ゲスト
(ka0000)
【春郷祭】星の欠片を探しに
マスター:のどか

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/06/26 19:00
- リプレイ完成予定
- 2018/07/10 19:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
オフィスで飾り気の無い天井の板目を見上げながら、ルミ・ヘヴンズドア(kz0060)は小さなため息をついた。
目の前のデスクの上には散らかった依頼用の資料の山と、カピカピになったベリー系のドライフルーツが入った包み。
ここ数ヶ月に比べれば比較的穏やかなオフィスの喧噪が背中で響いているが、そんなものは耳にも入っていない様子で。
なみなみに淹れてもらったさわやかな柑橘の香りのお茶もとっくに湯気を立てておらず、彼女のため息に合わせて静かにその水面に波を紋を浮かべるだけだった。
「また、ため息ついてる」
「はーい、仕事してます」
見かねて声を掛けた同僚の受付嬢にも会話がかみ合っているのかいないのか分からない生返事で、一目に見て重症だ。
もちろん斡旋になれば人が変わったようにキビキビといつも通りに仕事をこなすものではあったが、これがここ最近のルミの日常風景であった。
「恋煩い?」
「違うわよ」
ガタリと椅子が跳ねて、その目を見返しながらきっぱりとした言葉で否定する。
が、すぐにすとんと肩の力が抜けると追加のため息が1つ零れた。
「最近、ルミちゃんとの距離が近くなった気がするね」
「なにそれ、新手の口説き文句?」
「そういうとこが、だよ」
同僚が苦笑すると、ルミはつまらなそうにデスクへと向かう。
それから思い出したように、ポツリとつぶやいた。
「べつに、そろそろソトヅラ作る必要ないかなって思ったの」
「ウザあざといのはそれはそれで好きだったけど」
「もしかしなくても喧嘩売ってる?」
「まっさかぁ」
ルミがじっとりと見つめると、彼女は両手を広げて降参ポーズをしてみせる。
「オンとオフはハッキリ切り替えるって話。それに、どっちも本物のルミちゃんなんだゾ☆」
キャピっと会話の途中からオンモードに入ってみせてウィンクひとつ。
同僚は流石だなぁと感心しながらそれを眺めていたが、不意に思い出したように手にした紙筒を彼女へ手渡した。
「そうだ用件忘れてた。はいこれ、お仕事」
片手でそれを受け取ったルミは丸まったそれを広げると、描かれた大きな文字を目で追う。
「“ほしのかけらを探しに行こう”?」
「ジェオルジのイベントだって。この時期の風物詩らしいんだけど、今年はお祭りの時期に重なったから大々的にイベントにしたみたい」
「お祭り?」
「ほら、町長会議の」
「ああ、もうそんな季節」
広げて眺めたポスターには鮮やかな彩色で夜空が描かれ、日時と簡単なイベントの概要が記されている。
夜の川辺をハイキングしながら村で“ほしのかけら”と呼ばれている風物詩を見に行く。
そんな内容だった。
「で、お仕事って?」
「そのツアー添乗員。適役でしょ?」
なるほど、と頷いてルミはもう一度ポスターに目を通す。
片隅に書かれた“ほしのかけら”についての簡単な説明を読んで、3度目のため息。
どこか憂いと自嘲を帯びた湿った吐息だった。
「星に願いを――かぁ」
書類の山の中からスケジュール帳を引っ張り出す。
そして該当の日付を「☆」印で囲むと、うんと大きく背伸びをした。
オフィスで飾り気の無い天井の板目を見上げながら、ルミ・ヘヴンズドア(kz0060)は小さなため息をついた。
目の前のデスクの上には散らかった依頼用の資料の山と、カピカピになったベリー系のドライフルーツが入った包み。
ここ数ヶ月に比べれば比較的穏やかなオフィスの喧噪が背中で響いているが、そんなものは耳にも入っていない様子で。
なみなみに淹れてもらったさわやかな柑橘の香りのお茶もとっくに湯気を立てておらず、彼女のため息に合わせて静かにその水面に波を紋を浮かべるだけだった。
「また、ため息ついてる」
「はーい、仕事してます」
見かねて声を掛けた同僚の受付嬢にも会話がかみ合っているのかいないのか分からない生返事で、一目に見て重症だ。
もちろん斡旋になれば人が変わったようにキビキビといつも通りに仕事をこなすものではあったが、これがここ最近のルミの日常風景であった。
「恋煩い?」
「違うわよ」
ガタリと椅子が跳ねて、その目を見返しながらきっぱりとした言葉で否定する。
が、すぐにすとんと肩の力が抜けると追加のため息が1つ零れた。
「最近、ルミちゃんとの距離が近くなった気がするね」
「なにそれ、新手の口説き文句?」
「そういうとこが、だよ」
同僚が苦笑すると、ルミはつまらなそうにデスクへと向かう。
それから思い出したように、ポツリとつぶやいた。
「べつに、そろそろソトヅラ作る必要ないかなって思ったの」
「ウザあざといのはそれはそれで好きだったけど」
「もしかしなくても喧嘩売ってる?」
「まっさかぁ」
ルミがじっとりと見つめると、彼女は両手を広げて降参ポーズをしてみせる。
