、ヨアキムがショッキングピンクの鎧しかも改装済みを着て出てこられたら、纏まりそうな部族達も一気に瓦解するから私が説明役をやると言い出した。
バタルトゥの働きもあり、反帝国派や親帝国派問わず部族達が集まった。
その見学会の中に王国や同盟の姿もあったりする。
「なんだか、大事になったわねー」
キュウジィよりヨアキムが変態と一戦交えた話に頭を痛めていたカペラがため息混じりに呟く。
CAMが届き、ここでは見られない機材にカペラは目を輝かせてはリアルブルーの技術者から色々と話を聞いたりしていた。
クリムゾンウェストではありえないオーバーテクノロジーの数々は時折カペラの思考回路をパンクさせてしまうが、それでも楽しい。
敵もまたこちらへと動いている。CAM実機を動かし、討伐するという。
「不安材料にならなければいいんだけど……」
「動かないよりはマシだけど。辺境も変われるかしら」
ドワーフは早い段階で親帝国派だ。辺境はしがらみが少ないとといえ、部族達の誇りは高く、守り続けた伝統やしきたりを曲げるというのは生死の紙一重。下手すれば部族が瓦解する事もある。
ぽつりと呟いたカペラが見据えるのはオイマト族の若き族長の姿。
解説
依頼内容
CAM見学会のお手伝い。
ハンターの皆様にはCAMを不安に思う部族の皆さんの為に見学会をするのでお手伝いお願いします。
案内、説明はカペラがいたしますが、ハンターの方が説明しても構いません。
今回来るのはざっと20人ほど。
何故か気合の入ったおじいちゃん族長とかも来るのでフォローして下されば助かります。
あと、ハンター(主にリアルブルー)に対しても警戒心がある部族もいると考えてもいいでしょう。
その逆もいますので気負いなさらずに。
説明ですが、CAMってどういうの? ということと、どう戦うのかと説明してもらえたらと思います。
実機を見て、部族を安心させる事を優先して下さい。
今回、バタルトゥさんの姿もありますが、部族の引率役でいるそうです。
同行NPC
カペラ:ドワーフ王の娘。要塞内にあるドワーフ工房に出向しているが、現在はCAM実験に関わっている。
美少女ドワーフです。
CAM見学会のお手伝い。
ハンターの皆様にはCAMを不安に思う部族の皆さんの為に見学会をするのでお手伝いお願いします。
案内、説明はカペラがいたしますが、ハンターの方が説明しても構いません。
今回来るのはざっと20人ほど。
何故か気合の入ったおじいちゃん族長とかも来るのでフォローして下されば助かります。
あと、ハンター(主にリアルブルー)に対しても警戒心がある部族もいると考えてもいいでしょう。
その逆もいますので気負いなさらずに。
説明ですが、CAMってどういうの? ということと、どう戦うのかと説明してもらえたらと思います。
実機を見て、部族を安心させる事を優先して下さい。
今回、バタルトゥさんの姿もありますが、部族の引率役でいるそうです。
同行NPC
カペラ:ドワーフ王の娘。要塞内にあるドワーフ工房に出向しているが、現在はCAM実験に関わっている。
美少女ドワーフです。
マスターより
お世話になっております。
鷹羽柊架(たかば・しゅうか)です。
緊迫している中ですが、見学会を行います。
不安に思う部族を宜しくお願いします。
鷹羽柊架(たかば・しゅうか)です。
緊迫している中ですが、見学会を行います。
不安に思う部族を宜しくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/12/25 06:24
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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見学会相談卓 神楽(ka2032) 人間(リアルブルー)|15才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2014/12/14 20:26:52 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/12/17 10:04:11 |