ゲスト
(ka0000)
【空蒼】玻璃の眩惑【初心】
マスター:ことね桃

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加制限
- LV1~LV20
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/07/24 22:00
- リプレイ完成予定
- 2018/08/07 22:00
オープニング
●消えるVOID
ゆらり、ゆらり、ふわり、ふわりと。
崩れたビルの合間を、様々な色を宿した硝子の針球が浮遊する。
ここは杜の都と呼ばれた街・仙台。
かつて緑ゆたかな都市開発が行われていたことで有名な街だが、数日前になんともアバンギャルドな彩りのこのVOIDが現れて以来大規模な爆発が頻発。今や軍人以外の人間が一切存在しないゴーストタウンとなっていた。
もちろん人間達も「それ」の悪逆を為すすべもなく見ていたわけではない。
リアルブルーで開発された様々な兵器による攻撃はもちろんのこと、ハンターにVOIDの討伐を何度か依頼したこともある。
しかし軍人たちはその日のことを思い出すと、何とも言えない苦々しい顔をするのだった。
それはつい先日のこと。
「ははッ、なんとも動きが鈍い敵さんだな!」
CAMに搭乗した手練れのハンターが大空に舞い上がると、のんびりと宙をゆく針球に向けてミサイルを発射した。
この地はもはや人が戻ることのない廃墟ばかり。それならば遠慮することはない。
ドドドッと地を揺らすような轟音が響き、爆炎が針球を包み込む。たちまち鮮やかな硝子が砕け、地上に燃え落ちていった。
「全弾命中……さて、中身はどんなもんかね!」
ハンターは警戒の姿勢を解かぬまま上唇を舐め、モニターを鋭い目で見つめる。彼の仲間も地上から、空中から、それぞれ睨みつけるようにして目を凝らした。
周囲に漂う負のマテリアルは絶えていない。おそらくは黒煙の中から凶暴な大型VOIDが一行に凶暴な牙を剥くはずだ。
だが――。
「おかしいわ。炎の中にVOIDがいない!」
「何だって!? あのガタイなら見逃すはずねえだろっ!」
仲間の焦りと驚きの声に慌てるハンター。同じく空中から兵器を構えたハンターが舌打ちし、硝子の舞い散る空間を掃射する。
地上にいる仲間も連なる廃墟を縫うように駆け巡りVOIDを見つけ出そうとしたが、瓦礫に視界を狭められてしまい。
「……負のマテリアル、見失いました……ごめんなさい」
泣きだしそうな顔で跪く女性ハンターの声を、仲間達はただ静かに聞くしかできなかった。
●艶やかに、狡猾に、卑屈に
「つまりだ。どうやら奴さんは自分に勝ち目があると判断した時にだけ、姿を隠さずに応じてくれるらしい」
軍人は目の前に立つ初々しいハンター達に疲れ切った瞳を向けると、煙草の吸殻を灰皿代わりの空き缶にぐっと押し付けた。
「要はあれがこちらの戦力を見くびっている時にだけ存分に戦えると?」
「ああ、そうだ。実際、俺らが通常兵器で迎撃した時は散々暴れてくれたからな。ハンターでもまだ経験の浅い相手には好戦的な態度をとりやがったしなあ」
ホチキスで綴じただけの簡素な報告書をハンター達に渡す軍人。そこにはたしかに卑劣としか呼びようのない戦闘記録が綴られていた。
派遣されたハンター一行の中で東北地方にゆかりのある只埜 良人(kz0235)が眉根を寄せる。
「厄介な相手ですね。別の地域に移動する前に何としてもカタをつけなければ……」
良人の生き別れた弟妹たちは今も東北で一般人として生活を続けているはずだ。かつての友人や同僚たちも住むこの地をVOIDの好き勝手にさせるわけにはいかない。
軍人は良人やハンター達の顔に緊張が漂うと同時に熱い義憤の意志が宿っているのをみとめると、自前のトランシーバーを胸ポケットに押し込んだ。
「ああ。今のところ、お前さんたちが最後の希望ってやつだ。俺達も周辺区域を哨戒し、奴が逃げないように見張りを続ける。どうか力を貸してくれ!」
いかつい軍人が深く頭を下げる姿にハンター達は頷きあうと、すぐさま戦場へ向かうのだった。
ゆらり、ゆらり、ふわり、ふわりと。
崩れたビルの合間を、様々な色を宿した硝子の針球が浮遊する。
ここは杜の都と呼ばれた街・仙台。
