ゲスト
(ka0000)
時間稼ぎお願いします!
マスター:三田村 薫

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/09/01 22:00
- リプレイ完成予定
- 2018/09/10 22:00
オープニング
●生きてる人間が一番怖いじゃないですか
「僕はいつまで徳を積めば良いのだろうか」
昼下がりのハンターオフィスにて。ラフな格好をしているオフィス職員は、資料で顔を扇ぎながらぼんやりと呟いた。最近事件に巻き込まれてついていない彼は、ボランティアなどで徳を積もうと目論んでいるのである。目論む時点で徳は無効になるのではないか? そんな哲学的倫理的宗教的疑問も覚えなくはないがここでは割愛する。
「ほら、そうやって仕事道具で涼んでるから徳ポイントが下がるんですぅ」
お下げに眼鏡の職員が唇を尖らせる。
「でもさぁ、思ったんだよね。いくら徳積んだって、巻き込まれるときは巻き込まれる」
「開き直らないでくださぁい」
「大体、歪虚ならどうしようもないけど、普通の人間ならもうちょっとどうにか出来ると思わない?」
「殺し屋にでもなるんですかぁ?」
「ならねぇよ。何言ってんだ」
青年は呆れた顔で相手を見返した。
「護身術を習いたいよね」
「護身術ですか」
それを聞きつけたのは二人の司祭だった。一人はこの前、ボランティアを斡旋してくれた亜麻色の髪のアルトゥーロ。もう一人は鉄面皮で赤毛のヴィルジーリオだ。馬に乗るアルトゥーロは聖導士であることもあって常に司祭服だが、バイクで移動する魔術師のヴィルジーリオは車輪に巻き込むから、と言ってオフィスには大体ライダースーツで現れる。自分の町では当然司祭服だそうだ。
「徳を積むのはやめたんですか?」
アルトゥーロがにっこりと微笑んで見せると、青年職員は慌てた。
「そんなことない。徳は積むよ。でもさぁ、旅行先で突然一般人に囲まれて、だったら突破出来た方が良くない?」
「格闘技なら彼が得意です」
そう言って、ヴィルジーリオを指す。ヴィルジーリオは眉を上げた
「得意と言うか……アルトゥーロが優しすぎるだけじゃないんですか?」
「はは、嬉しいね。まあ、彼は僕を含めた同期から格闘士を選ぶと思われていた程度には近接戦闘が得意ですよ。この前も春郷祭で喧嘩の仲裁に入ったんでしょう? 関節技で」
「関節技を使えば大抵の人間は大人しくなるので……あ、勿論いつもは使いませんよ」
「当たり前だ」
●手加減してくれない男
眼鏡の職員が、まあとりあえず軽くジャブでも打って受け止めてもらったら、と勧めるので、空いたスペースに移動した。
「私は覚醒者ですから、あなたが本気でかかってきてもそんな大怪我をすることはありません。ひとまず私を、あなたを拘束して売り飛ばそうとする悪辣商人と思って打ってきなさい」
「何その具体的な設定……調子狂うなぁ」
「護身術が必要な状況とは、大体が調子が狂っているときですよ。さ、どうぞ」
「わかったよ……とりゃ!」
職員は渾身の右ストレートを放った。仮に、彼に恋人がいたとして、その浮気相手をぶん殴るには十分なパンチだ。が、しかし。
「遅い!」
「当たり前でしょ!? いだだだだだ!!!」
あっさりヴィルジーリオに取られてねじ上げられる。
「あなたを拘束しようとする相手にとって、あなたが接近してくるのはまたとないチャンスでもあります。立ち向かうとはそういうことです。必ずしも良いことではない。リアクションをするとは、自分と相手を何かしらで繋ぐ行為です。マジックアローだって、弾道を辿れば使い手に行き着きますよ」
「わかっ……! わかったから! 離して!!!!」
「失礼」
ヴィルジーリオはそっと手を離した。職員はうち捨てられたカエルの様にべしゃっと床に倒れ伏す。
「あ、ありがとう……参考になったよ……もう良いから……」
「いえ、私は請けた依頼が終わったところなので。まだ帰らなくても大丈夫です。お相手しますよ。さ、次の手は?」
職員はアルトゥーロを見上げた。司祭コンビの優しい方はにっこりと笑って、言った。
「これも神の御心。甘受するものまた徳を積むと言うものですよ」
●ハンドアウト
あなたたちは、オフィスに依頼を探しに来たハンターです。何か良い依頼はないものか、と貼り出された依頼を物色しています。
