ゲスト
(ka0000)
【CF】クリーム×スライム=?
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/01/01 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/01/10 22:00
オープニング
多くのお祭り好きの力を借りて、準備は既に整った。
彩られたイルミネーションは街を宝石のように照らし出し、運び込まれたモミの木には色とりどりの飾りつけが施されていた。
立ち並ぶお店の店員は紅白の衣装に身を包み、ラッピングされたプレゼントの山が街に到着する。
一体、誰の掛け声から始まったのだろう。いや、誰の掛け声だって関係ない。
ここは崖上都市「ピースホライズン」陽気で楽しいお祭りの街。
騒げる口実があるならば、踊れる舞台があるのならば、かの街は喜んでお祭りムードに染め上げる。
たとえそれがエクラ教由来だろうが、リアルブルー由来であろうが、お祭りである事に変わりは無いのだ。
各々が、好き好きに、その祭りの日を楽しめば良い。
ここはピースホライゾン。水平線を望む平和の街。
クリムゾンウエストのクリスマスが今、始まろうとしていた。
時に、クリスマスと言えば様々な奇跡が起こる事でも知られているものであるが……
この世界に果たしてどのような奇跡が舞い降りるのだろうか。
●
ということがあったのさ。
クリスマスの興奮冷めやらぬ、ピースホライズン近郊。
見たこともないスライムがいると聞きつけ、自称スライムのエキスパート、自称スライム研究家。その名もスライ=クライムが街を訪れていた。
「せんせぇ、ケーキですよ、ケーキ!」
「ムームーくん。ケーキなんぞ、いつでも食べられるじゃろう」
まだ余韻が残るピースホライズンに、弟子のムームーは浮かれていた。
ケーキの甘い匂いが時折、鼻孔をくすぐるが、今のスライは無論無視していた。
「ほれ、さっさと目撃地点へいくぞい」
「まってくださぁい、あ、半額ですよ! 先生、半額のケーキです!」
「見切り品に目移りしておる場合か。まったく、クリ何とかの売れ残りじゃろうが」
ぶつぶつと文句を言う博士に、唇を尖らせながらムームーがついていく。
途中、自警団の者に話を聞くことができた。
曰く、今まで見たことがない奇妙なスライムなのだという。
「これは期待できそうじゃ」
「うぅ……スライムなんかより、ケーキが食べたい……甘い白いクリームぅ」
未練がましくうわ言を言いながら、ムームーがついてくる。
街の外に出れば、いささか寒さが身にしみるものの、クリなんとかの余韻は感じられないでいた。
目撃地点は、ゴミを溜めておく場所の近くらしい。
次第に近づいてきた時、博士が急に立ち止まった。ムームーが博士の白衣に顔を埋める。
「どうしゃれましたぁ、せんせぇ?」
ぶつけた鼻を押さえ、見上げた先生の顔はむっとしていた。
小首を傾げるムームーを見やり、スライは告げる。
「お望みの甘くて白いクリームがいるぞ」
ある、ではなく、いる。
疑問符を頭に浮かべながら、先生と同じ場所へ視線を送る。
「先生、さすがにアレは食べられませんっ」
「愚かな。あれこそが、貴様のような者が生み出した成れの果てぞ」
「ど、どういうことですか」
スライの視線の先、白いゲル状の物体がうねうねと蠢いていた。
見たことがない生物に、ムームーは首を傾げる。
「あれが、我々の探していた新種のスライムだよ」
質問を先読みしたスライが、サッと答える。
確かに真っ白なスライムは珍しい。だが、スライがそこまで言い切るからには、他にも理由があるはずだ。
そう思った時、一陣の風が吹き、ムームーは甘い匂いを嗅いだ。
街中で嗅いだものより、強烈な甘ったるい匂いだ。
「ふわわ」
匂いに胸焼けがしそうになるが、それ以上に眠気が増した。
スライがバシッと背中をたたき、何とか意識を戻させる。
