ゲスト
(ka0000)
【RH】白亜の庭に花束を【空蒼】
マスター:猫又ものと

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/06/13 19:00
- リプレイ完成予定
- 2018/06/27 19:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
――そもそも僕が強化人間になったのは、行方不明になった兄を探したい一心だった。
軍に所属していた兄はその日、任務に向かった。
夜には戻ると約束して出掛けて行って――それきり戻って来なかった。
軍に兄のことを問い合わせても『機密事項に触れる為教えられない』の一点張り。
兄の捜索はどうなっているのか。そう言った基本的なことすら教えてはくれなかった。
……だから僕は、軍に入ろうと決意した。
軍に所属すれば、機密に触れることは難しくても、何らかの手がかりが得られるだろう。
そう思ったから。
でも、僕は本当にごく普通の学生で、軍人として採用されるようなものは何一つ持っていなくて……。
そんな時に知ったのが、『強化人間』の適性試験だった。
自分に適性があると分かった時は、どんなに嬉しかったか知れない。
強化人間になりさえすれば、兄さんを探せる。
強かった兄さんのように、力のない人を守ることが出来る……。
……その筈だったのに。
アスガルドの子供達を見て、初めて自分の持った『力』に恐怖を覚えた。
強化人間とは一体何なのだろう。
良く良く考えてみれば、自分に与えられた力が何であるかもわからないままに使っていた。
……僕とアスガルドの子供達の違いはどこにある?
僕もああならない保証がどこにあるというのか。
――力が欲しかった。
兄さんを探し出す為にはそれしか方法がなかった。
でも……僕は。
力を得た『その先』を考えたことがなかった。
……兄さん。僕は、このままでいいのかな――?
「皆さん、ムーンリーフ財団のトモネ様から招待状が来ていますよ」
人が多く集まるハンターズソサエティ。イェルズ・オイマト(kz0143)が手紙を持ってハンター達に歩み寄る。
「……トモネさんから?」
「はい。先日の……リアルブルーのイギリスで起きた強化人間に纏わる事件について、改めてお話がお伺いしたいとのことで」
「……? 話って何だ? 事件の全容の報告ならもう入れてある筈だが……」
イェルズの言葉に首を傾げるハンター達。
リアルブルーで起きた、強化人間の子供達の失踪事件。
それは、慈恵院明法と名乗る歪虚が引き起こしたものだった。
先日のテムズ川沿いで起きた大規模な戦闘で、慈恵院は撃破したが、目的は不明瞭なままである上、強化人間の子供達にかけられた呪法は未だ解けず。
本当に、沢山の強化人間達が犠牲となり……。
運よく救出できた子供達もその後も昏睡状態が続いており、手放しで喜べる状況ではなかった。
「あのですね……。今回は事件が事件だったので、あまり大っぴらにできないそうなんですが。トモネ様、アスガルドに献花台を設けられたそうです。本当は葬式をしてあげたかったそうなんですが、そういう訳にもいかないそうで……。もし宜しければ、皆さんにも強化人間達を悼んでやって欲しいとのことでした」
「……ああ、そうか。そういうことか」
続いたイェルズの説明。トモネの真意に気付いて、頷くハンター。
――強化人間施設アスガルドは今、昏睡した子供達が収容されていることもあり関係者以外立ち入り禁止となっている。
こうして、『事件に協力してくれたハンターに事情を聴く』という建前でもなければ、アスガルドの立ち入りを許可できなかったのだろう。
「トモネ様はロンドンの復興業務に参加されるとのことでアスガルドにはいらっしゃらないそうですが、代わりにレギがお茶や簡単なお食事を用意してお待ちしているとのことです。昏睡状態の子供達のお見舞いも、許可して下さるとのことでした」
「そう。救助した子供達のことも気になっていたのよ。顔が見られるなら嬉しいわ」
「イェルズも行くんだろう?」
「はい。そのつもりです! ……アスガルドの子達と、少しの間ですけど仲良くさせて貰いましたからね」
「……何でこんなことになったのかしらね」
ハンターのため息交じりの呟きに、言葉を失くす仲間達。
――そんなことを問うても仕方がないことは分かっている。
それでも……操られ、捕えられて、巨大潜水艦のシールドの動力源として使われて……命も尊厳も、何もかも踏み躙られた子供達のことを考えると、どうしても考えてしまう。
「……そういえば。レギって何かあったんですか?」
「レギがどうかしたのか?」
「リアルブルーに行くんで連絡取ったんですけど、元気なかったんですよね。俺の顔みたら凄い顔するし。俺、何かしましたかね?」
