ゲスト
(ka0000)
愉快な盗賊団をどうにかしよう
マスター:笹村工事

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/12/22 19:00
- リプレイ完成予定
- 2014/12/31 19:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●アモレア盗賊団
「団長、こないだそこの魚屋で掃除してたんスけど」
「ねぇ団長、本屋の在庫運びの報酬が……」
「団長ってばー」
同盟領、ヴァリオスの大衆商店区。そこはヴァリオスの中でも魔術師が特に多く行き交う、雑多で賑やかな区域。
大衆商店区の小さな家で、数名の男女が、何か考え事をしている男をつっついていた。
団長、と呼ばれたその男は名をビブリオ・ボッコという。今年30歳、独身。
そんな彼が率いているのは十数名からなる『アモレア盗賊団』
身寄りの無い者を拾い集めた家族のような組織だ。
突然立ち上がり、その場の面々をぐるりと見回すと、よーしお前らよく聞けよと口を開いた。
「いいか、明日からこのアモレア盗賊団、本来の目的のため行動開始だ!」
小さな部屋に響く声。そして数秒間の静寂。
「本来の目的ってなんスか」
「なんかすごそうですね!」
細身の男が、少々呆れ顔で部屋に入ってきた。彼はビブリオの弟にして唯一の肉親、ジュール・ボッコ。
副団長であり、団の頭脳。ジュールは忘れん坊な団員たちに、
「今は便利屋をしてるけど、それはとある人の大嵐によって壊滅した組織を立て直すための基盤作り、って話したでしょう」
そう説明し、思い出させてやる。
「俺としては、もうあの人が起こす大嵐は御免なんだけどね……」
「嵐程度ではこのビブリオの愛は止められん!! 改めて言うぞ。お前らもう忘れんなよ。絶対だぞ。アモレア盗賊団の真の目的は」
再度ぐるりと面々を見回し、宣言する。
「魔術師協会本部を壊滅せしめ、会長職に縛られた我が愛しのジルダ・アマートを救出することである!」
かくして、お馬鹿団長率いる盗賊団が、無謀に元気良く動き出した。
●昔話
「お疲れ様です」
自由都市同盟、ヴァリオスの魔術師協会本部、会長室にて、会長ジルダ・アマート(kz0006)と広報部長ドメニコ・カファロ(kz0017)は打ち合わせを終え、書類を揃えて片付ける。
茶を飲みながら、ジルダが思い出して言った。
「そういえば先日ジェオルジまで出向きました」
「村長祭かね」
「ご明察。美味しいお茶を見つけまして、ここでも飲めるよう注文しました。お楽しみに」
「ほうほう。ラウロにも教えてやるか。いつ頃届くのかね」
「それが、少し遅れると店から連絡を受けていて……気長にお待ちくださいな」
それを聞いて、ハッハッハ、とドメニコが笑い出した。何事かと怪訝な顔をするジルダ。
「誘拐された先のアジトで気付くや否や、嵐を起こしめちゃくちゃにした怒りん坊が、こんなふうに話す日が来るとは。感慨深い!」
ドメニコはジルダを会長に推した人物であり、ジルダに魔術を教え、鍛えた師でもある。そんな人物なのでドメニコはジルダの思い出話には事欠かない。
「ちょっと、先生、その話はやめてください」
思い出したくもない! と珍しく顰めっ面になったのを見て、すまんすまんと謝るドメニコ。
ジルダは昔、彼女に懸想をした少年とその一味によって誘拐されたことがあるのだ。
気絶させられ、誘拐された先で目を覚ましたジルダは、怒り心頭で大嵐を巻き起こした。
その嵐はヴァリオス全体にまで広がってアジトだけでなく街中をも荒らす。
『魔術師協会の会長を怒らせると同盟中に嵐が起こる』という魔術師の間では有名な話も、この出来事に由来するものだ。
「あの少年たちももう良い大人だろうが、どこで何をしているのやら」
「知りたくもありません」
忘れていたかったのに、とツンケンし始めたジルダ。
話を変えよう、と広報室で作られたクッキーを勧めるドメニコ。
内心、ヴァリオスを冬の嵐から守るためにも、彼らから挑戦状が届いたことはもうしばらく内緒にしておこうと嘆息するのであった。
●盗賊団を捕まえよう
魔術師協会本部会長職に縛られたジルダ・アマートを救出する!
