ゲスト
(ka0000)
【空蒼】恨絶の狂機 2機目
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在5人 / 3~5人
- ユニット参加人数
- 現在5 / 0~5
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/07/17 22:00
- リプレイ完成予定
- 2018/07/31 22:00
オープニング
●???
真っ暗闇のコクピットの中、若い女性兵士が蹲っていた。
「わ、私は悪くない。だって、あんなに愛し合っていたのに」
それなのに、遠ざけられた。
私は本気だった。だから、あの人も本気だったはず。
「あの人は私の、私のもの、私だけのもの!」
飲食していないはずなのに、自然と体には力が入る。
いや、体の奥底から力がみなぎってくる。
頭の中に呼び掛けてくる“音”が、本当の自分に目覚めさせてくれる。
「そう、あの人を手にする為、あの人を苦しめるこの世界を壊してしまえば!」
ドクンと心臓の音が響いた。
何かが近づいてくる。此処はあの人と愛し合う大切な場所。それを汚される訳にはいかない。
「いかないと。私が守っておかないと!」
女性は目を見開くと、スロットを全開に回した――。
●廃棄コロニー
元々は農業&観光用の小規模コロニーだったが、地球圏に対する狂気VOIDの攻勢の折り、そのコロニーは廃棄が決定した。
優先して守るべきは人命であったからだ。それから暫くはオートで作動していたが、それもメンテナンスがなければ次々に不都合が生じる。
このコロニーが戦場にならなかった事もあるが、コロニー内の気圧と酸素濃度は保たれたままだ。
もっとも、環境調整が狂ってしまい、晴天なのに霧雨が自由気ままに降る、夏の朝という状態になっている。
(……ダメね……)
自機に特別に備え付けられたマテリアルラインの試作品のパネルを叩きながら、星加 籃奈(kz0247)は心の中で呟く。
コンフェッサーに搭載されている機能の一つであるマテリアルラインは別機体と通信を繋ぐ事が出来る。
特定条件下においては、お互いのCAMカメラの映像ですらも共有できるのだ。
そして、マテリアルラインの開発研究者である籃奈には、もう一つの可能性を見出していた。
(理論上は、リモートコントロールが可能だけど……出力が足らないのかしら……あるいは……)
行方不明になったシーバ軍曹の機体に繋ごうと思ったが無理だったようだ。
どうしたものかと思考していた時、リー軍曹の声が通信機から入って来る。
「自然って凄いっすね、籃奈隊長殿」
コロニー内の状況をCAMのモニターごしに見た感想だった。
彼の言う通り、コロニーの自然環境を管理するプログラムが壊れている為か、コロニー内は様々な野菜が自由気ままに伸び放題となっている。
所々にある水路や通路の段差も草木に埋もれているので注意が必要だろう。
「観光しに来た訳じゃないから、警戒を怠るな」
「共感してくれたっていいのに」
「リー軍曹は無駄な話が多いのだ。敵地だという事を忘れるな」
コロニー内には狂気VOIDが潜んでいるという。
まずはこれを見つけ出して、討伐しなければならないだろう。
「籃奈隊長。このコロニーは元々は農業を兼ねた観光用コロニーとの事ですか」
「その通りよ、コンドウ曹長。見て、天敵がいないから蜜蜂の姿も多い」
無農薬に近い状態での栽培が売りだったようで、受粉には蜜蜂を使っていたようだ。
ある意味、人の手が全く入らないこの状況は、蜜蜂達にとって楽園ともいえるかもしれない。
「……籃奈隊長殿。子供の頃、ハチって怖くなかったですか?」
「ったく、無駄話が多い」
「いや、聞いて下さいよ。なんか、大きいハチは怖くてですね」
「蜜蜂が呆れる程巨大でも、所詮は蜜蜂だからな」
「……あれ、ハチだと思いますか? 11時の方向です」
カメラを向けた籃奈は映ったものが、最初は冗談かと思った。
しかし、よく見れば見る程、違和感を感じる。
「なんだ、あれは……コンドウ曹長。そちらからも確認できるか?」
「外見は蜜蜂に良く似ていますが……巨大化しているように見えますね」
確証はないが、狂気VOIDと融合してしまったのだろう。
大きさはCAMより一回り小さい程だが、自由にコロニー内を飛び回り、その運動性能は高そうだ。
