ゲスト
(ka0000)
【春郷祭】山神…では断じてない
マスター:奈華里

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/06/09 15:00
- リプレイ完成予定
- 2018/06/23 15:00
オープニング
●温泉地
『こんにちは~、この度はよろしく…ってあれぇ?』
村娘達が顔を見合わせる。
ここは三人娘の住むとある村に近い温泉街。
その中の一つの旅館の協力を経て、彼女達の春郷祭が始まる筈だったのであるが、着いてみれば問題の旅館は戸を閉じていて、人の気配がまるでない。
「まさかと思うけど、お店借り受けの時みたいに私達騙されたりしてないよね…?」
荷車を引きやってきたツインテールが苦笑交じりに言う。
「だ、大丈夫よ。だってほらここって割と有名な旅館だったし、交渉した時も悪い雰囲気はなかったし」
リーダーちゃんはそう言うも内心心はざわついている。
「あのあの~、さっきから思ってたんだけどここに来るまでの温泉宿も閉まってた気がするんだけど」
すると最後の一人がずっと気にかかっていた事を皆に打ち明ける。
「あー…そう言えばそうだったような」
「どうなってるの、この温泉街は」
そこでようやっと事態の異常さに気付いて、三人は荷車を置き辺りを観察。
温泉街と言えば客で賑わっていていい筈であるが、それもない。
売店と思しき店も散らほら見受けられるが、空いている店はとても少なく見える。
「ちょっと事情を聞いてくるわ。荷物見ててね」
リーダーちゃんがそう言い、駆け出す。
そうして知ったのは何とも残念な事実である。
「おやおや、それは困った事だねぇ。しかし、今は駄目じゃて…何でも源泉が塞がれちまって」
「塞がれたっ! どういうことなのですか?」
少し食い気味になりながら彼女が問う。
「さてねぇ…噂じゃあ、でっかい巨人が源泉を塞いじまったとか。だからここらの旅館に湯が来んようになって」
「巨人! それでハンターオフィスには依頼を出しているんですか?」
敵ならば依頼を出すのが順当なのことだ。だが、それがそうでもないらしい。
「いんやぁ、見に行った者の話によると源泉に浸かっても平気な顔してたらしくてのぅ。山神様かもしれんとして様子を…」
「はぁ? そんな訳ないでしょうよぉ。山神様が温泉独占するなんて聞いた事もないわっ…じゃなくて、聞いた事もないですよ」
思わず素が出てしまって、言い直す彼女。
「けど、歪虚が温泉に浸かる方が聞いた事ないがのう」
売店の主が緩やかに首を傾げる。
「だけど…このままじゃ私達の足湯計画が」
「足湯?」
「そうです。今年の春郷祭では私達の作ったドライミントで住民の皆さんやハンターの皆さんを労おうって、そう思ってわざわざ運んできたのに…」
いつもなら食べ物で勝負する彼女等であるが、畑に大量発生したペパーミントを活用してこういう結論に至ったようだ。
「あの、おばあさん。この街の温泉組合みたいなものは何処にありますか?」
このままではおれないとリーダーちゃんが尋ねる。
「ああ、それなら…」
それに応えて売店の夫人は快くその場所を教えてくれるのだった。
●源泉
そうして、組合に掛け合った彼女達は早速源泉を視察に向かう。
もちろん危険のないようにいざという時は逃げられるように地理に詳しい者の同行をお願いしてだ。
(山の神? 絶対違うと思うわ)
向かう道すがらリーダーちゃんが根拠のない確信でずんずん進む。
暫くしてその問題の源泉に近付いて、彼女達は唖然とした。
確かに、山神と間違えても仕方がない、のかもしれない。
何を思ったのか二体の巨人が源泉に浸かり寛いでいるではないか。
『コノ、熱サ…タマラン、ナ』
一体が片言で言葉する。
『ウム、チョウドイイ』
もう一体も機嫌は良いようだ。
だが、湯を集める為に温泉街に続く水路を岩で塞いでしまっているからこちらとしては迷惑極まりない。
「ねえ、あれってまさか…」
「昔見た事があるよ。たしか、トロル…だよね?」
茂みに隠れながら一行が会話する。
「う、うん。多分」
トロルとはいうものの温泉の影響か、髪はサラサラで岩のような肌が俄かに輝き神々しささえ纏っている。
だが、顔はいつもの通りでぎょろりとした目と大きな口がそれがトロルである事を証明している。
「ま、間違いないわ。悪そうには見えないけど、敵は敵よねっ…ってことで依頼発行お願い」
