ゲスト
(ka0000)
麻袋の人質
マスター:三田村 薫

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/07/22 07:30
- リプレイ完成予定
- 2018/07/31 07:30
オープニング
●夢枕に立ってやる
やあ、こんにちは。僕はハンターオフィスで受付と依頼の説明をしている職員さ。もしかしたら知ってる人もいるかな? 教会のスライム討伐とか、麦畑の依頼とか、学校の人形歪虚の依頼とか斡旋してたんだけど。
僕だっていつもオフィスに缶詰めって訳じゃない。たまには休暇を取って旅行することもある。人間気分転換が大切だからさ。
まあ旅先で突然拘束される可能性とかも考えないといけないんだけどさ。
と言うか、目的地に着くまでにちょっと時間が掛かりそうだったからその途中の村に立ち寄った。何故か大歓迎されて、あれよあれよと言う間に何故か長老のお宅に呼ばれてお茶まで出された。僕が戸惑いながらお茶を飲んでいると、長老は話し始める。
「いやあ、よくここまでお越しになった」
「はぁ」
僕はなんでこんなに喜ばれるのかがよくわかっていない。もしかして生け贄だったりする? これから祭壇に捧げられたりしてしまう? いやそんな馬鹿な。
「実はですね」
長老は突然そう語り始めた。
「最近、向こうの山の山賊がこちらまで足を伸ばしましてね」
「山賊が? 見なかったけど」
「あなた様が来たのとは反対側でしたから」
「それで?」
嫌な予感がしながらも、僕は先を促す。
「酒蔵の娘を無理に連れて行ったのです。この娘を返して欲しければ、三日以内に五百万ゴールド用意しろ、と」
「それで? ハンターオフィスに通報したんですか?」
「とんでもない! ハンターを呼んだら娘を殺すと言われているんですよ!」
「……それって」
未解決ってことじゃない?
「ただ、もう一つ連中は条件を提示しました。金が用意できなければ、身代わりの娘を用意しろと」
「娘を?」
「ええ」
いつの間にか、僕の周りを若い衆が囲んでいた。麻袋にロープ、斧まで持ってやがる。殺す気か?
「僕は娘って柄じゃないぜ」
「あなたには申し訳ないと思っているわ」
長老の奥さんが言った。
「悪く思わないで……」
「思うに決まってるでしょ」
僕は言った。彼女は目を伏せる。僕は吐き捨てるように告げた。
「せいぜい悔やめよ。僕がこれで死んだりしたら、毎夜夢枕に立ってあげる。悪く思ってないかも、なんて、夢にも思えないでしょ?」
男たちに拘束された僕は、麻袋に詰められて、約束の時間まで屋根裏に放り込まれた。うとうとしたり目が覚めて悶々としたりして過ごしていたけれど、突然階下で声がした。一夜の宿を求める声だ。
……この声を僕は知っている。
だってハンターオフィスで聞いたことがある。
直接にしろ間接的にしろ。
●ハンドアウト
あなたたちは一仕事終えたハンターです。帰り道、出発時刻が少し遅く、目的地にたどり着く前に日が暮れてしまったため、近くにあった村に一夜の宿を借りようと立ち寄りました。他にも何人か、同じような事情で立ち寄ったハンターたちが来ています。
長老をはじめとした村の人たちの様子はどこかぎこちないように感じます。滅多に客が訪れないから、だけでは説明がつかない。そう、あなたたちは感じました。
やがて深夜になると、長老の家から麻袋が担ぎ出されました。人間が一人入ってしまいそうなくらいのものです。もぞもぞと動いており、生き物が入っていることは間違いありません。
あなたたち皆、あるいは誰かがそれを追い掛けると、その先には……どうみても「山賊」としか言いようのない柄の悪い男どもが、獰猛そうな犬を連れて待っているではありませんか! その一人は村の女性らしき人を引き立てています。
「おう、来たな。金か、娘か……どうやら娘のようだな」
「こ、これがそうです……お受け取りください。できればお帰りになってから開けてください」
「ほーん? そいつぁなんでだ?」
「なにぶん暴力娘で、ここで自由にしたら何をしでかすかわかりませんですじゃ。うちの村に報復に来られても困ります……お願いです……どうかお帰りになってから……」
何故か必死な長老。
「まあ、しょうがねぇ。だったらアジトに連れて帰ってたっぷり可愛がってやらぁ。へっへっへ」
山賊のボスは汚らしい笑い方で承諾しました。麻袋の中身は結構暴れていますが、どうやら縛られているようで飛び出すまでには至らないようです。本当に暴力娘が入っているかのようでした。
「や、約束通りその娘を帰してください……」
「ほらよ」
「きゃっ」
山賊は女性を村人たちの方に突き飛ばしました。若い衆の一人がそれを抱き留めます。
「もう大丈夫だ」
「で、でも私の身代わりのあの子は……」
「それについては心配するな……」
さあ、ここからが本番です。山賊たちと、差し出される暴力娘(実はオフィス職員)。あなたはどうしますか?
