ゲスト
(ka0000)
【羽冠】失望の世界
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,500
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 8日
- プレイング締切
- 2018/07/02 22:00
- リプレイ完成予定
- 2018/07/16 22:00
オープニング
●
王都を襲った傲慢歪虚の唐突な出現。
紡伎 希(kz0174)が立ち寄った王都内のハンターオフィスでも大事にならない訳がない。
今でも職員達は膨大な書類の処理に追われていた。
「……」
そんな中、紡伎 希(kz0174)は冷静な表情でモニターを見つめていた。
ミュールと名乗った幼い少女は『傲慢の王に最も近い存在』と言った。
つまり、ミュールの近くには、傲慢王が居るという事だ。きっと、七眷属の王の中の一体という事だろう。
それがどれ程の実力の持ち主なのかというのは、他の歪虚王を見ればすぐに分かる。
王国が滅亡してしまう可能性もある程に……それでも、希は別の事を考えていた。
「どんなに敵が強くても、それだけで、人は全員が絶望したりしない……だけど……」
蘇る記憶は幼い頃の苦しい日々。
暴言はもとより、殴る蹴るの暴行は日常茶飯事だった。
食事も水も摂る事を許されない日もあった。
なによりも、自分が『人』として認められていなかった。名前すら無かった。
「本当の絶望は、きっと、私達、人間が作り出してる……」
もし、自分がネル・ベル(kz0082)と出会っていなければ。
多くのハンターに救われていなければ――。
「私も貴女のようになっていたのでしょうか」
モニターに映っている幼い少女に向かって、希は呟いた。
傲慢王イヴに最も近い存在と名乗る堕落者。
オキナの推測によると、傲慢王と幼い少女の関係は、傲慢――アイテルカイト――の勢力に大きな影響を与えたという。
ベリアルの側近が幼い少女の姿をした歪虚だった事。主であったネル・ベルが自分を従者にしたのも、無関係では無かったはずだ。
「知らないといけない気がするのです。あの少女が絶望に至った経緯を」
前回の調査で直接、ミュールの情報は得られなかったが、幾つかの推測は可能だった。
それらの推測を合わせた結果、ミュールが居たとされる村を壊滅させたのは傲慢王ではないかと仮定した。
あの少女がどこかの建物の地下に居た事も分かっている。
今回は前回得られた情報とこれまでの推測を重ねてライブラリに入る事になる。
「本当は私も行きたい所ですが……皆様に託します」
依頼の為、部屋に入ってきたハンター達に向かって、希はそう告げたのであった。
●
相変わらず、村の周囲の風景は異質であった。
村から遠く離れる事は出来ない事、遠くの風景の一部は割れて漆黒の世界が見えている事。
これらは記録が不完全な為だ。
そして、その原因となっていると考えられるのが、強力な傲慢歪虚による襲撃であった。
「対峙したハンターは、歴戦の強者でしたが、敵の方が強かったです」
希が視線を落としながら、前回の様子を伝える。
傲慢歪虚は【強制】や【懲罰】を使ってきた。その強度もかなりのものだ。
「村に到着する時間、状況に変わりはありません……ただ、ライブラリの中に、前回の情報と推測を入力した事により、ライブラリ内の状況に変化があるかもしれません」
具体的には、村を壊滅へと追いやった存在がハッキリとしたかもしれないという事だ。
もっとも、ライブラリの情報が常に正しいとも限らない事を考えると、出現した傲慢歪虚が、現実、その強さである保証はない。
「……それでも、情報を確認できる意味は大きいと思います。ハンターの皆様には、村を襲った災厄を確認、傲慢歪虚の力量を測っていただきたいと思います」
“また”ライブラリ内で死亡する可能性が高いが、これもハンター達の仕事という事だ。
次に希は別の資料を取り出した。
「ミュールという少女が壊滅した村の地下から姿を現したのを、前回の依頼では確認しています。どこに少女が居たのか、それを突き止めたいと思います」
確定しているのは、酒場ではないという事だ。
全員が資料を確認した所で、希は声を落とした。
「……これは、あまり推奨する所ではありませんが……少女を探し出すため、現実的にはあり得ない手段を使ったとしても、私は仕方ない事だと考えています」
普段であれば、ハンター達の活動には常識的な制限がある。
犯罪まがいな行為は本来、決して認められるところではない。
だが、虐待や迫害されている可能性がある少女を救う、その情報を得るという意味でライブラリ内に入る以上、際どい行動も、特別に容認されるようだ。
もちろん、ライブラリだからといっても、あらゆる行動が認められる……という訳ではないだろうが。