「籃奈隊長。いかがいたしましょうか」
「そうね。あれらを殲滅しないとコロニー内に拠点は作れないわね」
「へ……それじゃ、今度はハチ退治って事かよ……」
「覚悟を決めなさい、リー軍曹」
籃奈の台詞に彼の情けない声が通信機から響くのであった。
●宇宙へ
鳴月 牡丹(kz0180)がいつものように、籃奈の一人息子である孝純の家にやって来た。
保護者感覚の牡丹ではあるが、正直、どっちが保護者か分からなくもない……だって、鳴月さんが来ると掃除が増えるから(孝純君証言)。
「やっほー。孝純君。元気してた……って、どうしたんだい?」
部屋に入った牡丹は、積み上がった段ボールや大きな衣装ケースに驚く。
孝純がひょこっと顔を挙げた。
「鳴月さん、こんにちわです」
「まるで、引っ越しみたいだね」
「そうなのです。先日、軍の偉い人が来まして。母に近い方が良いだろうからって月面への移住を進められたのです」
タイミング的に怪しいと思った牡丹だが、彼女の思考ではそれ以上、深読みは出来なかった。
「そっか。それじゃ、僕が手伝ってあげるよ!」
「え……」
驚愕の表情を浮かべる孝純。
その顔を見て、牡丹も「え?」と繰り返すのであった。
==================
●目的
蜂型狂気VOIDの殲滅
●内容
蜂型狂気VOIDの巣を見つけ出して破壊しつつ、蜂型狂気VOIDを殲滅する。
●廃棄コロニー
CAMでの行動や戦闘行為に支障がない程の広さを持つコロニー。
空気や重力は地上と変わらないものとする。
★設定が複雑になる事で逆にハンター達に不利になる可能性が高いので、判定上の理由により、地上と変わらないとする。
★ただし、コロニーと母艦までの間は宇宙空間であった為、当依頼に参加する場合、前回と同様CAMオンリーとする。
【界盟】作戦で使われた特別なイニシャライザーは、今回、準備の関係上、ハンター達には限定的となります。
その為、『生身や生体ユニット等での出撃は不可。認められるのはCAMでの出撃のみ』とさせて頂きます。
(シナリオの主旨・課題として、今回はCAMに焦点を当てている為の特別ルールとなります)
(CAMが無い場合、未強化のコンフェッサーを貸し出されます)
環境プログラムが故障しているので、コロニー内は野菜や果実樹が育ち放題になっており、ちょっとしたジャングルとなっている。
段差などは見たままだと確認できないので、転倒などに注意が必要。
真っ暗闇のコクピットの中、若い女性兵士が蹲っていた。
「わ、私は悪くない。だって、あんなに愛し合っていたのに」
それなのに、遠ざけられた。
私は本気だった。だから、あの人も本気だったはず。
「あの人は私の、私のもの、私だけのもの!」
飲食していないはずなのに、自然と体には力が入る。
いや、体の奥底から力がみなぎってくる。
頭の中に呼び掛けてくる“音”が、本当の自分に目覚めさせてくれる。
「そう、あの人を手にする為、あの人を苦しめるこの世界を壊してしまえば!」
ドクンと心臓の音が響いた。
何かが近づいてくる。此処はあの人と愛し合う大切な場所。それを汚される訳にはいかない。
「いかないと。私が守っておかないと!」
女性は目を見開くと、スロットを全開に回した――。
●廃棄コロニー
元々は農業&観光用の小規模コロニーだったが、地球圏に対する狂気VOIDの攻勢の折り、そのコロニーは廃棄が決定した。
優先して守るべきは人命であったからだ。それから暫くはオートで作動していたが、それもメンテナンスがなければ次々に不都合が生じる。
このコロニーが戦場にならなかった事もあるが、コロニー内の気圧と酸素濃度は保たれたままだ。
もっとも、環境調整が狂ってしまい、晴天なのに霧雨が自由気ままに降る、夏の朝という状態になっている。
(……ダメね……)
自機に特別に備え付けられたマテリアルラインの試作品のパネルを叩きながら、星加 籃奈(kz0247)は心の中で呟く。
コンフェッサーに搭載されている機能の一つであるマテリアルラインは別機体と通信を繋ぐ事が出来る。
特定条件下においては、お互いのCAMカメラの映像ですらも共有できるのだ。
そして、マテリアルラインの開発研究者である籃奈には、もう一つの可能性を見出していた。
(理論上は、リモートコントロールが可能だけど……出力が足らないのかしら……あるいは……)
