ゲスト
(ka0000)
呪いの金切り声
マスター:きりん

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/09/01 09:00
- リプレイ完成予定
- 2018/09/10 09:00
オープニング
●とある農家の異変
野菜を育て、収穫したそれらを出荷して生計を立てている男がいた。
その日も男は、朝早くから農作業に取り掛かるため、家を出て農地へと向かった。
雨があまり降らず乾燥しがちな土地だが、それでも丹念に世話をすることで野菜は順調に育っている。
日差しが強くならいうちに水やりを済ませ、草引きをし、必要に応じて薬を散布したり肥料を追加したりする。
気づけば太陽は頂点に昇っていて、男の顔にも汗が滴っていた。
「……昼飯にするか」
男は畑のあぜ道まで戻ると、木の下に止めておいた荷車から弁当箱を取り出して切り株を椅子替わりにどっかりと座り込む。
「痛んでないよな?」
この暑い季節、木陰に置いているとはいえ食べ物を放置していると常に悪くなる可能性が付きまとう。
あまりに暑いと、朝作って持って行った弁当が、昼に食べようとしたら異臭を放っていた、なんてこともあるほどだ。
今回は大丈夫そうで、男は安心して昼休憩を楽しむ。
弁当を食べ終え茶の一服も済ませて、そろそろ作業に戻ろうとした男は、畑に見慣れぬ草がいくつか生えているのに気付く。
土の上に出ている草を見る限りでは、それほど大きい草ではない。
だが、根はしっかり張っていそうで、少々引っ張った程度ではびくともしない。
どうやら根野菜のようで、少し土を掘ってみると白いものが見えた。
大根だろうか。
「……はて。大根なんてこんなところに植えたっけか」
男は大根も栽培していたが、別の畑で纏めて栽培していた。
この畑で育てている野菜は、また別の野菜だ。
しかも、根野菜ではなく、葉野菜。
実際に、周りの野菜は根ではなく外に出ている部分が大きく成長している。
「こりゃ、苗を間違えて植えちまったか?」
ひとまず納得して農作業を再開させた男だったが、途中でその大根らしき野菜のことが気になり始めた。
他の大根はまだまだ小さく、大根だとすればあの野菜は育ち過ぎなことに気が付いたのだ。
「フーム、抜いてみるか」
何気なく、男はその野菜を引き抜いた。
白い根らしきものが露になる。
まるで人間の上半身と下半身のような形の根が露になり、草は髪、根本は顔のようで、奇妙な外見が太陽の光にさらされた。
しかし、男がその全貌を見ることはなかった。
抜かれた瞬間にその野菜が発した恐ろしい奇声染みた絶叫の後に放たれた魔法により、絶命していたのである。
●ハンターズソサエティ
受付嬢たちが通常業務を行う中、その一人がある依頼を持ってカウンターから出た。
彼女の名前はジェーン・ドゥ。
うさんくさい言動が特徴的な受付嬢である。
「事件です」
お決まりの第一声はよく通る声で告げられ、依頼を見繕っていたハンターたちが振り返る。
注目が自分に集中したことを確認したジェーンは、澄ました表情で依頼の説明を始めた。
「とある農村で、夜になっても畑仕事に出かけた亭主が帰ってこないと役所に通報がありました。通報を受けた兵士が明朝に畑で死亡している男性を発見。近くを捜索したところ、畑の野菜にどこから混ざってきたのか雑魔が紛れているのが判明しました」
ジェーンが淡々と経緯を述べていく。
「雑魔は植物型、地面に植わっており引き抜くと魔法で空間対象の強力な範囲攻撃を行ってくるようです。犠牲になったのが一般人ですので、この攻撃がハンターにどれほどの脅威があるのかは分かりませんが、警戒するに越したことはないでしょう。攻撃の前動作に奇声を上げることが確認されていますので、依頼を受ける場合はそれを目安に対策を練ってください。また、引き抜かれると地面の中に植わるまで魔法攻撃を止めないようです」
一通りの説明を終え、ジェーンは一礼する。
「参加を検討してくださるハンターの皆様は、お手続きをお願いいたします」
踵を返したジェーンが受付カウンターに戻ると、静まり返っていた喧噪が戻ってきた。