「この辺りのバランス感覚については、皆様にお任せするしかありません」
もし……とんでもない行動を起こすハンターが居たとしても、心の中に留めておこうと思う希であった。
王都を襲った傲慢歪虚の唐突な出現。
紡伎 希(kz0174)が立ち寄った王都内のハンターオフィスでも大事にならない訳がない。
今でも職員達は膨大な書類の処理に追われていた。
「……」
そんな中、紡伎 希(kz0174)は冷静な表情でモニターを見つめていた。
ミュールと名乗った幼い少女は『傲慢の王に最も近い存在』と言った。
つまり、ミュールの近くには、傲慢王が居るという事だ。きっと、七眷属の王の中の一体という事だろう。
それがどれ程の実力の持ち主なのかというのは、他の歪虚王を見ればすぐに分かる。
王国が滅亡してしまう可能性もある程に……それでも、希は別の事を考えていた。
「どんなに敵が強くても、それだけで、人は全員が絶望したりしない……だけど……」
蘇る記憶は幼い頃の苦しい日々。
暴言はもとより、殴る蹴るの暴行は日常茶飯事だった。
食事も水も摂る事を許されない日もあった。
なによりも、自分が『人』として認められていなかった。名前すら無かった。
「本当の絶望は、きっと、私達、人間が作り出してる……」
もし、自分がネル・ベル(kz0082)と出会っていなければ。
多くのハンターに救われていなければ――。
「私も貴女のようになっていたのでしょうか」
モニターに映っている幼い少女に向かって、希は呟いた。
傲慢王イヴに最も近い存在と名乗る堕落者。
オキナの推測によると、傲慢王と幼い少女の関係は、傲慢――アイテルカイト――の勢力に大きな影響を与えたという。
ベリアルの側近が幼い少女の姿をした歪虚だった事。主であったネル・ベルが自分を従者にしたのも、無関係では無かったはずだ。
「知らないといけない気がするのです。あの少女が絶望に至った経緯を」
前回の調査で直接、ミュールの情報は得られなかったが、幾つかの推測は可能だった。
それらの推測を合わせた結果、ミュールが居たとされる村を壊滅させたのは傲慢王ではないかと仮定した。
あの少女がどこかの建物の地下に居た事も分かっている。
今回は前回得られた情報とこれまでの推測を重ねてライブラリに入る事になる。
「本当は私も行きたい所ですが……皆様に託します」
依頼の為、部屋に入ってきたハンター達に向かって、希はそう告げたのであった。
●
相変わらず、村の周囲の風景は異質であった。
村から遠く離れる事は出来ない事、遠くの風景の一部は割れて漆黒の世界が見えている事。
これらは記録が不完全な為だ。
そして、その原因となっていると考えられるのが、強力な傲慢歪虚による襲撃であった。
「対峙したハンターは、歴戦の強者でしたが、敵の方が強かったです」
希が視線を落としながら、前回の様子を伝える。
傲慢歪虚は【強制】や【懲罰】を使ってきた。その強度もかなりのものだ。
「村に到着する時間、状況に変わりはありません……ただ、ライブラリの中に、前回の情報と推測を入力した事により、ライブラリ内の状況に変化があるかもしれません」
具体的には、村を壊滅へと追いやった存在がハッキリとしたかもしれないという事だ。
もっとも、ライブラリの情報が常に正しいとも限らない事を考えると、出現した傲慢歪虚が、現実、その強さである保証はない。
「……それでも、情報を確認できる意味は大きいと思います。ハンターの皆様には、村を襲った災厄を確認、傲慢歪虚の力量を測っていただきたいと思います」
“また”ライブラリ内で死亡する可能性が高いが、これもハンター達の仕事という事だ。
次に希は別の資料を取り出した。
「ミュールという少女が壊滅した村の地下から姿を現したのを、前回の依頼では確認しています。どこに少女が居たのか、それを突き止めたいと思います」
確定しているのは、酒場ではないという事だ。
全員が資料を確認した所で、希は声を落とした。
「……これは、あまり推奨する所ではありませんが……少女を探し出すため、現実的にはあり得ない手段を使ったとしても、私は仕方ない事だと考えています」
普段であれば、ハンター達の活動には常識的な制限がある。
犯罪まがいな行為は本来、決して認められるところではない。
だが、虐待や迫害されている可能性がある少女を救う、その情報を得るという意味でライブラリ内に入る以上、際どい行動も、特別に容認されるようだ。
もちろん、ライブラリだからといっても、あらゆる行動が認められる……という訳ではないだろうが。
「この辺りのバランス感覚については、皆様にお任せするしかありません」
もし……とんでもない行動を起こすハンターが居たとしても、心の中に留めておこうと思う希であった。
解説
●目的
ミュールと接触する。
