ゲスト
(ka0000)
【東幕】泰山鳴動
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 3~4人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/07/05 12:00
- リプレイ完成予定
- 2018/07/14 12:00
オープニング
泰山龍鳴寺。
詩天よりも更に西にあるエトファリカ連邦の加盟国である。
国、と言っても実態は寺院に過ぎない。
リアルブルーでいえば古い中国の風景がそこに残っている。
外敵に襲われない限り、龍鳴寺は沈黙を守る。
その代わり幕府は龍鳴寺を加盟国として保護する。
古来よりの同盟関係により、双方は良好な関係を保ってきた。
そんな龍鳴寺が幕府へ救援要請を出した事は、つい最近の事だ。
「僧正様。幕府の方をお連れしました」
「そうか」
龍鳴寺に到着した一行を出迎えたのは、袈裟を着た一人の老人であった。
白い髭に白い眉。
頭頂部からは髪は失せていたが、外見から長命である事が窺える。
僧正はゆっくりとした動きで一行の前へ歩み出た。
「お初にお目にかかる。武家四十八家門二十位、楠木家の家長である楠木香と申す」
案内役の許文冠より一歩前へ歩み出たのは楠木香(kz0140)。
文冠の依頼を受け、香は遙々龍鳴寺へとやってきた。
苦しむ民を守るのも幕府の務め。
香は文冠の願いを聞き入れてここまで来たのだ。
そして、もう一人――。
「まだ生きておったか。頑固爺」
水野 武徳(kz0196)は僧正から顔を背けた。
不機嫌そうな武徳がここを訪れたのは、龍鳴寺が必要以上に幕府と仲良くされては詩天の立場が危ういと考えたからである。
その様子を見ていた僧正は、予想外の言葉を口にした。
「頭はキレても相変わらずよのう、小僧」
「!?」
まさかの言葉に香は驚いた。
武徳の年齢は既に初老を迎えている。その武徳を前に小僧呼ばわり。
どんな関係なのか。そして、僧正は一体――何歳なのか。
「まだそのような呼び名を……いつまで子供扱いなのだ」
「ふぉふぉふぉ。儂にとってはいつでも小僧よ。
それより、楠木殿。よう来なすった」
「い、いえ。それより歪虚が現れたとか」
香は早々に本題へ切り出した。
文冠が幕府に救援を求めた理由。それは泰山龍鳴寺に歪虚が現れた為だ。
「左様。我が龍鳴寺自慢の武僧でも、捉えぬ事のできぬ相手でな。
……文冠」
「はい」
僧正に名を呼ばれ、香の前へと歩み出た。
「敵は鉄の塊に乗り、異音を放ちながら逃走します。知らせを受けて現場へ急ぐも、敵は既に逃げた後なのです。巡回を行っているものの、巡回の隙をついて作物を荒らしたり、女子供を傷つけたり。時には火を噴くという情報もあるのですが……」
文冠の報告。
実は、それが龍鳴寺が把握している内容すべてなのだ。
現場へ急行しても敵に逃げられた後なのだ。逃げ足が早いようなのだが、格闘士として優秀とされる武僧でも捉えられぬ相手とは――。
「そうか。これではどう対策を打てば良いか……」
思案する香。
情報の少なさに思い悩んでいる。
僧正はその様子からそっと香に話し掛ける。
「楠木殿。ここは焦っても仕方ない。この山を見て回っては如何かな?」
「泰山を?」
「ここに来たばかりであれば、街の事も知らぬであろう。是非、見て回るがいい。……文冠」
「承知しました。楠木殿、参りましょう」
文冠は香を先導する形で案内を申し出る。
訳が分からない様子の香。
「ま、待て。許殿、今は観光をしている場合では……」
「僧正様の命です。まずは食事に参りましょう」
半ば強引に香を連れていこうとする文冠。
その様子を武徳は見守っている。
「小僧、お前は行かぬのか?」
「ふん、この街の事は忘れておらぬ。それより寺の行く末をもう少し真面目に考えたらどうだ?」
語気を強める武徳。
しかし、僧正は武徳の言葉を簡単に受け流した。
「時は流れても、御仏に仕えるの者は御仏の導きに従うだけよ」
詩天よりも更に西にあるエトファリカ連邦の加盟国である。
