ゲスト
(ka0000)
コボちゃんハウスを建て直そう
マスター:KINUTA

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 3~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2018/07/06 19:00
- リプレイ完成予定
- 2018/07/15 19:00
オープニング
歪虚によって壊滅していたハンターオフィス・ジェオルジ支局の建て直しが、この度ようやく終わった。
ここ数週間ほど仮支局で仕事を続けていた職員のマリーとジュアンは、早速完成したばかりの新支局に移った。
入って見れば真新しい無垢材の香り。中央で枝を広げる神霊樹。青い葉の合間を忙しげにちょこちょこ動くパルムたちの姿。
これでこそハンターオフィス。
「やっぱり新しい建物って気持ちがいいわねー」
「デスクも椅子も一新だね」
と言い合う2人の袖を、ジェオルジ支局のマスコットであるコボルドコボちゃんが、ぐいと引っ張る。
「何よ。エサならさっき食べたでしょう。まだおやつの時間じゃないわよ」
と口を尖らせるマリー。
コボちゃんもまた、小鼻にしわを寄せる。モコモコの手で窓の外に見える、四角いコボちゃんハウスを指さす。
「こぼのうち、どうした」
「え?」
「こぼのうち、も、なおせ」
「えっと……」
「こぼ、あたらしいうち、ほしい、まえ、みたいなの。こぼのうち、も、あたらしくしろ、しろ」
マリーとジュアンは顔を見合わせ、ひそひそ耳打ちしあった。
「え? コボちゃんあの家が気に入ってなかったの?」
「……正直あんまり馴染んではなかったみたいだったよ。穴ばっかり掘ってたし」
「そうなんだ……全然気づかなかったわ私。でも新しくするっていったって、ハンターオフィス本部から補助金が出るのって、支局の復旧費用だけでしょ?」
「うん、まあ、一応申請はしたんだけどさ。『その建造物はハンターオフィスが指示し建てさせたものではないので、補助することは認められない』って返されちゃったんだよね」
「……そういえばハンター有志で作ったんだったわね、あれ」
「うん」
「いや、でもね、あれはコボちゃんを支局に置いておくと支局が目茶苦茶にされるから仕方なくやったことじゃない? 大体コボちゃんの身柄を引き受けろって言ってきたの本部じゃない? それで補助が出ないっておかしくない?」
「まあ僕もちょっとそうは思ったけど……駄目だって言うから仕方がないよ」
「大人しく引き下がってどうすんのよジュアン。そこはもっと強く言ってきなさいよ。下手したら支局と一緒に吹き飛んで死んでたのよ私たち。そこを考えればちょっとくらい融通してくれたって罰は当たらないでしょうよ」
コボちゃんが焦れ、吠え始めた。
「う~、わし、わし! わしわしわし! わし! うわわわし!」
このまま新しい家を建てなかったらコボちゃんの不満はいよいよ募ることだろう。その結果せっかく新しくなった支局が引っ掻かれたり噛まれたりして、またもやボロボロになる危険性がある。
「……仕方がないわね。じゃあ今度も、前回と同じようにコボちゃんハウス建造の依頼を出す?」
「そうだね……それしかなさそうだ」
●
ジェオルジ支局にやってきたカチャたちは、丘の上に立つ新支局を見た。
「わー、きれいになりましたねー」
「丘も元の形になってますね」
「なんでも、土を盛ったらしいですよ」
ひとつ向こうの丘には砂色の正方形が2つ。一つはジェオルジ仮支局。もう一つは仮のコボちゃんハウス。
「こんにちはー、依頼を受けて来たのですがー」
新支局のベルを鳴らすと、コボちゃんが飛び出してきた。
彼は意気揚々ハンターたちの前に、一枚の画用紙を広げる。
画用紙には、「正面からは藁葺き屋根の切り株、上からは鍵穴といった形。藁葺きの屋根には煙突が突き出、丸い出入り口には戸と、毛皮の暖簾がついている」といった家が描かれていた。
「こういう、いえ、つくる! つくる!」
そのすぐ後ろからジュアンが出てきて、ハンターたちに挨拶。
「この度は来てくださってありがとうございます。家の建材はこちらで揃えてますから、それを利用してください」
「分かりました。で、どこに建てたらいいんです?」