野菜を育て、収穫したそれらを出荷して生計を立てている男がいた。
その日も男は、朝早くから農作業に取り掛かるため、家を出て農地へと向かった。
雨があまり降らず乾燥しがちな土地だが、それでも丹念に世話をすることで野菜は順調に育っている。
日差しが強くならいうちに水やりを済ませ、草引きをし、必要に応じて薬を散布したり肥料を追加したりする。
気づけば太陽は頂点に昇っていて、男の顔にも汗が滴っていた。
「……昼飯にするか」
男は畑のあぜ道まで戻ると、木の下に止めておいた荷車から弁当箱を取り出して切り株を椅子替わりにどっかりと座り込む。
「痛んでないよな?」
この暑い季節、木陰に置いているとはいえ食べ物を放置していると常に悪くなる可能性が付きまとう。
あまりに暑いと、朝作って持って行った弁当が、昼に食べようとしたら異臭を放っていた、なんてこともあるほどだ。
今回は大丈夫そうで、男は安心して昼休憩を楽しむ。
弁当を食べ終え茶の一服も済ませて、そろそろ作業に戻ろうとした男は、畑に見慣れぬ草がいくつか生えているのに気付く。
土の上に出ている草を見る限りでは、それほど大きい草ではない。
だが、根はしっかり張っていそうで、少々引っ張った程度ではびくともしない。
どうやら根野菜のようで、少し土を掘ってみると白いものが見えた。
大根だろうか。
「……はて。大根なんてこんなところに植えたっけか」
男は大根も栽培していたが、別の畑で纏めて栽培していた。
この畑で育てている野菜は、また別の野菜だ。
しかも、根野菜ではなく、葉野菜。
実際に、周りの野菜は根ではなく外に出ている部分が大きく成長している。
「こりゃ、苗を間違えて植えちまったか?」
ひとまず納得して農作業を再開させた男だったが、途中でその大根らしき野菜のことが気になり始めた。
他の大根はまだまだ小さく、大根だとすればあの野菜は育ち過ぎなことに気が付いたのだ。
「フーム、抜いてみるか」
何気なく、男はその野菜を引き抜いた。
白い根らしきものが露になる。
まるで人間の上半身と下半身のような形の根が露になり、草は髪、根本は顔のようで、奇妙な外見が太陽の光にさらされた。
しかし、男がその全貌を見ることはなかった。
抜かれた瞬間にその野菜が発した恐ろしい奇声染みた絶叫の後に放たれた魔法により、絶命していたのである。
●ハンターズソサエティ
受付嬢たちが通常業務を行う中、その一人がある依頼を持ってカウンターから出た。
彼女の名前はジェーン・ドゥ。
うさんくさい言動が特徴的な受付嬢である。
「事件です」
お決まりの第一声はよく通る声で告げられ、依頼を見繕っていたハンターたちが振り返る。
注目が自分に集中したことを確認したジェーンは、澄ました表情で依頼の説明を始めた。
「とある農村で、夜になっても畑仕事に出かけた亭主が帰ってこないと役所に通報がありました。通報を受けた兵士が明朝に畑で死亡している男性を発見。近くを捜索したところ、畑の野菜にどこから混ざってきたのか雑魔が紛れているのが判明しました」
ジェーンが淡々と経緯を述べていく。
「雑魔は植物型、地面に植わっており引き抜くと魔法で空間対象の強力な範囲攻撃を行ってくるようです。犠牲になったのが一般人ですので、この攻撃がハンターにどれほどの脅威があるのかは分かりませんが、警戒するに越したことはないでしょう。攻撃の前動作に奇声を上げることが確認されていますので、依頼を受ける場合はそれを目安に対策を練ってください。また、引き抜かれると地面の中に植わるまで魔法攻撃を止めないようです」
一通りの説明を終え、ジェーンは一礼する。
「参加を検討してくださるハンターの皆様は、お手続きをお願いいたします」
踵を返したジェーンが受付カウンターに戻ると、静まり返っていた喧噪が戻ってきた。
解説
●概要
戦闘シナリオです。
農村の畑に赴き、畑に潜む植物型雑魔を退治してください。
雑魔は他の野菜に紛れて畑に植わっており、その状態での形状は大根に酷似していますが、引き抜けば違いははっきりと分かります。
うっかり作物の方を引き抜いたりしないようご注意ください。
