• 冒険

【MN】モスキートsurvive

マスター:奈華里

このシナリオは2日間納期が延長されています。

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
  • duplication
参加費
1,000
参加人数
現在3人 / 3~8人
マテリアルリンク
報酬
無し
相談期間
5日
プレイング締切
2018/08/12 19:00
リプレイ完成予定
2018/08/23 19:00

オープニング

※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。

 世界は急変した。もう歪虚に立ち向かうハンターはいない。だが、いい事もあった。
 何故なら歪虚はどういう訳かハンターという戦う存在が居なくなった事を知り、侵略の先を変えてしまったのだ。
 残ったのは皮肉にも以前よりは平和な世界……人同士の揉め事はあるにしろ、恐怖の対象が消えたのは大きい。
 人々は静かになった世界でそれぞれの生を楽しむ。

 だが、実際はハンター達も未だ世界に存在した。ただ、人間に見えていないだけ。
 どういう作用でこうなったのかは判らない。一説ではマテリアルの歪んだ暴走かもと囁かれたが、一番信憑性が高かったのは遺伝子の存在。一定量のマテリアルを保有し操れる遺伝子を持っていた者達の身体への突然変異ではないかと言われている。
 がそんな御託はさておいて、ハンター達の暮らしは一変した。
 彼らの身体は元の身長によって多少の違いはあるもののおおよそ三センチに変化し、戦う相手は歪虚から人類最悪のあの吸血生物、蚊へと変わる。なぜなら、蚊のメスは繫殖期、人の血液を吸収する。その量は自分の体重が倍になる位であるから小さくなったハンターには頂けない。
 もし、可能な限り吸い出されてしまったら完全に致死量となり、あっという間に昇天だ。

 プゥーーーーーン

 その羽音がするだけでハンター達に緊張が走る。
 ある者は民家の隅に寝屋を作って生活し、またある者は森でリスと共に一夜を明かす。
 そして、怯えるようにその羽音と共に目を覚ます。
 だが、幸いな事に携帯していた武器も小さくなっていた事から戦う術は持ち合わせていた。
 息を殺して、敵の接近に緊張が走る。ハンターより今は小動物の方が大きいのだし、人間もまだ存在するのだからそっちに行けばいいものの、何故だか執拗にハンターを狙ってくる。それはきっと力によるものだろう。
 マテリアルが多い方がきっとよい子孫を残せると、そう本能が教えているようだ。
「くっ、油断したぜっ」
 周囲を警戒しつつ、一人のハンターが得物を構える。
 彼は一匹オオカミなのか、単独でここを塒にしていたらしく周りに救いの手を差し伸べてくれる者はいない。
 蚊と彼…暫くのにらみ合いが続く。が、これがまた蚊の作戦だった。
 一直線には来ず、その場でゆらゆらとこちらを翻弄する動き…幼少時代のトンボを捕まえる時の事を思い出す。
(誘っているのか?)
 彼は思う。だが、そう思った時にはもう遅い。ぼんやりと視界が狭くなり、手にも力が入らなくなる。
「な……」
 その時やっと彼は自分の不注意に気が付いた。背後にもう一匹の蚊がいて、彼の背中を貫いている。
(くっ、痛みなど…感じなかったのに…)
 振り返った先、自分に刺さった管はどうやら一本ではないようだ。そして、視線を前に戻して彼は知る。
 余り知られていないが、蚊はああ見えて何本もの針を持っていた。皮膚を傷つける針に、広げたままにしておく針、そして幹部に麻酔をかけ血液が固まらないようにする針というか管など。それらを普段は一つの鞘に納めているから一本に見えているようだ。
「あ…あぁ…」
 血液が吸い出されていくのを感じる。流し込まれた麻酔液のせいで痛みはないが、このままだとヤバいだろう。
「ッ、立ち去れ! 害虫共っ!」
 とそこへ声がして、彼を諦めて二匹の蚊が飛び去って行く。
 が、度肝を抜かれたのはこの後だ。
 声の主はあろうことかバッタに乗って登場すると、彼を抱え再びそれに乗り込む。
「あんた、一体…」
「喋るな。時間がない、行くぞ」
 男はバンデラと言った。彼もハンターらしい。
 ごつい鎧に大剣を携えて、そう言えば目の色がバッタと同じに見える。
 こうして彼は一命を取り留め運ばれた先には大勢のハンターがいた。
 彼等は身を護る為共同で過ごしているのだという。
「さっきのは…」
 礼を言った後、あの不思議な現象を彼が尋ねる。
「ああ、あれか。私達はあれを虫心(ムシン)と呼んでいる。どうやら、この姿になって覚醒すると一定時間だけ虫を操れるようになるらしい。最近気づいた事だがな。近くにいる虫をじって見つめて念じればおまえも出来る筈だ」
 男が言う。そして、色々聞くうちに彼の知らなかった事実を耳にする。
「私達で調べた結果、奴らとの戦いを終わらせる方法がついに判明した。戦では頭を潰せば勝ち…では、奴らの頭はどれなのか。そこで行きついたのがキングの存在だ」
「キング?」
 眉をひそめ彼が聞き返す。
「まず始めに襲ってくるのは全てメスだ。しかも繁殖後の…ならば、繁殖する相手がいなくなればどうなる? しかも都合のいい事にオスの蚊がハーレムを狙ってやり合ってくれたおかげで今は一匹しかいないとしたらどうだ」
 それをやってしまえば子孫の連鎖が続かなくなり、次第に数は減ってジ・エンド。
 そうなれば怯えて暮らす事もなくなり、こんな姿でも今までよりは熟睡できるかもしれない。
 希望はある。こうなってしまった理由は判らないままだが、救いがある事を知り拳を握る。
「やるかね、君も」
 バンデラが言う。この男…いや、ここのハンター達は諦めていないのだ。
 この理不尽な状況からも目を背けず、ただ未来を勝ち取る事を考えている。
「もちろん」
 彼が言う。作戦は明後日――全ては彼等の腕にかかっていた。