「えーと、前と一緒の場所に作ってもらえると助かります。本人もそれが望みらしいですから」
そんなことを言っていると支局の中から、マリーの怒鳴り声が聞こえてきた。
「いきなりそういう所から出てくるなって、前も言ったじゃないの」
何事かと中に入ってみれば、椅子ごと倒れているマリー。
『……これは失礼……でも……何故だか繋がりやすいのよね……このポイント……』
デスクの引き出しからマゴイがもたもた出てくるところだった。
その後からコボルドたち多数が、わらわらくっついて出てきた。皆ヘルメットを被り、シャベルらしきものを持っている。
カチャは聞いた。
「マゴイさん、一体何をしに来たんですか?」
『……貸し出していた簡易住宅を……回収に来たのよ……新しい支局が出来……コボルド小屋も新築するという連絡があったから……それとワーカーたちが……仲間の家を作るのを手伝いたいと言うので……連れて来たの……』
と言って彼女は、支局の神霊樹を見上げた。
『……後は……この世界におけるオートマトンに関するデーターを……ちょっと確かめておきたいかと……ユニオン法にオートマトンに関する条項を……多々付け足す必要性が生じてきたので……』
ここ数週間ほど仮支局で仕事を続けていた職員のマリーとジュアンは、早速完成したばかりの新支局に移った。
入って見れば真新しい無垢材の香り。中央で枝を広げる神霊樹。青い葉の合間を忙しげにちょこちょこ動くパルムたちの姿。
これでこそハンターオフィス。
「やっぱり新しい建物って気持ちがいいわねー」
「デスクも椅子も一新だね」
と言い合う2人の袖を、ジェオルジ支局のマスコットであるコボルドコボちゃんが、ぐいと引っ張る。
「何よ。エサならさっき食べたでしょう。まだおやつの時間じゃないわよ」
と口を尖らせるマリー。
コボちゃんもまた、小鼻にしわを寄せる。モコモコの手で窓の外に見える、四角いコボちゃんハウスを指さす。
「こぼのうち、どうした」
「え?」
「こぼのうち、も、なおせ」
「えっと……」
「こぼ、あたらしいうち、ほしい、まえ、みたいなの。こぼのうち、も、あたらしくしろ、しろ」
マリーとジュアンは顔を見合わせ、ひそひそ耳打ちしあった。
「え? コボちゃんあの家が気に入ってなかったの?」
「……正直あんまり馴染んではなかったみたいだったよ。穴ばっかり掘ってたし」
「そうなんだ……全然気づかなかったわ私。でも新しくするっていったって、ハンターオフィス本部から補助金が出るのって、支局の復旧費用だけでしょ?」
「うん、まあ、一応申請はしたんだけどさ。『その建造物はハンターオフィスが指示し建てさせたものではないので、補助することは認められない』って返されちゃったんだよね」
「……そういえばハンター有志で作ったんだったわね、あれ」
「うん」
「いや、でもね、あれはコボちゃんを支局に置いておくと支局が目茶苦茶にされるから仕方なくやったことじゃない? 大体コボちゃんの身柄を引き受けろって言ってきたの本部じゃない? それで補助が出ないっておかしくない?」
「まあ僕もちょっとそうは思ったけど……駄目だって言うから仕方がないよ」
「大人しく引き下がってどうすんのよジュアン。そこはもっと強く言ってきなさいよ。下手したら支局と一緒に吹き飛んで死んでたのよ私たち。そこを考えればちょっとくらい融通してくれたって罰は当たらないでしょうよ」
コボちゃんが焦れ、吠え始めた。
「う~、わし、わし! わしわしわし! わし! うわわわし!」
このまま新しい家を建てなかったらコボちゃんの不満はいよいよ募ることだろう。その結果せっかく新しくなった支局が引っ掻かれたり噛まれたりして、またもやボロボロになる危険性がある。
「……仕方がないわね。じゃあ今度も、前回と同じようにコボちゃんハウス建造の依頼を出す?」
「そうだね……それしかなさそうだ」
●
ジェオルジ支局にやってきたカチャたちは、丘の上に立つ新支局を見た。
「わー、きれいになりましたねー」
「丘も元の形になってますね」
「なんでも、土を盛ったらしいですよ」
ひとつ向こうの丘には砂色の正方形が2つ。一つはジェオルジ仮支局。もう一つは仮のコボちゃんハウス。
「こんにちはー、依頼を受けて来たのですがー」
新支局のベルを鳴らすと、コボちゃんが飛び出してきた。
