ゲスト
(ka0000)
コボルドたちの集落を救え
マスター:きりん

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/09/19 15:00
- リプレイ完成予定
- 2018/09/28 15:00
オープニング
●友好的なコボルドたち
とある森にコボルドたちが住んでいた。
その森に住んでいるコボルドたちは、他のコボルドたちのように人間に敵対的ではなかった。
もちろん、のこのこと人里まで降りてきたり人間すべてが善人だと信じて警戒心なく付き合おうとするようなお花畑でもなかったが、森の中で怪我人がいれば助けたり、迷って彷徨っているような人間がいればそれとなく森の外へと案内したりする程度には、温厚な集団だった。
森のコボルドたちは、皆家族だ。
両親に、子どもに、祖父母。従兄妹などの親族も合わせて、血の繋がりで纏まっている。
故に結束も強く、全員が一つの氏族を形成している。
彼らは片言ではあるが人間の言葉も理解し、必要あれば人間たちと交渉を行っていた。
コボルドの例に漏れず、この森のコボルドたちも運動神経は一般人を上回り、訓練を積んだ正規兵でなければ対応できないほどであったが、温厚な彼らはその力を単純な暴力手段として人間に向けることはなかった。
●森の異変
そんなある日、コボルドたちが住む森に普段とは違う異変があった。
まず、獲物が見つからない。
木の実や果物などはいつも通りなのだが、動物たちが著しく数を減らしている。
三日間狩りに出て、遭遇したのがたった三匹という有様だ。しかもどれもが小動物。
成果がないよりマシなのは確かだが、全体に行き渡らせるには遥かに足りない。
森ではコボルドたちが集まって話し合いをしていた。
「ドウスル、ベキカ」
「キノミ、クダモノデシノグカ」
「ダガ、ニクガナケレバチカラ、デナイ」
コボルドたちは栄養素やそれらの欠乏によって起こる身体の変化の仕組みを理解しているわけではなかったが、経験としてずっと同じものを食べていれば身体の調子が悪くなることを知っていた。
特に肉は強い身体を作るためには必須だという認識がこのコボルドたちにはあり、基本的に弱肉強食の世界で生きているコボルドという種族において、より強靭な肉体を得ることは必須といってよかった。
「ニンゲンノカチク、ネラウカ」
「ダメダ」
一匹のコボルドが案を出すが、即座に却下される。
確かに、人間たちの村を襲えば家畜の一匹や二匹、容易く手に入るだろう。
しかし、その対価はあまりにも高過ぎる。
村を襲ったコボルドたちは人間に危険視され、討伐されることとなるだろう。
ハンターが来れば、全滅もあり得る。
その時、コボルドたちの一人が遠くに立つ何かに気が付く。
「オイ、アレハナンダ?」
振り向いたコボルドたちが見たのは、巨大な肉の塊に手足が生えたような数体の何かだった。
首はなく、胴と頭は繋がっていて、頭に当たる箇所には髪も眉も目も鼻もない。
ただ、口のような横一線の切れ込みだけがあった。
「ワカラン。ダガ、ニクノヨウニミエル」
コボルドたちが困惑している中、その肉のような何かが一斉に跳躍し、コボルドたち目掛け飛び掛かってきた。
「ミンナ、サケロ!」
種族して持ち前の敏捷さを生かし、コボルドたちは散らばる。
しかし、一人だけが逃げ遅れた。
「ア……ガ……」
一人だけ、その場を動くことが出来ずに、肉の下敷きになっている。
肉のような何かの口が開く。
大きな口はが真っ二つになるのではないかと思うくらお大きく開き、開いた口からは鋭い牙がずらりと並んでいる。
「アギャアアアアアアアア!」
喰いつかれたコボルドが絶叫し、血しぶきが上がる。
「イクゾ! タスケルンダ!」
我に返ったコボルドたちが、肉のような何かに襲い掛かろうとする。
だが、コボルドたちをものともせず、肉のような何かたちは暴れ回り、一人また一人とコボルドたちが倒されていく。
「ニゲロ!」
何匹も仲間を殺され、勝てないと悟ったコボルドたちが散り散りになる。
肉のような何かが生き残りのコボルドたちを追いかけて走り出す。
殺戮が始まった。
●ハンターズソサエティへ
群れの中でも若いメスのコボルドは、仲間のオスたちに庇われて必死に逃げ続けた。
彼女は身重のコボルドだった。
他のコボルドのように、俊敏には動けない。
それでもオスたちは彼女を見捨てずに一人、また一人と、追いかけてくる肉のような何かたちから彼女を守るため、足止めに残った。
もはや彼女は一人だけ。
周りには誰もいない。
背後からは何かよくないものの気配がずっと追いかけてきているような気がして、彼女は恐怖に縛られて走り続けた。
それでも、彼女は己が氏族の一員であることを忘れてはいなかった。
助けなければならない。戻らなければならない。
彼女は本能的に悟っていた。森の動物はきっと、あのバケモノたちに喰らわれたのだ。