行方不明になったシーバ軍曹の機体に繋ごうと思ったが無理だったようだ。
どうしたものかと思考していた時、リー軍曹の声が通信機から入って来る。
「自然って凄いっすね、籃奈隊長殿」
コロニー内の状況をCAMのモニターごしに見た感想だった。
彼の言う通り、コロニーの自然環境を管理するプログラムが壊れている為か、コロニー内は様々な野菜が自由気ままに伸び放題となっている。
所々にある水路や通路の段差も草木に埋もれているので注意が必要だろう。
「観光しに来た訳じゃないから、警戒を怠るな」
「共感してくれたっていいのに」
「リー軍曹は無駄な話が多いのだ。敵地だという事を忘れるな」
コロニー内には狂気VOIDが潜んでいるという。
まずはこれを見つけ出して、討伐しなければならないだろう。
「籃奈隊長。このコロニーは元々は農業を兼ねた観光用コロニーとの事ですか」
「その通りよ、コンドウ曹長。見て、天敵がいないから蜜蜂の姿も多い」
無農薬に近い状態での栽培が売りだったようで、受粉には蜜蜂を使っていたようだ。
ある意味、人の手が全く入らないこの状況は、蜜蜂達にとって楽園ともいえるかもしれない。
「……籃奈隊長殿。子供の頃、ハチって怖くなかったですか?」
「ったく、無駄話が多い」
「いや、聞いて下さいよ。なんか、大きいハチは怖くてですね」
「蜜蜂が呆れる程巨大でも、所詮は蜜蜂だからな」
「……あれ、ハチだと思いますか? 11時の方向です」
カメラを向けた籃奈は映ったものが、最初は冗談かと思った。
しかし、よく見れば見る程、違和感を感じる。
「なんだ、あれは……コンドウ曹長。そちらからも確認できるか?」
「外見は蜜蜂に良く似ていますが……巨大化しているように見えますね」
確証はないが、狂気VOIDと融合してしまったのだろう。
大きさはCAMより一回り小さい程だが、自由にコロニー内を飛び回り、その運動性能は高そうだ。
「籃奈隊長。いかがいたしましょうか」
「そうね。あれらを殲滅しないとコロニー内に拠点は作れないわね」
「へ……それじゃ、今度はハチ退治って事かよ……」
「覚悟を決めなさい、リー軍曹」
籃奈の台詞に彼の情けない声が通信機から響くのであった。
●宇宙へ
鳴月 牡丹(kz0180)がいつものように、籃奈の一人息子である孝純の家にやって来た。
保護者感覚の牡丹ではあるが、正直、どっちが保護者か分からなくもない……だって、鳴月さんが来ると掃除が増えるから(孝純君証言)。
「やっほー。孝純君。元気してた……って、どうしたんだい?」
部屋に入った牡丹は、積み上がった段ボールや大きな衣装ケースに驚く。
孝純がひょこっと顔を挙げた。
「鳴月さん、こんにちわです」
「まるで、引っ越しみたいだね」
「そうなのです。先日、軍の偉い人が来まして。母に近い方が良いだろうからって月面への移住を進められたのです」
タイミング的に怪しいと思った牡丹だが、彼女の思考ではそれ以上、深読みは出来なかった。
「そっか。それじゃ、僕が手伝ってあげるよ!」
「え……」
驚愕の表情を浮かべる孝純。
その顔を見て、牡丹も「え?」と繰り返すのであった。
==================
●目的
蜂型狂気VOIDの殲滅
●内容
蜂型狂気VOIDの巣を見つけ出して破壊しつつ、蜂型狂気VOIDを殲滅する。
●廃棄コロニー
CAMでの行動や戦闘行為に支障がない程の広さを持つコロニー。
空気や重力は地上と変わらないものとする。
★設定が複雑になる事で逆にハンター達に不利になる可能性が高いので、判定上の理由により、地上と変わらないとする。
★ただし、コロニーと母艦までの間は宇宙空間であった為、当依頼に参加する場合、前回と同様CAMオンリーとする。
【界盟】作戦で使われた特別なイニシャライザーは、今回、準備の関係上、ハンター達には限定的となります。
その為、『生身や生体ユニット等での出撃は不可。認められるのはCAMでの出撃のみ』とさせて頂きます。
(シナリオの主旨・課題として、今回はCAMに焦点を当てている為の特別ルールとなります)
(CAMが無い場合、未強化のコンフェッサーを貸し出されます)
環境プログラムが故障しているので、コロニー内は野菜や果実樹が育ち放題になっており、ちょっとしたジャングルとなっている。
段差などは見たままだと確認できないので、転倒などに注意が必要。
