• 幻痛
  • 調査

【幻痛】怠惰の膝元へ

マスター:猫又ものと

このシナリオは5日間納期が延長されています。

シナリオ形態
ショート
難易度
不明
オプション
参加費
1,500
参加人数
現在4人 / 3~4人
マテリアルリンク
報酬
多め
相談期間
4日
プレイング締切
2018/08/20 19:00
リプレイ完成予定
2018/09/03 19:00

オープニング

※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。

 ――その日。部族会議に激震が走った。
 始祖たる七が一であり、怠惰の王であるビックマー・ザ・ヘカトンケイル。
 彼が愛でる謎の少女、オーロラの根城が判明したという報せが入ったからだ。

「……ダメです。許可出来ません」
「……しかし、これはまたとない好機だ。怠惰の軍勢を退ける一手となり得るかもしれん……」
「ええ、ええ。そうでしょうとも。今まで何の手掛かりもなかった歪虚の情報が入るかもしれませんしね。うまくいけば戦略も広がるでしょう」
「……ならば……」
「ですから、そんな危険な場所にはいそうですかと送り出せないと言っているんです。バタルトゥさん、貴方ご自分が部族会議の大首長という自覚はおありですか?」
 食い下がるバタルトゥ・オイマト(kz0023)に嫌味を返すヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)。

 ――この2人、今日は幾度となくこんなやり取りをしている。
 オーロラの根城の場所についての情報を受け取ったバタルトゥとヴェルナー。
 2人は即時に打ち合わせに入り、今後の作戦を有利にする為、偵察を送ろう……そこまで、双方の意見は一致した。

 だが、問題はこの先。
 誰がそのオーロラの根城に潜入するか……である。
 何が起こるか分からない、大変危険な任務になる為、ハンター達だけに任せる訳にはいかない。
 そこまではいい。
 バタルトゥ自らが行くと言いだした為、ヴェルナーが難色を示した。

 ――バタルトゥは兎角オイマト族や辺境部族のことになると熱くなる節がある。
 それだけ、故郷を大事に思っているということなのだろうが……。
 潜入場所は怠惰王のお膝元ともいえる場所だ。
 それこそ命がけの任務となる。そんな所へ、おいそれと大首長を送り込むことは出来ない。
 ヴェルナーの主張は最もだったが……バタルトゥも今回ばかりはなかなか引き下がらず、話は平行線辿っていた。
「……あの。俺が行って来ましょうか」
 そこに聞こえて来た声。振り返るとイェルズ・オイマト(kz0143)が立っていた。
「……イェルズ? 戻ってきていたのか……」
「おや。お久しぶりですね。リアルブルーに出向中と伺っていたのですが」
「族長もヴェルナーさんもお久しぶりです! ……はい。リアルブルーにいたんですけど、ビックマーが現れたと聞いて慌てて戻って来たんです」
「……そうか。心配をかけてすまなかった」
「いえ! こちらこそ! 辺境の一大事って時に不在ですみませんでした!」
 バタルトゥに頭を下げるイェルズ。赤毛の青年に、ヴェルナーは紫色の瞳を向ける。
「イェルズさん、先ほど潜入調査に行くつもりがあるようなことを仰っていましたが……」
「ハイ。……族長が行きたい気持ちも分かるんですけど、立場がありますし。その点俺は補佐役で、最悪死んでも替えが利きますから」
「最後の発言は聞き流しておきますが……そうですね。バタルトゥさんの代理という点においても適任ではあります。バタルトゥさん、どう思われます?」
「……個人的には行かせたくはないのだが……他に任せられる者もいないのは事実だな」
「では、決定ということでよろしいですね?」
 ヴェルナーの確認するような声に頷くバタルトゥ。彼は補佐役の顔を覗き込む。
「……今回の任務は何が起こるか分からない。非常に危険なものだ……。くれぐれも無理はするな。……危機を感じたら撤退しろ」
「分かりました!」


