ゲスト
(ka0000)
リバーシブル
マスター:びなっす

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在5人 / 4~5人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/09/14 19:00
- リプレイ完成予定
- 2018/09/23 19:00
オープニング
戦いは荒野で起こっていた。
そこには一体の雑魔と5人の人間がいた。
その5人は皆、目の前の雑魔退治の依頼を引き受けたハンター達だった。
誰もが熟練のハンターで、しかも敵の情報は事前に十分過ぎるほど手に入れていた。
そのため、今回の依頼は5人にとって簡単なものだと思われた。
敵は全身を漆黒に染め上げている人型の雑魔で、軽い鎧を身に纏い、片手に持っている大型の大剣を軽々と振り回している。
この雑魔はこと力と早さに特化していて、まともにぶつかれば苦戦を強いられた。
なによりも厄介なのはその防御力で、物理攻撃ではほとんどダメージを与えることが出来なかった。
対して魔法には極端に弱いらしく、当たりさえすれば大きなダメージを与えられる。
もっとも、動きが素早いため魔法を当てるもの一苦労なのだが。
……と、ここまでは、ハンター達も事前の情報で知っていた。
なので、こちらの主力は魔法を主とするハンターが3人。
あとは荒れ狂う巨剣を防ぐ壁役のハンターが2人という構成になっていた。
作戦は以下の通りだ。
まず猛攻を仕掛けてくる漆黒の雑魔を壁役の二人が押し留め、その隙に3人の内の一人が魔法で動きを封じ、雑魔が固まったところを主力3人が各々の火力魔法で集中砲火する。
特に難しい作戦ではなく、単に暴れまわるだけの狂戦士相手なら失敗することはほぼ無いものだった。
事実、猛攻を壁役二人係で防ぎきり、魔法により敵の動きを封じることに成功した。
あとは壁役が離れたところを見計らい、魔法を放てばいい。
それで雑魔は致命傷を負うはずだ。
そして、三人が同時に放った攻撃魔法は、轟音と砂塵を撒き散らしながら、雑魔の辺り一体を吹き飛ばす。
三人の合わさった魔法は、石造りの建物でも粉々に破壊してしまいそうな威力があった。
それを魔法に耐性の無い雑魔が受けたのだ。
結果は火を見るよりも明らかだろう。
……だが、砂塵が消え去り露になった場所には、5人が想像もしなかった光景があった。
まず始めに見えたのは、汚れの無い純白の人型の姿だった。
先程まで、ハンター達が戦っていた雑魔は、純白とは正反対の漆黒の色だ。
さらに、漆黒の雑魔は軽鎧に大剣を持っていたにも拘わらず、目の前に現れた純白の人型は、白い帽子に白いローブで身を包み魔法使いのような出で立ちをしている。
あれは一体なんなのだろうか? 先程の雑魔と関係があるのだろうか?
ハンター達が戸惑いに身を強張らせてしまった時。
純白の人型は両手を静かに上に掲げた。
その瞬間、距離を取っていたハンター達の身体に燃えるような熱さと、感電でもしたかのような強い痺れを感じた。
次に感じたのは、大きな衝撃だった。
勢いのままハンター達は地面に転がり、そこでやっと魔法で攻撃をされたことを自覚した。
想定外に強く広範囲に渡る魔法の攻撃に、5人の陣形は瓦解した。
主力の一人であった魔術士は、相手の魔法の衝撃により発生した砂塵で視界を覆われる。
さらに足が痺れて上手く動けない。
「まずいっ……このまま皆と離れるのは危ない」
彼は直感でこの場は危険だと察し、どうにか仲間のもとへ行こうとするが……
直後、目の前に鬼のような勢いで砂塵を突っ切り迫る漆黒の狂戦士の姿が現れた。
「なっ!?」
流れるように漆黒の雑魔の振り払った大剣が、魔術士を無惨にも切り裂いた。
それを遠目に捉えた壁役の一人が、怒りを露にする。
「てめえぇぇぇっ!」
彼はすぐさま狂戦士へと迫ろうとするが……思うように足が動かない。
おそらく、先程の純白の人型が放った広範囲の魔法に、動きを阻害する効果があったのだろう。
「ちくしょう……まさか敵が二人いたなんて……」
そこまで言って、彼は言葉を止めた。
目に映った理解不能な光景を前に、思考が停止してしまったのだ。
ついさっき、符術士を切り裂いた漆黒の雑魔が、身体を光らせ姿を変える。
ほんの瞬きほどの時間で、漆黒の雑魔は、純白の姿へと変わった。
「な……なんだと……?」
