ゲスト
(ka0000)
【虚動】緊急協力要請
マスター:樹シロカ

- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/12/21 07:30
- リプレイ完成予定
- 2014/12/30 07:30
オープニング
●
リアルブルー産の対歪虚用戦闘装甲機、通称「CAM」。それがマギア砦の南方に集められ、今まさに稼動実験を始まる。
帝国が辺境に土地を借り、王国と同盟の協力を得て行われる一大プロジェクトだ。ある者はCAMの有効性を願い、ある者は眼前の利益のために動く。多くの人が関われば、思惑が交錯するのは当然だ。
何もなかったこの地も、次第に人で賑わい始める。今ではちょっとした町に見えなくもない。同盟軍によって運ばれたCAMも勢揃いし、静かに実験の時を待った。
そんな最中、見張り役の男が叫ぶ。
「北東から雑魔の群れが出現! その数100を越えます!」
それを聞いた首脳陣の顔色が変わった。
「バタルトゥ殿、この数の襲撃は自然な数と言えますかな?」
「……群れを成して行動するのは見かけるが……、この数は……異様だ」
予想された答えとはいえ、こうもハッキリ言われると辛い。
しかし、二の句は早かった。
「CAMは……投入できないのか……?」
敵の襲来で張り詰めた空気が、期待と不安の入り混じったものに変化した。
「今回の肝は改修したエンジンの稼動実験だ。実戦でデータを取る予定はない」
「とはいえ、いずれは敵を相手にするのだ。道理を語っている場合ではないぞ」
雑魔退治にCAM投入を希望するのは推進派の面々だが、彼らは慎重派を押し切るだけの決定的な材料を持っていた。
実はCAMのデモンストレーション用として、これまでの作戦に投入された際の挙動を披露するべく、貴重な特殊燃料をサルヴァトーレ・ロッソから少量ながら預かっていた。短時間の運用であれば、雑魔退治に差し向けても問題ないというのが彼らの主張である。
「だが、できればCAMに負担を与えたくないし、雑魔も近づけたくはないというのも本音だ」
「ならば……ハンターの手を借りるしかない、だろうな……」
結局、ハンターとCAMの共同作戦として、雑魔の群れを撃破することになった。
●
この少し前のこと。
「なるほど、良く出来ているわね……」
同盟軍報道官メリンダ・ドナーティ(kz0041)は、見慣れない光景に小さく感嘆の声を漏らす。
『中尉、乗り心地は如何ですか』
「思ったより揺れないんですね。驚きました」
通信の具合も上々だ。
メリンダが居るのは、CAMとしては旧式タイプのドミニオンMk.IVのコクピットだ。地上7m程の高さで移動する視点というのは、中々にエキサイティングである。
稼働実験に協力するのと引き換えに、同盟軍は機体についての取材を申し入れた。優れた兵器に対して、軍が興味を持つのは当然と言えるだろう。
表で裏で様々な交渉がなされ、軍はCAMについて取材する許可を得た。
その結果、現時点での同盟軍の所有する兵器については一通りの知識があり、尚かつ女性でも操縦できるかの確認も可能という理由で、担当を命じられたのがメリンダだったのだ。勿論、レポートは後に同盟軍内部での資料として使われる。
メリンダも士官学校時代に魔導トラック等の運転の訓練は受けており、機械が不得手という訳ではない。
だが、それとは全くシステムの違うCAMの挙動は、正に驚きの連続だった。この点はメリンダの乗った機体を眺めている軍の関係者にしても同様だろう。興味津々で双眼鏡を代わる代わる覗いている。
「そろそろ戻りますね。と、その前に……」
メリンダがモニターで確認すると、CAMが戻るべきハンガーの前には軍関係者を含め、かなりの人々がいた。
「申し訳ありませんが、念の為にハンガー周辺の人を退避させて……」
そこまで言いかけると、コクピット内にけたたましいアラームが鳴り響く。
「……なんですって!!」
なんとこの場に向かって、雑魔の集団が接近しつつあった。
コクピットには次々と情報が提示される。雑魔の集団がこの機体周辺に辿りつくまでに、それ程時間はかからないだろう。