かつて緑ゆたかな都市開発が行われていたことで有名な街だが、数日前になんともアバンギャルドな彩りのこのVOIDが現れて以来大規模な爆発が頻発。今や軍人以外の人間が一切存在しないゴーストタウンとなっていた。
もちろん人間達も「それ」の悪逆を為すすべもなく見ていたわけではない。
リアルブルーで開発された様々な兵器による攻撃はもちろんのこと、ハンターにVOIDの討伐を何度か依頼したこともある。
しかし軍人たちはその日のことを思い出すと、何とも言えない苦々しい顔をするのだった。
それはつい先日のこと。
「ははッ、なんとも動きが鈍い敵さんだな!」
CAMに搭乗した手練れのハンターが大空に舞い上がると、のんびりと宙をゆく針球に向けてミサイルを発射した。
この地はもはや人が戻ることのない廃墟ばかり。それならば遠慮することはない。
ドドドッと地を揺らすような轟音が響き、爆炎が針球を包み込む。たちまち鮮やかな硝子が砕け、地上に燃え落ちていった。
「全弾命中……さて、中身はどんなもんかね!」
ハンターは警戒の姿勢を解かぬまま上唇を舐め、モニターを鋭い目で見つめる。彼の仲間も地上から、空中から、それぞれ睨みつけるようにして目を凝らした。
周囲に漂う負のマテリアルは絶えていない。おそらくは黒煙の中から凶暴な大型VOIDが一行に凶暴な牙を剥くはずだ。
だが――。
「おかしいわ。炎の中にVOIDがいない!」
「何だって!? あのガタイなら見逃すはずねえだろっ!」
仲間の焦りと驚きの声に慌てるハンター。同じく空中から兵器を構えたハンターが舌打ちし、硝子の舞い散る空間を掃射する。
地上にいる仲間も連なる廃墟を縫うように駆け巡りVOIDを見つけ出そうとしたが、瓦礫に視界を狭められてしまい。
「……負のマテリアル、見失いました……ごめんなさい」
泣きだしそうな顔で跪く女性ハンターの声を、仲間達はただ静かに聞くしかできなかった。
●艶やかに、狡猾に、卑屈に
「つまりだ。どうやら奴さんは自分に勝ち目があると判断した時にだけ、姿を隠さずに応じてくれるらしい」
軍人は目の前に立つ初々しいハンター達に疲れ切った瞳を向けると、煙草の吸殻を灰皿代わりの空き缶にぐっと押し付けた。
「要はあれがこちらの戦力を見くびっている時にだけ存分に戦えると?」
「ああ、そうだ。実際、俺らが通常兵器で迎撃した時は散々暴れてくれたからな。ハンターでもまだ経験の浅い相手には好戦的な態度をとりやがったしなあ」
ホチキスで綴じただけの簡素な報告書をハンター達に渡す軍人。そこにはたしかに卑劣としか呼びようのない戦闘記録が綴られていた。
派遣されたハンター一行の中で東北地方にゆかりのある只埜 良人(kz0235)が眉根を寄せる。
「厄介な相手ですね。別の地域に移動する前に何としてもカタをつけなければ……」
良人の生き別れた弟妹たちは今も東北で一般人として生活を続けているはずだ。かつての友人や同僚たちも住むこの地をVOIDの好き勝手にさせるわけにはいかない。
軍人は良人やハンター達の顔に緊張が漂うと同時に熱い義憤の意志が宿っているのをみとめると、自前のトランシーバーを胸ポケットに押し込んだ。
「ああ。今のところ、お前さんたちが最後の希望ってやつだ。俺達も周辺区域を哨戒し、奴が逃げないように見張りを続ける。どうか力を貸してくれ!」
いかつい軍人が深く頭を下げる姿にハンター達は頷きあうと、すぐさま戦場へ向かうのだった。
解説
●目的
VOID(狂気型歪虚)の退治
●戦場
壊滅した無人のビジネス街
●状況
軍人以外の人間は周辺地域へ退避済み
天候は良好、視界も悪くない
ビルが崩れたり木々が倒れたりしているが、
完全に封鎖されている区画や炎上といった深刻な状況は存在せず、道路の移動にも困らない
●敵の情報
VOID:1体
いわゆるハリセンボンに似た姿で、地上1mほどの高さに浮遊し泳ぐように移動する
移動スピードは高くないが、代わりに硝子状の針で覆われた攻防一体の殻「千の玻璃」を纏う
サイズは「千の玻璃」装着時でサイズ2(4m程度)、非装着時でサイズ1(50cm程度)
攻撃手段
〇千の玻璃装着時
体当たり:前進し、手前の横2スクエアに刺突する(中ダメージ)
爆発:千の玻璃を消失するが、全方向に一斉掃射(自身を中心に直径5スクエアへ大きめのダメージ)
幻惑:強烈な熱と光を放ち、視界を歪ませる(小ダメージ+行動阻害判定の発生)
