ゲスト
(ka0000)
ファッション・パッション
マスター:DoLLer

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/06/27 15:00
- リプレイ完成予定
- 2018/07/11 15:00
オープニング
●
「とりあえず、悪行三昧な商人たちを一網打尽にしたのは褒めるけどね。このままいけば君の方が罪人扱いだよ。旧帝国の姫がカジノ運営で人を嵌めたなんて三流ゴシップでもやらないネタだ」
第一師団副師団長室でシグルドはクリームヒルトにそう言った。
「幸せを願うなら、もう少し手段は選んだ方がいい」
「手段を選んでたら、いくら時間があっても足りないわ。帝国は法の目が届かなければ不平等が周り通る場所でいいの?」
睨むような眼をするクリームヒルトに対して、副師団長は品よくハハハと輝く歯を見せて笑った。
「朱に交われば赤くなるとはよく言ったものだ。もう少ししたら、君のその顔もそこらの悪党と同じような陰険になるのだろうね。アミィはちょっと危険だからしばらく、君の保護下から離させてもらうよ」
「へぇ、じゃあ麗しの副師団長であるお兄様には、アミィに勝る妙案があるってことね?」
シグルドはその言葉に答えず、執務机の上にある呼び鈴を軽く鳴らした。
しばらくして入ってきたのは、灰色の髪の毛を短く刈り込んだ男だった。
「紹介しよう。うちの首都警備隊長の一人、ギュントだ。周辺地域のちょっとした治安向上イベントなんかもしててね。君と方向性が似通っているチームのリーダーさんだ」
「お会いできまして恐悦至極にございます。クリームヒルト殿下」
ギュント?
クリームヒルトはどこかで聞いた名前だとしばらく頭を巡らせていた。
「立案した件の説明をしてやってくれ」
「はっ。シングスピラは本来闘技場として設計されており、今もその目的で主に使用されております。周辺には鍛冶屋などが軒を連ね、その興業を支えておりますが、歪虚との闘いにより、四国、東方、竜園、南方、リアルブルーやエバーグリーンなど大陸以外からの連携もあり、鍛冶業は地盤を大きく揺るがせております。シングスピラ単体で鍛冶業の職人全てを支えるのは将来的には大変厳しいと予想され、いずれ帝国内でも再編が進むことが予想されます」
「つまり別の産業を興す必要があるわけね」
「御明察さすがでごさいます。シングスピラは闘技場と申しましたが、今は演劇の舞台やコンサートなど芸能活動も多くみられます。そこで紡績関係をこちらに集約したいと考えます」
ギュントの堅苦しい説明に、クリームヒルトはさっそく頭が痛くなってきたが、紡績関係というキーワードもどこかでひっかかっていた。
確か帝国のどこかで……紡績関係で混迷を極めていたような。
「紡績業は地盤と深く関係し、利権と強く関係する業界でございます。場所によってはそれで血で血を争う場所ができており、治安の低下、人口の空洞化なども問題になっています」
「つまり帝国主導でそうした関係を一掃しようってわけね。利権絡み団体の力を低下させて、ついでに紡績業者を集めて土地の再編と、産業の入れ替え……か」
唸るしかなかった。
堅苦しいギュントの顔に時折浮かぶ、冷徹なガラスのような雰囲気は、その知能にそう思わせるのかもしれない。
「君が干した悪徳商人もその関係だった。この事業の一端を担ってもらえると仕事は早くて済むんだけどな」
シグルドはニコニコと語り掛けたのが腹立たしかった。
要するにクリームヒルトが悪徳商人を締めた業績を。体よく帝国がその後釜に乗っかろうというのだ。
もちろん断れもしない。
「その功績はクリームヒルト、君のものとしてもいいよ。僕としては帝国民の方が大切だしね」
お株を奪われた形となったクリームヒルトは一瞬苛立った顔をしたが、すぐに息を吐き出して冷静な顔に戻った。
「いいわ。やらせてもらうわ」
●
「さて、紡績業者にこの街で仕事することが、光栄で、チャンスに満ち溢れていることを知らしめなければなりません。私は各地の業者に呼びかけを行います。殿下におかれまして」
「殿下は止めて。権力があるわけじゃないんだから。こっちで何かイベントをやればいいわけね」
街を歩きながら説明を続けるギュントは、ひたすらに背筋がまっすぐで、どうにもやりにくい感じがした。
「クリームヒルト様のおっしゃる通りです。お願いできますでしょうか」