と、そこに、慌てた様子で青年オフィス職員がやって来ました。彼の事を、あなたはよく知っているか、顔とか声くらいは知っているか、全く知らないか。いずれにせよ、職員が慌てているのだから話くらいは聞いてみよう、とあなたたちは思います。
「助けて! 何気なく護身術やりたいって言ったらやべーのが来たんだよ!!! 教えてくれるって言うけどあいつ一人に相手されたら身体がバラバラになっちゃう! 君たちで時間とってできるだけあいつの時間短くして!」
何を言ってるんだお前は。
「僕はいつまで徳を積めば良いのだろうか」
昼下がりのハンターオフィスにて。ラフな格好をしているオフィス職員は、資料で顔を扇ぎながらぼんやりと呟いた。最近事件に巻き込まれてついていない彼は、ボランティアなどで徳を積もうと目論んでいるのである。目論む時点で徳は無効になるのではないか? そんな哲学的倫理的宗教的疑問も覚えなくはないがここでは割愛する。
「ほら、そうやって仕事道具で涼んでるから徳ポイントが下がるんですぅ」
お下げに眼鏡の職員が唇を尖らせる。
「でもさぁ、思ったんだよね。いくら徳積んだって、巻き込まれるときは巻き込まれる」
「開き直らないでくださぁい」
「大体、歪虚ならどうしようもないけど、普通の人間ならもうちょっとどうにか出来ると思わない?」
「殺し屋にでもなるんですかぁ?」
「ならねぇよ。何言ってんだ」
青年は呆れた顔で相手を見返した。
「護身術を習いたいよね」
「護身術ですか」
それを聞きつけたのは二人の司祭だった。一人はこの前、ボランティアを斡旋してくれた亜麻色の髪のアルトゥーロ。もう一人は鉄面皮で赤毛のヴィルジーリオだ。馬に乗るアルトゥーロは聖導士であることもあって常に司祭服だが、バイクで移動する魔術師のヴィルジーリオは車輪に巻き込むから、と言ってオフィスには大体ライダースーツで現れる。自分の町では当然司祭服だそうだ。
「徳を積むのはやめたんですか?」
アルトゥーロがにっこりと微笑んで見せると、青年職員は慌てた。
「そんなことない。徳は積むよ。でもさぁ、旅行先で突然一般人に囲まれて、だったら突破出来た方が良くない?」
「格闘技なら彼が得意です」
そう言って、ヴィルジーリオを指す。ヴィルジーリオは眉を上げた
「得意と言うか……アルトゥーロが優しすぎるだけじゃないんですか?」
「はは、嬉しいね。まあ、彼は僕を含めた同期から格闘士を選ぶと思われていた程度には近接戦闘が得意ですよ。この前も春郷祭で喧嘩の仲裁に入ったんでしょう? 関節技で」
「関節技を使えば大抵の人間は大人しくなるので……あ、勿論いつもは使いませんよ」
「当たり前だ」
●手加減してくれない男
眼鏡の職員が、まあとりあえず軽くジャブでも打って受け止めてもらったら、と勧めるので、空いたスペースに移動した。
「私は覚醒者ですから、あなたが本気でかかってきてもそんな大怪我をすることはありません。ひとまず私を、あなたを拘束して売り飛ばそうとする悪辣商人と思って打ってきなさい」
「何その具体的な設定……調子狂うなぁ」
「護身術が必要な状況とは、大体が調子が狂っているときですよ。さ、どうぞ」
「わかったよ……とりゃ!」
職員は渾身の右ストレートを放った。仮に、彼に恋人がいたとして、その浮気相手をぶん殴るには十分なパンチだ。が、しかし。
「遅い!」
「当たり前でしょ!? いだだだだだ!!!」
あっさりヴィルジーリオに取られてねじ上げられる。
「あなたを拘束しようとする相手にとって、あなたが接近してくるのはまたとないチャンスでもあります。立ち向かうとはそういうことです。必ずしも良いことではない。リアクションをするとは、自分と相手を何かしらで繋ぐ行為です。マジックアローだって、弾道を辿れば使い手に行き着きますよ」
「わかっ……! わかったから! 離して!!!!」
「失礼」
ヴィルジーリオはそっと手を離した。職員はうち捨てられたカエルの様にべしゃっと床に倒れ伏す。
「あ、ありがとう……参考になったよ……もう良いから……」
「いえ、私は請けた依頼が終わったところなので。まだ帰らなくても大丈夫です。お相手しますよ。さ、次の手は?」
職員はアルトゥーロを見上げた。司祭コンビの優しい方はにっこりと笑って、言った。
「これも神の御心。甘受するものまた徳を積むと言うものですよ」
●ハンドアウト
あなたたちは、オフィスに依頼を探しに来たハンターです。何か良い依頼はないものか、と貼り出された依頼を物色しています。
