ゲスト
(ka0000)
【落葉】彼女は今日も歌を歌う
マスター:ゆくなが

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/09/22 12:00
- リプレイ完成予定
- 2018/10/06 12:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●ことの経緯
ゾンネンシュトラール帝国は歴史を再編している最中だ。
そこで、帝国はある依頼をハンターに出した。
ワルプルギス錬魔院トップのナサニエル・カロッサ(kz0028)が捕まったことは周知の事実だ。しかし、その罪を調べ上げるには手間と時間を要する。
錬魔院所属のアイドルであるブレンネ・シュネートライベン(kz0145)も何かしらの研究に関わっている可能性がある。なので、近々行われるライブに潜入し、その様子を探って来て欲しい、というのだ。
そして、ライブ当日。
ライブ会場は帝都の、ある広い公園に設営されていた。
だが、上演開始時間の18:00を過ぎてもブレンネはなかなか舞台に現れない。
集った観客からは、徐々に不満の声が漏れ始めていた。
「何かあったのか?」「機材トラブル?」「いつもならもうはじまっているよね?」「早くライブはじまらないかなぁ」
●控え室にて
「それって、どういうこと!?」
ブレンネが机に勢いよく手をついた。
「落ち着いて、ブレンネ」
マネージャーの大柳莉子は口調こそ穏やかだが、彼女自身も少なからぬ焦りを感じている様子だった。
「スピーカーの最終調整ができないって……」
ブレンネはグリューエリン・ヴァルファー(kz0050)と同じく帝国のアイドルだ。
ただし所属は違う。グリューエリンは帝国軍第一師団の部隊所属だが、ブレンネはワルプルギス錬魔院所属のアイドルだった。
帝国は今、歴史の見直しをしている。
錬魔院もその対象になっていた。
もともと非人道的な実験もしていた機関だ。叩けばいくらでも埃はでる。
そこで、錬魔院のトップ、ナサニエルが逮捕されたのだ。
詳しい罪状はまだ調査中だ。
ナサニエルは錬魔院で行われている研究の総監督のようなものだ。そんなナサニエルの不在は、ブレンネのライブにも影響を及ぼしていた。
ライブに使うためのスピーカーの最終調整ができないのである。
ナサニエル逮捕という事件があっても、ライブの人の入りは上々だった。今更、ライブを中止にすることはできない。また、ブレンネの性格もそれを許さない。
「不完全なパフォーマンスをしなくちゃいけないっての?」
ブレンネが爪を噛む。おそらく彼女は観客に完璧ではないパフォーマンスを見せなければいけないことが不満なのだ。
「本当に、スピーカーの調整はできないの?」
「今、錬魔院自体がまともに機能していないの。この調子じゃ……」
莉子は時計を見る。
ライブ開始は18:00。すでにその時間を10分オーバーしていた。
ブレンネが拳で机を叩く。
「……ところでブレンネ」
そこで莉子は話題を変えた。
「グリューエリンが復帰ライブをしたことは、きいた?」
「はっ」
それを、ブレンネは鼻で笑った。
「グリューエリン? 今更帰って来たって遅いのよ。所詮金持ちのお遊びだったのよね。あいつのファン、根こそぎあたしが貰うわ」
ブレンネは好戦的に笑う。
グリューエリンはある出来事を境に長らくアイドルとしての活動をしていなかった。ブレンネとグリューエリンはライバルでもあり、練習仲間だった。でも、それを境に、交流は完全に絶たれていた。
グリューエリンは歌うことをやめていた。
しかし、ブレンネはグリューエリンが活動を休止してからも、精力的にアイドルとして活動していたのだ。
それは、マネージャーの莉子が心配するほどに、精力的──言葉を変えれば自傷的ですらあった。
まるで『歌うこと』に追い詰められているかのようだった。
だが、そのおかげで、ブレンネのファンは一気に増えた。アイドルというリアルブルー由来の文化を帝国に浸透させたのは、ブレンネが休まず活動を続けていたことも大きいだろう。
「……遅いのよ。今更来たからなんだってのよ」
苦虫を噛み潰したように、ブレンネが言う。
「わかった。スピーカーのことは諦める。舞台へ行くわ」
ブレンネが立ち上がる。
「ブレンネ……このライブが終わったら、少し休まない?」
莉子は心配そうにブレンネを見る。
「錬魔院だってまともに機能していない。休むにはちょうどいい機会だと──」
「あたしはっ!」
莉子の言葉をブレンネが遮った。