そこで二人は足を止めて、街を見回した。
シングスピラの大きな壁の手前にいくつも石造りの建物が並んでいる。人通りは極めて多い物の、それを全て受け入れてもまだ余裕のある大きな通りは壮観さを感じさせた。
「シングスピラ内だけで舞台をするのも勿体ない感じ。この街の雰囲気自体はとても活気があるし……街全体で盛り上げるとよさそうね。服とかの用意はある?」
「帝国のデザイナーに声をかけておりますので、希望に応じて、様々な衣装を誤用できるかと」
「じゃあ簡単ね。街の人にその衣装を着てもらうだけで、効果は十分あると思うわ。それにハンターにも来てもらって花形にもなってもらいましょう」
「え……街、全員、ですか」
ギュントが一瞬凍り付いたが、すかさずクリームヒルトはにっこり笑った。
「見える範囲の人間で十分だけど、それとも帝国からそんなにお金降りないの?」
「……あ、いや、努力します」
とんでもない跳ねっかえりだぞ。とギュントが思っているのはクリームヒルトには容易に想像がついたが、それでいいのだ。
やりたいことはどんな立場でも崩さない。
「さぁ、盛大なファッションショーやってやろうじゃないの」
「とりあえず、悪行三昧な商人たちを一網打尽にしたのは褒めるけどね。このままいけば君の方が罪人扱いだよ。旧帝国の姫がカジノ運営で人を嵌めたなんて三流ゴシップでもやらないネタだ」
第一師団副師団長室でシグルドはクリームヒルトにそう言った。
「幸せを願うなら、もう少し手段は選んだ方がいい」
「手段を選んでたら、いくら時間があっても足りないわ。帝国は法の目が届かなければ不平等が周り通る場所でいいの?」
睨むような眼をするクリームヒルトに対して、副師団長は品よくハハハと輝く歯を見せて笑った。
「朱に交われば赤くなるとはよく言ったものだ。もう少ししたら、君のその顔もそこらの悪党と同じような陰険になるのだろうね。アミィはちょっと危険だからしばらく、君の保護下から離させてもらうよ」
「へぇ、じゃあ麗しの副師団長であるお兄様には、アミィに勝る妙案があるってことね?」
シグルドはその言葉に答えず、執務机の上にある呼び鈴を軽く鳴らした。
しばらくして入ってきたのは、灰色の髪の毛を短く刈り込んだ男だった。
「紹介しよう。うちの首都警備隊長の一人、ギュントだ。周辺地域のちょっとした治安向上イベントなんかもしててね。君と方向性が似通っているチームのリーダーさんだ」
「お会いできまして恐悦至極にございます。クリームヒルト殿下」
ギュント?
クリームヒルトはどこかで聞いた名前だとしばらく頭を巡らせていた。
「立案した件の説明をしてやってくれ」
「はっ。シングスピラは本来闘技場として設計されており、今もその目的で主に使用されております。周辺には鍛冶屋などが軒を連ね、その興業を支えておりますが、歪虚との闘いにより、四国、東方、竜園、南方、リアルブルーやエバーグリーンなど大陸以外からの連携もあり、鍛冶業は地盤を大きく揺るがせております。シングスピラ単体で鍛冶業の職人全てを支えるのは将来的には大変厳しいと予想され、いずれ帝国内でも再編が進むことが予想されます」
「つまり別の産業を興す必要があるわけね」
「御明察さすがでごさいます。シングスピラは闘技場と申しましたが、今は演劇の舞台やコンサートなど芸能活動も多くみられます。そこで紡績関係をこちらに集約したいと考えます」
ギュントの堅苦しい説明に、クリームヒルトはさっそく頭が痛くなってきたが、紡績関係というキーワードもどこかでひっかかっていた。
確か帝国のどこかで……紡績関係で混迷を極めていたような。
「紡績業は地盤と深く関係し、利権と強く関係する業界でございます。場所によってはそれで血で血を争う場所ができており、治安の低下、人口の空洞化なども問題になっています」
「つまり帝国主導でそうした関係を一掃しようってわけね。利権絡み団体の力を低下させて、ついでに紡績業者を集めて土地の再編と、産業の入れ替え……か」
唸るしかなかった。
堅苦しいギュントの顔に時折浮かぶ、冷徹なガラスのような雰囲気は、その知能にそう思わせるのかもしれない。
「君が干した悪徳商人もその関係だった。この事業の一端を担ってもらえると仕事は早くて済むんだけどな」
シグルドはニコニコと語り掛けたのが腹立たしかった。
要するにクリームヒルトが悪徳商人を締めた業績を。体よく帝国がその後釜に乗っかろうというのだ。