国、と言っても実態は寺院に過ぎない。
リアルブルーでいえば古い中国の風景がそこに残っている。
外敵に襲われない限り、龍鳴寺は沈黙を守る。
その代わり幕府は龍鳴寺を加盟国として保護する。
古来よりの同盟関係により、双方は良好な関係を保ってきた。
そんな龍鳴寺が幕府へ救援要請を出した事は、つい最近の事だ。
「僧正様。幕府の方をお連れしました」
「そうか」
龍鳴寺に到着した一行を出迎えたのは、袈裟を着た一人の老人であった。
白い髭に白い眉。
頭頂部からは髪は失せていたが、外見から長命である事が窺える。
僧正はゆっくりとした動きで一行の前へ歩み出た。
「お初にお目にかかる。武家四十八家門二十位、楠木家の家長である楠木香と申す」
案内役の許文冠より一歩前へ歩み出たのは楠木香(kz0140)。
文冠の依頼を受け、香は遙々龍鳴寺へとやってきた。
苦しむ民を守るのも幕府の務め。
香は文冠の願いを聞き入れてここまで来たのだ。
そして、もう一人――。
「まだ生きておったか。頑固爺」
水野 武徳(kz0196)は僧正から顔を背けた。
不機嫌そうな武徳がここを訪れたのは、龍鳴寺が必要以上に幕府と仲良くされては詩天の立場が危ういと考えたからである。
その様子を見ていた僧正は、予想外の言葉を口にした。
「頭はキレても相変わらずよのう、小僧」
「!?」
まさかの言葉に香は驚いた。
武徳の年齢は既に初老を迎えている。その武徳を前に小僧呼ばわり。
どんな関係なのか。そして、僧正は一体――何歳なのか。
「まだそのような呼び名を……いつまで子供扱いなのだ」
「ふぉふぉふぉ。儂にとってはいつでも小僧よ。
それより、楠木殿。よう来なすった」
「い、いえ。それより歪虚が現れたとか」
香は早々に本題へ切り出した。
文冠が幕府に救援を求めた理由。それは泰山龍鳴寺に歪虚が現れた為だ。
「左様。我が龍鳴寺自慢の武僧でも、捉えぬ事のできぬ相手でな。
……文冠」
「はい」
僧正に名を呼ばれ、香の前へと歩み出た。
「敵は鉄の塊に乗り、異音を放ちながら逃走します。知らせを受けて現場へ急ぐも、敵は既に逃げた後なのです。巡回を行っているものの、巡回の隙をついて作物を荒らしたり、女子供を傷つけたり。時には火を噴くという情報もあるのですが……」
文冠の報告。
実は、それが龍鳴寺が把握している内容すべてなのだ。
現場へ急行しても敵に逃げられた後なのだ。逃げ足が早いようなのだが、格闘士として優秀とされる武僧でも捉えられぬ相手とは――。
「そうか。これではどう対策を打てば良いか……」
思案する香。
情報の少なさに思い悩んでいる。
僧正はその様子からそっと香に話し掛ける。
「楠木殿。ここは焦っても仕方ない。この山を見て回っては如何かな?」
「泰山を?」
「ここに来たばかりであれば、街の事も知らぬであろう。是非、見て回るがいい。……文冠」
「承知しました。楠木殿、参りましょう」
文冠は香を先導する形で案内を申し出る。
訳が分からない様子の香。
「ま、待て。許殿、今は観光をしている場合では……」
「僧正様の命です。まずは食事に参りましょう」
半ば強引に香を連れていこうとする文冠。
その様子を武徳は見守っている。
「小僧、お前は行かぬのか?」
「ふん、この街の事は忘れておらぬ。それより寺の行く末をもう少し真面目に考えたらどうだ?」
語気を強める武徳。
しかし、僧正は武徳の言葉を簡単に受け流した。
「時は流れても、御仏に仕えるの者は御仏の導きに従うだけよ」
解説
目的:泰山龍鳴寺を観光しよう
概要:龍鳴寺を中心に広がる街を散策してみましょう。歪虚について情報収集するも良し。街を探検して新たなる文化の香りを楽しむもよし。武僧と一緒に腕を磨くも良し。所謂『フリーアタック』依頼となります。歪虚の情報を入手できなくても、異文化を楽しむプレイングでも大歓迎です。様々な行動を試してみては如何でしょうか。
行き先候補:
・食堂
所謂、街の食堂です。料理はリアルブルーでの中華料理に相当します。広東料理に近く、それ程辛くはありません。ですが、辛い料理を要望すると……。