同行した道案内人がオフィスの者であるから、これはハンター案件である事は明確だと主張する。
「あ、はい…わかりました」
そこでがさりと音がして、見上げればいつの間にかトロルが皆に接近している。
『ナンダァ、オ前ラ? ココハ俺ラノモンダ』
『邪魔スンナー』
二体のトロルが源泉を一行にぶちまける。
『ひぃえええーーーー! お助けぇ~~』
源泉の温度、約八十度――それを食らってはまずいと慌てて一行は逃げ帰るのだった。
『こんにちは~、この度はよろしく…ってあれぇ?』
村娘達が顔を見合わせる。
ここは三人娘の住むとある村に近い温泉街。
その中の一つの旅館の協力を経て、彼女達の春郷祭が始まる筈だったのであるが、着いてみれば問題の旅館は戸を閉じていて、人の気配がまるでない。
「まさかと思うけど、お店借り受けの時みたいに私達騙されたりしてないよね…?」
荷車を引きやってきたツインテールが苦笑交じりに言う。
「だ、大丈夫よ。だってほらここって割と有名な旅館だったし、交渉した時も悪い雰囲気はなかったし」
リーダーちゃんはそう言うも内心心はざわついている。
「あのあの~、さっきから思ってたんだけどここに来るまでの温泉宿も閉まってた気がするんだけど」
すると最後の一人がずっと気にかかっていた事を皆に打ち明ける。
「あー…そう言えばそうだったような」
「どうなってるの、この温泉街は」
そこでようやっと事態の異常さに気付いて、三人は荷車を置き辺りを観察。
温泉街と言えば客で賑わっていていい筈であるが、それもない。
売店と思しき店も散らほら見受けられるが、空いている店はとても少なく見える。
「ちょっと事情を聞いてくるわ。荷物見ててね」
リーダーちゃんがそう言い、駆け出す。
そうして知ったのは何とも残念な事実である。
「おやおや、それは困った事だねぇ。しかし、今は駄目じゃて…何でも源泉が塞がれちまって」
「塞がれたっ! どういうことなのですか?」
少し食い気味になりながら彼女が問う。
「さてねぇ…噂じゃあ、でっかい巨人が源泉を塞いじまったとか。だからここらの旅館に湯が来んようになって」
「巨人! それでハンターオフィスには依頼を出しているんですか?」
敵ならば依頼を出すのが順当なのことだ。だが、それがそうでもないらしい。
「いんやぁ、見に行った者の話によると源泉に浸かっても平気な顔してたらしくてのぅ。山神様かもしれんとして様子を…」
「はぁ? そんな訳ないでしょうよぉ。山神様が温泉独占するなんて聞いた事もないわっ…じゃなくて、聞いた事もないですよ」
思わず素が出てしまって、言い直す彼女。
「けど、歪虚が温泉に浸かる方が聞いた事ないがのう」
売店の主が緩やかに首を傾げる。
「だけど…このままじゃ私達の足湯計画が」
「足湯?」
「そうです。今年の春郷祭では私達の作ったドライミントで住民の皆さんやハンターの皆さんを労おうって、そう思ってわざわざ運んできたのに…」
いつもなら食べ物で勝負する彼女等であるが、畑に大量発生したペパーミントを活用してこういう結論に至ったようだ。
「あの、おばあさん。この街の温泉組合みたいなものは何処にありますか?」
このままではおれないとリーダーちゃんが尋ねる。
「ああ、それなら…」
それに応えて売店の夫人は快くその場所を教えてくれるのだった。
●源泉
そうして、組合に掛け合った彼女達は早速源泉を視察に向かう。
もちろん危険のないようにいざという時は逃げられるように地理に詳しい者の同行をお願いしてだ。
(山の神? 絶対違うと思うわ)
向かう道すがらリーダーちゃんが根拠のない確信でずんずん進む。
暫くしてその問題の源泉に近付いて、彼女達は唖然とした。
確かに、山神と間違えても仕方がない、のかもしれない。
何を思ったのか二体の巨人が源泉に浸かり寛いでいるではないか。
『コノ、熱サ…タマラン、ナ』
一体が片言で言葉する。
『ウム、チョウドイイ』
もう一体も機嫌は良いようだ。
だが、湯を集める為に温泉街に続く水路を岩で塞いでしまっているからこちらとしては迷惑極まりない。
「ねえ、あれってまさか…」
「昔見た事があるよ。たしか、トロル…だよね?」
茂みに隠れながら一行が会話する。
「う、うん。多分」
トロルとはいうものの温泉の影響か、髪はサラサラで岩のような肌が俄かに輝き神々しささえ纏っている。
だが、顔はいつもの通りでぎょろりとした目と大きな口がそれがトロルである事を証明している。
