ゲスト
(ka0000)
行商人の荷物になく
マスター:竜桐水仙

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在5人 / 3~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/08/10 19:00
- リプレイ完成予定
- 2018/08/19 19:00
オープニング
●行商人の荷物に泣く(者)
ガラガラガラ
森の中を、馬車が走っている。
幌付きのそれなりに上等な代物で、木の根が飛び出す悪路をものともしない。
御者台には一人の男。
鼻歌を歌いながら、暢気に首を振っている。
馬に任せて走っている男が、何ともなしに上を見上げた。
黒い影が、青い空を背景に、上空を旋回している。
カァ、カァ
鳥が鳴き始めた。
ふと、男は妙であることに気付く。
鳴き声はカラスだが、カラスにしては飛んでいる高度が高すぎる。
そう考えると身体の大きさもおかしい。木のてっぺんよりも高い所を飛んでいるなら、もっと小さく見えるはず……
冷たい汗が、背中を伝った。
手綱を締め、馬に速度を上げさせる。
「急げ! さっさと逃げないと……」
しかし、もう遅すぎた。
カラスの高度がだんだん下がってくる。
身体の大きさが際立つ。
羽を広げれば、二メートルは軽く越すだろう。
そんな鳥が、二頭、三頭と数を増やしていく。
「うわぁぁぁぁあああああ!!」
鳥が五頭を超えたところで、男はとうとう馬車を捨てることにした。
走る車から、全財産の入った袋だけを持ち、飛び降りる。
着地に失敗し、盛大に転んだ。
袋の口が開き、中から硬貨が転がり出す。
慌てて袋を掴もうとするが、振り返ればそこには大口を開けた大鴉。
取るものも取りあえず、命からがら森に駆け込んだ。
大鴉は身体の大きさが禍し、追いかけてこられない。
無我夢中で、男は町に走った。
●行商人の荷物に(カネは)無く
「やぁ、こんにちは。ボクの友人がちょっと困ったことになっていてね。依頼がしたいんだけど、話を聞いてくれるかな?」
行商人のアラミスは、ハンタースオフィスのカウンターに手をついた。
後ろでくくったブロンド髪が、ニコッと笑んだ動きでさらりと揺れる。
受付に座るクールビューティーは、にこりともせずに口を開いた。
アラミスの後ろには、所在なさげに辺りを見回す男がいる。
「どのようなご用件でしょうか」
素っ気ない受付嬢の態度に、ため息をつくアラミス。
「つれないなぁ……。まぁいい、本題に入ろう」
背筋を伸ばし、表情を引き締める。
「ボクの行商仲間、まぁ後ろにいる彼のことなんだが、彼が移動中に雑魔に襲われたらしくてね」
「それは災難でした」
「ありがとう。それで彼、荷物を馬車ごと置いて、身一つで逃げてきたらしいんだ」
「依頼内容は、馬車と荷物の奪還と言うことでよろしいですか?」
「せっかちは嫌われるよ~? 最後まで話を聞いてくれ」
苦笑いを浮かべながら、受付嬢をいさめるアラミス。
「彼、逃げるときに全財産の入った袋を落としてきてしまったらしくてね。今手持ちがギリギリみたいなんだ。全財産の入った袋を見つけてくれたら、追加報酬を出す」
「つまり……?」
「第一に荷物と馬車の奪還、それから第二に財産を収めた袋を捜索してきて欲しい。近くにあるとは思うんだけどね」
「かしこまりました。依頼を発注いたします」
「頼むよ! 最悪この町で品物を納品すればカネができる。荷物だけでも取り返してきてくれ!!」
「雑魔が全て倒されてるとパーフェクトだね。まぁそこまでやると超過労働もいいところだけど」
こうして、行商人による荷車奪還の依頼が発注された。
ガラガラガラ
森の中を、馬車が走っている。
幌付きのそれなりに上等な代物で、木の根が飛び出す悪路をものともしない。
御者台には一人の男。
鼻歌を歌いながら、暢気に首を振っている。
馬に任せて走っている男が、何ともなしに上を見上げた。
黒い影が、青い空を背景に、上空を旋回している。
カァ、カァ
鳥が鳴き始めた。
ふと、男は妙であることに気付く。
鳴き声はカラスだが、カラスにしては飛んでいる高度が高すぎる。
そう考えると身体の大きさもおかしい。木のてっぺんよりも高い所を飛んでいるなら、もっと小さく見えるはず……
冷たい汗が、背中を伝った。
手綱を締め、馬に速度を上げさせる。
「急げ! さっさと逃げないと……」
しかし、もう遅すぎた。
カラスの高度がだんだん下がってくる。
身体の大きさが際立つ。
