ゲスト
(ka0000)
イルムさん、誕生日プレゼントに悩むの巻
マスター:えーてる

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 寸志
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/12/26 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/01/04 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●
「モアさんの好きなものってなんですか?」
イルムトラウト・イトゥリツァガ(kz0067)の問いかけに、モア・プリマクラッセ(kz0066)は答えた。
「おにぎりですね。食べやすいですし、冷めても美味しいですし」
「なるほど……」
そうじゃないんだけれど、とイルムは思ったが、努めて顔に出さないようにした。元から出ないが。
イルムは、モアの勤めるバロテッリ商会で買い物中だった。モアの言い分通り大体なんでも揃うので、イルムは多用している。
「作ってあげれれば良かったんですが、私は料理苦手ですからね……いえ、流石に握るくらいなら……でも作ったことも……」
「いえ、あまり無理をなさらず」
言外に無理だと言われた気がしたが、事実無理なのでイルムはすっぱり諦めた。
――何をしているのかと言われれば。
来る12月18日が、何を隠そうこのモア・プリマクラッセ女史の誕生日なのだ。
日頃から世話になっている彼女にプレゼントを渡そうと、ルミ・ヘヴンズドア(kz0060)とイルムが共謀して誕生日パーティを企てた。これはその事前調査なのである。
であるが、進捗は芳しくなかった。
(そもそもモアさん、あまり自分の事話しませんし。表情が読めませんしね……)
自分の表情の事は棚に上げていた。ちなみに、私事を話したがらないのはルミもである。受付嬢三人娘の関係はわりと秘密が多いのだ。ルミ曰く「秘密は女を美しくする」らしいが……。
(ともかく、今は調査を隠密に。バレると面白く無いですからね)
イルムは見た目ほどお堅い性格ではない。茶目っ気と言い張れる年ではないが、少なくとも自分が子供っぽい部分があるという自覚はあった。一回り年の離れたルミとこんなことを企めるくらいには。
「おにぎりはリアルブルーの文化だそうですが」
「日本文化ですね。私は出身国が違うのでなんとも……」
「ちなみに、そちらにはああいった手頃な食事は?」
「作業中でも食べやすいという意味では、あまり。サンドイッチに似たものはありますが……。味の濃い物が多いですね。外国からは酒の国みたいなイメージを持たれることが多いので」
ドイツと言えばソーセージとビールだったし、イルムも実際ビール好きであるし、黒ビールは大の好みであるし、ソーセージも好物だ。プレッツェルが一番なのだが。
思い出しているうちに故郷のシュニッツェルの味を思い出して舌が物悲しくなってきたイルムであった。しかし料理は出来ないので、手を伸ばしかけた牛ヒレからは潔く手を引いた。
「あぁ、ハンバーグもうちの発祥ですね」
こっちにもあって驚いた、とイルムが言うと、モアは一つ頷いた。
続く何気ない言葉に、イルムははっとした。
「なるほど。リアルブルーの文化は興味深いですね……」
――それだ!