村を襲った災厄を確認する。
●目標
村のどこかの地下に居るミュールを見つけ出して、保護する。
村を襲った災厄の存在を確認し、その力量を測る。
●とある村
年代不明&場所不明の村。
建物の雰囲気から西方世界のいずこかと思われる。人口300人程度。
数十の家からなる村であり、宿は無い。
酒場は1店舗あり、村人の憩いの場ともなっている。
村長の家は周囲の家よりも二周り程大きいので、現地につけば、すぐには分かる。
村の中心地には広場があり、食料品などの売買や物々交換が行われている。
他の情報は前回の依頼である『【羽冠】絶望の世界』依頼を参照の事。
●PL情報
夜が更けた頃、村は突然、何者かによる災厄に襲われ、消滅します。
ハンター達は村に留まっていれば、自動的に災厄に巻き込まれます。
もれなく、高確率で死ねます(ライブラリへのアクセスであり、フォロー体制も整っているので、実際に重体ステータスが付与される事はありません)。
死にたくない場合は、その旨をプレイングで記載してください。
●その他
希は同行しませんが質問卓には顔を出します。
今回の依頼に限り『現実的にはあり得ない手段』を実行する事が可能です。
その線引きが何かと言われると難しいですが、残虐性が高いものは描写上の問題により不可とします(あるいは、アドリブが入ります)。
改めて、『シナリオ利用規約』を再確認した上で、依頼へご参加いただければと思います。
ミュールと接触する。
村を襲った災厄を確認する。
●目標
村のどこかの地下に居るミュールを見つけ出して、保護する。
村を襲った災厄の存在を確認し、その力量を測る。
●とある村
年代不明&場所不明の村。
建物の雰囲気から西方世界のいずこかと思われる。人口300人程度。
数十の家からなる村であり、宿は無い。
酒場は1店舗あり、村人の憩いの場ともなっている。
村長の家は周囲の家よりも二周り程大きいので、現地につけば、すぐには分かる。
村の中心地には広場があり、食料品などの売買や物々交換が行われている。
他の情報は前回の依頼である『【羽冠】絶望の世界』依頼を参照の事。
●PL情報
夜が更けた頃、村は突然、何者かによる災厄に襲われ、消滅します。
ハンター達は村に留まっていれば、自動的に災厄に巻き込まれます。
もれなく、高確率で死ねます(ライブラリへのアクセスであり、フォロー体制も整っているので、実際に重体ステータスが付与される事はありません)。
死にたくない場合は、その旨をプレイングで記載してください。
●その他
希は同行しませんが質問卓には顔を出します。
今回の依頼に限り『現実的にはあり得ない手段』を実行する事が可能です。
その線引きが何かと言われると難しいですが、残虐性が高いものは描写上の問題により不可とします(あるいは、アドリブが入ります)。
改めて、『シナリオ利用規約』を再確認した上で、依頼へご参加いただければと思います。
マスターより
●挨拶
皆様、いかがお過ごしでしょうか。AdivMSの赤山です。
少女を見つける為に場合によってはあり得ない手段をしても仕方ないとか、災厄と立ち向かって死ぬとか、なにか物騒な依頼となってますね。
こういうダークファンタジーは初挑戦で、ちょっと、ドキドキしています。
●攻略のヒント
相談期間が長めです。前回の依頼のリプレイを確認した上で、推測を立て、それに基づいた行動を全員で共有・連携すべきだと思います。
あと、容赦なく、死ねます。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。AdivMSの赤山です。
少女を見つける為に場合によってはあり得ない手段をしても仕方ないとか、災厄と立ち向かって死ぬとか、なにか物騒な依頼となってますね。
こういうダークファンタジーは初挑戦で、ちょっと、ドキドキしています。
●攻略のヒント
相談期間が長めです。前回の依頼のリプレイを確認した上で、推測を立て、それに基づいた行動を全員で共有・連携すべきだと思います。
あと、容赦なく、死ねます。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/07/17 21:06
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/07/02 20:39:42 |
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【情報収集について】 アティニュス(ka4735) 人間(リアルブルー)|16才|女性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2018/07/02 21:21:58 |