ゲスト
(ka0000)
霧に隠れた狩人
マスター:ザント

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 4~4人
- サポート
- 現在0人 / 0~20人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/07/30 07:30
- リプレイ完成予定
- 2018/08/08 07:30
オープニング
闇が支配し、獰猛な生物が活発に動き出す夜。
農耕推進地域ジェオルジにある草原は、今は霧に包まれていた。
その中で焚き火の灯りが揺らめき、それを囲むように座る四人の男女がいた。
男女は霧の中でありながらも談笑しつつ食事を取っていた。
「それで行ってみたら……こんなにでかいネズミだったわけだ!」
「……それ雑魔だったんじゃないの?」
両手を大きく広げて大きさを示す男性に横にいた女性が横槍を入れると、男性はやれやれと言った風に首を横に振る。
「そんな訳ないだろ、レミア。雑魔だったら少なからず騒ぎになってるはずだろ」
「確かにそうだな。だとしたら、本当にネズミがそんなに大きくなったっていうのか?」
黙々と食事を口に運んでいた男性が疑念の声を上げ、レミアも同意するように頷く。
「おいおい、お前まで疑うのかよ」
「ヴァンの言うことはほとんどが誇張したものって決まってるからね」
「違いない」
最後の一人も口を開き、肩をすくめるヴァンを除いて声を上げて笑う。
四人はハンターで、依頼を受ける時以外は街から街、時には村から村を一人で旅をする旅人だった。
だが、ある街で四人は出会うと同じ旅人だからかすぐに意気投合して共に旅をすることになった。
最初は次の街までだったが、その次にはまた次の街までと、言い方は悪いがそれが何度も続いていき、今では切っても切れない……大切な仲間となっていた。
「しっかし、霧が出るなんて運が悪かったな」
一頻り笑った後、男性がぽつりと呟いた。
最後に立ち寄った村から次の村へ出発したのは早朝で、予定では日没前までには着いているはずだったが、途中で霧が出て来てしまって方向を見失ってしまった。
そして今はご覧の通りの野宿である。
「そうだな。まぁ、アクシデントも旅の醍醐味さ」
「そうね。でも、霧も四~五メートルくらい先は見える程度だったのは不幸中の幸いだったわね」
前向きに考える男性とレミアも肯定的な意見にヴァンたちも頷く。
「そろそろ休むか。見張りは交代制で、まずは俺からでいいか?」
ヴァンの立候補に他の三人は頷くと、すぐに就寝の準備を始めた。
「……?」
レミアが目を覚ました理由は些細なことだ。
顔に何かがかかった程度のことだ。
続いて何かを咀嚼する音が耳に届き、見張りの誰かが隠れて何かを食べてるのかと思ってレミアは目を開き。
「ひっ」
レミアは思わず小さい悲鳴を漏らした。
その悲鳴は驚きではなく、恐怖から出たものだった。
何故なら、焚き火の光に照らされているその顔は、血の気を失った真っ白な……大切な仲間であるヴァンの顔だったからだ。
口から鮮血がレミアの顔へと滴り落ちており、これが原因がレミアは起きたのだろう。
半分となったヴァンは巨大な鎌に挟まれて水っぽい咀嚼音を立てながら食われ続けている。
レミアは変わり果てたヴァンから視線を逸らし、巨大な鎌の持ち主の正体を見た。
それは巨大な真っ白なカマキリだった。
他でもする咀嚼音の方にも目を向け、その巨大カマキリは一匹ではなく他にも何体もいるのをレミアは確認する。
他の仲間の変わり果てた姿も。
何故自分だけが生き残っているのかは分からない。
でも、ハンターとしての使命からか、それとも仲間を殺されたからか。
レミアは生き残る為に、逃げずにそのまま身動き一つせずカマキリがここを去るのを待つことにした。
(ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい)
目をつぶり、仲間たちが食われる音を聞きながらレミアは心の中で仲間たちに謝りながら待ち続ける。
どれくらい経っただろうか……途中で気絶でもしたのか、レミアがふと気付けばカマキリたちは居なくなっていた。
仲間たちが居なくなった証である真っ赤な血の跡だけを残して。
「その後、レミアさんは最寄のハンターオフィスに報告したことで事件が発覚。レミアさんからの証言と時期的に見て……恐らく相手はミストマンティスに間違いないと思われます」
ハンターオフィスの女性職員は元ハンターとしての知識を元に敵を特定し、敵の情報を伝えてきた。
