ゲスト
(ka0000)
沼地に潜むモノ
マスター:きりん

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/06/18 12:00
- リプレイ完成予定
- 2018/06/27 12:00
オープニング
●沼地の村
その村は、沼地の上で暮らす者たちが集まってできた村だった。
木の杭と板を使って足場を作り、その足場が道や家の土台となる。
家は原始的な作りの家で、沼地でいくらでも手に入る泥を固めて壁にしている。
当然、沼地の上では農耕は行えない。
代わりに村の人間たちは、沼地に棲む生き物や、その回りの動物たちを狩り、他の村に出向いて農作物と交換することで暮らしていた。
ある日、いつもと同じはずの沼地に異変が起きた。
「ううむ……獲物が見つからんな……何故だ?」
狩りに出た村の戦士たちは、普段よりも獲物がはるかに少ないことに、不思議がっている。
普段ならばナマズや魚、貝などが取れるのだが、小さな獲物が残っているだけで、大きな獲物が姿を消しているのだ。
たまに現れる沼地を渡る動物も、こんな日に限って現れない。
戦士の一人が沼の上の足場を歩き、沼を観察する。
いつも通り透明度の低い水は、生物がいたとしても中々分からない。
しかし沼地での狩りに慣れている彼らならば、生き物を見つけるのは難しくなかった。
普段ならば。
「うおっ」
戦士たちの一人が、急に焦った声をあげてたたらを踏み、よろめいた。
「どうした?」
仲間の一人に、よろめいた男は何でもないとジェスチャーで示す。
「足場の板が一つ外れただけだ」
「だけではないだろう。他にもボロボロ外れては困る。調べる必要があるな」
「沼に真っ逆さま、なんて未来は避けたいよ、俺は」
「補強が必要か?」
「それをこれから調べるんだよ」
どうやら今日は狩りではなく、足場の修繕作業になりそうだ。
これも大事な仕事である。疎かにしていると足場が壊れ、道や建物まで崩れてしまう。
「おい、みろ。シマウマの群れが沼地を渡ろうとしてるぞ」
「準備しろ! 一匹狩るぞ!」
「足場はどうするんだよ!」
「そんなものは後だ後! 狩りが優先だ!」
男たちが動こうとした矢先にそれは起きた。
シマウマたちが一斉に一方を向き、渡る速度を上げ始める。
「なんだ?」
「向こうに何かいるのか?」
「見ろ! 何かいるぞ」
水面に、よく見ると細長い大きな棒のようなものが浮いている。
いや、それは目の錯覚だ。
棒のようなものは、鰐の顔だった。
鰐の鼻から目の部分だけが、水面に顔を出している。
「待て、かなり大きくないか?」
男のうちの一人が、水面に出ている顔の一部を見て全体の大きさを逆算し、その結果に青くなる。
次の瞬間、不運にも鰐の目の前を気付かずに横切ってしまったシマウマが、素早く襲い掛かった鰐に一瞬で捕食されてしまった。
五トンを超える力で噛み付かれたシマウマは、新たに現れた二匹目の鰐に噛み付かれ、さらに水中で身体を捻る鰐たちのデスロールによって、身体を引き千切られ完全に絶命した。
仲良く二つになった肉を分け合うように同じ仕草で飲み込む鰐は少しユニークだったが、目撃した男たちにとってはそんな感想など抱いている場合ではない。
「くそ、鰐かよ。どこから入ってきたんだ」
「いや、よく見ろ。ありゃ雑魔だ」
「とにかく、排除しないと危険過ぎて狩りができんぞ」
「ハンターズソサエティに頼むのはどうだ?」
「それがいい。そうしよう」
あまり他の地域に行った経験がない男たちだったが、それでもハンターズソサエティのことは知っている。
自分たちの手に負えない雑魔鰐の駆除を、ハンターズソサエティに依頼することにしたのだった。
●ハンターズソサエティ
普段のように依頼を整理していた受付嬢ジェーン・ドゥは、ある依頼に目を留めた。
特に優先するべきでもなければ、敬遠されているというわけでもない、ごく普通の依頼だった。
本来なら放っておくジェーンだったが、幸いといっていいのかその日は手が空いていたため、ハンターたちに回すことに決めた。
「依頼です」
お得意のフレーズとともに現れたジェーンを、ハンターたちが迎える。
「沼地の村に出没した巨大鰐の雑魔を退治してください。数は二匹。その強暴さと大きさ、そこそこ大きい野生動物をあっさりと殺す戦闘力の高さから、村の人間たちはかなりの脅威を感じているようです」
ジェーンは依頼内容をよどみなく説明していく。
「村は沼地の上に建てられた木製の足場でできており、木の板を張って作った道で建物と建物が繋がれています。村を囲むように道が外側を走り、さらに東西南北に分断するように斜めに延びています。ちょうど空から見ると、四角の中にバツがあるように見える道ですね。建物は道の隙間を埋めるように建てられています」
ペンを手に取ったジェーンは、紙に□と×の記号を書いてみせる。