混じりけの無い純白のローブに包まれた右腕が、驚愕に引きつるハンターへと向けられる。
そして、純白の人型から4mほど先の距離に光の塊が出来上がる。
ハンターは、それが自分を攻撃するためのものだということに遅れて気付くが……既に光の塊から放たれた、一筋のレーザーのような光がハンターを貫いた。
●後日ハンターオフィスにて
女性職員は真面目な顔をして、集まったハンター達に視線を向ける。
「先日、雑魔退治の依頼を受けたハンターの皆さんが、雑魔に敗北してしまいました。幸いにも皆さん熟練のハンターでしたので、命を落とす方はいなかったのですが……二人が重傷だそうです」
彼女は俯き、ハンターの身を案じているような憂わしげな表情を見せたが、すぐに顔を上げ職務を全うしようとする。
「皆さんには、今も野放しになっているその雑魔の討伐をお願いいたします。雑魔は当初、物理的な防御力が非常に高い戦士系の雑魔だということで、魔法を主とするハンターを中心に集まってもらいました。しかし、その雑魔が戦いの途中で姿を変え、その性質が大きく変化してしまったそうです。魔法がほとんど効かず、更に広範囲の移動不能系の魔法を放ったそうです。他にも、長距離まで届くレーザーのような魔法を放ったと報告を受けています。ここは装備と編成を片寄らせてしまったことが敗因に繋がってしまいましたね……準備さえしっかりすれば、大きな被害を受けることは無いと思います。その雑魔の場所はおおよそ見当がついて……」
そこまで言った彼女の側に、別の職員が慌ててやって来た。
そして、小声で彼女に用件を伝えている。
「……大変です! 先程入った情報で、今話した雑魔が町で暴れているようなんです。既に負傷者が何名か出てしまい、住民の避難もまだ終わっていません。出来ることなら、住民の避難が完了するまでは、広範囲に渡る激しい戦闘は控えてほしいです。無茶を言ってしまいますが、よろしくお願いします! 皆さんも大怪我を負わないように、くれぐれも気を付けてください」
そこには一体の雑魔と5人の人間がいた。
その5人は皆、目の前の雑魔退治の依頼を引き受けたハンター達だった。
誰もが熟練のハンターで、しかも敵の情報は事前に十分過ぎるほど手に入れていた。
そのため、今回の依頼は5人にとって簡単なものだと思われた。
敵は全身を漆黒に染め上げている人型の雑魔で、軽い鎧を身に纏い、片手に持っている大型の大剣を軽々と振り回している。
この雑魔はこと力と早さに特化していて、まともにぶつかれば苦戦を強いられた。
なによりも厄介なのはその防御力で、物理攻撃ではほとんどダメージを与えることが出来なかった。
対して魔法には極端に弱いらしく、当たりさえすれば大きなダメージを与えられる。
もっとも、動きが素早いため魔法を当てるもの一苦労なのだが。
……と、ここまでは、ハンター達も事前の情報で知っていた。
なので、こちらの主力は魔法を主とするハンターが3人。
あとは荒れ狂う巨剣を防ぐ壁役のハンターが2人という構成になっていた。
作戦は以下の通りだ。
まず猛攻を仕掛けてくる漆黒の雑魔を壁役の二人が押し留め、その隙に3人の内の一人が魔法で動きを封じ、雑魔が固まったところを主力3人が各々の火力魔法で集中砲火する。
特に難しい作戦ではなく、単に暴れまわるだけの狂戦士相手なら失敗することはほぼ無いものだった。
事実、猛攻を壁役二人係で防ぎきり、魔法により敵の動きを封じることに成功した。
あとは壁役が離れたところを見計らい、魔法を放てばいい。
それで雑魔は致命傷を負うはずだ。
そして、三人が同時に放った攻撃魔法は、轟音と砂塵を撒き散らしながら、雑魔の辺り一体を吹き飛ばす。
三人の合わさった魔法は、石造りの建物でも粉々に破壊してしまいそうな威力があった。
それを魔法に耐性の無い雑魔が受けたのだ。
結果は火を見るよりも明らかだろう。
……だが、砂塵が消え去り露になった場所には、5人が想像もしなかった光景があった。
まず始めに見えたのは、汚れの無い純白の人型の姿だった。
先程まで、ハンター達が戦っていた雑魔は、純白とは正反対の漆黒の色だ。
さらに、漆黒の雑魔は軽鎧に大剣を持っていたにも拘わらず、目の前に現れた純白の人型は、白い帽子に白いローブで身を包み魔法使いのような出で立ちをしている。
あれは一体なんなのだろうか? 先程の雑魔と関係があるのだろうか?