「あたしには歌しかないの。歌うしかないの」
それは莉子への反論というよりは、自分に言い聞かせるような言葉だった。
「……これ以上、観客を待たせるわけにはいかない。莉子、この話はもう終わりよ。次のライブの予定も入れておいて」
ブレンネは舞台へと向かっていった。
●ことの経緯
ゾンネンシュトラール帝国は歴史を再編している最中だ。
そこで、帝国はある依頼をハンターに出した。
ワルプルギス錬魔院トップのナサニエル・カロッサ(kz0028)が捕まったことは周知の事実だ。しかし、その罪を調べ上げるには手間と時間を要する。
錬魔院所属のアイドルであるブレンネ・シュネートライベン(kz0145)も何かしらの研究に関わっている可能性がある。なので、近々行われるライブに潜入し、その様子を探って来て欲しい、というのだ。
そして、ライブ当日。
ライブ会場は帝都の、ある広い公園に設営されていた。
だが、上演開始時間の18:00を過ぎてもブレンネはなかなか舞台に現れない。
集った観客からは、徐々に不満の声が漏れ始めていた。
「何かあったのか?」「機材トラブル?」「いつもならもうはじまっているよね?」「早くライブはじまらないかなぁ」
●控え室にて
「それって、どういうこと!?」
ブレンネが机に勢いよく手をついた。
「落ち着いて、ブレンネ」
マネージャーの大柳莉子は口調こそ穏やかだが、彼女自身も少なからぬ焦りを感じている様子だった。
「スピーカーの最終調整ができないって……」
ブレンネはグリューエリン・ヴァルファー(kz0050)と同じく帝国のアイドルだ。
ただし所属は違う。グリューエリンは帝国軍第一師団の部隊所属だが、ブレンネはワルプルギス錬魔院所属のアイドルだった。
帝国は今、歴史の見直しをしている。
錬魔院もその対象になっていた。
もともと非人道的な実験もしていた機関だ。叩けばいくらでも埃はでる。
そこで、錬魔院のトップ、ナサニエルが逮捕されたのだ。
詳しい罪状はまだ調査中だ。
ナサニエルは錬魔院で行われている研究の総監督のようなものだ。そんなナサニエルの不在は、ブレンネのライブにも影響を及ぼしていた。
ライブに使うためのスピーカーの最終調整ができないのである。
ナサニエル逮捕という事件があっても、ライブの人の入りは上々だった。今更、ライブを中止にすることはできない。また、ブレンネの性格もそれを許さない。
「不完全なパフォーマンスをしなくちゃいけないっての?」
ブレンネが爪を噛む。おそらく彼女は観客に完璧ではないパフォーマンスを見せなければいけないことが不満なのだ。
「本当に、スピーカーの調整はできないの?」
「今、錬魔院自体がまともに機能していないの。この調子じゃ……」
莉子は時計を見る。
ライブ開始は18:00。すでにその時間を10分オーバーしていた。
ブレンネが拳で机を叩く。
「……ところでブレンネ」
そこで莉子は話題を変えた。
「グリューエリンが復帰ライブをしたことは、きいた?」
「はっ」
それを、ブレンネは鼻で笑った。
「グリューエリン? 今更帰って来たって遅いのよ。所詮金持ちのお遊びだったのよね。あいつのファン、根こそぎあたしが貰うわ」
ブレンネは好戦的に笑う。
グリューエリンはある出来事を境に長らくアイドルとしての活動をしていなかった。ブレンネとグリューエリンはライバルでもあり、練習仲間だった。でも、それを境に、交流は完全に絶たれていた。
グリューエリンは歌うことをやめていた。
しかし、ブレンネはグリューエリンが活動を休止してからも、精力的にアイドルとして活動していたのだ。
それは、マネージャーの莉子が心配するほどに、精力的──言葉を変えれば自傷的ですらあった。
まるで『歌うこと』に追い詰められているかのようだった。
だが、そのおかげで、ブレンネのファンは一気に増えた。アイドルというリアルブルー由来の文化を帝国に浸透させたのは、ブレンネが休まず活動を続けていたことも大きいだろう。
「……遅いのよ。今更来たからなんだってのよ」
苦虫を噛み潰したように、ブレンネが言う。
「わかった。スピーカーのことは諦める。舞台へ行くわ」
ブレンネが立ち上がる。
「ブレンネ……このライブが終わったら、少し休まない?」
莉子は心配そうにブレンネを見る。
「錬魔院だってまともに機能していない。休むにはちょうどいい機会だと──」
「あたしはっ!」
莉子の言葉をブレンネが遮った。
「あたしには歌しかないの。歌うしかないの」
それは莉子への反論というよりは、自分に言い聞かせるような言葉だった。