「あれぞ、君が欲しがっていたクリーム……いや、クリースライムというべきであろう」
であろう、とかっこ良く決めているが、結局はスライムである。
近づこうとすれば火を放つと自警団員が話していたので、遠巻きにスライは眺めていた。
「せんせぇ、あれはクリームじゃないですよぉ」
「わかっておるわ。さて、面白いものも見られたしの。後は討伐専門家に任せるとするぞ」
「じゃあ、ケーキ食べていいですか?」
「馬鹿者が。あのクリースライムは、お主らが食べなかったケーキが産んだ産物だぞ。まったく消費社会の嘆かわしさの象徴だ」
「という、先生の妄想ですよねぇ?」
「容赦無いな、今日の君……。そんなに食べたかったのか……」
思いっきり頷く弟子の姿に、スライは嘆息する。
仕方ない、とスライが行った瞬間に顔が一気に明るくなった。
「あのクリースライムが倒されたら、褒美にケーキをやろう」
「本当ですか! わぁい!」
「今日のところは、宿でレポートを書いてしまうぞ」
はい、と答えるムームーの声はハツラツとしていた。
彩られたイルミネーションは街を宝石のように照らし出し、運び込まれたモミの木には色とりどりの飾りつけが施されていた。
立ち並ぶお店の店員は紅白の衣装に身を包み、ラッピングされたプレゼントの山が街に到着する。
一体、誰の掛け声から始まったのだろう。いや、誰の掛け声だって関係ない。
ここは崖上都市「ピースホライズン」陽気で楽しいお祭りの街。
騒げる口実があるならば、踊れる舞台があるのならば、かの街は喜んでお祭りムードに染め上げる。
たとえそれがエクラ教由来だろうが、リアルブルー由来であろうが、お祭りである事に変わりは無いのだ。
各々が、好き好きに、その祭りの日を楽しめば良い。
ここはピースホライゾン。水平線を望む平和の街。
クリムゾンウエストのクリスマスが今、始まろうとしていた。
時に、クリスマスと言えば様々な奇跡が起こる事でも知られているものであるが……
この世界に果たしてどのような奇跡が舞い降りるのだろうか。
●
ということがあったのさ。
クリスマスの興奮冷めやらぬ、ピースホライズン近郊。
見たこともないスライムがいると聞きつけ、自称スライムのエキスパート、自称スライム研究家。その名もスライ=クライムが街を訪れていた。
「せんせぇ、ケーキですよ、ケーキ!」
「ムームーくん。ケーキなんぞ、いつでも食べられるじゃろう」
まだ余韻が残るピースホライズンに、弟子のムームーは浮かれていた。
ケーキの甘い匂いが時折、鼻孔をくすぐるが、今のスライは無論無視していた。
「ほれ、さっさと目撃地点へいくぞい」
「まってくださぁい、あ、半額ですよ! 先生、半額のケーキです!」
「見切り品に目移りしておる場合か。まったく、クリ何とかの売れ残りじゃろうが」
ぶつぶつと文句を言う博士に、唇を尖らせながらムームーがついていく。
途中、自警団の者に話を聞くことができた。
曰く、今まで見たことがない奇妙なスライムなのだという。
「これは期待できそうじゃ」
「うぅ……スライムなんかより、ケーキが食べたい……甘い白いクリームぅ」
未練がましくうわ言を言いながら、ムームーがついてくる。
街の外に出れば、いささか寒さが身にしみるものの、クリなんとかの余韻は感じられないでいた。
目撃地点は、ゴミを溜めておく場所の近くらしい。
次第に近づいてきた時、博士が急に立ち止まった。ムームーが博士の白衣に顔を埋める。
「どうしゃれましたぁ、せんせぇ?」
ぶつけた鼻を押さえ、見上げた先生の顔はむっとしていた。
小首を傾げるムームーを見やり、スライは告げる。
「お望みの甘くて白いクリームがいるぞ」
ある、ではなく、いる。
疑問符を頭に浮かべながら、先生と同じ場所へ視線を送る。
「先生、さすがにアレは食べられませんっ」
「愚かな。あれこそが、貴様のような者が生み出した成れの果てぞ」
「ど、どういうことですか」