「ミストマンティスは霧の中の殺人鬼と呼ばれる珍しい巨大昆虫です。普段は森に生息している体高が3mにもなる巨大な白いカマキリで、普通のカマキリと同じく肉食。虫や動物などを食べて生きています。ですが、繁殖期であるこの時期になると外敵が多い森から草原に移動してから白い泡で1つにまとめながら100個近い卵を出産します。その後、さらに魔法を使って霧を発生させて卵を守りながら、霧の中に入ってきた生物を捕らえて卵の孵化を待つという生態を持っています」
職員は何を思ったのか、一瞬だけ顔を顰めてから依頼内容を説明し始めた。
「今回の依頼主は我々ハンターオフィスから。複数居ると思われるミストマンティス全ての討伐と、可能であれば複数あると思われる卵全て焼くなりして始末をお願いします。ミストマンティスが居る霧の場所はレミアさんの話を聞いて場所は特定していますので、そこへ向かってください」
説明を終えた職員は最後に。
「尚、霧の中で闇雲に動くのは危険ですので、くれぐれも慎重に行動をお願いします」
と、真剣な表情で注告した。
農耕推進地域ジェオルジにある草原は、今は霧に包まれていた。
その中で焚き火の灯りが揺らめき、それを囲むように座る四人の男女がいた。
男女は霧の中でありながらも談笑しつつ食事を取っていた。
「それで行ってみたら……こんなにでかいネズミだったわけだ!」
「……それ雑魔だったんじゃないの?」
両手を大きく広げて大きさを示す男性に横にいた女性が横槍を入れると、男性はやれやれと言った風に首を横に振る。
「そんな訳ないだろ、レミア。雑魔だったら少なからず騒ぎになってるはずだろ」
「確かにそうだな。だとしたら、本当にネズミがそんなに大きくなったっていうのか?」
黙々と食事を口に運んでいた男性が疑念の声を上げ、レミアも同意するように頷く。
「おいおい、お前まで疑うのかよ」
「ヴァンの言うことはほとんどが誇張したものって決まってるからね」
「違いない」
最後の一人も口を開き、肩をすくめるヴァンを除いて声を上げて笑う。
四人はハンターで、依頼を受ける時以外は街から街、時には村から村を一人で旅をする旅人だった。
だが、ある街で四人は出会うと同じ旅人だからかすぐに意気投合して共に旅をすることになった。
最初は次の街までだったが、その次にはまた次の街までと、言い方は悪いがそれが何度も続いていき、今では切っても切れない……大切な仲間となっていた。
「しっかし、霧が出るなんて運が悪かったな」
一頻り笑った後、男性がぽつりと呟いた。
最後に立ち寄った村から次の村へ出発したのは早朝で、予定では日没前までには着いているはずだったが、途中で霧が出て来てしまって方向を見失ってしまった。
そして今はご覧の通りの野宿である。
「そうだな。まぁ、アクシデントも旅の醍醐味さ」
「そうね。でも、霧も四~五メートルくらい先は見える程度だったのは不幸中の幸いだったわね」
前向きに考える男性とレミアも肯定的な意見にヴァンたちも頷く。
「そろそろ休むか。見張りは交代制で、まずは俺からでいいか?」
ヴァンの立候補に他の三人は頷くと、すぐに就寝の準備を始めた。
「……?」
レミアが目を覚ました理由は些細なことだ。
顔に何かがかかった程度のことだ。
続いて何かを咀嚼する音が耳に届き、見張りの誰かが隠れて何かを食べてるのかと思ってレミアは目を開き。
「ひっ」
レミアは思わず小さい悲鳴を漏らした。
その悲鳴は驚きではなく、恐怖から出たものだった。
何故なら、焚き火の光に照らされているその顔は、血の気を失った真っ白な……大切な仲間であるヴァンの顔だったからだ。
口から鮮血がレミアの顔へと滴り落ちており、これが原因がレミアは起きたのだろう。
半分となったヴァンは巨大な鎌に挟まれて水っぽい咀嚼音を立てながら食われ続けている。
レミアは変わり果てたヴァンから視線を逸らし、巨大な鎌の持ち主の正体を見た。
それは巨大な真っ白なカマキリだった。
他でもする咀嚼音の方にも目を向け、その巨大カマキリは一匹ではなく他にも何体もいるのをレミアは確認する。
他の仲間の変わり果てた姿も。
何故自分だけが生き残っているのかは分からない。
でも、ハンターとしての使命からか、それとも仲間を殺されたからか。
レミアは生き残る為に、逃げずにそのまま身動き一つせずカマキリがここを去るのを待つことにした。
(ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい)
目をつぶり、仲間たちが食われる音を聞きながらレミアは心の中で仲間たちに謝りながら待ち続ける。
どれくらい経っただろうか……途中で気絶でもしたのか、レミアがふと気付けばカマキリたちは居なくなっていた。