「……これ以上、観客を待たせるわけにはいかない。莉子、この話はもう終わりよ。次のライブの予定も入れておいて」
ブレンネは舞台へと向かっていった。
解説
●目的
ブレンネのライブの様子を探ること。
失敗条件は、調査をしているハンターだとブレンネまたは大柳莉子にバレること。
●状況
ハンターは、ワルプルギス錬魔院の調査の過程で、その所属であるブレンネの様子を探ってくるように依頼されました。
●できること
この依頼では、『ライブ前』『ライブ中』『ライブ後』にそれぞれ行動ができるものとします。
『ライブ前』『ライブ後』では、他の観客から情報を集めることができます。
『ライブ中』はライブの雰囲気などを調査することができます。
ブレンネと大柳莉子に調査に来たハンターだとバレると依頼は失敗です。装備には十分に気をつけましょう。
●ライブ会場について
帝都の、とある公園に設営された舞台です。
野外のスタンディングライブです。
会場整理・警護のための人員も存在します。
●ブレンネについて
ワルプルギス錬魔院所属のアイドル。
シナリオ『【闇光】歌は戦場に響くか』のあとグリューエリンとの連絡は絶たれています。
グリューエリンは歌うのをやめていたが、ブレンネはその後もずっとアイドルとして活動をしていました。
●大柳莉子について
ブレンネのマネージャー。
過剰にライブをのぞむブレンネを心配しています。
ライブ中は舞台袖でブレンネを見守っています。
会場に不審者がいたり、問題がおきたりしたら、即座に彼女に報告されます。
●注意点
オープニングの『●控え室にて』はPL情報となります。ご注意ください。
●質問について
依頼の性質上、お答えできません。ご了承ください。
ブレンネのライブの様子を探ること。
失敗条件は、調査をしているハンターだとブレンネまたは大柳莉子にバレること。
●状況
ハンターは、ワルプルギス錬魔院の調査の過程で、その所属であるブレンネの様子を探ってくるように依頼されました。
●できること
この依頼では、『ライブ前』『ライブ中』『ライブ後』にそれぞれ行動ができるものとします。
『ライブ前』『ライブ後』では、他の観客から情報を集めることができます。
『ライブ中』はライブの雰囲気などを調査することができます。
ブレンネと大柳莉子に調査に来たハンターだとバレると依頼は失敗です。装備には十分に気をつけましょう。
●ライブ会場について
帝都の、とある公園に設営された舞台です。
野外のスタンディングライブです。
会場整理・警護のための人員も存在します。
●ブレンネについて
ワルプルギス錬魔院所属のアイドル。
シナリオ『【闇光】歌は戦場に響くか』のあとグリューエリンとの連絡は絶たれています。
グリューエリンは歌うのをやめていたが、ブレンネはその後もずっとアイドルとして活動をしていました。
●大柳莉子について
ブレンネのマネージャー。
過剰にライブをのぞむブレンネを心配しています。
ライブ中は舞台袖でブレンネを見守っています。
会場に不審者がいたり、問題がおきたりしたら、即座に彼女に報告されます。
●注意点
オープニングの『●控え室にて』はPL情報となります。ご注意ください。
●質問について
依頼の性質上、お答えできません。ご了承ください。
マスターより
こんにちは、あるいはこんばんは。ゆくながです。
【落葉】連動シナリオでございます。
この依頼ではブレンネのライブに潜入して、調査をしていただきます。
オーディエンスは正直です。よっぽど不審な格好・行動をしない限り、質問にこたえてくれるでしょう。
それでは皆様のご参加をお待ちしております。
【落葉】連動シナリオでございます。
この依頼ではブレンネのライブに潜入して、調査をしていただきます。
オーディエンスは正直です。よっぽど不審な格好・行動をしない限り、質問にこたえてくれるでしょう。
それでは皆様のご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/10/04 10:08
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 セシア・クローバー(ka7248) 人間(クリムゾンウェスト)|19才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2018/09/21 23:02:35 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/09/21 08:22:41 |