(この機体に何かあったら大変だわ……それに私は操縦に熟練している訳ではないし)
メリンダは機体を戻すべきだと判断した。
「テスト中断、帰還します。至急ハンガー周辺を……きゃっ!?」
がくん。
視界が揺れる。
無理な体勢で方向転換したCAMはバランスを崩し、片腕を支えに膝をついた姿勢でようやく止まった。
『大丈夫ですか、中尉!』
「すみません、直ぐに……」
低くなった姿勢で確認すると、こちらに近づく雑魔の集団は思いの外近い。
メリンダは覚悟を決めた。モニターを操作し、搭載火器を確認。そして、外部マイクで呼びかける。
『CAMはなんとしても無事に戻します! 申し訳ありませんが、ご協力をお願い致します!!』
顔面蒼白になっていた軍の関係者が、慌ただしく動きだした。
リアルブルー産の対歪虚用戦闘装甲機、通称「CAM」。それがマギア砦の南方に集められ、今まさに稼動実験を始まる。
帝国が辺境に土地を借り、王国と同盟の協力を得て行われる一大プロジェクトだ。ある者はCAMの有効性を願い、ある者は眼前の利益のために動く。多くの人が関われば、思惑が交錯するのは当然だ。
何もなかったこの地も、次第に人で賑わい始める。今ではちょっとした町に見えなくもない。同盟軍によって運ばれたCAMも勢揃いし、静かに実験の時を待った。
そんな最中、見張り役の男が叫ぶ。
「北東から雑魔の群れが出現! その数100を越えます!」
それを聞いた首脳陣の顔色が変わった。
「バタルトゥ殿、この数の襲撃は自然な数と言えますかな?」
「……群れを成して行動するのは見かけるが……、この数は……異様だ」
予想された答えとはいえ、こうもハッキリ言われると辛い。
しかし、二の句は早かった。
「CAMは……投入できないのか……?」
敵の襲来で張り詰めた空気が、期待と不安の入り混じったものに変化した。
「今回の肝は改修したエンジンの稼動実験だ。実戦でデータを取る予定はない」
「とはいえ、いずれは敵を相手にするのだ。道理を語っている場合ではないぞ」
雑魔退治にCAM投入を希望するのは推進派の面々だが、彼らは慎重派を押し切るだけの決定的な材料を持っていた。
実はCAMのデモンストレーション用として、これまでの作戦に投入された際の挙動を披露するべく、貴重な特殊燃料をサルヴァトーレ・ロッソから少量ながら預かっていた。短時間の運用であれば、雑魔退治に差し向けても問題ないというのが彼らの主張である。
「だが、できればCAMに負担を与えたくないし、雑魔も近づけたくはないというのも本音だ」
「ならば……ハンターの手を借りるしかない、だろうな……」
結局、ハンターとCAMの共同作戦として、雑魔の群れを撃破することになった。
●
この少し前のこと。
「なるほど、良く出来ているわね……」
同盟軍報道官メリンダ・ドナーティ(kz0041)は、見慣れない光景に小さく感嘆の声を漏らす。
『中尉、乗り心地は如何ですか』
「思ったより揺れないんですね。驚きました」
通信の具合も上々だ。
メリンダが居るのは、CAMとしては旧式タイプのドミニオンMk.IVのコクピットだ。地上7m程の高さで移動する視点というのは、中々にエキサイティングである。
稼働実験に協力するのと引き換えに、同盟軍は機体についての取材を申し入れた。優れた兵器に対して、軍が興味を持つのは当然と言えるだろう。
表で裏で様々な交渉がなされ、軍はCAMについて取材する許可を得た。
その結果、現時点での同盟軍の所有する兵器については一通りの知識があり、尚かつ女性でも操縦できるかの確認も可能という理由で、担当を命じられたのがメリンダだったのだ。勿論、レポートは後に同盟軍内部での資料として使われる。
メリンダも士官学校時代に魔導トラック等の運転の訓練は受けており、機械が不得手という訳ではない。
だが、それとは全くシステムの違うCAMの挙動は、正に驚きの連続だった。この点はメリンダの乗った機体を眺めている軍の関係者にしても同様だろう。興味津々で双眼鏡を代わる代わる覗いている。