仲間たちが居なくなった証である真っ赤な血の跡だけを残して。
「その後、レミアさんは最寄のハンターオフィスに報告したことで事件が発覚。レミアさんからの証言と時期的に見て……恐らく相手はミストマンティスに間違いないと思われます」
ハンターオフィスの女性職員は元ハンターとしての知識を元に敵を特定し、敵の情報を伝えてきた。
「ミストマンティスは霧の中の殺人鬼と呼ばれる珍しい巨大昆虫です。普段は森に生息している体高が3mにもなる巨大な白いカマキリで、普通のカマキリと同じく肉食。虫や動物などを食べて生きています。ですが、繁殖期であるこの時期になると外敵が多い森から草原に移動してから白い泡で1つにまとめながら100個近い卵を出産します。その後、さらに魔法を使って霧を発生させて卵を守りながら、霧の中に入ってきた生物を捕らえて卵の孵化を待つという生態を持っています」
職員は何を思ったのか、一瞬だけ顔を顰めてから依頼内容を説明し始めた。
「今回の依頼主は我々ハンターオフィスから。複数居ると思われるミストマンティス全ての討伐と、可能であれば複数あると思われる卵全て焼くなりして始末をお願いします。ミストマンティスが居る霧の場所はレミアさんの話を聞いて場所は特定していますので、そこへ向かってください」
説明を終えた職員は最後に。
「尚、霧の中で闇雲に動くのは危険ですので、くれぐれも慎重に行動をお願いします」
と、真剣な表情で注告した。
解説
●シナリオの目的
主な目的 :ミストマンティスの討伐
副次的目的:ミストマンティスの卵の破壊
●場所
ジェオルジにある草原
全体:30×30スクエアの正方形
●敵
名前 :ミストマンティス
数 :10
姿 :全身が真っ白な巨大カマキリ。
大きさ :体長6m程、体高3m程
生態:肉食。
普段は森で生活しているが、繁殖期になると草原に移動して卵を出産し、卵が孵化するまでは魔法を使って霧を発生させて卵を守る。
備考:森に生息している肉食で、魔法を使う珍しい巨大昆虫。
名前 :ミストマンティスエッグ
数 :不明(100個で1つと換算)
姿 :大きな綿の塊
大きさ:高さ3m程、太さ1m程
説明 :ミストマンティスの卵の塊。
主な目的 :ミストマンティスの討伐
副次的目的:ミストマンティスの卵の破壊
●場所
ジェオルジにある草原
全体:30×30スクエアの正方形
●敵
名前 :ミストマンティス
数 :10
姿 :全身が真っ白な巨大カマキリ。
大きさ :体長6m程、体高3m程
生態:肉食。
普段は森で生活しているが、繁殖期になると草原に移動して卵を出産し、卵が孵化するまでは魔法を使って霧を発生させて卵を守る。
備考:森に生息している肉食で、魔法を使う珍しい巨大昆虫。
名前 :ミストマンティスエッグ
数 :不明(100個で1つと換算)
姿 :大きな綿の塊
大きさ:高さ3m程、太さ1m程
説明 :ミストマンティスの卵の塊。
マスターより
初めましての方は初めまして、お久しぶりの方はお久しぶりです。
私、ザントと申します。
以後お見知りおきを。
今回は、戦闘シナリオとなっております。
やはり今回の一番の問題は霧をどうやって霧が晴らすかです。
実は、霧というのは繊細な現象なのです。
例えば、大規模な温度の変化で……と言った感じに。
後は、霧を発生させているのは魔法という点。
この二点を考えれば、自ずと答えは見えてくるのではないかと思います。
私からは以上となります。
では、私のシナリオをお楽しみください。
私、ザントと申します。
以後お見知りおきを。
今回は、戦闘シナリオとなっております。
やはり今回の一番の問題は霧をどうやって霧が晴らすかです。
実は、霧というのは繊細な現象なのです。
例えば、大規模な温度の変化で……と言った感じに。
後は、霧を発生させているのは魔法という点。
この二点を考えれば、自ずと答えは見えてくるのではないかと思います。
私からは以上となります。
では、私のシナリオをお楽しみください。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/08/03 04:29
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/07/28 22:29:32 |
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霧蟷螂をぶっ殺せ 星野 ハナ(ka5852) 人間(リアルブルー)|24才|女性|符術師(カードマスター) |
最終発言 2018/07/29 15:20:39 |