解説
●探索
特別ルールを用います。
機体の【直感】を基に、スキルや行動などの各種修正を加えて判定します。
なお、機体を降りて生身で探す場合は相当数のペナルティーが発生します。
判定に成功する度に、探索ポイントを1点を与えられ、PT全体で8点に達した時点で、蜂型狂気VOIDの巣を発見できます。
なお、判定は一人当たり3回となります(他者に判定回数を譲る事はできません)。
●敵勢力
蜂型狂気VOID 多数 サイズ2
巨大化した蜜蜂に凶悪なデザインを追加したような姿形。基本的に飛行している。
蜜蜂としての生態が残っているかは不明。毒針や噛みつき、レーザー攻撃など行ってくる。
蜂型狂気VOIDの巣
巨大な野球ドームのような形をしていると思われる。
壊すのには一定以上のダメージを与える必要がある。
●味方勢力
星加 籃奈(kz0247)
特別仕様のコンフェッサーに搭乗し、強化人間部隊を率いる。
通信網のハブとなっているが、今回、戦闘にも参加できる。
強化人間部隊
コンドウ、リーといった強化人間の部隊。十数人から成り、全員がコンフェッサーに搭乗している。
●その他
籃奈機が戦場に存在している限り、通信機の持ち込み無しでも、各機体が通信可能な状態となっている。
(ただし、マンツーマンの会話は出来ず、全員に対して会話が流れる)
(個々に通信したい場合は、通信機の持ち込みが必須となる)
参加を検討する方には、前回の依頼(『【空蒼】恨絶の狂機 1機目』)の参照をお勧めします。
特別ルールを用います。
機体の【直感】を基に、スキルや行動などの各種修正を加えて判定します。
なお、機体を降りて生身で探す場合は相当数のペナルティーが発生します。
判定に成功する度に、探索ポイントを1点を与えられ、PT全体で8点に達した時点で、蜂型狂気VOIDの巣を発見できます。
なお、判定は一人当たり3回となります(他者に判定回数を譲る事はできません)。
●敵勢力
蜂型狂気VOID 多数 サイズ2
巨大化した蜜蜂に凶悪なデザインを追加したような姿形。基本的に飛行している。
蜜蜂としての生態が残っているかは不明。毒針や噛みつき、レーザー攻撃など行ってくる。
蜂型狂気VOIDの巣
巨大な野球ドームのような形をしていると思われる。
壊すのには一定以上のダメージを与える必要がある。
●味方勢力
星加 籃奈(kz0247)
特別仕様のコンフェッサーに搭乗し、強化人間部隊を率いる。
通信網のハブとなっているが、今回、戦闘にも参加できる。
強化人間部隊
コンドウ、リーといった強化人間の部隊。十数人から成り、全員がコンフェッサーに搭乗している。
●その他
籃奈機が戦場に存在している限り、通信機の持ち込み無しでも、各機体が通信可能な状態となっている。
(ただし、マンツーマンの会話は出来ず、全員に対して会話が流れる)
(個々に通信したい場合は、通信機の持ち込みが必須となる)
参加を検討する方には、前回の依頼(『【空蒼】恨絶の狂機 1機目』)の参照をお勧めします。
マスターより
●挨拶
皆様、こんばんわ。AdivMSの赤山です。
CAMオンリーの『ロボットもの 第2弾』となります!
●攻略のヒント
探索と戦闘の両方を如何にバランスよく行うかがカギとなると思います。
ちな、牡丹は関連NPCになっていますが、気にしなくて大丈夫です。
皆様、こんばんわ。AdivMSの赤山です。
CAMオンリーの『ロボットもの 第2弾』となります!
●攻略のヒント
探索と戦闘の両方を如何にバランスよく行うかがカギとなると思います。
ちな、牡丹は関連NPCになっていますが、気にしなくて大丈夫です。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/07/24 05:03
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 クラン・クィールス(ka6605) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2018/07/17 19:27:41 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/07/13 06:33:00 |