「そろそろ戻りますね。と、その前に……」
メリンダがモニターで確認すると、CAMが戻るべきハンガーの前には軍関係者を含め、かなりの人々がいた。
「申し訳ありませんが、念の為にハンガー周辺の人を退避させて……」
そこまで言いかけると、コクピット内にけたたましいアラームが鳴り響く。
「……なんですって!!」
なんとこの場に向かって、雑魔の集団が接近しつつあった。
コクピットには次々と情報が提示される。雑魔の集団がこの機体周辺に辿りつくまでに、それ程時間はかからないだろう。
(この機体に何かあったら大変だわ……それに私は操縦に熟練している訳ではないし)
メリンダは機体を戻すべきだと判断した。
「テスト中断、帰還します。至急ハンガー周辺を……きゃっ!?」
がくん。
視界が揺れる。
無理な体勢で方向転換したCAMはバランスを崩し、片腕を支えに膝をついた姿勢でようやく止まった。
『大丈夫ですか、中尉!』
「すみません、直ぐに……」
低くなった姿勢で確認すると、こちらに近づく雑魔の集団は思いの外近い。
メリンダは覚悟を決めた。モニターを操作し、搭載火器を確認。そして、外部マイクで呼びかける。
『CAMはなんとしても無事に戻します! 申し訳ありませんが、ご協力をお願い致します!!』
顔面蒼白になっていた軍の関係者が、慌ただしく動きだした。
解説
●依頼内容
皆様は急遽軍関係者から協力を要請されました。
民間人の避難誘導には数人が協力し、他は支援の武装を整えるために一時離脱します。
その為、皆様で以下の対応をお願いします。
・襲来した雑魔を可能な限り討伐すること
・ハンガー周辺の人々を安全に退避させること
雑魔がCAMに接近しすぎた場合、また、ハンガー周辺の人々が負傷した場合は依頼失敗となります。
●状況
・位置関係
敵 ⇔ CAM ⇔ ハンガー
ハンガー周辺に30人程の人がおり、かなり混乱しています。
すぐ近くに大きく頑丈な輸送コンテナがあり、中に全員を退避させることが可能です。
但し中に入ってしまうと周囲が見えないため、怖がる人もいるかもしれません。
・敵について
総数約30。大きく2班に分かれている。CAMに向かって接近中。
敵の構成:
ゴブリンメイジ1体(知能人並。指揮官)、ゴブリンソルジャー2体(知能猿並。固い)、ゴブリン多数
班分け:
・ゴブリンメイジ班
なお、メイジは周囲をゴブリンに守らせている。
・ゴブリンソルジャー班
・CAMについて
同盟軍のメリンダ・ドナーティ中尉が搭乗中。操縦は全くの素人で、近接格闘戦は不可能です。
指示を受けながら姿勢を立て直し、火器の使用方法を教わるという泥縄状態ですが、それが完了すれば攻撃に参加可能。
但し燃料や弾薬の補充が厳しいので、激しい移動や火器の使用は難しいでしょう。
武装は以下の通り。
▼対ヴォイド用ミサイル
誘導による高い命中率と爆発による範囲攻撃が特徴。1マウントに対して2発を装備できる。
▼30mmガトリングガン
CAM用機関銃。装弾数と連射速度に優れる支援武器。取り回しが難しく、数撃ちゃ当たるに期待。
・主な対応タグ
【迎撃】【メイジ】【ソルジャー】
対応する雑魔班を迎撃します。
【避難】
関係者の避難を行います。
【CAM】
CAMやメリンダに関連する行動です。
皆様は急遽軍関係者から協力を要請されました。
民間人の避難誘導には数人が協力し、他は支援の武装を整えるために一時離脱します。
その為、皆様で以下の対応をお願いします。
・襲来した雑魔を可能な限り討伐すること
・ハンガー周辺の人々を安全に退避させること
雑魔がCAMに接近しすぎた場合、また、ハンガー周辺の人々が負傷した場合は依頼失敗となります。
●状況
・位置関係
敵 ⇔ CAM ⇔ ハンガー
ハンガー周辺に30人程の人がおり、かなり混乱しています。
すぐ近くに大きく頑丈な輸送コンテナがあり、中に全員を退避させることが可能です。
但し中に入ってしまうと周囲が見えないため、怖がる人もいるかもしれません。
・敵について
総数約30。大きく2班に分かれている。CAMに向かって接近中。