「ハンターズ、ソサエティ……!」
コボルドでも知っている、有名な人間たちの組織。
超人が集まる場所。
辿り着く前にあのバケモノたちに追い付かれて殺されるかもしれない。
人間たちに人間を襲いに来た悪いコボルドだと思われて殺されるかもしれない。
それでも、彼女は走った。
皆を助けるには、それしか方法がなかったのだ。
結論をいえば、彼女はハンターズソサエティに辿り着けた。
街は白昼堂々押し入った彼女によって騒ぎが起きているが、彼女はそれに気を払っている余裕はない。
「タスケテ……! タスケテ!」
片言で、彼女は人間に助けを求めた。
とある森にコボルドたちが住んでいた。
その森に住んでいるコボルドたちは、他のコボルドたちのように人間に敵対的ではなかった。
もちろん、のこのこと人里まで降りてきたり人間すべてが善人だと信じて警戒心なく付き合おうとするようなお花畑でもなかったが、森の中で怪我人がいれば助けたり、迷って彷徨っているような人間がいればそれとなく森の外へと案内したりする程度には、温厚な集団だった。
森のコボルドたちは、皆家族だ。
両親に、子どもに、祖父母。従兄妹などの親族も合わせて、血の繋がりで纏まっている。
故に結束も強く、全員が一つの氏族を形成している。
彼らは片言ではあるが人間の言葉も理解し、必要あれば人間たちと交渉を行っていた。
コボルドの例に漏れず、この森のコボルドたちも運動神経は一般人を上回り、訓練を積んだ正規兵でなければ対応できないほどであったが、温厚な彼らはその力を単純な暴力手段として人間に向けることはなかった。
●森の異変
そんなある日、コボルドたちが住む森に普段とは違う異変があった。
まず、獲物が見つからない。
木の実や果物などはいつも通りなのだが、動物たちが著しく数を減らしている。
三日間狩りに出て、遭遇したのがたった三匹という有様だ。しかもどれもが小動物。
成果がないよりマシなのは確かだが、全体に行き渡らせるには遥かに足りない。
森ではコボルドたちが集まって話し合いをしていた。
「ドウスル、ベキカ」
「キノミ、クダモノデシノグカ」
「ダガ、ニクガナケレバチカラ、デナイ」
コボルドたちは栄養素やそれらの欠乏によって起こる身体の変化の仕組みを理解しているわけではなかったが、経験としてずっと同じものを食べていれば身体の調子が悪くなることを知っていた。
特に肉は強い身体を作るためには必須だという認識がこのコボルドたちにはあり、基本的に弱肉強食の世界で生きているコボルドという種族において、より強靭な肉体を得ることは必須といってよかった。
「ニンゲンノカチク、ネラウカ」
「ダメダ」
一匹のコボルドが案を出すが、即座に却下される。
確かに、人間たちの村を襲えば家畜の一匹や二匹、容易く手に入るだろう。
しかし、その対価はあまりにも高過ぎる。
村を襲ったコボルドたちは人間に危険視され、討伐されることとなるだろう。
ハンターが来れば、全滅もあり得る。
その時、コボルドたちの一人が遠くに立つ何かに気が付く。
「オイ、アレハナンダ?」
振り向いたコボルドたちが見たのは、巨大な肉の塊に手足が生えたような数体の何かだった。
首はなく、胴と頭は繋がっていて、頭に当たる箇所には髪も眉も目も鼻もない。
ただ、口のような横一線の切れ込みだけがあった。
「ワカラン。ダガ、ニクノヨウニミエル」
コボルドたちが困惑している中、その肉のような何かが一斉に跳躍し、コボルドたち目掛け飛び掛かってきた。
「ミンナ、サケロ!」
種族して持ち前の敏捷さを生かし、コボルドたちは散らばる。
しかし、一人だけが逃げ遅れた。
「ア……ガ……」
一人だけ、その場を動くことが出来ずに、肉の下敷きになっている。
肉のような何かの口が開く。
大きな口はが真っ二つになるのではないかと思うくらお大きく開き、開いた口からは鋭い牙がずらりと並んでいる。
「アギャアアアアアアアア!」
喰いつかれたコボルドが絶叫し、血しぶきが上がる。
「イクゾ! タスケルンダ!」
我に返ったコボルドたちが、肉のような何かに襲い掛かろうとする。
だが、コボルドたちをものともせず、肉のような何かたちは暴れ回り、一人また一人とコボルドたちが倒されていく。
「ニゲロ!」
何匹も仲間を殺され、勝てないと悟ったコボルドたちが散り散りになる。
肉のような何かが生き残りのコボルドたちを追いかけて走り出す。
殺戮が始まった。
●ハンターズソサエティへ
群れの中でも若いメスのコボルドは、仲間のオスたちに庇われて必死に逃げ続けた。
彼女は身重のコボルドだった。
他のコボルドのように、俊敏には動けない。
それでもオスたちは彼女を見捨てずに一人、また一人と、追いかけてくる肉のような何かたちから彼女を守るため、足止めに残った。
もはや彼女は一人だけ。
周りには誰もいない。
背後からは何かよくないものの気配がずっと追いかけてきているような気がして、彼女は恐怖に縛られて走り続けた。