そんな、あさっての方向に闘志を燃やすアモレア盗賊団は、その野望を実現すべく動いていた。
大胆かつ微妙にひっそりと。
その活動は既に実を結び、未遂も含め、幾度か協会へと卸される物資の強奪に成功している。
お茶の葉っぱやら羽ペンやら糊や封筒などなど、日常雑貨をこもごもと。
そして今日もまた、彼らは恐るべき強奪を実行しようとしていた。
「来たっすよ。この通りを進んでるんだから間違いないっす」
「我らに見つかったのが運の尽き。少女二人とはいえ容赦はせぬのだ」
「でも怪我しちゃうと危ないから気を付けて襲うぞ」
魔術師協会本部へと続く、とある路地。建物の陰に隠れたアモレア盗賊団三人組は、協会本部へと向かう馬車を見つけ気合を入れる。
ヴァリオス内のとある店が協会本部へ定期的に商品を卸している事を、偶々偶然運良く、便利屋をしている最中に耳にした彼らはここで待ち伏せをしていたのだ。
もちろん罠である。意図的に様々な場所で流された話に、アモレア盗賊団三人組は引っかかっていた。
何度か繰り返されるアモレア盗賊団襲撃の中、被害その物はしょっぱかったものの、そのまま放置することはヴァリオス商人の矜持に懸け出来ない。
それ以上に気掛かりなのは、魔術師協会本部への品物を強奪された事だ。
それを協会本部会長職である、かのジルダ・アマートに知られた時の反応を商人達は危惧していた。
彼女が基本的には温厚な性格であることは商人達も知る所ではあったが、万が一にも今回の騒動が原因で怒りの拳を振り下ろしでもされては周囲が大迷惑である。
ジルダアマート大嵐事件は、ヴァリオス商人達の脳裏に深く深く刻まれている。主に被害額という形で。
だからこそ、それを防ぐべくアモレア盗賊団捕縛を周囲に求め、そしてそれに応じた人物や団体がハンターの助けも借り動いていた。
そうとは知らない盗賊団三人組は意気揚々と馬車の前に立ちはだかると、御者をしていた双子の少女達に見得を切る。
「止まるっすよ! ふり~ず!」
「我らはジルダ・アマートを解放するアモレア盗賊団」
「大義の為に荷を襲う。とりあえず怪我をすると危ないから抵抗は止めろ」
その呼び掛けは御者の双子少女達だけではなく、馬車の荷台に隠れていたアナタ達にも聞こえています。
これに、アモレア盗賊団捕縛を頼まれたアナタ達は――?
●アモレア盗賊団
「団長、こないだそこの魚屋で掃除してたんスけど」
「ねぇ団長、本屋の在庫運びの報酬が……」
「団長ってばー」
同盟領、ヴァリオスの大衆商店区。そこはヴァリオスの中でも魔術師が特に多く行き交う、雑多で賑やかな区域。
大衆商店区の小さな家で、数名の男女が、何か考え事をしている男をつっついていた。
団長、と呼ばれたその男は名をビブリオ・ボッコという。今年30歳、独身。
そんな彼が率いているのは十数名からなる『アモレア盗賊団』
身寄りの無い者を拾い集めた家族のような組織だ。
突然立ち上がり、その場の面々をぐるりと見回すと、よーしお前らよく聞けよと口を開いた。
「いいか、明日からこのアモレア盗賊団、本来の目的のため行動開始だ!」
小さな部屋に響く声。そして数秒間の静寂。
「本来の目的ってなんスか」
「なんかすごそうですね!」
細身の男が、少々呆れ顔で部屋に入ってきた。彼はビブリオの弟にして唯一の肉親、ジュール・ボッコ。
副団長であり、団の頭脳。ジュールは忘れん坊な団員たちに、
「今は便利屋をしてるけど、それはとある人の大嵐によって壊滅した組織を立て直すための基盤作り、って話したでしょう」
そう説明し、思い出させてやる。
「俺としては、もうあの人が起こす大嵐は御免なんだけどね……」
「嵐程度ではこのビブリオの愛は止められん!! 改めて言うぞ。お前らもう忘れんなよ。絶対だぞ。アモレア盗賊団の真の目的は」
再度ぐるりと面々を見回し、宣言する。
「魔術師協会本部を壊滅せしめ、会長職に縛られた我が愛しのジルダ・アマートを救出することである!」
かくして、お馬鹿団長率いる盗賊団が、無謀に元気良く動き出した。
●昔話
「お疲れ様です」
自由都市同盟、ヴァリオスの魔術師協会本部、会長室にて、会長ジルダ・アマート(kz0006)と広報部長ドメニコ・カファロ(kz0017)は打ち合わせを終え、書類を揃えて片付ける。