敵の構成:
ゴブリンメイジ1体(知能人並。指揮官)、ゴブリンソルジャー2体(知能猿並。固い)、ゴブリン多数
班分け:
・ゴブリンメイジ班
なお、メイジは周囲をゴブリンに守らせている。
・ゴブリンソルジャー班
・CAMについて
同盟軍のメリンダ・ドナーティ中尉が搭乗中。操縦は全くの素人で、近接格闘戦は不可能です。
指示を受けながら姿勢を立て直し、火器の使用方法を教わるという泥縄状態ですが、それが完了すれば攻撃に参加可能。
但し燃料や弾薬の補充が厳しいので、激しい移動や火器の使用は難しいでしょう。
武装は以下の通り。
▼対ヴォイド用ミサイル
誘導による高い命中率と爆発による範囲攻撃が特徴。1マウントに対して2発を装備できる。
▼30mmガトリングガン
CAM用機関銃。装弾数と連射速度に優れる支援武器。取り回しが難しく、数撃ちゃ当たるに期待。
・主な対応タグ
【迎撃】【メイジ】【ソルジャー】
対応する雑魔班を迎撃します。
【避難】
関係者の避難を行います。
【CAM】
CAMやメリンダに関連する行動です。
マスターより
初めましての方は初めまして、お久しぶりの方は改めて宜しくお願いします、樹シロカです。
虚動連動のシナリオになります。当然ながら、CAMを安全に確保することも大事な目的となります。
解説の通り、メリンダが皆様と相談することはかなり難しい状況です。
皆様から手で合図を送ることや、メリンダから外部マイクで一方的に何かを伝えることは可能かもしれません。
何か確認したい内容がありましたら、今回は質問卓を設置してください。
申し訳ありませんが、質問の確認は出発の24時間前までとさせていただきます。
また、回答に少しお時間を頂く可能性もあります。何卒ご了承くださいませ。
では、ご参加をお待ちしております!
虚動連動のシナリオになります。当然ながら、CAMを安全に確保することも大事な目的となります。
解説の通り、メリンダが皆様と相談することはかなり難しい状況です。
皆様から手で合図を送ることや、メリンダから外部マイクで一方的に何かを伝えることは可能かもしれません。
何か確認したい内容がありましたら、今回は質問卓を設置してください。
申し訳ありませんが、質問の確認は出発の24時間前までとさせていただきます。
また、回答に少しお時間を頂く可能性もあります。何卒ご了承くださいませ。
では、ご参加をお待ちしております!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/12/29 07:28
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
CAMと民間人護るよっ ソフィア =リリィホルム(ka2383) ドワーフ|14才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2014/12/21 05:55:10 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/12/18 10:20:29 |
|
![]() |
迎撃チーム相談卓 シガレット=ウナギパイ(ka2884) 人間(クリムゾンウェスト)|32才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2014/12/20 22:30:51 |
|
![]() |
避難チーム相談卓 シガレット=ウナギパイ(ka2884) 人間(クリムゾンウェスト)|32才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2014/12/20 23:18:04 |
|
![]() |
CAMチーム相談卓 シガレット=ウナギパイ(ka2884) 人間(クリムゾンウェスト)|32才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 |