ゲスト
(ka0000)
運び屋のお仕事
マスター:竜桐水仙

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 3~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/09/27 19:00
- リプレイ完成予定
- 2018/10/06 19:00
オープニング
●運び屋の仕事
辺境はノアーラ・クンタウに建つ、とある宿屋。その一室。
行商人のアラミス(kz0263)は、帰ってくるなり、椅子に腰を落としてじっと考え込んでいた。
その目的は、仕事の算段を付けること。
というのも、行きつけのバーにて、次のようなことがあったのである……。
バーのカウンターでウィスキーを楽しむアラミス。
その隣に、一人の男が並ぶ。
男はバーテンに適当なカクテルを頼むと、アラミスにぼそりと耳打ちしてきた。
「運び屋のアラミスさんですね」
「初対面……、でよろしかったですか?」
「仕事を頼みたい」
「なるほど……。伺いましょう」
話は、CAMの部品運搬についてだった。
試験的に作成した部品を、基地まで運んでほしいというのである。部品そのものの絶対数が少ないため、無事に、しかも確実に送り届ける必要があるらしい。その上興味本位で荷の詮索をされるのも望ましくない。
プロの運び屋ならそのあたりの心配がない。それで彼にお鉢が回ってきたようだった。
「……時間をいただけますか。できない仕事は私も受けられない。冷静な頭で、きちんと判断を下したい」
「そうでなければ困ります。それでは明日の夜、またこちらでお会いいたしましょう。よろしいですか」
「かしこまりました。明日の夜、またこちらで」
●段取り
考え込むアラミスは、ブツブツと独り言を垂れ流している。
「ブツは精密機械とはいえ、強度は折り紙付き。大抵の悪路には耐え得るだろう。問題はルートの選定、想定される障害物、それに対する対処法……」
移動はアラミスの馬車を用いる。
最短ルートの場合、川や森を抜ける街道を辿った後、そこから外れて草原を横断する、ある程度道の荒れた行程になる。
その上、森と草原ではよく歪虚の目撃情報が出る。最新の情報を集めてみなければ何とも言えないが、歪虚の妨害が入るとみて間違いない。
他の道を辿る選択肢もないわけではないが、歪虚の脅威はどのルートを通っても同じようなもの。報酬の多寡にもよるが、納期を延ばす理由としては弱い。
むしろ問題になるのは、単純な動き方をする歪虚よりも、罠を張ってくるような盗賊など……。
「まぁ、あとは明日の昼間に情報収集かな」
椅子から立ち上がったアラミスは、ベストを脱ぎながら、寝台に身を投げ出した。
●受注と発注
そして夜。
お茶を飲んでいるアラミスの隣に、例の男が腰を下ろす。
「こんばんは」
「やぁ、どうも」
鷹揚に頷くアラミスに、男が問いかける。
「例の件は、いかがですかな」
「結論から言うと、お引き受けしたい」
「色よいお返事で、安心しました」
「ただし、条件がある」
「どういったものでしょうか?」
「ハンターを雇いたい」
「……それはなぜ?」
「私自身には戦闘能力がなくてね。護衛が欲しい。雑魔なら逃げに徹する手もあるが、人間の賊となるとそうはいかない」
「……道理ですな。荷の詮索をしないことを条件に、許可しましょう」
「使うのはここから目的地までの最短ルート。雑魔をいなしつつ、荷の無事を最優先に運搬させてもらう」
「それで構いません」
「取引成立だ」
そういうことになった。
辺境はノアーラ・クンタウに建つ、とある宿屋。その一室。
行商人のアラミス(kz0263)は、帰ってくるなり、椅子に腰を落としてじっと考え込んでいた。
その目的は、仕事の算段を付けること。
というのも、行きつけのバーにて、次のようなことがあったのである……。
バーのカウンターでウィスキーを楽しむアラミス。
その隣に、一人の男が並ぶ。
男はバーテンに適当なカクテルを頼むと、アラミスにぼそりと耳打ちしてきた。
「運び屋のアラミスさんですね」
「初対面……、でよろしかったですか?」
「仕事を頼みたい」
「なるほど……。伺いましょう」
話は、CAMの部品運搬についてだった。
試験的に作成した部品を、基地まで運んでほしいというのである。部品そのものの絶対数が少ないため、無事に、しかも確実に送り届ける必要があるらしい。その上興味本位で荷の詮索をされるのも望ましくない。
プロの運び屋ならそのあたりの心配がない。それで彼にお鉢が回ってきたようだった。
「……時間をいただけますか。できない仕事は私も受けられない。冷静な頭で、きちんと判断を下したい」
「そうでなければ困ります。それでは明日の夜、またこちらでお会いいたしましょう。よろしいですか」