「オーロラの根城が分かったって!?」
 緊急の招集を受け、ハンターズソサエティに駆け込んで来たハンター達。
 その報せは、彼らを驚かせるには十分過ぎるものだった。
「今まで分からなかったのにどうしてかしら……」
「この間、皆さんがビックマーを撃退して下さった時に、退却する時濡れていたそうで……割とハッキリ、足跡が残っていたそうです」
「ああ、なるほど。そういうことか……」
 イェルズの説明に頷くハンター達。彼はそのまま説明を続ける。
「……オーロラの根城があると言われている場所は、ビャスラグ山のさらに北にある山だそうです。多分寒いと思うんで、暖かい恰好してきてくださいね」
「分かった。しかし、怠惰陣営のお膝元だろう? 怠惰の感染があるんじゃないのか?」
「そうね。侵入して動けなくなった……なんて言ったら困るわね」
「それなんですけど、辺境ドワーフさん達が頑張って『対怠惰の感染用結界』を持ち歩けるようにしてくれました。とはいえ、急な話だったので数が用意できなかったのと、時間は精々持って30分だそうですが……」
「……根城に潜入して30分以内に戻ってこないとヤバいってことか」
「結構厳しいわね……」
「はい。怠惰陣営の真っただ中に行くので、何と遭遇するかも分かりません」
「……文字通り、命がけの任務だな。十分注意して行こう」
 人類未踏の地に踏み込む任務。何が起きるか分からないが、やりがいは十分だ。
  ハンターの言葉に、イェルズと仲間達は頷き――準備を開始した。

解説

ビャスラグ山の更に北側の山地に、オーロラの根城が見つかりました。
そこに潜入し、オーロラの情報を集めて来てください。
なお、結界が怠惰の感染に抵抗出来るのは30分。その間に、いかに情報を集めるかが成功の秘訣となります。

■成功条件:根城に侵入し、オーロラの情報を持ち帰る
大成功の条件は、今後の作戦に大きく関わる情報を持ち帰った場合となります

また、イェルズの生死は依頼達成条件に含みません。

■場所について
ビャスラグ山の更に北側の山地です。標高が高い為夏でも寒いです。
それ以外のことは分かっていません。

■敵について
オーロラはビックマーがとても大切にしている少女型の歪虚です。
ビックマーの上で眠っていることが多いという以外のことは良く分かっていません。
また、怠惰の本陣に乗り込む為、オーロラやビックマー以外、トーチカや青木といった歪虚に遭遇する可能性があります。
十分気を付けて対応にあたってください。

今回の目的は、敵を倒すことを目標としていません。
目的や手段を見誤った状態で接触すれば、即座に相応の代償が生じ得ます。
ご注意下さい。

■NPCについて
今回はイェルズが同行しています。
辺境の危機に際し、少しでも有利にしたいとやる気を見せています。

■その他
白紙は描写できません。
質問板は立てて戴いても構いませんが、明確にすることで逆に厳しい状況になることがあります。
また、質問する場合は出発24時間前までの質問を受け付けます。
今回、猫又の都合で若干プレイング締切の期間が短くなっております。ご注意ください。

マスターより

お世話になっております。猫又です。
皆様に【幻痛】連動の依頼をお届けします。

皆様のビックマーへの対応から、思わぬ依頼が派生しました。
折角のこの機会です。是非オーロラの手掛かりをつかんで戴きたく思いますが……猫又の依頼の中でも屈指の難易度となっております。どうぞご注意くださいませ。

それでは皆様のお越しを心よりお待ちしております。

関連NPC

  • オイマト族族長
    イェルズ・オイマト(kz0143
    人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|霊闘士(ベルセルク)
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2018/09/04 05:43

参加者一覧

  • Sanctuary
    羊谷 めい(ka0669
    人間(蒼)|15才|女性|聖導士
  • ずっとあなたの隣で
    ラミア・マクトゥーム(ka1720
    人間(紅)|15才|女性|霊闘士
  • 大悪党
    神楽(ka2032
    人間(蒼)|15才|男性|霊闘士
  • 洞察せし燃える瞳
    フラメディア・イリジア(ka2604
    ドワーフ|14才|女性|闘狩人
依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
フラメディア・イリジア(ka2604
ドワーフ|14才|女性|闘狩人(エンフォーサー)
最終発言
2018/08/19 23:37:41
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/08/18 09:14:05