スライの視線の先、白いゲル状の物体がうねうねと蠢いていた。
見たことがない生物に、ムームーは首を傾げる。
「あれが、我々の探していた新種のスライムだよ」
質問を先読みしたスライが、サッと答える。
確かに真っ白なスライムは珍しい。だが、スライがそこまで言い切るからには、他にも理由があるはずだ。
そう思った時、一陣の風が吹き、ムームーは甘い匂いを嗅いだ。
街中で嗅いだものより、強烈な甘ったるい匂いだ。
「ふわわ」
匂いに胸焼けがしそうになるが、それ以上に眠気が増した。
スライがバシッと背中をたたき、何とか意識を戻させる。
「あれぞ、君が欲しがっていたクリーム……いや、クリースライムというべきであろう」
であろう、とかっこ良く決めているが、結局はスライムである。
近づこうとすれば火を放つと自警団員が話していたので、遠巻きにスライは眺めていた。
「せんせぇ、あれはクリームじゃないですよぉ」
「わかっておるわ。さて、面白いものも見られたしの。後は討伐専門家に任せるとするぞ」
「じゃあ、ケーキ食べていいですか?」
「馬鹿者が。あのクリースライムは、お主らが食べなかったケーキが産んだ産物だぞ。まったく消費社会の嘆かわしさの象徴だ」
「という、先生の妄想ですよねぇ?」
「容赦無いな、今日の君……。そんなに食べたかったのか……」
思いっきり頷く弟子の姿に、スライは嘆息する。
仕方ない、とスライが行った瞬間に顔が一気に明るくなった。
「あのクリースライムが倒されたら、褒美にケーキをやろう」
「本当ですか! わぁい!」
「今日のところは、宿でレポートを書いてしまうぞ」
はい、と答えるムームーの声はハツラツとしていた。
解説
●目的
クリーム×スライム=クリースライムの討伐
●クリースライム
クリームのような甘い匂いを放つ白いスライム
スペック自体は、普通のスライムと変わらない。ややべたつく。
甘い匂いを放ち、風によっては眠気(行動阻害(強度1)を誘ってくる。
炎を放つことができるらしい。
●戦場
見通しが悪いわけではないが、
壁だけの廃墟がところどころあるため、
射線が通らない場合がある。
●廃棄されたケーキの恨み?
スライの想像ですが、そうかもしれません。
戦闘後にスライ先生がケーキを奢ってくれるそうです。
クリーム×スライム=クリースライムの討伐
●クリースライム
クリームのような甘い匂いを放つ白いスライム
スペック自体は、普通のスライムと変わらない。ややべたつく。
甘い匂いを放ち、風によっては眠気(行動阻害(強度1)を誘ってくる。
炎を放つことができるらしい。
●戦場
見通しが悪いわけではないが、
壁だけの廃墟がところどころあるため、
射線が通らない場合がある。
●廃棄されたケーキの恨み?
スライの想像ですが、そうかもしれません。
戦闘後にスライ先生がケーキを奢ってくれるそうです。
マスターより
御影堂です。
ケーキって美味しいですよね。
でも、スライムは勘弁……でもクリームならいいかも。
そんな方々をお待ちしています。ベタつきます。
ケーキって美味しいですよね。
でも、スライムは勘弁……でもクリームならいいかも。
そんな方々をお待ちしています。ベタつきます。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/01/09 20:21
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 クラリッサ=W・ソルシエール(ka0659) 人間(リアルブルー)|20才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/01/01 14:09:38 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/12/30 18:38:24 |