彼は意気揚々ハンターたちの前に、一枚の画用紙を広げる。
画用紙には、「正面からは藁葺き屋根の切り株、上からは鍵穴といった形。藁葺きの屋根には煙突が突き出、丸い出入り口には戸と、毛皮の暖簾がついている」といった家が描かれていた。
「こういう、いえ、つくる! つくる!」
そのすぐ後ろからジュアンが出てきて、ハンターたちに挨拶。
「この度は来てくださってありがとうございます。家の建材はこちらで揃えてますから、それを利用してください」
「分かりました。で、どこに建てたらいいんです?」
「えーと、前と一緒の場所に作ってもらえると助かります。本人もそれが望みらしいですから」
そんなことを言っていると支局の中から、マリーの怒鳴り声が聞こえてきた。
「いきなりそういう所から出てくるなって、前も言ったじゃないの」
何事かと中に入ってみれば、椅子ごと倒れているマリー。
『……これは失礼……でも……何故だか繋がりやすいのよね……このポイント……』
デスクの引き出しからマゴイがもたもた出てくるところだった。
その後からコボルドたち多数が、わらわらくっついて出てきた。皆ヘルメットを被り、シャベルらしきものを持っている。
カチャは聞いた。
「マゴイさん、一体何をしに来たんですか?」
『……貸し出していた簡易住宅を……回収に来たのよ……新しい支局が出来……コボルド小屋も新築するという連絡があったから……それとワーカーたちが……仲間の家を作るのを手伝いたいと言うので……連れて来たの……』
と言って彼女は、支局の神霊樹を見上げた。
『……後は……この世界におけるオートマトンに関するデーターを……ちょっと確かめておきたいかと……ユニオン法にオートマトンに関する条項を……多々付け足す必要性が生じてきたので……』
解説
補足説明
これはコボルドコボちゃんのコボちゃんハウスを再建することを目的とするシナリオです。
コボちゃんは前と同じ家を建ててくれることを所望していますが、せっかく新しく作るのですから、PCによる多少のアレンジを付け加えていただいてもかまいません。
建設にはコボちゃん本人&コボルドたちも尽力したい考えです。彼らに出来そうなことがあったら、遠慮なく申し付けてください。
家の建築材料は支局側が揃えています。
仮設支局&仮設コボちゃんハウスに使われていた簡易住宅は、マゴイさんが引き取っていきます。
マゴイさんはコボちゃんハウスの建設については、手を出しません。
コボちゃんハウスの詳細については、大分前のシナリオになりますが、「ホリデーDIY」をご覧くださいませ。
これはコボルドコボちゃんのコボちゃんハウスを再建することを目的とするシナリオです。
コボちゃんは前と同じ家を建ててくれることを所望していますが、せっかく新しく作るのですから、PCによる多少のアレンジを付け加えていただいてもかまいません。
建設にはコボちゃん本人&コボルドたちも尽力したい考えです。彼らに出来そうなことがあったら、遠慮なく申し付けてください。
家の建築材料は支局側が揃えています。
仮設支局&仮設コボちゃんハウスに使われていた簡易住宅は、マゴイさんが引き取っていきます。
マゴイさんはコボちゃんハウスの建設については、手を出しません。
コボちゃんハウスの詳細については、大分前のシナリオになりますが、「ホリデーDIY」をご覧くださいませ。
マスターより
KINUTAです。
今回はコボちゃんハウス再建に挑みます。
いいおうちになりますように。
今回はコボちゃんハウス再建に挑みます。
いいおうちになりますように。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/07/12 00:08
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/07/06 15:15:57 |
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相談卓だよ 天竜寺 舞(ka0377) 人間(リアルブルー)|18才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2018/07/06 17:56:28 |