ハンター達が戸惑いに身を強張らせてしまった時。
純白の人型は両手を静かに上に掲げた。
その瞬間、距離を取っていたハンター達の身体に燃えるような熱さと、感電でもしたかのような強い痺れを感じた。
次に感じたのは、大きな衝撃だった。
勢いのままハンター達は地面に転がり、そこでやっと魔法で攻撃をされたことを自覚した。
想定外に強く広範囲に渡る魔法の攻撃に、5人の陣形は瓦解した。
主力の一人であった魔術士は、相手の魔法の衝撃により発生した砂塵で視界を覆われる。
さらに足が痺れて上手く動けない。
「まずいっ……このまま皆と離れるのは危ない」
彼は直感でこの場は危険だと察し、どうにか仲間のもとへ行こうとするが……
直後、目の前に鬼のような勢いで砂塵を突っ切り迫る漆黒の狂戦士の姿が現れた。
「なっ!?」
流れるように漆黒の雑魔の振り払った大剣が、魔術士を無惨にも切り裂いた。
それを遠目に捉えた壁役の一人が、怒りを露にする。
「てめえぇぇぇっ!」
彼はすぐさま狂戦士へと迫ろうとするが……思うように足が動かない。
おそらく、先程の純白の人型が放った広範囲の魔法に、動きを阻害する効果があったのだろう。
「ちくしょう……まさか敵が二人いたなんて……」
そこまで言って、彼は言葉を止めた。
目に映った理解不能な光景を前に、思考が停止してしまったのだ。
ついさっき、符術士を切り裂いた漆黒の雑魔が、身体を光らせ姿を変える。
ほんの瞬きほどの時間で、漆黒の雑魔は、純白の姿へと変わった。
「な……なんだと……?」
混じりけの無い純白のローブに包まれた右腕が、驚愕に引きつるハンターへと向けられる。
そして、純白の人型から4mほど先の距離に光の塊が出来上がる。
ハンターは、それが自分を攻撃するためのものだということに遅れて気付くが……既に光の塊から放たれた、一筋のレーザーのような光がハンターを貫いた。
●後日ハンターオフィスにて
女性職員は真面目な顔をして、集まったハンター達に視線を向ける。
「先日、雑魔退治の依頼を受けたハンターの皆さんが、雑魔に敗北してしまいました。幸いにも皆さん熟練のハンターでしたので、命を落とす方はいなかったのですが……二人が重傷だそうです」
彼女は俯き、ハンターの身を案じているような憂わしげな表情を見せたが、すぐに顔を上げ職務を全うしようとする。
「皆さんには、今も野放しになっているその雑魔の討伐をお願いいたします。雑魔は当初、物理的な防御力が非常に高い戦士系の雑魔だということで、魔法を主とするハンターを中心に集まってもらいました。しかし、その雑魔が戦いの途中で姿を変え、その性質が大きく変化してしまったそうです。魔法がほとんど効かず、更に広範囲の移動不能系の魔法を放ったそうです。他にも、長距離まで届くレーザーのような魔法を放ったと報告を受けています。ここは装備と編成を片寄らせてしまったことが敗因に繋がってしまいましたね……準備さえしっかりすれば、大きな被害を受けることは無いと思います。その雑魔の場所はおおよそ見当がついて……」
そこまで言った彼女の側に、別の職員が慌ててやって来た。
そして、小声で彼女に用件を伝えている。
「……大変です! 先程入った情報で、今話した雑魔が町で暴れているようなんです。既に負傷者が何名か出てしまい、住民の避難もまだ終わっていません。出来ることなら、住民の避難が完了するまでは、広範囲に渡る激しい戦闘は控えてほしいです。無茶を言ってしまいますが、よろしくお願いします! 皆さんも大怪我を負わないように、くれぐれも気を付けてください」
解説
●成功条件
雑魔の退治および町の住民の被害を出来るだけ食い止める。
●敵情報
人型雑魔×1体
通常は漆黒の戦士風の姿をしており、何かの切っ掛けで純白の術士風の姿に切り変わります。
『漆黒の雑魔』
異常なほどの物理防御力に加え、力と素早さに長けた雑魔。
大剣を周囲に振り回す回転切りが強烈で、確率で数ターン行動不能状態を付与。
『純白の雑魔』
魔法や状態異常を無効にする体質と、高い魔力持つ術士型の雑魔。
広範囲に中威力の魔法攻撃を行い、更に移動不能を付与。
大きく離れた場所の相手には、一方向に真っ直ぐ伸びる高威力のレーザーのような魔法を使用。
なお、どちらのスキルも雑魔の近距離(4m以内)を攻撃することは出来ないようです。