と、そこに、慌てた様子で青年オフィス職員がやって来ました。彼の事を、あなたはよく知っているか、顔とか声くらいは知っているか、全く知らないか。いずれにせよ、職員が慌てているのだから話くらいは聞いてみよう、とあなたたちは思います。
「助けて! 何気なく護身術やりたいって言ったらやべーのが来たんだよ!!! 教えてくれるって言うけどあいつ一人に相手されたら身体がバラバラになっちゃう! 君たちで時間とってできるだけあいつの時間短くして!」
何を言ってるんだお前は。
解説
●目的
ヴィルジーリオ司祭を青年職員に触らせない
再び彼による実践格闘技に持ち込ませなければ何でも良いです。後述の通り、PCさんが何かしていればヴィルジーリオはじっとしています。
一番早いというか職員が希望しているのはPCさんたちによる緩い感じの格闘講座です。
それ以外でも勿論OK。自分の話をしてくれても良いですし、OPで話題に上がっている、生きた一般人相手で苦戦した話なんかして頂いても大丈夫。勿論「何で立ち向かおうと思ったの?」なんてお説教してくれてもOKです。
●職員について
歪虚はともかく生きた人間に負けるのは悔しいじゃない……と思っています。
過去に覚醒者の適性を確認したところかなり低かった模様。
と言うことでハンターになると言うのは真っ先に却下されてしまいます。
身体能力は至って平均的。特別とろいわけでもなければ特別機敏でもありません。
●司祭コンビについて
ヴィルジーリオ:司祭コンビの赤い方。魔術師。PCさんたちがレクチャーなりなんなり始めると黙って見守ります。間が空くと実践格闘技を再開してくるぞ! どんだけ関節技したいんだ! なお本人は善意でやっているものとします。
アルトゥーロ:司祭コンビの優しい方。聖導士。レクチャーする気があるのかないのかお茶を飲んで見守っています。縁側おじいちゃんムーブ。
ヴィルジーリオ司祭を青年職員に触らせない
再び彼による実践格闘技に持ち込ませなければ何でも良いです。後述の通り、PCさんが何かしていればヴィルジーリオはじっとしています。
一番早いというか職員が希望しているのはPCさんたちによる緩い感じの格闘講座です。
それ以外でも勿論OK。自分の話をしてくれても良いですし、OPで話題に上がっている、生きた一般人相手で苦戦した話なんかして頂いても大丈夫。勿論「何で立ち向かおうと思ったの?」なんてお説教してくれてもOKです。
●職員について
歪虚はともかく生きた人間に負けるのは悔しいじゃない……と思っています。
過去に覚醒者の適性を確認したところかなり低かった模様。
と言うことでハンターになると言うのは真っ先に却下されてしまいます。
身体能力は至って平均的。特別とろいわけでもなければ特別機敏でもありません。
●司祭コンビについて
ヴィルジーリオ:司祭コンビの赤い方。魔術師。PCさんたちがレクチャーなりなんなり始めると黙って見守ります。間が空くと実践格闘技を再開してくるぞ! どんだけ関節技したいんだ! なお本人は善意でやっているものとします。
アルトゥーロ:司祭コンビの優しい方。聖導士。レクチャーする気があるのかないのかお茶を飲んで見守っています。縁側おじいちゃんムーブ。
マスターより
こんにちは三田村です。
身内(三田村NPC)同士の内輪もめじゃねぇか!!!! と言うような内容ですが、よろしければ一つお願いします。
目的にはこう書いていますが要は皆でわいわいしようぜ! って言うシナリオです。
職員の徳ポイントはたまりそうにないですけどね。
身内(三田村NPC)同士の内輪もめじゃねぇか!!!! と言うような内容ですが、よろしければ一つお願いします。
目的にはこう書いていますが要は皆でわいわいしようぜ! って言うシナリオです。
職員の徳ポイントはたまりそうにないですけどね。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/09/07 00:04
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/09/01 09:06:29 |
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相談卓 多田野一数(ka7110) 人間(リアルブルー)|16才|男性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2018/09/01 09:21:24 |