営業スマイルを顔いっぱいに浮かべて愛想を振り撒いたジェーンは、頃合と感じ話を締め括りにかかった。
「沼地の移動は村の小船が利用できます。別の方法を考えるのもいいでしょう。ハンターの皆様の参加を期待しております」
最後に、ジェーンは深く頭を下げた。
その村は、沼地の上で暮らす者たちが集まってできた村だった。
木の杭と板を使って足場を作り、その足場が道や家の土台となる。
家は原始的な作りの家で、沼地でいくらでも手に入る泥を固めて壁にしている。
当然、沼地の上では農耕は行えない。
代わりに村の人間たちは、沼地に棲む生き物や、その回りの動物たちを狩り、他の村に出向いて農作物と交換することで暮らしていた。
ある日、いつもと同じはずの沼地に異変が起きた。
「ううむ……獲物が見つからんな……何故だ?」
狩りに出た村の戦士たちは、普段よりも獲物がはるかに少ないことに、不思議がっている。
普段ならばナマズや魚、貝などが取れるのだが、小さな獲物が残っているだけで、大きな獲物が姿を消しているのだ。
たまに現れる沼地を渡る動物も、こんな日に限って現れない。
戦士の一人が沼の上の足場を歩き、沼を観察する。
いつも通り透明度の低い水は、生物がいたとしても中々分からない。
しかし沼地での狩りに慣れている彼らならば、生き物を見つけるのは難しくなかった。
普段ならば。
「うおっ」
戦士たちの一人が、急に焦った声をあげてたたらを踏み、よろめいた。
「どうした?」
仲間の一人に、よろめいた男は何でもないとジェスチャーで示す。
「足場の板が一つ外れただけだ」
「だけではないだろう。他にもボロボロ外れては困る。調べる必要があるな」
「沼に真っ逆さま、なんて未来は避けたいよ、俺は」
「補強が必要か?」
「それをこれから調べるんだよ」
どうやら今日は狩りではなく、足場の修繕作業になりそうだ。
これも大事な仕事である。疎かにしていると足場が壊れ、道や建物まで崩れてしまう。
「おい、みろ。シマウマの群れが沼地を渡ろうとしてるぞ」
「準備しろ! 一匹狩るぞ!」
「足場はどうするんだよ!」
「そんなものは後だ後! 狩りが優先だ!」
男たちが動こうとした矢先にそれは起きた。
シマウマたちが一斉に一方を向き、渡る速度を上げ始める。
「なんだ?」
「向こうに何かいるのか?」
「見ろ! 何かいるぞ」
水面に、よく見ると細長い大きな棒のようなものが浮いている。
いや、それは目の錯覚だ。
棒のようなものは、鰐の顔だった。
鰐の鼻から目の部分だけが、水面に顔を出している。
「待て、かなり大きくないか?」
男のうちの一人が、水面に出ている顔の一部を見て全体の大きさを逆算し、その結果に青くなる。
次の瞬間、不運にも鰐の目の前を気付かずに横切ってしまったシマウマが、素早く襲い掛かった鰐に一瞬で捕食されてしまった。
五トンを超える力で噛み付かれたシマウマは、新たに現れた二匹目の鰐に噛み付かれ、さらに水中で身体を捻る鰐たちのデスロールによって、身体を引き千切られ完全に絶命した。
仲良く二つになった肉を分け合うように同じ仕草で飲み込む鰐は少しユニークだったが、目撃した男たちにとってはそんな感想など抱いている場合ではない。
「くそ、鰐かよ。どこから入ってきたんだ」
「いや、よく見ろ。ありゃ雑魔だ」
「とにかく、排除しないと危険過ぎて狩りができんぞ」
「ハンターズソサエティに頼むのはどうだ?」
「それがいい。そうしよう」
あまり他の地域に行った経験がない男たちだったが、それでもハンターズソサエティのことは知っている。
自分たちの手に負えない雑魔鰐の駆除を、ハンターズソサエティに依頼することにしたのだった。
●ハンターズソサエティ
普段のように依頼を整理していた受付嬢ジェーン・ドゥは、ある依頼に目を留めた。
特に優先するべきでもなければ、敬遠されているというわけでもない、ごく普通の依頼だった。
本来なら放っておくジェーンだったが、幸いといっていいのかその日は手が空いていたため、ハンターたちに回すことに決めた。
「依頼です」
お得意のフレーズとともに現れたジェーンを、ハンターたちが迎える。
「沼地の村に出没した巨大鰐の雑魔を退治してください。数は二匹。その強暴さと大きさ、そこそこ大きい野生動物をあっさりと殺す戦闘力の高さから、村の人間たちはかなりの脅威を感じているようです」
ジェーンは依頼内容をよどみなく説明していく。
「村は沼地の上に建てられた木製の足場でできており、木の板を張って作った道で建物と建物が繋がれています。村を囲むように道が外側を走り、さらに東西南北に分断するように斜めに延びています。ちょうど空から見ると、四角の中にバツがあるように見える道ですね。建物は道の隙間を埋めるように建てられています」
ペンを手に取ったジェーンは、紙に□と×の記号を書いてみせる。
営業スマイルを顔いっぱいに浮かべて愛想を振り撒いたジェーンは、頃合と感じ話を締め括りにかかった。
