ゲスト
(ka0000)
実験畑の研究日誌3頁目
マスター:佐倉眸

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/12/24 15:00
- リプレイ完成予定
- 2015/01/02 15:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●
白衣の長い袖を折り畳み、裾を草に引っ掛けて歩く小柄な女性。若い研究生達が彼女を先生と呼んで手を振った。
瓶底眼鏡の厚いレンズ越しのくりっとした目で笑って彼女は空を見上げた。
遠く遠くに雪雲が見える。
いずれここに雪か、あるいは雨か、冷たい木枯らしを届けるだろう。
「皆さん、準備は良いですか?」
指先を赤らめた手を吐息で温めて、ぱんっと小気味良く打ち鳴らす。
研究生達が集まった畑と、その傍らに成型を終えた材木が積まれている。
「天気が変わってしまう前に作ってしまいましょう。もうここからでも、雲が見えていますから」
指さす先の雲に研究生達が声を上げて慌ただしく作業を始める。
しかし。
●
ハンターの案内人を自称し、日々依頼を探して宣伝活動に励む、ひとりのハンターオフィス受付嬢。
ここ、農業魔術研究機関、通称「実験畑」の広場で日時計を眺めるのが日課となりつつある。
散水を被ってしまったために張り替えた手製のポスターには、
ちょっとした依頼にも、ハンターさんの手を貸しましょう!
害獣の駆除なんて、駆け出しハンターさんのいい経験です!
荒んだ戦いの日々を送るハンターさんに、癒やしの農村ライフな一時を!
ポップな書体でカラフルにそう書かれている。
実験畑の研究は、力仕事もあれば、小難しい頭脳労働もある。大がかりな危なっかしい依頼じゃ無くても、例えば、草むしりの手伝いだって、頼まれれば頑張るんだから。
今日のランチは実験畑で採れたカボチャのパイ、サクサクした生地の中に温かな甘さを感じ寒空の下ほっと心を和ませる。
「こんにちは、あなた、あのポスターを貼って回ってる方?」
白衣に着られたような小柄な女性が声を掛けてきた。
分厚い眼鏡の奥で目を細め、小さな頭を傾けて。
「本当に、ちょっとしたことなんだけど……人手をお借りできませんか?」
彼女の言葉に案内人は、「喜んで!」と、目を輝かせた。
案内人を連れて、白衣の女性が畑へ戻ると、研究生達が深く埋め込んだ柱石の上に一番大きな丸木を立てていた。
「みんな、ハンターオフィスの方よ。協力をお願いしたから、みんなはクッションの準備をしましょう。さあ!」
ぱんっと手を打ち鳴らす。
走って行った研究生を見送り、組んだばかりの丸木を撫でる大柄な研究生。
「済みません、俺がコレじゃなかったら」
その足首には包帯が巻かれていた。
「大丈夫です! 何なりと、お任せ下さい!」
言葉を遮って案内人が身を乗り出した。
丸木を横目に一瞥し、えへんと首を縦に揺らす。そして。
「では、ご依頼内容を覗ってもよろしいですか?」
●
天気って、大事よね。
だからよく見えるように櫓を組もうと思ったの。
設計図ができて、模型ができて、木を切って。
後は組むだけなんだけど、私の研究室の子達ったら、揃って高いところ苦手だったみたい。
みんな、彼が何とかしてくれるって思っていたみたいだけど、この間、足首を挫いてしまってね。
作業自体は難しいものじゃ無いわ。
木を組むから少し重いのは仕方ないけれど、私でも運べたくらいだもの。
木を組んで、板を敷いて、またその上に組んで。一番上は昇れるように籠にして。
山の方が見えるくらいに。大きすぎて影が畑の邪魔をしないくらいに。
一番下が今できたところ、横に渡した支えの木を使って昇って貰って。
2段目から木を組めるように凹凸が付けてあるからその通りにね。
これが設計図で、これは彼が作ってくれた模型。良くできているでしょう?