大根自体は別の畑に植わっており、雑魔は畑のうちレタス畑に紛れています。よく目立つので間違えることはないでしょう。
雑魔の魔法攻撃は近距離であればあるほど効果が高く、音を媒介にしますので耳を塞ぐなどの対策で効果を軽減できる可能性があります。
●達成条件
・雑魔を倒す
●畑について
農村にはたくさんの畑がありますが、雑魔がいるのはレタス畑です。レタス畑の広さは縦横五十メートル程度あります。
一面にレタスが植わっているので、踏み潰したり攻撃の余波で吹き飛ばしたりしないようにしてください。
●敵
〇マンドラゴラ……四体
一メートル未満。見た目は人型の大根。土に植わっている状態では無害だが、引き抜くと金切り声を上げ見境なく魔法で攻撃する。マンドラゴラは薬の材料とされている植物だという噂もあるが、これは雑魔なので毒にも薬にもならないだろう。
戦闘シナリオです。
農村の畑に赴き、畑に潜む植物型雑魔を退治してください。
雑魔は他の野菜に紛れて畑に植わっており、その状態での形状は大根に酷似していますが、引き抜けば違いははっきりと分かります。
うっかり作物の方を引き抜いたりしないようご注意ください。
大根自体は別の畑に植わっており、雑魔は畑のうちレタス畑に紛れています。よく目立つので間違えることはないでしょう。
雑魔の魔法攻撃は近距離であればあるほど効果が高く、音を媒介にしますので耳を塞ぐなどの対策で効果を軽減できる可能性があります。
●達成条件
・雑魔を倒す
●畑について
農村にはたくさんの畑がありますが、雑魔がいるのはレタス畑です。レタス畑の広さは縦横五十メートル程度あります。
一面にレタスが植わっているので、踏み潰したり攻撃の余波で吹き飛ばしたりしないようにしてください。
●敵
〇マンドラゴラ……四体
一メートル未満。見た目は人型の大根。土に植わっている状態では無害だが、引き抜くと金切り声を上げ見境なく魔法で攻撃する。マンドラゴラは薬の材料とされている植物だという噂もあるが、これは雑魔なので毒にも薬にもならないだろう。
マスターより
初めまして、こんにちは。
マスターのきりんです。
今回のシナリオは畑での戦闘になります。
引き抜くまで雑魔たちは動きませんが、引き抜くと土の中に戻らない限り魔法を乱打し続けます。
広範囲かつ空間対象ですので、軽減はできても攻撃そのものを回避することは難しいでしょう。なお雑魔たちにはこの攻撃に対する耐性があります。
植わった状態のまま攻撃しても倒せますが、その状態では物凄く硬く再生能力も備えているため高火力を求められ、なおかつ作物に被害を出さないことが求められます。
また、引き抜かれた後なら雑魔たちは自力で移動することもできます。
それでは楽しんでくださいね。
マスターのきりんです。
今回のシナリオは畑での戦闘になります。
引き抜くまで雑魔たちは動きませんが、引き抜くと土の中に戻らない限り魔法を乱打し続けます。
広範囲かつ空間対象ですので、軽減はできても攻撃そのものを回避することは難しいでしょう。なお雑魔たちにはこの攻撃に対する耐性があります。
植わった状態のまま攻撃しても倒せますが、その状態では物凄く硬く再生能力も備えているため高火力を求められ、なおかつ作物に被害を出さないことが求められます。
また、引き抜かれた後なら雑魔たちは自力で移動することもできます。
それでは楽しんでくださいね。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/09/03 18:25
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 夢路 まよい(ka1328) 人間(リアルブルー)|15才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2018/09/01 02:46:58 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/08/31 22:07:40 |