イルムは危うく出かけた母国語をぐっと飲み込んだ。
●
「というわけで、皆さんに声をかけた次第です」
イルムはそう締めくくった。
「単なる雑談の種かもしれませんが、ルミさんも私も向こうの住人ですし。贈るならば、これ以上の着想はないと思いまして」
あまりに自然に馴染んでいて、気付くのが遅れたらしい。仲睦まじいことだ。
「お恥ずかしながら、実はプレゼントを選ぶのは苦手で……皆さんにご協力いただければと思うのですが」
ルミ曰く「イルムさん感性ズレてますし。『忙しいと落ち着く』とか人間は言わない」。イルムも学生時代から今に至るまで、心当りが山ほどあった。
じゃあクリムゾンウェストの人がいる必要はないんじゃないの? という疑問に、イルムは首を横に振った。
「クリムゾンウェストの皆さんが驚いたり喜ぶような品物であれば、多分モアさんも喜ぶんじゃないかと」
少なくとも物珍しく機能的であれば飯の種になるはずだ。根っからの商人であるモアには嬉しい話、のはずだ。
「それと……ルミさんがパーティの設定はしてくださるそうなので、私個人のプレゼントとは別に、モアさんへ物を渡すことも出来そうです」
当日参加出来るか分からない人もいるだろうし、イルムに預ければ代理で渡すことは出来る。
「以上です。……皆さんの力を貸してください。お願いします」
イルムは深々と頭を下げた。
●
「モアさんの好きなものってなんですか?」
イルムトラウト・イトゥリツァガ(kz0067)の問いかけに、モア・プリマクラッセ(kz0066)は答えた。
「おにぎりですね。食べやすいですし、冷めても美味しいですし」
「なるほど……」
そうじゃないんだけれど、とイルムは思ったが、努めて顔に出さないようにした。元から出ないが。
イルムは、モアの勤めるバロテッリ商会で買い物中だった。モアの言い分通り大体なんでも揃うので、イルムは多用している。
「作ってあげれれば良かったんですが、私は料理苦手ですからね……いえ、流石に握るくらいなら……でも作ったことも……」
「いえ、あまり無理をなさらず」
言外に無理だと言われた気がしたが、事実無理なのでイルムはすっぱり諦めた。
――何をしているのかと言われれば。
来る12月18日が、何を隠そうこのモア・プリマクラッセ女史の誕生日なのだ。
日頃から世話になっている彼女にプレゼントを渡そうと、ルミ・ヘヴンズドア(kz0060)とイルムが共謀して誕生日パーティを企てた。これはその事前調査なのである。
であるが、進捗は芳しくなかった。
(そもそもモアさん、あまり自分の事話しませんし。表情が読めませんしね……)
自分の表情の事は棚に上げていた。ちなみに、私事を話したがらないのはルミもである。受付嬢三人娘の関係はわりと秘密が多いのだ。ルミ曰く「秘密は女を美しくする」らしいが……。
(ともかく、今は調査を隠密に。バレると面白く無いですからね)
イルムは見た目ほどお堅い性格ではない。茶目っ気と言い張れる年ではないが、少なくとも自分が子供っぽい部分があるという自覚はあった。一回り年の離れたルミとこんなことを企めるくらいには。
「おにぎりはリアルブルーの文化だそうですが」
「日本文化ですね。私は出身国が違うのでなんとも……」
「ちなみに、そちらにはああいった手頃な食事は?」
「作業中でも食べやすいという意味では、あまり。サンドイッチに似たものはありますが……。味の濃い物が多いですね。外国からは酒の国みたいなイメージを持たれることが多いので」
ドイツと言えばソーセージとビールだったし、イルムも実際ビール好きであるし、黒ビールは大の好みであるし、ソーセージも好物だ。プレッツェルが一番なのだが。
思い出しているうちに故郷のシュニッツェルの味を思い出して舌が物悲しくなってきたイルムであった。しかし料理は出来ないので、手を伸ばしかけた牛ヒレからは潔く手を引いた。
「あぁ、ハンバーグもうちの発祥ですね」
こっちにもあって驚いた、とイルムが言うと、モアは一つ頷いた。
続く何気ない言葉に、イルムははっとした。
「なるほど。リアルブルーの文化は興味深いですね……」
――それだ!