案内人が呼び集めたハンター達に軍手を配り、研究生達がもしもの落下に備えてクッションを敷き、命綱のロープを引っ張りその強度を確かめている。
ハンター達に示された数枚の設計図が山からの北風に煽られてかさかさ、乾いた音を立てた。
●
白衣の長い袖を折り畳み、裾を草に引っ掛けて歩く小柄な女性。若い研究生達が彼女を先生と呼んで手を振った。
瓶底眼鏡の厚いレンズ越しのくりっとした目で笑って彼女は空を見上げた。
遠く遠くに雪雲が見える。
いずれここに雪か、あるいは雨か、冷たい木枯らしを届けるだろう。
「皆さん、準備は良いですか?」
指先を赤らめた手を吐息で温めて、ぱんっと小気味良く打ち鳴らす。
研究生達が集まった畑と、その傍らに成型を終えた材木が積まれている。
「天気が変わってしまう前に作ってしまいましょう。もうここからでも、雲が見えていますから」
指さす先の雲に研究生達が声を上げて慌ただしく作業を始める。
しかし。
●
ハンターの案内人を自称し、日々依頼を探して宣伝活動に励む、ひとりのハンターオフィス受付嬢。
ここ、農業魔術研究機関、通称「実験畑」の広場で日時計を眺めるのが日課となりつつある。
散水を被ってしまったために張り替えた手製のポスターには、
ちょっとした依頼にも、ハンターさんの手を貸しましょう!
害獣の駆除なんて、駆け出しハンターさんのいい経験です!
荒んだ戦いの日々を送るハンターさんに、癒やしの農村ライフな一時を!
ポップな書体でカラフルにそう書かれている。
実験畑の研究は、力仕事もあれば、小難しい頭脳労働もある。大がかりな危なっかしい依頼じゃ無くても、例えば、草むしりの手伝いだって、頼まれれば頑張るんだから。
今日のランチは実験畑で採れたカボチャのパイ、サクサクした生地の中に温かな甘さを感じ寒空の下ほっと心を和ませる。
「こんにちは、あなた、あのポスターを貼って回ってる方?」
白衣に着られたような小柄な女性が声を掛けてきた。
分厚い眼鏡の奥で目を細め、小さな頭を傾けて。
「本当に、ちょっとしたことなんだけど……人手をお借りできませんか?」
彼女の言葉に案内人は、「喜んで!」と、目を輝かせた。
案内人を連れて、白衣の女性が畑へ戻ると、研究生達が深く埋め込んだ柱石の上に一番大きな丸木を立てていた。
「みんな、ハンターオフィスの方よ。協力をお願いしたから、みんなはクッションの準備をしましょう。さあ!」
ぱんっと手を打ち鳴らす。
走って行った研究生を見送り、組んだばかりの丸木を撫でる大柄な研究生。
「済みません、俺がコレじゃなかったら」
その足首には包帯が巻かれていた。
「大丈夫です! 何なりと、お任せ下さい!」
言葉を遮って案内人が身を乗り出した。
丸木を横目に一瞥し、えへんと首を縦に揺らす。そして。
「では、ご依頼内容を覗ってもよろしいですか?」
●
天気って、大事よね。
だからよく見えるように櫓を組もうと思ったの。
設計図ができて、模型ができて、木を切って。
後は組むだけなんだけど、私の研究室の子達ったら、揃って高いところ苦手だったみたい。
みんな、彼が何とかしてくれるって思っていたみたいだけど、この間、足首を挫いてしまってね。
作業自体は難しいものじゃ無いわ。
木を組むから少し重いのは仕方ないけれど、私でも運べたくらいだもの。
木を組んで、板を敷いて、またその上に組んで。一番上は昇れるように籠にして。
山の方が見えるくらいに。大きすぎて影が畑の邪魔をしないくらいに。
一番下が今できたところ、横に渡した支えの木を使って昇って貰って。
2段目から木を組めるように凹凸が付けてあるからその通りにね。
これが設計図で、これは彼が作ってくれた模型。良くできているでしょう?