やあ、こんにちは。僕はハンターオフィスで受付と依頼の説明をしている職員さ。もしかしたら知ってる人もいるかな? 教会のスライム討伐とか、麦畑の依頼とか、学校の人形歪虚の依頼とか斡旋してたんだけど。
僕だっていつもオフィスに缶詰めって訳じゃない。たまには休暇を取って旅行することもある。人間気分転換が大切だからさ。
まあ旅先で突然拘束される可能性とかも考えないといけないんだけどさ。
と言うか、目的地に着くまでにちょっと時間が掛かりそうだったからその途中の村に立ち寄った。何故か大歓迎されて、あれよあれよと言う間に何故か長老のお宅に呼ばれてお茶まで出された。僕が戸惑いながらお茶を飲んでいると、長老は話し始める。
「いやあ、よくここまでお越しになった」
「はぁ」
僕はなんでこんなに喜ばれるのかがよくわかっていない。もしかして生け贄だったりする? これから祭壇に捧げられたりしてしまう? いやそんな馬鹿な。
「実はですね」
長老は突然そう語り始めた。
「最近、向こうの山の山賊がこちらまで足を伸ばしましてね」
「山賊が? 見なかったけど」
「あなた様が来たのとは反対側でしたから」
「それで?」
嫌な予感がしながらも、僕は先を促す。
「酒蔵の娘を無理に連れて行ったのです。この娘を返して欲しければ、三日以内に五百万ゴールド用意しろ、と」
「それで? ハンターオフィスに通報したんですか?」
「とんでもない! ハンターを呼んだら娘を殺すと言われているんですよ!」
「……それって」
未解決ってことじゃない?
「ただ、もう一つ連中は条件を提示しました。金が用意できなければ、身代わりの娘を用意しろと」
「娘を?」
「ええ」
いつの間にか、僕の周りを若い衆が囲んでいた。麻袋にロープ、斧まで持ってやがる。殺す気か?
「僕は娘って柄じゃないぜ」
「あなたには申し訳ないと思っているわ」
長老の奥さんが言った。
「悪く思わないで……」
「思うに決まってるでしょ」
僕は言った。彼女は目を伏せる。僕は吐き捨てるように告げた。
「せいぜい悔やめよ。僕がこれで死んだりしたら、毎夜夢枕に立ってあげる。悪く思ってないかも、なんて、夢にも思えないでしょ?」
男たちに拘束された僕は、麻袋に詰められて、約束の時間まで屋根裏に放り込まれた。うとうとしたり目が覚めて悶々としたりして過ごしていたけれど、突然階下で声がした。一夜の宿を求める声だ。
……この声を僕は知っている。
だってハンターオフィスで聞いたことがある。
直接にしろ間接的にしろ。
●ハンドアウト
あなたたちは一仕事終えたハンターです。帰り道、出発時刻が少し遅く、目的地にたどり着く前に日が暮れてしまったため、近くにあった村に一夜の宿を借りようと立ち寄りました。他にも何人か、同じような事情で立ち寄ったハンターたちが来ています。
長老をはじめとした村の人たちの様子はどこかぎこちないように感じます。滅多に客が訪れないから、だけでは説明がつかない。そう、あなたたちは感じました。
やがて深夜になると、長老の家から麻袋が担ぎ出されました。人間が一人入ってしまいそうなくらいのものです。もぞもぞと動いており、生き物が入っていることは間違いありません。
あなたたち皆、あるいは誰かがそれを追い掛けると、その先には……どうみても「山賊」としか言いようのない柄の悪い男どもが、獰猛そうな犬を連れて待っているではありませんか! その一人は村の女性らしき人を引き立てています。
「おう、来たな。金か、娘か……どうやら娘のようだな」
「こ、これがそうです……お受け取りください。できればお帰りになってから開けてください」
「ほーん? そいつぁなんでだ?」
「なにぶん暴力娘で、ここで自由にしたら何をしでかすかわかりませんですじゃ。うちの村に報復に来られても困ります……お願いです……どうかお帰りになってから……」
何故か必死な長老。
「まあ、しょうがねぇ。だったらアジトに連れて帰ってたっぷり可愛がってやらぁ。へっへっへ」
山賊のボスは汚らしい笑い方で承諾しました。麻袋の中身は結構暴れていますが、どうやら縛られているようで飛び出すまでには至らないようです。本当に暴力娘が入っているかのようでした。
「や、約束通りその娘を帰してください……」
「ほらよ」
「きゃっ」
山賊は女性を村人たちの方に突き飛ばしました。若い衆の一人がそれを抱き留めます。
「もう大丈夫だ」
「で、でも私の身代わりのあの子は……」
「それについては心配するな……」
さあ、ここからが本番です。山賊たちと、差し出される暴力娘(実はオフィス職員)。あなたはどうしますか?