「かしこまりました。明日の夜、またこちらで」
●段取り
考え込むアラミスは、ブツブツと独り言を垂れ流している。
「ブツは精密機械とはいえ、強度は折り紙付き。大抵の悪路には耐え得るだろう。問題はルートの選定、想定される障害物、それに対する対処法……」
移動はアラミスの馬車を用いる。
最短ルートの場合、川や森を抜ける街道を辿った後、そこから外れて草原を横断する、ある程度道の荒れた行程になる。
その上、森と草原ではよく歪虚の目撃情報が出る。最新の情報を集めてみなければ何とも言えないが、歪虚の妨害が入るとみて間違いない。
他の道を辿る選択肢もないわけではないが、歪虚の脅威はどのルートを通っても同じようなもの。報酬の多寡にもよるが、納期を延ばす理由としては弱い。
むしろ問題になるのは、単純な動き方をする歪虚よりも、罠を張ってくるような盗賊など……。
「まぁ、あとは明日の昼間に情報収集かな」
椅子から立ち上がったアラミスは、ベストを脱ぎながら、寝台に身を投げ出した。
●受注と発注
そして夜。
お茶を飲んでいるアラミスの隣に、例の男が腰を下ろす。
「こんばんは」
「やぁ、どうも」
鷹揚に頷くアラミスに、男が問いかける。
「例の件は、いかがですかな」
「結論から言うと、お引き受けしたい」
「色よいお返事で、安心しました」
「ただし、条件がある」
「どういったものでしょうか?」
「ハンターを雇いたい」
「……それはなぜ?」
「私自身には戦闘能力がなくてね。護衛が欲しい。雑魔なら逃げに徹する手もあるが、人間の賊となるとそうはいかない」
「……道理ですな。荷の詮索をしないことを条件に、許可しましょう」
「使うのはここから目的地までの最短ルート。雑魔をいなしつつ、荷の無事を最優先に運搬させてもらう」
「それで構いません」
「取引成立だ」
そういうことになった。
解説
目的
:荷馬車の護衛
注意
:シナリオに出てくる舞台は「川」「森」「草原」の三か所。
「川」は綺麗な水が流れており、ランチなどで親睦を深めるのに最適。
「森」では、オオカミ型の雑魔の目撃情報が上がっている。
「草原」では、大鷲の雑魔少数と、キツネ型の雑魔の目撃情報が上がっている。
なお、今回は盗賊について、必ずしも出現するとは限らない。
:荷馬車の護衛
注意
:シナリオに出てくる舞台は「川」「森」「草原」の三か所。
「川」は綺麗な水が流れており、ランチなどで親睦を深めるのに最適。
「森」では、オオカミ型の雑魔の目撃情報が上がっている。
「草原」では、大鷲の雑魔少数と、キツネ型の雑魔の目撃情報が上がっている。
なお、今回は盗賊について、必ずしも出現するとは限らない。
マスターより
こんにちは。
「車の免許を三週間弱で取れ(合宿でない)」という無茶ぶりをされながらも、何とか免許を取得した竜桐です。
初めて頂いたファンレターに上がり切ったテンションでなければ不可能だったことでしょう。
本当にありがとうございましたm(_ _)m
シナリオリリースが遅れたことについて、平身低頭の構えで謝罪いたしますm(_ _)m
シナリオの内容について少し。
いろいろと複雑な設定にしましたが、解説の内容が全てです。
ぶっちゃけると、盗賊は字数が余ってどうしようもないときに出現させる予定なので、プレイングで特に触れておらずとも、雑魔戦の方向性を流用して組ませていただきます。
白紙プレイングはお気を付けください。
「車の免許を三週間弱で取れ(合宿でない)」という無茶ぶりをされながらも、何とか免許を取得した竜桐です。
初めて頂いたファンレターに上がり切ったテンションでなければ不可能だったことでしょう。
本当にありがとうございましたm(_ _)m
シナリオリリースが遅れたことについて、平身低頭の構えで謝罪いたしますm(_ _)m
シナリオの内容について少し。
いろいろと複雑な設定にしましたが、解説の内容が全てです。
ぶっちゃけると、盗賊は字数が余ってどうしようもないときに出現させる予定なので、プレイングで特に触れておらずとも、雑魔戦の方向性を流用して組ませていただきます。
白紙プレイングはお気を付けください。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/10/05 07:01
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/09/27 17:42:47 |
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相談卓 和音・歩匡(ka6459) 人間(クリムゾンウェスト)|26才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2018/09/27 18:41:16 |