• 日常

今は甘えたいの

マスター:凪池シリル

シナリオ形態
ショート
難易度
易しい
オプション
参加費
1,000
参加人数
現在4人 / 3~4人
ユニット参加人数
現在3 / 0~4
サポート
現在3人 / 0~4人
マテリアルリンク
報酬
無し
相談期間
5日
プレイング締切
2018/09/04 09:00
リプレイ完成予定
2018/09/13 09:00

オープニング

※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

●疾影士シュンの、例えばの話

 間に合わなかったんだ。
 現場にたどり着いたときにはもう、酷い有様だった。
 折り重なって倒れる死体。その身体には、死だけではない、負のマテリアルが纏わりついていた。
 ゆらり、その一つが動いた。生存者、という一縷の望みは瞬時に掻き消える。どう見ても生きているはずのないそれが動く。それは望みどころか絶望の上塗りだった。歪虚となったそれが、顔を上げて──
 なん、で。
 こんなのは、今までも体験してきた。
 死には慣れてしまっている。それこそ、嫌という程。
 動揺したのは、ただそんなことじゃなくて。
 起き上ったそいつの、虚ろになった瞳がこちらを向いて。その顔。
 なん、で、アンタ、が、今、ここで。
 だって。アンタが、死んだのは──

 ……跳ね起きた。
 夢……だった。
 じっとりと汗をかいている……のは、気温のせいもあるのだろうが。
 日の昇り具合から、時刻を推察する。いつもよりはやや早めだが、起きてもいい時間だろう。
 もう一度寝る気にはなれなくて、そのまま起き上がった。
 単純に。しんどいのだと、思う。
 別に過去を思い出すような、思い出さねばならないような何かがあったわけじゃない。
 ただ、ここ最近受けていた依頼に、じわじわと何かを溜め込んでいたのだろう。……リアルブルーの事情は正直よく分からないのだが、ろくな状況じゃないという事だけは理解できる。
 気の進まないような依頼。気の進まないような結果も、味わってきた。
 それでも、誰かがやらなければ誰かが無理矢理やらされることになるのだろう。
 そうなるくらいなら、やれる奴が率先してやるべきだ。
 そう思って、きた、けど。
 リビングにたどり着く。面している縁台に、見慣れた背中と、それから。
「ん? おや、早いね。文字通りのおはようだ」
 首だけこちらに向けて、一緒に住んでいるリッキィが笑いかけてくる。その声に重なって、みゃおう、と小さな声がした。
「そいつ」
「ああ。うん、迷い込んできたみたいだねえ。私も変に早く目が覚めたから、話し相手になってもらってたよ」
 言うとリッキィは先ほどまでそうしていたように、自分の膝の上へと視線を落とした。虎猫がそこに丸まっていて。
 …………。
「で、君は……大丈夫か? 少し疲れた顔に見えるけど」
「……。ああ。疲れてる。そうだな、疲れてる」
 単純に、それだけだ。そう、単純に。
 普段からこんなことにこんなことを思うわけじゃない、けど、今は。特に疲れているのだ。身体も、心も。だから。
 そこは。俺の、場所だ。
 馬鹿馬鹿しい。心底馬鹿馬鹿しいと自覚しながら、自分でも驚くほどに想いのままに行動に移した。
 縁台に出て、リッキィの隣に腰掛けると、その上に鎮座する猫をひょいと抱き上げてどかす。
 と、そのまま、占拠するようにその膝の上にポン、と頭を乗せた。
 横目で見上げた顔が。一度目を丸くして驚いて、それから、ふわりと微笑む。
「疲れてるんだな」
「……ああ。少し疲れた」
「そうかそうか。お疲れ様、だ」
 優しい声が降ってくる。くしゃりと髪を梳いていく、甘やかす手の感触。
 やるべきこと。そこから逃げたくなったわけじゃない。
 ただ少し、疲れたんだ。
 だから、今だけ。少しだけ。
 また、頑張る、そのために。
 どうしても、今はこれが必要なんだ──

解説

いやもう最近しんどい展開多くないですか? というわけでなんかもういつもより頭のねじを二、三本緩めて甘ったれようぜ。という趣旨の日常依頼です。仕方ないよね。疲れたんだもん。
恋人でも友人でもいいし、お気に入りのぬいぐるみに愚痴ったりペットをもふったりですね。
ペットと思ったらそういえばユニットの幻獣といちゃつく手もあるんじゃね? と気がつきましてユニット付きです。まあ、そうなると。いいんじゃないかなCAMでも。一心不乱に磨いてたら癒されたりする人もいるよね。
まあそんな感じの。あなたの全力の甘えたいモードをぶつけられる相手に思うさま甘えるといい。そういうあれです。
例によって描写できるPCは参加者のみなのでサポート枠をご用意いたしました。NPCは凪池が扱っているの以外はちょっと無理です。凪池が扱ってるのはってつける意味が今回あるのかは分かりませんが一応定型文として。

そんなわけでOPはただの例文です。砂糖モードの凪池がどんな文章をこさえるかのただの例示ですので登場人物に関してはまったく気にしなくていいのでした。

マスターより

凪池です。砂糖ぶちまけにきました。
いや例にも上げました通り別に砂糖じゃなくてもいいんですが。
OPがそれなりに砂糖なのでそれなりに満足した。しかしこの二人マジでレギュラー化してきやがったなどうなるんだろう今後。

それにしても初のユニット可能依頼がこれか。ごめんなさい。
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2018/09/12 08:47

参加者一覧

  • いつか、その隣へと
    ティアンシェ=ロゼアマネル(ka3394
    人間(紅)|22才|女性|聖導士
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナ(ka5852
    人間(蒼)|24才|女性|符術師
  • 華の創園
    ジュリオ(ka6254
    エルフ|24才|女性|符術師
  • 天使にはなれなくて
    メアリ・ロイド(ka6633
    人間(蒼)|24才|女性|機導師

サポート一覧

  • イブリス・アリア(ka3359)
  • エミリオ・ブラックウェル(ka3840)
  • 門垣 源一郎(ka6320)
依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/09/03 23:57:35