ゲスト
（ka0000）
【虚動】望まれた殺戮劇
マスター：剣崎宗二
このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
ガーディナ- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000- 参加人数
- 現在6人 / 6～6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 7日
- プレイング締切
- 2015/01/05 12:00
- リプレイ完成予定
- 2015/01/19 12:00
オープニング
「……面倒なのは分かっている。それは俺とて同じだ」
暗所に立つ白衣の男。アレクサンドル・バーンズ。
その手には、通信用の雑魔。
「……お互いの為、だ。…ああ、よろしく頼む」
通信が途切れる。ふぅ、と息を吐き、後ろにあったソファーに倒れこむ。
「おっさん、疲れちゃったよ」
誰にでもなく、空に向かって言い放つ。
「へっ、なら永眠したらどうだ？」
奇襲。
丸で空気が刃になったかのような、その一撃。
だが、アレクサンドルに慌てる様子はない。それどころか、動く様子すらない。
『Stop』
キン。
何かに食い止められたかのように、刃は空中で静止する。
「やめといてくれよディーン。おっさんに無駄な力を使わせるんじゃない」
丸で子供と遊ぶような口調に、彼を襲った『何か』は、「ちっ」と舌打ちしながら、刃を収める。
――体が1つしかないのは不便だ。
そう考えた時に、とあるハンターの男が襲ってきた。適当に返り討ちしたら、命乞いしてきた。騙して奇襲の魂胆が見え見えだ。
――だから、殺して、その体にありとあらゆる『殺し』に関わる意思を押し込んだ。
『殺人鬼』『通り魔』。様々な呼び方で呼ばれるその意思には、共通点があった。
何れも『悪意を持って人を殺す人』だと言う事だ。
「ディーン。そんなに殺したいなら、良いお使いがある」
「なんだ？」
「暴れてくるといい。場所はこれから教える。大量の人間が居る場所だ」
「――いいんだな？全員殺してもよぉ」
「ああ――」
と言いかけて、口を噤む。
確かこの件は、ソトのヤツも近衛を派遣すると。
――まぁ、若しもディーンに殺害される程度の者だったのならば、そこまでなのだろう。
「ああ。殺してもいい。殺せれば、な」
にやりと、悪夢は微笑を浮かべた。
●殺戮の嵐
「ぐぁぁぁ！」
腕を切られた、一人の戦士が後退する。
「おいおい、何にげてんだよ、命を置いていけよ」
迫る黒い影。周囲に浮かぶ無数の刃。刃の1つが戦士の脚に突き刺さり、動きを止める。と、直後。
一閃する白刃が、心臓を貫いた。
「まだだ…まだ、殺したりねぇぜ…！！」
刃を抜き、返り血を浴びて。『殺人鬼』はニタリと邪悪な笑みを浮かべる。
――彼が刃を抜いた瞬間、響き渡る音。
それは丸で無数の人の断末魔、そして慟哭。
歴戦の戦士の脚ですらも、竦ませるには十分な騒音。
そして、一度動きが止まってしまえば――後は無数の刃に捉えられるがままだ。
盾をすり抜け、肉のみに突き刺さる刃。その漆黒の刀身が血に濡れる毎に、彼本人の刃は鋭さを。速さを増していく。
『彼』は黒い影。その名は――
「ディーン・キル。あんたら全員を……殺しに来たぜ」
救援の為に来た戦士たちの前に、彼は立ちはだかった。
暗所に立つ白衣の男。アレクサンドル・バーンズ。
その手には、通信用の雑魔。
「……お互いの為、だ。…ああ、よろしく頼む」
通信が途切れる。ふぅ、と息を吐き、後ろにあったソファーに倒れこむ。
「おっさん、疲れちゃったよ」
誰にでもなく、空に向かって言い放つ。
「へっ、なら永眠したらどうだ？」
奇襲。
丸で空気が刃になったかのような、その一撃。
だが、アレクサンドルに慌てる様子はない。それどころか、動く様子すらない。
『Stop』
キン。
何かに食い止められたかのように、刃は空中で静止する。
「やめといてくれよディーン。おっさんに無駄な力を使わせるんじゃない」
丸で子供と遊ぶような口調に、彼を襲った『何か』は、「ちっ」と舌打ちしながら、刃を収める。
――体が1つしかないのは不便だ。
そう考えた時に、とあるハンターの男が襲ってきた。適当に返り討ちしたら、命乞いしてきた。騙して奇襲の魂胆が見え見えだ。
――だから、殺して、その体にありとあらゆる『殺し』に関わる意思を押し込んだ。
『殺人鬼』『通り魔』。様々な呼び方で呼ばれるその意思には、共通点があった。
何れも『悪意を持って人を殺す人』だと言う事だ。
「ディーン。そんなに殺したいなら、良いお使いがある」
「なんだ？」
「暴れてくるといい。場所はこれから教える。大量の人間が居る場所だ」
「――いいんだな？全員殺してもよぉ」
「ああ――」
と言いかけて、口を噤む。
確かこの件は、ソトのヤツも近衛を派遣すると。
――まぁ、若しもディーンに殺害される程度の者だったのならば、そこまでなのだろう。
「ああ。殺してもいい。殺せれば、な」
にやりと、悪夢は微笑を浮かべた。
●殺戮の嵐
「ぐぁぁぁ！」
腕を切られた、一人の戦士が後退する。
「おいおい、何にげてんだよ、命を置いていけよ」
迫る黒い影。周囲に浮かぶ無数の刃。刃の1つが戦士の脚に突き刺さり、動きを止める。と、直後。
一閃する白刃が、心臓を貫いた。
「まだだ…まだ、殺したりねぇぜ…！！」