もちろん断れもしない。
「その功績はクリームヒルト、君のものとしてもいいよ。僕としては帝国民の方が大切だしね」
お株を奪われた形となったクリームヒルトは一瞬苛立った顔をしたが、すぐに息を吐き出して冷静な顔に戻った。
「いいわ。やらせてもらうわ」
●
「さて、紡績業者にこの街で仕事することが、光栄で、チャンスに満ち溢れていることを知らしめなければなりません。私は各地の業者に呼びかけを行います。殿下におかれまして」
「殿下は止めて。権力があるわけじゃないんだから。こっちで何かイベントをやればいいわけね」
街を歩きながら説明を続けるギュントは、ひたすらに背筋がまっすぐで、どうにもやりにくい感じがした。
「クリームヒルト様のおっしゃる通りです。お願いできますでしょうか」
そこで二人は足を止めて、街を見回した。
シングスピラの大きな壁の手前にいくつも石造りの建物が並んでいる。人通りは極めて多い物の、それを全て受け入れてもまだ余裕のある大きな通りは壮観さを感じさせた。
「シングスピラ内だけで舞台をするのも勿体ない感じ。この街の雰囲気自体はとても活気があるし……街全体で盛り上げるとよさそうね。服とかの用意はある?」
「帝国のデザイナーに声をかけておりますので、希望に応じて、様々な衣装を誤用できるかと」
「じゃあ簡単ね。街の人にその衣装を着てもらうだけで、効果は十分あると思うわ。それにハンターにも来てもらって花形にもなってもらいましょう」
「え……街、全員、ですか」
ギュントが一瞬凍り付いたが、すかさずクリームヒルトはにっこり笑った。
「見える範囲の人間で十分だけど、それとも帝国からそんなにお金降りないの?」
「……あ、いや、努力します」
とんでもない跳ねっかえりだぞ。とギュントが思っているのはクリームヒルトには容易に想像がついたが、それでいいのだ。
やりたいことはどんな立場でも崩さない。
「さぁ、盛大なファッションショーやってやろうじゃないの」
解説
街一つを借り切ってのファッションショーが開催されます。
ハンターの皆さまには花形として歩いていただきます。衣装、演出方法などは自由に決めていただいて結構です。
街の人たちは希望があれば、皆さまのサクラとして、大いに花吹雪を舞わせてくれるでしょう。
そうして視察に来た各紡績関係者をこの街の虜にしてください。
●成功判定
視察に来た紡績関係者の関心をどれだけ掴めるかによります。
どんな働きかけをするかによって有用なスキルは異なります。
ハンターの皆さまには花形として歩いていただきます。衣装、演出方法などは自由に決めていただいて結構です。
街の人たちは希望があれば、皆さまのサクラとして、大いに花吹雪を舞わせてくれるでしょう。
そうして視察に来た各紡績関係者をこの街の虜にしてください。
●成功判定
視察に来た紡績関係者の関心をどれだけ掴めるかによります。
どんな働きかけをするかによって有用なスキルは異なります。
マスターより
普通に花道を歩くだけでもいいですし、ダンスでも演劇で惹きつけるのもいいでしょう、きっとみんなキャーキャー言われます。
かなーりあざとい舞台ですが、そこをあざとく見せないように、美しくっ、華麗にっ、惹き込んで見せましょう。
かなーりあざとい舞台ですが、そこをあざとく見せないように、美しくっ、華麗にっ、惹き込んで見せましょう。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/07/09 16:31
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ジュード・エアハート(ka0410) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2018/06/27 04:55:35 |
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ファッションショー質問卓 神楽(ka2032) 人間(リアルブルー)|15才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2018/06/27 04:53:27 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/06/22 19:05:28 |