「あー。あーーー。えっとね……。まあ確かに色々あったって言ったらあったんだけど」
「……その話はおいおいだな」
微妙な顔をするハンター達に首を傾げるイェルズ。
ハンターは羽ペンを手に取ると、参加者リストに自分の名前を書き込んだ。
――そもそも僕が強化人間になったのは、行方不明になった兄を探したい一心だった。
軍に所属していた兄はその日、任務に向かった。
夜には戻ると約束して出掛けて行って――それきり戻って来なかった。
軍に兄のことを問い合わせても『機密事項に触れる為教えられない』の一点張り。
兄の捜索はどうなっているのか。そう言った基本的なことすら教えてはくれなかった。
……だから僕は、軍に入ろうと決意した。
軍に所属すれば、機密に触れることは難しくても、何らかの手がかりが得られるだろう。
そう思ったから。
でも、僕は本当にごく普通の学生で、軍人として採用されるようなものは何一つ持っていなくて……。
そんな時に知ったのが、『強化人間』の適性試験だった。
自分に適性があると分かった時は、どんなに嬉しかったか知れない。
強化人間になりさえすれば、兄さんを探せる。
強かった兄さんのように、力のない人を守ることが出来る……。
……その筈だったのに。
アスガルドの子供達を見て、初めて自分の持った『力』に恐怖を覚えた。
強化人間とは一体何なのだろう。
良く良く考えてみれば、自分に与えられた力が何であるかもわからないままに使っていた。
……僕とアスガルドの子供達の違いはどこにある?
僕もああならない保証がどこにあるというのか。
――力が欲しかった。
兄さんを探し出す為にはそれしか方法がなかった。
でも……僕は。
力を得た『その先』を考えたことがなかった。
……兄さん。僕は、このままでいいのかな――?
「皆さん、ムーンリーフ財団のトモネ様から招待状が来ていますよ」
人が多く集まるハンターズソサエティ。イェルズ・オイマト(kz0143)が手紙を持ってハンター達に歩み寄る。
「……トモネさんから?」
「はい。先日の……リアルブルーのイギリスで起きた強化人間に纏わる事件について、改めてお話がお伺いしたいとのことで」
「……? 話って何だ? 事件の全容の報告ならもう入れてある筈だが……」
イェルズの言葉に首を傾げるハンター達。
リアルブルーで起きた、強化人間の子供達の失踪事件。
それは、慈恵院明法と名乗る歪虚が引き起こしたものだった。
先日のテムズ川沿いで起きた大規模な戦闘で、慈恵院は撃破したが、目的は不明瞭なままである上、強化人間の子供達にかけられた呪法は未だ解けず。
本当に、沢山の強化人間達が犠牲となり……。
運よく救出できた子供達もその後も昏睡状態が続いており、手放しで喜べる状況ではなかった。
「あのですね……。今回は事件が事件だったので、あまり大っぴらにできないそうなんですが。トモネ様、アスガルドに献花台を設けられたそうです。本当は葬式をしてあげたかったそうなんですが、そういう訳にもいかないそうで……。もし宜しければ、皆さんにも強化人間達を悼んでやって欲しいとのことでした」
「……ああ、そうか。そういうことか」
続いたイェルズの説明。トモネの真意に気付いて、頷くハンター。
――強化人間施設アスガルドは今、昏睡した子供達が収容されていることもあり関係者以外立ち入り禁止となっている。
こうして、『事件に協力してくれたハンターに事情を聴く』という建前でもなければ、アスガルドの立ち入りを許可できなかったのだろう。
「トモネ様はロンドンの復興業務に参加されるとのことでアスガルドにはいらっしゃらないそうですが、代わりにレギがお茶や簡単なお食事を用意してお待ちしているとのことです。昏睡状態の子供達のお見舞いも、許可して下さるとのことでした」
「そう。救助した子供達のことも気になっていたのよ。顔が見られるなら嬉しいわ」
「イェルズも行くんだろう?」
「はい。そのつもりです! ……アスガルドの子達と、少しの間ですけど仲良くさせて貰いましたからね」
「……何でこんなことになったのかしらね」
ハンターのため息交じりの呟きに、言葉を失くす仲間達。
――そんなことを問うても仕方がないことは分かっている。
それでも……操られ、捕えられて、巨大潜水艦のシールドの動力源として使われて……命も尊厳も、何もかも踏み躙られた子供達のことを考えると、どうしても考えてしまう。
「……そういえば。レギって何かあったんですか?」
「レギがどうかしたのか?」
「リアルブルーに行くんで連絡取ったんですけど、元気なかったんですよね。俺の顔みたら凄い顔するし。俺、何かしましたかね?」
「あー。あーーー。えっとね……。まあ確かに色々あったって言ったらあったんだけど」