刃を抜き、返り血を浴びて。『殺人鬼』はニタリと邪悪な笑みを浮かべる。
――彼が刃を抜いた瞬間、響き渡る音。
それは丸で無数の人の断末魔、そして慟哭。
歴戦の戦士の脚ですらも、竦ませるには十分な騒音。
そして、一度動きが止まってしまえば――後は無数の刃に捉えられるがままだ。
盾をすり抜け、肉のみに突き刺さる刃。その漆黒の刀身が血に濡れる毎に、彼本人の刃は鋭さを。速さを増していく。
『彼』は黒い影。その名は――
「ディーン・キル。あんたら全員を……殺しに来たぜ」
救援の為に来た戦士たちの前に、彼は立ちはだかった。
解説
（このシナリオは、後醍醐MSの【虚動】作られた凄惨劇 と連動しております）
アリシアが表で暴れている頃。それを迎撃するため派遣されたオイマト族の戦士たちと交戦するディーン・キル。戦士たちが周囲の一般人を救助する間に、彼の猛攻を凌ぐのが今回の目標です。その前に一般人の半数以上が死亡した場合、依頼失敗となります。
（尚、PL情報ですが、彼は生命力半分で撤退します。また、アリシア側が撤退してから一定時間で彼もまた退きます）
戦場は村落の中。周囲には一般人も居ります。オイマト族戦士が彼らを誘導して逃がそうとしてはおりますが……
尚、オイマト戦士には皆様から指示を出す事は可能。何もしなければ誘導と交戦が半々、となります。
敵はフードを被った人型。『ディーン・キル』と自称しております。
彼の周囲には大量の黒い刃が浮いており、彼は現状、これを攻撃前に動きを止めるため等、補助的に運用しております。尚、理屈は不明ですが、盾や鎧などを貫通しております。
彼自身の武器は袖から伸びている二本の白刃。これを出し入れする際に騒音が巻き起こり、周囲の敵の脚を竦ませ、弱体化させるようです。また、彼自身は、己が一撃を受けたり、誰かを殺害若しくは倒す毎に、その剣筋は速く、鋭くなっている模様。
ただ、これらは現在判明している能力、と言うだけで……これが彼の能力の全貌とは限りません。十分にご注意ください。
尚、アリシア側での結果によっては、こちら側に敵か味方の増援が送られる可能性があります。
また、こちらも早期に撃退できれば、手の空いたオイマト族兵士をアリシア側に増援させることが可能です。
アリシアが表で暴れている頃。それを迎撃するため派遣されたオイマト族の戦士たちと交戦するディーン・キル。戦士たちが周囲の一般人を救助する間に、彼の猛攻を凌ぐのが今回の目標です。その前に一般人の半数以上が死亡した場合、依頼失敗となります。
（尚、PL情報ですが、彼は生命力半分で撤退します。また、アリシア側が撤退してから一定時間で彼もまた退きます）
戦場は村落の中。周囲には一般人も居ります。オイマト族戦士が彼らを誘導して逃がそうとしてはおりますが……
尚、オイマト戦士には皆様から指示を出す事は可能。何もしなければ誘導と交戦が半々、となります。
敵はフードを被った人型。『ディーン・キル』と自称しております。
彼の周囲には大量の黒い刃が浮いており、彼は現状、これを攻撃前に動きを止めるため等、補助的に運用しております。尚、理屈は不明ですが、盾や鎧などを貫通しております。
彼自身の武器は袖から伸びている二本の白刃。これを出し入れする際に騒音が巻き起こり、周囲の敵の脚を竦ませ、弱体化させるようです。また、彼自身は、己が一撃を受けたり、誰かを殺害若しくは倒す毎に、その剣筋は速く、鋭くなっている模様。
ただ、これらは現在判明している能力、と言うだけで……これが彼の能力の全貌とは限りません。十分にご注意ください。
尚、アリシア側での結果によっては、こちら側に敵か味方の増援が送られる可能性があります。
また、こちらも早期に撃退できれば、手の空いたオイマト族兵士をアリシア側に増援させることが可能です。
マスターより
どうもこんにちわ。剣崎です。
剣崎が敵を作る際は、往々にして特定の言葉を『コンセプト』として使用しそこから膨らませる物なのですが。今回、何のコンセプトを使っているかは一目瞭然ですね。
今までの敵と比べれば、思考力が低い分楽に思う方も居るでしょうが。くれぐれも油断はなさらずに。
敵は『殺す事』に特化している故に。
剣崎が敵を作る際は、往々にして特定の言葉を『コンセプト』として使用しそこから膨らませる物なのですが。今回、何のコンセプトを使っているかは一目瞭然ですね。
今までの敵と比べれば、思考力が低い分楽に思う方も居るでしょうが。くれぐれも油断はなさらずに。
敵は『殺す事』に特化している故に。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/01/08 06:25
参加者一覧
| 依頼相談掲示板 | |||
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【相談】その殺意を止める レム・Ｋ・モメンタム（ka0149） 人間（クリムゾンウェスト）|16才｜女性｜闘狩人（エンフォーサー） |
最終発言 2015/01/05 07:50:09 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド（kz0012） 人間（クリムゾンウェスト）|18才｜女性｜一般人 |
最終発言 2014/12/30 21:32:01 |
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