案内人が呼び集めたハンター達に軍手を配り、研究生達がもしもの落下に備えてクッションを敷き、命綱のロープを引っ張りその強度を確かめている。
ハンター達に示された数枚の設計図が山からの北風に煽られてかさかさ、乾いた音を立てた。
解説
目的 櫓の完成
●櫓
高さ15メートル程度。
所々に板を敷いて補強しながら菱形の枠に木を組んで上へと積み上げていきます。
最上部は板を敷いて囲いを作り籠状にし、上り下りは枠と梯子を使います。
主な利用者は小柄な女性1人です。
●設置場所
先生が研究に使用している畑数枚の中心やや北依り。
現在育てている作物は無く、所々雑草が見られる程度です。
柱石が敷かれ、一番下の丈夫な丸木のみ既に組まれています。
●支給品
軍手:1人1組
ロープ:1人1本
クッション:周囲全面
●協力者
・先生
櫓建設の責任者、小柄で非力ですが材木を一つ引き摺って運ぶ程度は可能です。
高いところも平気ですが、作業できる程の膂力がありません。
・研究生
出入りがありますが、常に3人程度は近くにいます。
担いで運べる材木の量は1人、1~3程度
高いところへは昇れません。
・案内人
非力ですが材木を一つ引き摺って運ぶ程度は可能です。
指示が無ければ応援をします。
●農業魔術研究機関
ルーベン・ジェオルジ所有の実験畑の一部を管理運営し、農業魔法の研究を行っている機関
大小様々な畑と管理棟が点在し、中央には広場がある
時折実験に失敗し、大事の時はハンターオフィスへ対処の依頼を届けている
●櫓
高さ15メートル程度。
所々に板を敷いて補強しながら菱形の枠に木を組んで上へと積み上げていきます。
最上部は板を敷いて囲いを作り籠状にし、上り下りは枠と梯子を使います。
主な利用者は小柄な女性1人です。
●設置場所
先生が研究に使用している畑数枚の中心やや北依り。
現在育てている作物は無く、所々雑草が見られる程度です。
柱石が敷かれ、一番下の丈夫な丸木のみ既に組まれています。
●支給品
軍手:1人1組
ロープ:1人1本
クッション:周囲全面
●協力者
・先生
櫓建設の責任者、小柄で非力ですが材木を一つ引き摺って運ぶ程度は可能です。
高いところも平気ですが、作業できる程の膂力がありません。
・研究生
出入りがありますが、常に3人程度は近くにいます。
担いで運べる材木の量は1人、1~3程度
高いところへは昇れません。
・案内人
非力ですが材木を一つ引き摺って運ぶ程度は可能です。
指示が無ければ応援をします。
●農業魔術研究機関
ルーベン・ジェオルジ所有の実験畑の一部を管理運営し、農業魔法の研究を行っている機関
大小様々な畑と管理棟が点在し、中央には広場がある
時折実験に失敗し、大事の時はハンターオフィスへ対処の依頼を届けている
マスターより
3頁目。案内人、今回の宣伝活動はここまでのようです。
櫓建設、足場に危険なことはありませんが、
木の重さを甘く見たり、組み立て方を間違えると落下の可能性があります。
今回、下はふかふかクッションなので、もしもの時は安心して飛び降りて下さい。
櫓建設、足場に危険なことはありませんが、
木の重さを甘く見たり、組み立て方を間違えると落下の可能性があります。
今回、下はふかふかクッションなので、もしもの時は安心して飛び降りて下さい。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/01/02 09:50
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/12/21 07:31:19 |
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日曜大工 ロニ・カルディス(ka0551) ドワーフ|20才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2014/12/23 22:34:46 |