解説

内容
オスの蚊『キング』を倒し、平穏な生活を取り戻す事

理不尽な世界でも快適を求めて…
ハンター達は突然変異で小さくなってしまいました
しかも普通の人間には見えない姿に…そこでの天敵はなんと蚊!
奴らも子孫を残す為、容赦なくこちらを襲ってきます
やるかやられるか どうぞ、頑張って平穏な未来を勝ち取って下さいませ

●特殊能力『虫心』について
一日に一度だけ使える特殊能力です
傍にいた虫を一分半だけ操る事が出来ます
ただし、蚊には効かないので要注意
プレイングで使う際は『どんな虫』を『どのように操るのか』を判りやすく提示下さい

●作戦について
今わかっているのは『キング』を倒せばいいという事だけ
巣がどこにあるのかという事については本文では詳しくは触れていませんでしたが
バンデラ達の情報によるととある森の小さな水辺の木や草に潜伏しているとの事
多分、そこにキングもいるものと思われます
バンデラ達の住処からは今の姿でも半日あれば行けるとの事
虫を使えば更に早く着く事が出来るでしょう

●その他
ユニット、およびペットは小さくなっておりませんので
使用および同行は出来ないものとします
同行されていても描写は致しません

マスターより

今年の暑さで出現率が落ちているとは聞きましたが、いる事はいると断言する奈華里です
自分、既に何か所かやられておりますから皆様もお気を付けを
コメディ設定するかどうか迷ったのですが、
プレイングによってシリアスにもなりかねないので冒険としておきました
でも、ギャグ行動大歓迎です! ギャグ戦闘も好きなのですよ
皆様の御参加お待ちしております(^^ゞ
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2018/08/22 00:36

参加者一覧

  • 夢路に誘う青き魔女
    夢路 まよい(ka1328
    人間(蒼)|15才|女性|魔術師
  • 秘剣──瞬──
    多由羅(ka6167
    鬼|21才|女性|舞刀士
  • 乙女の護り
    レイア・アローネ(ka4082
    人間(紅)|24才|女性|闘狩人
依頼相談掲示板
アイコン
レイア・アローネ(ka4082
人間(クリムゾンウェスト)|24才|女性|闘狩人(エンフォーサー)
最終発言
2018/08/12 16:49:22
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/08/12 15:48:36