「……その話はおいおいだな」
微妙な顔をするハンター達に首を傾げるイェルズ。
ハンターは羽ペンを手に取ると、参加者リストに自分の名前を書き込んだ。
解説
さて、今回は事件ではありません。
厳しい冒険の合間。元凶と言われた慈恵院を倒し、一段落したイギリス。
強化人間施設アスガルドでのひと時をお過ごし下さいませ。
トモネが犠牲になった強化人間達の為に献花台や、餞の為の食事を用意しています。
故人を偲んで花を供えて戴くもよし、餞の酒や料理を味わって戴くもよしです。
餞の酒と食事も出ますが、今回は状況が状況ですので、静かにお楽しみ戴けたらと思います。
また、今回は救助された強化人間達のお見舞いに行くことができます。
現在も昏睡状態が続いており、会話などは出来ない状態です。
基本自由に過ごして戴いて構いませんが、今回は心理描写が多めになる予定です。
■同行者の指定
同行する人がいる場合【同行者のフルネームと番号】を冒頭に記載してください。
例:【同行者】イェルズ・オイマト(kz0143)
複数いらっしゃる場合は【チーム名】でご指定戴いても大丈夫です。
同行者がいらっしゃらない場合は、お一人でいらっしゃっている方と一緒に書かせて戴くことがあります。
希望されない方は【単身希望】とお書き添え下さい。
■NPCの同行
今回はレギとイェルズが同行しています。
レギは何だかとても落ち込んでいて、珍しく無口です。
イェルズは献花台に花を供えた後、子供達の見舞いに行くつもりのようです。
OP中にトモネの描写はありますが、ロンドンの復興業務に参加しているため本依頼では会えません。
■その他
白紙は描写できませんのでご注意ください。
厳しい冒険の合間。元凶と言われた慈恵院を倒し、一段落したイギリス。
強化人間施設アスガルドでのひと時をお過ごし下さいませ。
トモネが犠牲になった強化人間達の為に献花台や、餞の為の食事を用意しています。
故人を偲んで花を供えて戴くもよし、餞の酒や料理を味わって戴くもよしです。
餞の酒と食事も出ますが、今回は状況が状況ですので、静かにお楽しみ戴けたらと思います。
また、今回は救助された強化人間達のお見舞いに行くことができます。
現在も昏睡状態が続いており、会話などは出来ない状態です。
基本自由に過ごして戴いて構いませんが、今回は心理描写が多めになる予定です。
■同行者の指定
同行する人がいる場合【同行者のフルネームと番号】を冒頭に記載してください。
例:【同行者】イェルズ・オイマト(kz0143)
複数いらっしゃる場合は【チーム名】でご指定戴いても大丈夫です。
同行者がいらっしゃらない場合は、お一人でいらっしゃっている方と一緒に書かせて戴くことがあります。
希望されない方は【単身希望】とお書き添え下さい。
■NPCの同行
今回はレギとイェルズが同行しています。
レギは何だかとても落ち込んでいて、珍しく無口です。
イェルズは献花台に花を供えた後、子供達の見舞いに行くつもりのようです。
OP中にトモネの描写はありますが、ロンドンの復興業務に参加しているため本依頼では会えません。
■その他
白紙は描写できませんのでご注意ください。
マスターより
お世話になっております。猫又です。
RH連動、本当にお疲れ様でした。
皆様に、RHの事後連動シナリオをお届けします。
これにてRHは終了となり、空蒼連動へと続いて行きます。
皆様は犠牲になった子供達にどんな想いを伝えるのでしょうか。
新たな一歩を踏み出す為に。その想いが届くよう、猫又も精一杯お手伝いさせて戴きます。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
RH連動、本当にお疲れ様でした。
皆様に、RHの事後連動シナリオをお届けします。
これにてRHは終了となり、空蒼連動へと続いて行きます。
皆様は犠牲になった子供達にどんな想いを伝えるのでしょうか。
新たな一歩を踏み出す為に。その想いが届くよう、猫又も精一杯お手伝いさせて戴きます。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/06/27 18:33
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/06/08 21:45:38 |
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相談?雑談???卓 アルスレーテ・フュラー(ka6148) エルフ|27才|女性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2018/06/08 21:50:13 |