それでも、彼女は己が氏族の一員であることを忘れてはいなかった。
助けなければならない。戻らなければならない。
彼女は本能的に悟っていた。森の動物はきっと、あのバケモノたちに喰らわれたのだ。
「ハンターズ、ソサエティ……!」
コボルドでも知っている、有名な人間たちの組織。
超人が集まる場所。
辿り着く前にあのバケモノたちに追い付かれて殺されるかもしれない。
人間たちに人間を襲いに来た悪いコボルドだと思われて殺されるかもしれない。
それでも、彼女は走った。
皆を助けるには、それしか方法がなかったのだ。
結論をいえば、彼女はハンターズソサエティに辿り着けた。
街は白昼堂々押し入った彼女によって騒ぎが起きているが、彼女はそれに気を払っている余裕はない。
「タスケテ……! タスケテ!」
片言で、彼女は人間に助けを求めた。
解説
●概要
戦闘シナリオです。
森に出現した化け物を退治してください。
身重のメスコボルドから話を聞くことで、PL情報のうち敵情報をPC情報として扱うことができます。
森にはまだ何人かコボルドたちが生き残っている可能性があります。
●達成条件
・敵の全滅
●森について
木々が生い茂り、視界が悪いです。
また、射撃武器や魔法などの遠距離攻撃は射線が通り辛いかもしれません。
森の中を探せばある程度広い場所が見つかるかもしれませんが、辿り着く前に遭遇してしまう可能性もあります。
騎乗物や騎乗動物は、この森の中では騎乗していても設定されている移動力通りに移動できるとは限りません。
●PL情報
○報酬について
コボルドが物品で相当する額を支払い、ハンターズソサエティが貨幣に両替する形になります。
○敵
☆飛び掛かる腐肉……四体
サイズニ。大きな肉の塊に手足が生えたような外見。重量がある割には身軽で、大きく飛び上がって圧し掛かり攻撃を行い、鋭い牙が生えた大きな口で喰らいついてくる。
戦闘シナリオです。
森に出現した化け物を退治してください。
身重のメスコボルドから話を聞くことで、PL情報のうち敵情報をPC情報として扱うことができます。
森にはまだ何人かコボルドたちが生き残っている可能性があります。
●達成条件
・敵の全滅
●森について
木々が生い茂り、視界が悪いです。
また、射撃武器や魔法などの遠距離攻撃は射線が通り辛いかもしれません。
森の中を探せばある程度広い場所が見つかるかもしれませんが、辿り着く前に遭遇してしまう可能性もあります。
騎乗物や騎乗動物は、この森の中では騎乗していても設定されている移動力通りに移動できるとは限りません。
●PL情報
○報酬について
コボルドが物品で相当する額を支払い、ハンターズソサエティが貨幣に両替する形になります。
○敵
☆飛び掛かる腐肉……四体
サイズニ。大きな肉の塊に手足が生えたような外見。重量がある割には身軽で、大きく飛び上がって圧し掛かり攻撃を行い、鋭い牙が生えた大きな口で喰らいついてくる。
マスターより
こんにちは、初めまして。
マスターのきりんです。
今回のシナリオはコボルドたちを襲う敵の撃破が目的です。
コボルドは基本的に片言ですので、PCたちが状況を理解して動き出すのにはある程度時間がかかると思ってください。
もちろんプレイング次第で必要な時間は短縮できます。
また、身重のメスコボルドから彼女が見た限りでのボスの情報を聞くことも可能です。
それにより、OPに書いてある内容に限り、PL情報をPC情報にして共有することができます。ただし返答は片言になります。頑張って聞き取ってください。
それでは楽しんでくださいね。
マスターのきりんです。
今回のシナリオはコボルドたちを襲う敵の撃破が目的です。
コボルドは基本的に片言ですので、PCたちが状況を理解して動き出すのにはある程度時間がかかると思ってください。
もちろんプレイング次第で必要な時間は短縮できます。
また、身重のメスコボルドから彼女が見た限りでのボスの情報を聞くことも可能です。
それにより、OPに書いてある内容に限り、PL情報をPC情報にして共有することができます。ただし返答は片言になります。頑張って聞き取ってください。
それでは楽しんでくださいね。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/09/20 10:35
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/09/17 13:42:13 |
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依頼者はコボルド フィロ(ka6966) オートマトン|24才|女性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2018/09/17 17:39:07 |