漆黒の雑魔は、真っ先に厄介そうな魔術士を攻撃しようとします。
純白の雑魔は広範囲の魔法で、複数のハンターの動きを封じ、状況によって『姿の切り替わり』と『高威力のレーザー魔法』を使い分けます。
姿の切り替わりの正確な条件は現時点では不明。
今までの情報から、動きを封じる、追い詰める、交戦中のハンター(おそらく戦士系に限定)との距離が遠い、等で切り替わる可能性があります。
通常は漆黒の姿を保ち、なかなか純白の姿を見せないので、純白の姿になるには何かしらの制限があるかもしれません。
●場所
町中での戦闘なので、荒野と違い魔法の衝撃で視界が砂塵に覆われる事はありません。
雑魔は現在、民家が集まる住宅区で暴れていますが、近くには大きな広場と、反対側には工場区があります。
この町の建物はほとんどが石造りです。
なお、PCの開始位置は、雑魔のいる住宅区からとします。
●住民情報
負傷者が数名いるため避難が遅れています。
なお、避難の途中で純白の雑魔に変わられた場合、広範囲の魔法攻撃により住民が被害を受ける可能性があります。
PCが避難を手伝うことにより、時間の短縮が可能です。
雑魔の退治および町の住民の被害を出来るだけ食い止める。
●敵情報
人型雑魔×1体
通常は漆黒の戦士風の姿をしており、何かの切っ掛けで純白の術士風の姿に切り変わります。
『漆黒の雑魔』
異常なほどの物理防御力に加え、力と素早さに長けた雑魔。
大剣を周囲に振り回す回転切りが強烈で、確率で数ターン行動不能状態を付与。
『純白の雑魔』
魔法や状態異常を無効にする体質と、高い魔力持つ術士型の雑魔。
広範囲に中威力の魔法攻撃を行い、更に移動不能を付与。
大きく離れた場所の相手には、一方向に真っ直ぐ伸びる高威力のレーザーのような魔法を使用。
なお、どちらのスキルも雑魔の近距離(4m以内)を攻撃することは出来ないようです。
漆黒の雑魔は、真っ先に厄介そうな魔術士を攻撃しようとします。
純白の雑魔は広範囲の魔法で、複数のハンターの動きを封じ、状況によって『姿の切り替わり』と『高威力のレーザー魔法』を使い分けます。
姿の切り替わりの正確な条件は現時点では不明。
今までの情報から、動きを封じる、追い詰める、交戦中のハンター(おそらく戦士系に限定)との距離が遠い、等で切り替わる可能性があります。
通常は漆黒の姿を保ち、なかなか純白の姿を見せないので、純白の姿になるには何かしらの制限があるかもしれません。
●場所
町中での戦闘なので、荒野と違い魔法の衝撃で視界が砂塵に覆われる事はありません。
雑魔は現在、民家が集まる住宅区で暴れていますが、近くには大きな広場と、反対側には工場区があります。
この町の建物はほとんどが石造りです。
なお、PCの開始位置は、雑魔のいる住宅区からとします。
●住民情報
負傷者が数名いるため避難が遅れています。
なお、避難の途中で純白の雑魔に変わられた場合、広範囲の魔法攻撃により住民が被害を受ける可能性があります。
PCが避難を手伝うことにより、時間の短縮が可能です。
マスターより
こんにちは、駆け出しマスターのびなっすです。
今回はガッツリと戦闘を書きたいと思い、ほぼ戦闘しか無いようなシナリオになってしまいました。
開始位置も雑魔のいる住宅区からなので、皆さんの思い思いの攻撃をぶつけてやってください!
それでは、よろしくお願いいたします。
今回はガッツリと戦闘を書きたいと思い、ほぼ戦闘しか無いようなシナリオになってしまいました。
開始位置も雑魔のいる住宅区からなので、皆さんの思い思いの攻撃をぶつけてやってください!
それでは、よろしくお願いいたします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/09/20 10:22
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
雑魔討伐 レイア・アローネ(ka4082) 人間(クリムゾンウェスト)|24才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2018/09/14 18:48:57 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/09/14 15:43:57 |