玻璃の殻:千の玻璃の装着時は被ダメージが軽減される。ただし玻璃はダメージを受けるごとに砕けていく。
〇千の玻璃非装着時
体当たり:猛スピードで単体にぶつかり、そのまま3スクエア任意方向へ移動する(小ダメージ)
隠匿:微量な硝子片を用いてその身を風景に紛らわせ(よく見れば空間の歪みという形で視認可能)、高速移動する
再生:全くダメージを受けずに3ラウンド経過すると「千の玻璃」が再生する
●同行NPC
只埜 良人(聖導士、ロッドと盾装備)
レベル30程度の能力
スキルはヒーリングスフィア、ホーリーヴェール、シールドバッシュ
基本的に中衛で回復と防御の補助を行いますが、
やってほしいことがありましたらプレイングでご指示をお願いします
なお、確認したいことがありましたら質問卓を立ててください。
只埜がお答えできる範囲で対応します。
なお、質問は出発の前日、正午までにお寄せください。
VOID(狂気型歪虚)の退治
●戦場
壊滅した無人のビジネス街
●状況
軍人以外の人間は周辺地域へ退避済み
天候は良好、視界も悪くない
ビルが崩れたり木々が倒れたりしているが、
完全に封鎖されている区画や炎上といった深刻な状況は存在せず、道路の移動にも困らない
●敵の情報
VOID:1体
いわゆるハリセンボンに似た姿で、地上1mほどの高さに浮遊し泳ぐように移動する
移動スピードは高くないが、代わりに硝子状の針で覆われた攻防一体の殻「千の玻璃」を纏う
サイズは「千の玻璃」装着時でサイズ2(4m程度)、非装着時でサイズ1(50cm程度)
攻撃手段
〇千の玻璃装着時
体当たり:前進し、手前の横2スクエアに刺突する(中ダメージ)
爆発:千の玻璃を消失するが、全方向に一斉掃射(自身を中心に直径5スクエアへ大きめのダメージ)
幻惑:強烈な熱と光を放ち、視界を歪ませる(小ダメージ+行動阻害判定の発生)
玻璃の殻:千の玻璃の装着時は被ダメージが軽減される。ただし玻璃はダメージを受けるごとに砕けていく。
〇千の玻璃非装着時
体当たり:猛スピードで単体にぶつかり、そのまま3スクエア任意方向へ移動する(小ダメージ)
隠匿:微量な硝子片を用いてその身を風景に紛らわせ(よく見れば空間の歪みという形で視認可能)、高速移動する
再生:全くダメージを受けずに3ラウンド経過すると「千の玻璃」が再生する
●同行NPC
只埜 良人(聖導士、ロッドと盾装備)
レベル30程度の能力
スキルはヒーリングスフィア、ホーリーヴェール、シールドバッシュ
基本的に中衛で回復と防御の補助を行いますが、
やってほしいことがありましたらプレイングでご指示をお願いします
なお、確認したいことがありましたら質問卓を立ててください。
只埜がお答えできる範囲で対応します。
なお、質問は出発の前日、正午までにお寄せください。
マスターより
こんにちは、ことねです。
今回はリアルブルーに関する初めてのお話です。
玻璃=硝子の殻という、なんともロマンチックな甲冑を纏ったVOIDを倒すシンプルなお話です。
このシナリオでは初々しいハンターさんが「協力しあうこと」が勝利の鍵となります。
VOIDが仙台の地を焦土と化す前に、ぜひお力を貸してください!
それではよろしくお願いします!
今回はリアルブルーに関する初めてのお話です。
玻璃=硝子の殻という、なんともロマンチックな甲冑を纏ったVOIDを倒すシンプルなお話です。
このシナリオでは初々しいハンターさんが「協力しあうこと」が勝利の鍵となります。
VOIDが仙台の地を焦土と化す前に、ぜひお力を貸してください!
それではよろしくお願いします!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/08/10 10:38
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/07/21 18:56:39 |
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相談卓 アルカ・リー(ka0636) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2018/07/24 22:00:10 |