・桃園
泰山の街から少し離れた場所にある桃の木が群生した場所です。憩いの場所と知られ、桃を食べてのんびりする事ができます。
・修行場
武僧の修行場です。龍鳴寺の武僧が日々、肉体を鍛錬して技を磨いています。有名な格闘士を輩出する龍鳴寺の武僧と練習試合も可能です。但し、過剰な攻撃にはご注意を。
・広場
街の広場です。老若男女が行き交っています。情報を聞き込んだりするには最適な場所です。但し、彼らは泰山龍鳴寺の事は知っていても外界の事はあまり知りません。
※注意
・泰山龍鳴寺は外界から繋がりを最低限にしていました。この為、外部から来るハンター達はかなり珍しい存在です。奇異の目で見られたり、恐れられる事もあるでしょう。
・歪虚の情報を集める事で歪虚と遭遇できるかもしれません。その場合、歪虚と戦闘する事も可能です。
<PL情報>
敵は『歪虚バイクに乗った世紀末風モヒカン契約者』です。汚物を消毒してきます。
概要:龍鳴寺を中心に広がる街を散策してみましょう。歪虚について情報収集するも良し。街を探検して新たなる文化の香りを楽しむもよし。武僧と一緒に腕を磨くも良し。所謂『フリーアタック』依頼となります。歪虚の情報を入手できなくても、異文化を楽しむプレイングでも大歓迎です。様々な行動を試してみては如何でしょうか。
行き先候補:
・食堂
所謂、街の食堂です。料理はリアルブルーでの中華料理に相当します。広東料理に近く、それ程辛くはありません。ですが、辛い料理を要望すると……。
・桃園
泰山の街から少し離れた場所にある桃の木が群生した場所です。憩いの場所と知られ、桃を食べてのんびりする事ができます。
・修行場
武僧の修行場です。龍鳴寺の武僧が日々、肉体を鍛錬して技を磨いています。有名な格闘士を輩出する龍鳴寺の武僧と練習試合も可能です。但し、過剰な攻撃にはご注意を。
・広場
街の広場です。老若男女が行き交っています。情報を聞き込んだりするには最適な場所です。但し、彼らは泰山龍鳴寺の事は知っていても外界の事はあまり知りません。
※注意
・泰山龍鳴寺は外界から繋がりを最低限にしていました。この為、外部から来るハンター達はかなり珍しい存在です。奇異の目で見られたり、恐れられる事もあるでしょう。
・歪虚の情報を集める事で歪虚と遭遇できるかもしれません。その場合、歪虚と戦闘する事も可能です。
<PL情報>
敵は『歪虚バイクに乗った世紀末風モヒカン契約者』です。汚物を消毒してきます。
マスターより
近藤豊です。
前回依頼『【東幕】泰山北斗』の続きになりますが、前回参加していなくても問題ありません。泰山龍鳴寺は中華風の街並みで、一方変わった世界が広がっています。なお、今回は猫又筆頭が得意とする『フリーアタック』シナリオとなります。皆様の自由な発想をお待ちしております。
それでは、ピータンを肴にお待ちしています。
前回依頼『【東幕】泰山北斗』の続きになりますが、前回参加していなくても問題ありません。泰山龍鳴寺は中華風の街並みで、一方変わった世界が広がっています。なお、今回は猫又筆頭が得意とする『フリーアタック』シナリオとなります。皆様の自由な発想をお待ちしております。
それでは、ピータンを肴にお待ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/07/06 18:37
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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【相談卓】異文化交流 蜜鈴=カメーリア・ルージュ(ka4009) エルフ|22才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2018/07/02 06:52:55 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/07/02 06:52:27 |