「オンとオフはハッキリ切り替えるって話。それに、どっちも本物のルミちゃんなんだゾ☆」
キャピっと会話の途中からオンモードに入ってみせてウィンクひとつ。
同僚は流石だなぁと感心しながらそれを眺めていたが、不意に思い出したように手にした紙筒を彼女へ手渡した。
「そうだ用件忘れてた。はいこれ、お仕事」
片手でそれを受け取ったルミは丸まったそれを広げると、描かれた大きな文字を目で追う。
「“ほしのかけらを探しに行こう”?」
「ジェオルジのイベントだって。この時期の風物詩らしいんだけど、今年はお祭りの時期に重なったから大々的にイベントにしたみたい」
「お祭り?」
「ほら、町長会議の」
「ああ、もうそんな季節」
広げて眺めたポスターには鮮やかな彩色で夜空が描かれ、日時と簡単なイベントの概要が記されている。
夜の川辺をハイキングしながら村で“ほしのかけら”と呼ばれている風物詩を見に行く。
そんな内容だった。
「で、お仕事って?」
「そのツアー添乗員。適役でしょ?」
なるほど、と頷いてルミはもう一度ポスターに目を通す。
片隅に書かれた“ほしのかけら”についての簡単な説明を読んで、3度目のため息。
どこか憂いと自嘲を帯びた湿った吐息だった。
「星に願いを――かぁ」
書類の山の中からスケジュール帳を引っ張り出す。
そして該当の日付を「☆」印で囲むと、うんと大きく背伸びをした。
解説
▼目的
“ほしのかけら”を探しに行こう
▼概要
ジェオルジのとある村に群生する“ほしのかけら”を見に行くイベントです。
リアルブルーでいう蛍に似た発光虫であるこの生物は、初夏のこの時期にだけ村から少し歩いた川辺の奥地に現れます。
辺り一面が星空のようになることから、それを構成する1つ1つの虫のことをそう呼ぶようになりました。
村では「希望の象徴」とされていて、流れ星のように将来への希望や決意を行うのが習わしとなっています。
その風習にのっとってお願い事をしてみるのも良いでしょう。
イベントはちょっとしたハイキングを兼ねていて、夕暮れ時に村を出発し川辺を歩いていって、日が沈み切ったころに群生地であるポイントへ到着する予定です。
流れに沿って歩いていれば全編自由行動ですので、友人同士、恋人同士、はたまた1人で物思いに耽るのも、思い思いの時間をお過ごしください。
リプレイは大きく「道中」と「群生地」での2シーンに分かれて描きます。
そのためプレイングも大きくそれぞれ何をしたいか書いていただけると登場シーンにメリハリを付けられるでしょう。
もちろん願いや想いをたっぷり込めて行動自体は丸投げでも問題ありません。
お気軽に夜のハイキングをお楽しみください。
▼NPC
“ルミ・ヘヴンズドア”
ハイキングツアーの添乗員として参加することになったオフィス受付嬢です。
自分の未来を見失う彼女もまた“ほしのかけら”に何を願うのでしょうか。
“ほしのかけら”を探しに行こう
▼概要
ジェオルジのとある村に群生する“ほしのかけら”を見に行くイベントです。
リアルブルーでいう蛍に似た発光虫であるこの生物は、初夏のこの時期にだけ村から少し歩いた川辺の奥地に現れます。
辺り一面が星空のようになることから、それを構成する1つ1つの虫のことをそう呼ぶようになりました。
村では「希望の象徴」とされていて、流れ星のように将来への希望や決意を行うのが習わしとなっています。
その風習にのっとってお願い事をしてみるのも良いでしょう。
イベントはちょっとしたハイキングを兼ねていて、夕暮れ時に村を出発し川辺を歩いていって、日が沈み切ったころに群生地であるポイントへ到着する予定です。
流れに沿って歩いていれば全編自由行動ですので、友人同士、恋人同士、はたまた1人で物思いに耽るのも、思い思いの時間をお過ごしください。
リプレイは大きく「道中」と「群生地」での2シーンに分かれて描きます。
そのためプレイングも大きくそれぞれ何をしたいか書いていただけると登場シーンにメリハリを付けられるでしょう。
もちろん願いや想いをたっぷり込めて行動自体は丸投げでも問題ありません。
お気軽に夜のハイキングをお楽しみください。
▼NPC
“ルミ・ヘヴンズドア”
ハイキングツアーの添乗員として参加することになったオフィス受付嬢です。
自分の未来を見失う彼女もまた“ほしのかけら”に何を願うのでしょうか。
マスターより
おはようございます、のどかです。
【春郷祭】のこのおりに、久しぶりのふんわりとしたイベント参加型のシナリオとなります。
初夏のこの時期、夜はまだ若干肌寒い中ですが地上の星空を目指してLet's Walking!
質問がありましたら別途卓を立ててルミちゃんをお呼び出しください。
皆様のご参加をお待ちしております!
【春郷祭】のこのおりに、久しぶりのふんわりとしたイベント参加型のシナリオとなります。
初夏のこの時期、夜はまだ若干肌寒い中ですが地上の星空を目指してLet's Walking!
質問がありましたら別途卓を立ててルミちゃんをお呼び出しください。
皆様のご参加をお待ちしております!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/08/12 02:37