イルムは危うく出かけた母国語をぐっと飲み込んだ。
●
「というわけで、皆さんに声をかけた次第です」
イルムはそう締めくくった。
「単なる雑談の種かもしれませんが、ルミさんも私も向こうの住人ですし。贈るならば、これ以上の着想はないと思いまして」
あまりに自然に馴染んでいて、気付くのが遅れたらしい。仲睦まじいことだ。
「お恥ずかしながら、実はプレゼントを選ぶのは苦手で……皆さんにご協力いただければと思うのですが」
ルミ曰く「イルムさん感性ズレてますし。『忙しいと落ち着く』とか人間は言わない」。イルムも学生時代から今に至るまで、心当りが山ほどあった。
じゃあクリムゾンウェストの人がいる必要はないんじゃないの? という疑問に、イルムは首を横に振った。
「クリムゾンウェストの皆さんが驚いたり喜ぶような品物であれば、多分モアさんも喜ぶんじゃないかと」
少なくとも物珍しく機能的であれば飯の種になるはずだ。根っからの商人であるモアには嬉しい話、のはずだ。
「それと……ルミさんがパーティの設定はしてくださるそうなので、私個人のプレゼントとは別に、モアさんへ物を渡すことも出来そうです」
当日参加出来るか分からない人もいるだろうし、イルムに預ければ代理で渡すことは出来る。
「以上です。……皆さんの力を貸してください。お願いします」
イルムは深々と頭を下げた。
解説
●趣旨
誕生日プレゼントを見繕う
●状況
公民館の一室を借りて、プレゼント候補となるものを持ち寄ったりアイデアを出したりしよう、という会です。
恐らく珍しい物なら彼女の興味を引くだろうということで、リアルブルーの文化を中心に考えることにしたようです。
イルムのものに限らず、ハンターたちからモアへ、あるいは全く別の人へのプレゼントを探しても構わないとのことです。
ここで決定した&預かった物を、パーティ本番でプレゼントすることになります。
●情報
同盟領の仲良し受付嬢三人娘です。巷で噂……かもしれません。
・モア・プリマクラッセ(kz0066)
バロテッリ商会の番頭、優秀な商人です。
イルムは無表情繋がりで謎の親近感を覚えています。
今回登場することはありませんが、事実上の主役です。
・ルミ・ヘヴンズドア(kz0060)
自称美少女の新米受付嬢です。
イルムは笑顔満点の彼女が羨ましかったりするようです。
今回登場することはありません。何か別に企んでいるようです。
・イルムトラウト・イトゥリツァガ(kz0067)
オフィスの受付嬢兼事務員兼以下略です。有能ですがたまに抜けています。
ちなみにモアの誕生日を19日と勘違いしていました。
プレゼントを選ぶことになったはいいが、何を贈ったら喜ぶか分からずハンターに泣きつきました。
どうやらその手のセンスはあまりよろしくないようです。
誕生日プレゼントを見繕う
●状況
公民館の一室を借りて、プレゼント候補となるものを持ち寄ったりアイデアを出したりしよう、という会です。
恐らく珍しい物なら彼女の興味を引くだろうということで、リアルブルーの文化を中心に考えることにしたようです。
イルムのものに限らず、ハンターたちからモアへ、あるいは全く別の人へのプレゼントを探しても構わないとのことです。
ここで決定した&預かった物を、パーティ本番でプレゼントすることになります。
●情報
同盟領の仲良し受付嬢三人娘です。巷で噂……かもしれません。
・モア・プリマクラッセ(kz0066)
バロテッリ商会の番頭、優秀な商人です。
イルムは無表情繋がりで謎の親近感を覚えています。
今回登場することはありませんが、事実上の主役です。
・ルミ・ヘヴンズドア(kz0060)
自称美少女の新米受付嬢です。
イルムは笑顔満点の彼女が羨ましかったりするようです。
今回登場することはありません。何か別に企んでいるようです。
・イルムトラウト・イトゥリツァガ(kz0067)
オフィスの受付嬢兼事務員兼以下略です。有能ですがたまに抜けています。
ちなみにモアの誕生日を19日と勘違いしていました。
プレゼントを選ぶことになったはいいが、何を贈ったら喜ぶか分からずハンターに泣きつきました。
どうやらその手のセンスはあまりよろしくないようです。
マスターより
えーてるです。モアさん(crMS担当)が誕生日なので、そこんところとても疎いイルムを助けてあげてください。
多分イルムはルミちゃん(のどかMS担当)に「手編みのマフラーって田舎のおばあちゃんですか!」とか言われて凹んだりしています。多分。
皆様の知力と活力の限りを尽くしたプレイングをお待ちしています。
多分イルムはルミちゃん(のどかMS担当)に「手編みのマフラーって田舎のおばあちゃんですか!」とか言われて凹んだりしています。多分。
皆様の知力と活力の限りを尽くしたプレイングをお待ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/01/05 04:22
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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プレゼントの選定を(相談 アレス=マキナ(ka3724) エルフ|15才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2014/12/24 21:18:50 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/12/24 21:14:06 |