羽を広げれば、二メートルは軽く越すだろう。
そんな鳥が、二頭、三頭と数を増やしていく。
「うわぁぁぁぁあああああ!!」
鳥が五頭を超えたところで、男はとうとう馬車を捨てることにした。
走る車から、全財産の入った袋だけを持ち、飛び降りる。
着地に失敗し、盛大に転んだ。
袋の口が開き、中から硬貨が転がり出す。
慌てて袋を掴もうとするが、振り返ればそこには大口を開けた大鴉。
取るものも取りあえず、命からがら森に駆け込んだ。
大鴉は身体の大きさが禍し、追いかけてこられない。
無我夢中で、男は町に走った。
●行商人の荷物に(カネは)無く
「やぁ、こんにちは。ボクの友人がちょっと困ったことになっていてね。依頼がしたいんだけど、話を聞いてくれるかな?」
行商人のアラミスは、ハンタースオフィスのカウンターに手をついた。
後ろでくくったブロンド髪が、ニコッと笑んだ動きでさらりと揺れる。
受付に座るクールビューティーは、にこりともせずに口を開いた。
アラミスの後ろには、所在なさげに辺りを見回す男がいる。
「どのようなご用件でしょうか」
素っ気ない受付嬢の態度に、ため息をつくアラミス。
「つれないなぁ……。まぁいい、本題に入ろう」
背筋を伸ばし、表情を引き締める。
「ボクの行商仲間、まぁ後ろにいる彼のことなんだが、彼が移動中に雑魔に襲われたらしくてね」
「それは災難でした」
「ありがとう。それで彼、荷物を馬車ごと置いて、身一つで逃げてきたらしいんだ」
「依頼内容は、馬車と荷物の奪還と言うことでよろしいですか?」
「せっかちは嫌われるよ~? 最後まで話を聞いてくれ」
苦笑いを浮かべながら、受付嬢をいさめるアラミス。
「彼、逃げるときに全財産の入った袋を落としてきてしまったらしくてね。今手持ちがギリギリみたいなんだ。全財産の入った袋を見つけてくれたら、追加報酬を出す」
「つまり……?」
「第一に荷物と馬車の奪還、それから第二に財産を収めた袋を捜索してきて欲しい。近くにあるとは思うんだけどね」
「かしこまりました。依頼を発注いたします」
「頼むよ! 最悪この町で品物を納品すればカネができる。荷物だけでも取り返してきてくれ!!」
「雑魔が全て倒されてるとパーフェクトだね。まぁそこまでやると超過労働もいいところだけど」
こうして、行商人による荷車奪還の依頼が発注された。
解説
目的:森の中にある荷車(馬車 + 荷物)の捜索・奪還。可能であれば金貨袋の回収。
敵情報
:大鴉の雑魔六匹。必ずしも戦う必要はないものの、町に荷車を移動させる際など、襲ってくる可能性は高い。
戦闘の場合、飛行するのでカウンターや遠距離攻撃など、対策必須。
その他
:荷車は放置された場所にある(動かされていない)。
雑魔は荷車に執着があるわけではない。
追加報酬あり
敵情報
:大鴉の雑魔六匹。必ずしも戦う必要はないものの、町に荷車を移動させる際など、襲ってくる可能性は高い。
戦闘の場合、飛行するのでカウンターや遠距離攻撃など、対策必須。
その他
:荷車は放置された場所にある(動かされていない)。
雑魔は荷車に執着があるわけではない。
追加報酬あり
マスターより
こんにちは。竜桐です。
荷を奪われて困っている行商人からの依頼。条件次第で追加報酬があります(といっても条件は自明ですが……)。
ちなみに報酬の追加は二段階あります。
今回の相手はカラス。ある物には特別に執着します。
白紙プレイングにはお気をつけください。
皆さまのプレイング、楽しみにしています。
荷を奪われて困っている行商人からの依頼。条件次第で追加報酬があります(といっても条件は自明ですが……)。
ちなみに報酬の追加は二段階あります。
今回の相手はカラス。ある物には特別に執着します。
白紙プレイングにはお気をつけください。
皆さまのプレイング、楽しみにしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/08/16 19:38
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 夢路 まよい(ka1328) 人間(リアルブルー)|15才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2018/08/10 10:14:13 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/08/10 06:51:55 |