解説
●目的
1.山賊の討伐
2.麻袋に囚われた暴力娘(実はオフィス職員)の保護
●敵情報
山賊×10
弓、棍棒、剣、ハンマー、などなど、お気に入りの武器+投擲ナイフを所持しています。
一通りの戦闘技能があります。覚醒者と正面切って渡り合えるような力はありませんが、これで生活しているのでそれなりに手練れ。
相手が覚醒者だとわかると、距離(間に1~2スクエア)を取って投擲に切り替えます。近づこうとしません。足下の石を拾って投げる不届き者もあるかもしれません。
弓を持っているのは10人中3人。彼らは最初から距離を取って矢を放ちます。
犬×5
歪虚では「ありません」。普通の犬ですが山賊とともにあり容赦なく噛みついてきます。中型犬です。
ですが力の差を見せつける、本能的に恐怖させるようなことがあれば大人しくなるかも知れません。飼い主よりわきまえています。
●現場について
何もない街道です。村から300mくらいです。村と伝話もトランシーバーも通じます。特に馬車が通るとかもありません。安心して暴れて下さい。
●NPC
オフィス職員(一般人)
麻袋の中で意識があるのでめちゃくちゃ怯えながらキレています。ただし拘束+猿ぐつわで何もできません。自由になっても煽り芸くらいしかできません
参加者は、見た目から「本当に娘か?」と疑うことは差し支えありませんが、中身が彼であることは、回収して開けて初めてわかります。
村人(一般人)10人くらい
オフィス職員を山賊に差し出そうとしています。戦闘が始まると一目散に村に逃げ帰るでしょう。
村でも大人は皆起きて待っています。
1.山賊の討伐
2.麻袋に囚われた暴力娘(実はオフィス職員)の保護
●敵情報
山賊×10
弓、棍棒、剣、ハンマー、などなど、お気に入りの武器+投擲ナイフを所持しています。
一通りの戦闘技能があります。覚醒者と正面切って渡り合えるような力はありませんが、これで生活しているのでそれなりに手練れ。
相手が覚醒者だとわかると、距離(間に1~2スクエア)を取って投擲に切り替えます。近づこうとしません。足下の石を拾って投げる不届き者もあるかもしれません。
弓を持っているのは10人中3人。彼らは最初から距離を取って矢を放ちます。
犬×5
歪虚では「ありません」。普通の犬ですが山賊とともにあり容赦なく噛みついてきます。中型犬です。
ですが力の差を見せつける、本能的に恐怖させるようなことがあれば大人しくなるかも知れません。飼い主よりわきまえています。
●現場について
何もない街道です。村から300mくらいです。村と伝話もトランシーバーも通じます。特に馬車が通るとかもありません。安心して暴れて下さい。
●NPC
オフィス職員(一般人)
麻袋の中で意識があるのでめちゃくちゃ怯えながらキレています。ただし拘束+猿ぐつわで何もできません。自由になっても煽り芸くらいしかできません
参加者は、見た目から「本当に娘か?」と疑うことは差し支えありませんが、中身が彼であることは、回収して開けて初めてわかります。
村人(一般人)10人くらい
オフィス職員を山賊に差し出そうとしています。戦闘が始まると一目散に村に逃げ帰るでしょう。
村でも大人は皆起きて待っています。
マスターより
こんにちは三田村です。
口達者なNPCほどひどい目に遭わせたい熱帯夜に書きました。彼の斡旋した依頼に入って下さった方はもちろん、初めましての方も大歓迎。よろしくお願いします。
ハンドアウトにも書きましたが、全員取引現場でも誰かが村に残ってもOKです。
それにしてもうめき声でバレそうなものである。うっかり連れて帰られたらどうなるんでしょう……。
口達者なNPCほどひどい目に遭わせたい熱帯夜に書きました。彼の斡旋した依頼に入って下さった方はもちろん、初めましての方も大歓迎。よろしくお願いします。
ハンドアウトにも書きましたが、全員取引現場でも誰かが村に残ってもOKです。
それにしてもうめき声でバレそうなものである。うっかり連れて帰られたらどうなるんでしょう……。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/07/26 00:44
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ネムリア・ガウラ(ka4615) エルフ|14才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2018/07/22 07:09:15 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/07/21 05:37:57 |