「ま、間違いないわ。悪そうには見えないけど、敵は敵よねっ…ってことで依頼発行お願い」
同行した道案内人がオフィスの者であるから、これはハンター案件である事は明確だと主張する。
「あ、はい…わかりました」
そこでがさりと音がして、見上げればいつの間にかトロルが皆に接近している。
『ナンダァ、オ前ラ? ココハ俺ラノモンダ』
『邪魔スンナー』
二体のトロルが源泉を一行にぶちまける。
『ひぃえええーーーー! お助けぇ~~』
源泉の温度、約八十度――それを食らってはまずいと慌てて一行は逃げ帰るのだった。
解説
内容
源泉を占領するトロルの討伐
三人娘の今年の出店はペパーミントの足湯だとか
日頃疲れた皆様の心と体を癒してあげたいと考えたようですが
またもそううまくはいかないようです
足湯地として協力して頂いた旅館は現在お湯が来なくて休館中
温泉地で知られるその付近の宿も全て同じ源泉かららしく閑古鳥
これでは郷祭どころではありません どうかご協力お願いします
●源泉について
山の中腹にひっそりとその源泉は存在する
トロルがやってくる前はその付近には囲いと注意書きが立てられており、
熱気からして近付くものはいなかったがトロルには全く通用しなかった模様
宿までは水路で湯を送っていたが、源泉付近の水路に岩が置かれてしまい今に至る
ちなみにトロルたちは源泉を気に入ったらしく柵のあった部分までの土を掘り浸かれる様にしている
敵の数は二体 片言ながら人語を話す事が出来る
源泉付近に植物はないが、少し距離を取ると普通の山林
草木が多く、派手な立ち回りには向かない
●補足
ジャンルにも設定しておりますが、こちらの依頼は微ギャグ予定です
ガッツリ戦闘をする感じにはならないと思いますので、御了承の上ご参加下さい
従って、ネタ行動は採用される率が高くなりますので、お好きな方はどうぞ
崩し具合等もありましたら、お書き添え頂ければと思います
源泉を占領するトロルの討伐
三人娘の今年の出店はペパーミントの足湯だとか
日頃疲れた皆様の心と体を癒してあげたいと考えたようですが
またもそううまくはいかないようです
足湯地として協力して頂いた旅館は現在お湯が来なくて休館中
温泉地で知られるその付近の宿も全て同じ源泉かららしく閑古鳥
これでは郷祭どころではありません どうかご協力お願いします
●源泉について
山の中腹にひっそりとその源泉は存在する
トロルがやってくる前はその付近には囲いと注意書きが立てられており、
熱気からして近付くものはいなかったがトロルには全く通用しなかった模様
宿までは水路で湯を送っていたが、源泉付近の水路に岩が置かれてしまい今に至る
ちなみにトロルたちは源泉を気に入ったらしく柵のあった部分までの土を掘り浸かれる様にしている
敵の数は二体 片言ながら人語を話す事が出来る
源泉付近に植物はないが、少し距離を取ると普通の山林
草木が多く、派手な立ち回りには向かない
●補足
ジャンルにも設定しておりますが、こちらの依頼は微ギャグ予定です
ガッツリ戦闘をする感じにはならないと思いますので、御了承の上ご参加下さい
従って、ネタ行動は採用される率が高くなりますので、お好きな方はどうぞ
崩し具合等もありましたら、お書き添え頂ければと思います
マスターより
いつも食べモノばかりだったので、今回はリラクゼーションを提供 奈華里です
ペパーミントって風邪やウイルス予防にも良いそうですね
確かにあのメンソールは鼻の通りを良くしますし
事件解決のその後は芳香浴&足湯でリフレッシュ★
それでは、御参加お待ちしています
ペパーミントって風邪やウイルス予防にも良いそうですね
確かにあのメンソールは鼻の通りを良くしますし
事件解決のその後は芳香浴&足湯でリフレッシュ★
それでは、御参加お待ちしています
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/06/22 03:48
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 天川 麗美(ka1355) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2018/06/09 14:32:47 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/06/09 07:44:22 |