ゲスト
(ka0000)
【空蒼】消え逝く号哭
マスター:白藤

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 6~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/07/19 12:00
- リプレイ完成予定
- 2018/07/28 12:00
オープニング
●訪れる異変
どうして。
何故こんなことに。
ああ、どうして、どうして、どうして。
「あっちに逃げたぞ!」
「回り込め!」
見た目は幼き少年少女、ゾゥイとエリカは手を繋ぎ走る。
彼らの背後からは、『かつて優しかった大人達』の罵声が響いていた。
「もうやだ……やだよ……っ!」
「……ッ、エリカ、大丈夫。きっと、分かってくれる。大丈夫だから……」
僕らは、ただ、皆の役に立ちたい。そう願った。願いは、それだけだった。
生まれつき身体が弱くて、何も出来なくて、そんな時に耳にした、強化人間の話。
「いや、いやいやいや、いやいや、いやぁああ、あ、……あ、アぁ……」
「エリカ……?」
神様の救いだと思った。奇跡だと思った――けれど、実際は、そんなことはなくて。
差し伸べられた手の主は、神様なんかじゃなくって。
「アアアアァアアァ!!!」
「エリカ!? ッ、ダメだ! う……っ、ぐっ、ああぁあアアァッ!!」
こんなことになるなんて、知らなかったんだ。
今は武器を手にしていようとも、かつては僕らを助けてくれた村の人達を手に掛けるなんて、嫌だ。
「ゾゥイ! エリカ!? うわぁあああっ!!」
「ダメだ、もう、壊すしか……っ」
逃げて。僕らはあなた達を、簡単に殺めてしまう。
そんなコと、しタくナい。ぼクたちはどうなっテモ、カまわナい。
ダレカ、トめて。たスケテ。
ボクラヲ、コワシテ。
●悲鳴
「強化人間の暴走が止まりません……」
悲痛な眼差しで資料に目を落とし、受付嬢は悲しげに声を震わせる。
ハンター達の手によって、騒動は少しずつ鎮静へと向かっているものの、未だ完全な平穏は訪れていない。この騒動、および明らかとなった事実により、世間は混乱する一方である。
「暴走する理由も現時点では不明。覚醒者を『正義の味方』として扱って頂けるのはありがたいのですが、この状況は決して好ましいとは言い難いです」
もはや強化人間は完全に『悪の存在』というレッテルを貼られ、暴走していようがいまいが関係無しに忌み嫌われ恐れられ、比較的力が弱かったり、見た目が幼かったりする強化人間に対しては、住民自らが刃を向けるようになっていった。
「このような事態が発生した時、真っ先に救援が来るのは大都市。しかし、地方の小さな村で被害が起こっていないわけではありません」
受付嬢は地図を取り出し、辛うじて地図上に乗っていた山村に赤い印を付けた。
「この村には二体の強化人間がいるそうです。どちらも子どもですが、暴走していたとすれば村人達に害を与えるでしょうし、していなかったとしても……この状況です。大人達による二体の破壊運動が起こっているでしょう」
ここからでは二体の強化人間――ゾゥイとエリカというらしい――の状況は分かっていないが、どちらにせよ、この地に何らかの異変が起こっていることは間違いない。
「もし二体が暴走していなければ二体の保護を。暴走していれば、捕縛、もしくは破壊をお願い致します。状況が状況ゆえ、後者となる可能性が高いような気がします。暴走していなくとも、乱戦状態に陥っている恐れがあります。注意して下さい」
今、リアルブルー全体が危機に瀕している。この村の話は、その危機に比べればどこまでも規模が小さく、状況が状況ゆえ、蔑ろにされてもおかしくはなかった。
しかし、ここでこの村を、二体の強化人間を見捨てないのが真の『正義の味方』ではないだろうか――ハンター達に地図を託し、受付嬢は静かに頭を下げるのであった。
どうして。
何故こんなことに。
ああ、どうして、どうして、どうして。
「あっちに逃げたぞ!」
「回り込め!」
見た目は幼き少年少女、ゾゥイとエリカは手を繋ぎ走る。
彼らの背後からは、『かつて優しかった大人達』の罵声が響いていた。
「もうやだ……やだよ……っ!」
「……ッ、エリカ、大丈夫。きっと、分かってくれる。大丈夫だから……」
僕らは、ただ、皆の役に立ちたい。そう願った。願いは、それだけだった。
生まれつき身体が弱くて、何も出来なくて、そんな時に耳にした、強化人間の話。
「いや、いやいやいや、いやいや、いやぁああ、あ、……あ、アぁ……」
「エリカ……?」
神様の救いだと思った。奇跡だと思った――けれど、実際は、そんなことはなくて。
差し伸べられた手の主は、神様なんかじゃなくって。
「アアアアァアアァ!!!」
「エリカ!? ッ、ダメだ! う……っ、ぐっ、ああぁあアアァッ!!」
こんなことになるなんて、知らなかったんだ。
今は武器を手にしていようとも、かつては僕らを助けてくれた村の人達を手に掛けるなんて、嫌だ。
「ゾゥイ! エリカ!? うわぁあああっ!!」
「ダメだ、もう、壊すしか……っ」
逃げて。僕らはあなた達を、簡単に殺めてしまう。
そんなコと、しタくナい。ぼクたちはどうなっテモ、カまわナい。
ダレカ、トめて。たスケテ。
ボクラヲ、コワシテ。
●悲鳴
「強化人間の暴走が止まりません……」
悲痛な眼差しで資料に目を落とし、受付嬢は悲しげに声を震わせる。
ハンター達の手によって、騒動は少しずつ鎮静へと向かっているものの、未だ完全な平穏は訪れていない。この騒動、および明らかとなった事実により、世間は混乱する一方である。