「沼地の移動は村の小船が利用できます。別の方法を考えるのもいいでしょう。ハンターの皆様の参加を期待しております」
最後に、ジェーンは深く頭を下げた。
解説
●概要
戦闘シナリオです。
沼地に現れた巨大鰐の雑魔二匹を討伐してください。
水が濁っているので水中の状態は判別し辛いです、
鰐は噛む力こそ強いですが、口を開く力はそれほど強くありません。
村の道は一部が脆く壊れやすくなっています。力をかけ過ぎる行動は足元の崩壊を招く恐れがあります。
戦士たちが沼地に出る際に使う小船を借りることができます。動く足場として利用可能です。
鰐が村を支える足場の下に潜り込む可能性があります。暴れられると足場が被害を被る恐れがあります。気をつけてください。
なお、村の戦士たちも銛を投げたりして戦闘に参加しますが、概ね賑やかし要員です。
●達成条件
・巨大雑魔鰐二匹を倒す
●沼地の村について
外周を走る村を囲む道と、斜めに走る二本の道が村を東西南北に分けています。
道で区切られた空間の中に木材と泥でできた原始的な民家が建っていて、道も民家も全て沼地の上に作られた木製の足場で支えられています。
道や足場の一部は古くなっていて、脆く壊れやすいです。
●敵
○巨大雑魔鰐……二匹
八メートル。どちらも獰猛で好戦的な性格をしており、水の中を自由に泳ぎ回ります。
二体同時に音もなく忍び寄り、突然水面に顔を出して噛み付いた後、水中に引きずり込み身体を回転させて雑巾絞りの要領で強烈な負荷をかけ、獲物を引き千切るデスロールという技を仕掛けてきます。発動するまでに長い時間を必要としますが、相応の大ダメージを受けるかもしれません。
戦闘シナリオです。
沼地に現れた巨大鰐の雑魔二匹を討伐してください。
水が濁っているので水中の状態は判別し辛いです、
鰐は噛む力こそ強いですが、口を開く力はそれほど強くありません。
村の道は一部が脆く壊れやすくなっています。力をかけ過ぎる行動は足元の崩壊を招く恐れがあります。
戦士たちが沼地に出る際に使う小船を借りることができます。動く足場として利用可能です。
鰐が村を支える足場の下に潜り込む可能性があります。暴れられると足場が被害を被る恐れがあります。気をつけてください。
なお、村の戦士たちも銛を投げたりして戦闘に参加しますが、概ね賑やかし要員です。
●達成条件
・巨大雑魔鰐二匹を倒す
●沼地の村について
外周を走る村を囲む道と、斜めに走る二本の道が村を東西南北に分けています。
道で区切られた空間の中に木材と泥でできた原始的な民家が建っていて、道も民家も全て沼地の上に作られた木製の足場で支えられています。
道や足場の一部は古くなっていて、脆く壊れやすいです。
●敵
○巨大雑魔鰐……二匹
八メートル。どちらも獰猛で好戦的な性格をしており、水の中を自由に泳ぎ回ります。
二体同時に音もなく忍び寄り、突然水面に顔を出して噛み付いた後、水中に引きずり込み身体を回転させて雑巾絞りの要領で強烈な負荷をかけ、獲物を引き千切るデスロールという技を仕掛けてきます。発動するまでに長い時間を必要としますが、相応の大ダメージを受けるかもしれません。
マスターより
こんにちは、初めまして。
マスターのきりんです。
今回のシナリオの舞台は沼地、敵はワニさんです。
攻撃力が高く、中でも噛み付きからでしか発動しないデスロールは特に危険です。
この敵の噛み付きは通常の噛み付きとは違い、噛み付いたまま次のラウンドでデスロールに繋がります。
発動前に振り解くか行動不能、行動阻害系BSなどで対処できないと確定でデスロールが命中するので、注意してください。
それでは楽しんでくださいね。
マスターのきりんです。
今回のシナリオの舞台は沼地、敵はワニさんです。
攻撃力が高く、中でも噛み付きからでしか発動しないデスロールは特に危険です。
この敵の噛み付きは通常の噛み付きとは違い、噛み付いたまま次のラウンドでデスロールに繋がります。
発動前に振り解くか行動不能、行動阻害系BSなどで対処できないと確定でデスロールが命中するので、注意してください。
それでは楽しんでくださいね。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/06/20 15:55
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 エラ・“dJehuty”・ベル(ka3142) 人間(リアルブルー)|30才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2018/06/18 08:37:38 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/06/16 10:13:42 |