茶を飲みながら、ジルダが思い出して言った。
「そういえば先日ジェオルジまで出向きました」
「村長祭かね」
「ご明察。美味しいお茶を見つけまして、ここでも飲めるよう注文しました。お楽しみに」
「ほうほう。ラウロにも教えてやるか。いつ頃届くのかね」
「それが、少し遅れると店から連絡を受けていて……気長にお待ちくださいな」
それを聞いて、ハッハッハ、とドメニコが笑い出した。何事かと怪訝な顔をするジルダ。
「誘拐された先のアジトで気付くや否や、嵐を起こしめちゃくちゃにした怒りん坊が、こんなふうに話す日が来るとは。感慨深い!」
ドメニコはジルダを会長に推した人物であり、ジルダに魔術を教え、鍛えた師でもある。そんな人物なのでドメニコはジルダの思い出話には事欠かない。
「ちょっと、先生、その話はやめてください」
思い出したくもない! と珍しく顰めっ面になったのを見て、すまんすまんと謝るドメニコ。
ジルダは昔、彼女に懸想をした少年とその一味によって誘拐されたことがあるのだ。
気絶させられ、誘拐された先で目を覚ましたジルダは、怒り心頭で大嵐を巻き起こした。
その嵐はヴァリオス全体にまで広がってアジトだけでなく街中をも荒らす。
『魔術師協会の会長を怒らせると同盟中に嵐が起こる』という魔術師の間では有名な話も、この出来事に由来するものだ。
「あの少年たちももう良い大人だろうが、どこで何をしているのやら」
「知りたくもありません」
忘れていたかったのに、とツンケンし始めたジルダ。
話を変えよう、と広報室で作られたクッキーを勧めるドメニコ。
内心、ヴァリオスを冬の嵐から守るためにも、彼らから挑戦状が届いたことはもうしばらく内緒にしておこうと嘆息するのであった。
●盗賊団を捕まえよう
魔術師協会本部会長職に縛られたジルダ・アマートを救出する!
そんな、あさっての方向に闘志を燃やすアモレア盗賊団は、その野望を実現すべく動いていた。
大胆かつ微妙にひっそりと。
その活動は既に実を結び、未遂も含め、幾度か協会へと卸される物資の強奪に成功している。
お茶の葉っぱやら羽ペンやら糊や封筒などなど、日常雑貨をこもごもと。
そして今日もまた、彼らは恐るべき強奪を実行しようとしていた。
「来たっすよ。この通りを進んでるんだから間違いないっす」
「我らに見つかったのが運の尽き。少女二人とはいえ容赦はせぬのだ」
「でも怪我しちゃうと危ないから気を付けて襲うぞ」
魔術師協会本部へと続く、とある路地。建物の陰に隠れたアモレア盗賊団三人組は、協会本部へと向かう馬車を見つけ気合を入れる。
ヴァリオス内のとある店が協会本部へ定期的に商品を卸している事を、偶々偶然運良く、便利屋をしている最中に耳にした彼らはここで待ち伏せをしていたのだ。
もちろん罠である。意図的に様々な場所で流された話に、アモレア盗賊団三人組は引っかかっていた。
何度か繰り返されるアモレア盗賊団襲撃の中、被害その物はしょっぱかったものの、そのまま放置することはヴァリオス商人の矜持に懸け出来ない。
それ以上に気掛かりなのは、魔術師協会本部への品物を強奪された事だ。
それを協会本部会長職である、かのジルダ・アマートに知られた時の反応を商人達は危惧していた。
彼女が基本的には温厚な性格であることは商人達も知る所ではあったが、万が一にも今回の騒動が原因で怒りの拳を振り下ろしでもされては周囲が大迷惑である。
ジルダアマート大嵐事件は、ヴァリオス商人達の脳裏に深く深く刻まれている。主に被害額という形で。
だからこそ、それを防ぐべくアモレア盗賊団捕縛を周囲に求め、そしてそれに応じた人物や団体がハンターの助けも借り動いていた。
そうとは知らない盗賊団三人組は意気揚々と馬車の前に立ちはだかると、御者をしていた双子の少女達に見得を切る。
「止まるっすよ! ふり~ず!」
「我らはジルダ・アマートを解放するアモレア盗賊団」
「大義の為に荷を襲う。とりあえず怪我をすると危ないから抵抗は止めろ」
その呼び掛けは御者の双子少女達だけではなく、馬車の荷台に隠れていたアナタ達にも聞こえています。
これに、アモレア盗賊団捕縛を頼まれたアナタ達は――?