「暴走する理由も現時点では不明。覚醒者を『正義の味方』として扱って頂けるのはありがたいのですが、この状況は決して好ましいとは言い難いです」
もはや強化人間は完全に『悪の存在』というレッテルを貼られ、暴走していようがいまいが関係無しに忌み嫌われ恐れられ、比較的力が弱かったり、見た目が幼かったりする強化人間に対しては、住民自らが刃を向けるようになっていった。
「このような事態が発生した時、真っ先に救援が来るのは大都市。しかし、地方の小さな村で被害が起こっていないわけではありません」
受付嬢は地図を取り出し、辛うじて地図上に乗っていた山村に赤い印を付けた。
「この村には二体の強化人間がいるそうです。どちらも子どもですが、暴走していたとすれば村人達に害を与えるでしょうし、していなかったとしても……この状況です。大人達による二体の破壊運動が起こっているでしょう」
ここからでは二体の強化人間――ゾゥイとエリカというらしい――の状況は分かっていないが、どちらにせよ、この地に何らかの異変が起こっていることは間違いない。
「もし二体が暴走していなければ二体の保護を。暴走していれば、捕縛、もしくは破壊をお願い致します。状況が状況ゆえ、後者となる可能性が高いような気がします。暴走していなくとも、乱戦状態に陥っている恐れがあります。注意して下さい」
今、リアルブルー全体が危機に瀕している。この村の話は、その危機に比べればどこまでも規模が小さく、状況が状況ゆえ、蔑ろにされてもおかしくはなかった。
しかし、ここでこの村を、二体の強化人間を見捨てないのが真の『正義の味方』ではないだろうか――ハンター達に地図を託し、受付嬢は静かに頭を下げるのであった。
解説
【依頼】
・村人の保護、被害の軽減および強化人間二体の捕縛、もしくは破壊
(ただし、PCは村で状況を確認するまでこれが正式な依頼内容だと分かりません)
【前提】
・原則、村到着後からの描写となります。
・モブのNPC(村人)がわんさかいます。怪我人もいます。全員大混乱に陥っていますが、どこか悲しそうです。
・モブのNPC(村人わんさか)は何もしなければクワやカマを手に強化人間と戦おうとします。
【PL情報(PCの皆様は知りえない情報です)】
・強化人間二体、ゾゥイ(少年)とエリカ(少女)が敵エネミーとなります。既に暴走しており、交渉や訴え等は出来ません。自我は無くなっています。物理でどうにかするしかありません。
・二体が村にとってどのような存在であったかは、村人に聞けば教えてくれます。ただし戦闘後、ハンターの皆様が村に長居することは『不可』としますので、聞くならば戦闘等と並行してお願い致します。
・子どもですが、強化人間なので強いです。ゾゥイもエリカも闘狩人の比較的初期のスキルを使用しますので、要注意です。
・村人の保護、被害の軽減および強化人間二体の捕縛、もしくは破壊
(ただし、PCは村で状況を確認するまでこれが正式な依頼内容だと分かりません)
【前提】
・原則、村到着後からの描写となります。
・モブのNPC(村人)がわんさかいます。怪我人もいます。全員大混乱に陥っていますが、どこか悲しそうです。
・モブのNPC(村人わんさか)は何もしなければクワやカマを手に強化人間と戦おうとします。
【PL情報(PCの皆様は知りえない情報です)】
・強化人間二体、ゾゥイ(少年)とエリカ(少女)が敵エネミーとなります。既に暴走しており、交渉や訴え等は出来ません。自我は無くなっています。物理でどうにかするしかありません。
・二体が村にとってどのような存在であったかは、村人に聞けば教えてくれます。ただし戦闘後、ハンターの皆様が村に長居することは『不可』としますので、聞くならば戦闘等と並行してお願い致します。
・子どもですが、強化人間なので強いです。ゾゥイもエリカも闘狩人の比較的初期のスキルを使用しますので、要注意です。
マスターより
お久しぶりです。太陽光が苦手な白藤ですが、ひたすら振り続ける雨も非常に嫌だなと思いました。
しばらく雨は見たくないです。皆様、体調等、どうかお気を付けて下さい。
こちらはメインとなるシナリオの補佐的な位置付けになるシナリオです。
何かに続くことはなく、これ一本で完結しますので、普通の戦闘シナリオに近いです。
お気軽に入って頂けますと幸いです。(それなりに難易度は高めにしておりますが)
色々な動き方が出来ると思います。ある程度、話し合って方向性をまとめて頂けますとありがたいです。
今回もどうか、よろしくお願い致します。
しばらく雨は見たくないです。皆様、体調等、どうかお気を付けて下さい。
こちらはメインとなるシナリオの補佐的な位置付けになるシナリオです。
何かに続くことはなく、これ一本で完結しますので、普通の戦闘シナリオに近いです。
お気軽に入って頂けますと幸いです。(それなりに難易度は高めにしておりますが)
色々な動き方が出来ると思います。ある程度、話し合って方向性をまとめて頂けますとありがたいです。
今回もどうか、よろしくお願い致します。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/10/22 16:43
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/07/16 18:07:52 |
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作戦相談所 ヒース・R・ウォーカー(ka0145) 人間(リアルブルー)|23才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2018/07/18 21:36:22 |