解説
●目的
アモレア盗賊団三人組捕縛&その他
アモレア盗賊団三人組を捕縛して下さい。
その後、その盗賊団をどうするのかに関してもお願いします。
●方法
・捕縛
アモレア盗賊団三人組は基本「愉快な盗賊団」なので、危険度はほぼ無いです。
一般人としては動きは良いですが覚醒者ほどではありません。
なので、単純に捕まえるだけならば簡単です。
その際に力のみに訴えるのか言葉で諭したりもするのかがポイントになります。
・捕縛後
即座に商人達や魔術師協会に引き渡す。
依頼人であるカタリーナやビアンカに面倒を見させる。
アモレア盗賊団の話を聞いて納得させた上で改心させたりする。
など、上記以外でも内容によっては判定において採用される可能性があります。
●NPC
・アモレア盗賊団三人組
やたらと行動力だけはある、愉快な盗賊団。
盗賊団と言いつつも、普段は犯罪とは皆無の便利屋をしている。
基本、身寄りのない所を拾って貰い世話をしてくれたビブリオの役に立ちたいだけの三人組。
・カタリーナ&ビアンカ
シナリオにて御者をしていた、ハンターである皆さんの依頼人。
盗賊団という事で気合を入れていたら相手が相手だったので当惑中。
掲示板にて、今回の件に関する詳細などの質問に対して答えます。
シナリオ情報としては以上です。
それでは、基本愉快な盗賊団をどうにかしてやって下さい。
アモレア盗賊団三人組捕縛&その他
アモレア盗賊団三人組を捕縛して下さい。
その後、その盗賊団をどうするのかに関してもお願いします。
●方法
・捕縛
アモレア盗賊団三人組は基本「愉快な盗賊団」なので、危険度はほぼ無いです。
一般人としては動きは良いですが覚醒者ほどではありません。
なので、単純に捕まえるだけならば簡単です。
その際に力のみに訴えるのか言葉で諭したりもするのかがポイントになります。
・捕縛後
即座に商人達や魔術師協会に引き渡す。
依頼人であるカタリーナやビアンカに面倒を見させる。
アモレア盗賊団の話を聞いて納得させた上で改心させたりする。
など、上記以外でも内容によっては判定において採用される可能性があります。
●NPC
・アモレア盗賊団三人組
やたらと行動力だけはある、愉快な盗賊団。
盗賊団と言いつつも、普段は犯罪とは皆無の便利屋をしている。
基本、身寄りのない所を拾って貰い世話をしてくれたビブリオの役に立ちたいだけの三人組。
・カタリーナ&ビアンカ
シナリオにて御者をしていた、ハンターである皆さんの依頼人。
盗賊団という事で気合を入れていたら相手が相手だったので当惑中。
掲示板にて、今回の件に関する詳細などの質問に対して答えます。
シナリオ情報としては以上です。
それでは、基本愉快な盗賊団をどうにかしてやって下さい。
マスターより
今回のシナリオは、ジルダ・アマートさん小連動になっています。
朝ではないかもしれませんが、おはようございます。笹村工事と申します。
最終的には菊ノ小唄SSDへ、それまでのシナリオの結果を前提としてバトンタッチする事になります。
では、よろしくお願い致します。
朝ではないかもしれませんが、おはようございます。笹村工事と申します。
最終的には菊ノ小唄SSDへ、それまでのシナリオの結果を前提としてバトンタッチする事になります。
では、よろしくお願い致します。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/12/26 10:09
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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質問卓なんよ カタリーナ(kz0071) エルフ|15才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2014/12/18 09:54:36 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/12/22 05:39:42 |
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相談卓 慈姑 ぽえむ(ka3243) 人間(リアルブルー)|13才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2014/12/22 06:14:21 |