ゲスト
(ka0000)
村の食糧を守れ!
マスター:松尾京

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/12/31 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/01/09 19:00
オープニング
●宴会と食糧事情
夜の山村に、たいまつとたき火の明るい炎が高々と上がる。
村人が総出で村の中心に集まり、料理を用意し、飲み、踊っていた。
それは、宴会であった。
小さな村ではある。山に囲まれた、へんぴと言ってもいい場所だ。
それでも、今宵は無理をしてでも、というように、たくさんの食べ物や酒が振る舞われていた。
理由は単純だ。
外に鍋を持ち出してせっせと料理をしていた村の奥さんが、村人とは違う格好をした人間たち――ハンターに、改めて礼を言った。
「このたびは本当に、ありがとうございました。おかげで私たちも安心できます」
そう言って頭を下げる彼女に、ハンターたちは思い思いの反応を示す。
この昼。ハンターたちはこの村からの依頼で、山にいる雑魔を倒した。
そのお礼にと、村人が開いてくれたのがこの宴会なのだった。
村人は、飲めや歌えやの大盛り上がりである。
それにしても、米にパン、肉や野菜の料理、チーズなどの付け合わせに、酒など……ハンターたちの方が村の食糧事情を心配してしまう程の量が饗されていた。
それには、村人を楽しげに眺める、村長が答えた。
「最近、食糧庫にきちんと備蓄するようにしましてな」
村長の話では、元々ここは豊かな村ではないのだが、最近になって近隣の村が雑魔のせいで廃村になったりして……外から食べ物を仕入れるのも以前より難しくなったという。
そこで村の食糧不足を少しでもなくそう、と大きな食糧庫を造ったらしい。
保存できるものは徹底的に保存し、各家庭で作った保存食の余りも、廃棄せず、村共通のその食糧庫に貯める。
これで実際、食糧事情は改善したらしい――客であるハンターたちに、とりあえず豪華な食事を出せる程度には。
「ですから、お礼くらいはさせていただきたいですな。……どれ、ロアナよ。男衆に、もう少し酒を運び出させたらどうじゃ」
「それくらいなら、私が行ってきますよ」
ロアナと呼ばれたその奥さんは、村の北にそそくさと歩いて行った。
ハンターたちは、女性一人にまかせるのは、と、自然と自分たちもついていく。
客にまかせるのはよくない、と言いながらついてくる村長と一緒に。
●ゴブゴブ
「キャアーーーーーーッ!?」
食糧庫に着くと、率先して扉を開けたロアナが……のけぞって驚いた。
食糧庫は、大きな建物だ。二つの建物が隣接していて、地下室もあるらしい。
そんな立派な建物の中を、ロアナはぷるぷると指さしていた。
「な、中に! 気持ち悪い、人みたいな! アレが! ご、ゴブ、ゴブゴブ……」
ゴブゴブ言っているロアナをよけてハンターたちが中をのぞくと……
もっちゃもっちゃと食糧を漁っているゴブリンの集団がいた。
「ファーーーッ!?」
村長も愕然として、思わず扉を蹴り飛ばして閉めた。
中にいるゴブリンたちは……食糧を漁る手をとめていた。
顔を突き合わせて、もぞもぞと話し出す。
もちろん、このゴブリンは食糧目当てに侵入してきたものたちである。
最悪村人に見つかってもこっちの方が強いから、こんな大胆なことができたのだが……一瞬外に見えた人間の中に、明らかに村人とは違う強そうな人間がいたことが話題に上った。
やばくないか、という結論になった。
まさか、村人以外がこんな場所にいるとは思わなかったのだ。
さりとて、食糧も惜しい。
そうしてゴブリンは、ただ慌てて逃げ出すものや、米俵や大壺、小さい瓶詰めに至るまでをしっかりと抱えて出るもの……そして、諦めきれず暴食を続けるものに分かれ、散った。
●依頼
外でも、食糧庫にいるのは間違いなくゴブリンの集団だという結論になっていた。
ハンターたちはそれだけじゃなく……その存在を聞いたことがあった。
このあたりで、夜中などに小さい村に入っては、食糧に甚大な被害をもたらして去っていく、ゴブリン集団がいることを。
そして、その直後――食糧庫の西側の扉が開き、数匹のゴブリンが一斉に、食糧を抱えて飛び出した。同時に、北側の扉が開く音と、足音も聞こえる。
山まで逃げる腹づもりのようだ。
それに、ハンターたちは身構え――村長は、切羽詰まった様子で頭を下げた。
「昼のことがあったばかりなのに申し訳ない……! ハンター殿。村の食糧を、守ってくださらぬか」
夜の山村に、たいまつとたき火の明るい炎が高々と上がる。
村人が総出で村の中心に集まり、料理を用意し、飲み、踊っていた。
それは、宴会であった。
小さな村ではある。山に囲まれた、へんぴと言ってもいい場所だ。
それでも、今宵は無理をしてでも、というように、たくさんの食べ物や酒が振る舞われていた。
理由は単純だ。
外に鍋を持ち出してせっせと料理をしていた村の奥さんが、村人とは違う格好をした人間たち――ハンターに、改めて礼を言った。
「このたびは本当に、ありがとうございました。おかげで私たちも安心できます」
そう言って頭を下げる彼女に、ハンターたちは思い思いの反応を示す。
この昼。ハンターたちはこの村からの依頼で、山にいる雑魔を倒した。
そのお礼にと、村人が開いてくれたのがこの宴会なのだった。
村人は、飲めや歌えやの大盛り上がりである。
それにしても、米にパン、肉や野菜の料理、チーズなどの付け合わせに、酒など……ハンターたちの方が村の食糧事情を心配してしまう程の量が饗されていた。
それには、村人を楽しげに眺める、村長が答えた。
「最近、食糧庫にきちんと備蓄するようにしましてな」
村長の話では、元々ここは豊かな村ではないのだが、最近になって近隣の村が雑魔のせいで廃村になったりして……外から食べ物を仕入れるのも以前より難しくなったという。
そこで村の食糧不足を少しでもなくそう、と大きな食糧庫を造ったらしい。
保存できるものは徹底的に保存し、各家庭で作った保存食の余りも、廃棄せず、村共通のその食糧庫に貯める。
これで実際、食糧事情は改善したらしい――客であるハンターたちに、とりあえず豪華な食事を出せる程度には。
「ですから、お礼くらいはさせていただきたいですな。……どれ、ロアナよ。男衆に、もう少し酒を運び出させたらどうじゃ」
「それくらいなら、私が行ってきますよ」
ロアナと呼ばれたその奥さんは、村の北にそそくさと歩いて行った。
ハンターたちは、女性一人にまかせるのは、と、自然と自分たちもついていく。
客にまかせるのはよくない、と言いながらついてくる村長と一緒に。
●ゴブゴブ
「キャアーーーーーーッ!?」
食糧庫に着くと、率先して扉を開けたロアナが……のけぞって驚いた。
食糧庫は、大きな建物だ。二つの建物が隣接していて、地下室もあるらしい。
そんな立派な建物の中を、ロアナはぷるぷると指さしていた。
「な、中に! 気持ち悪い、人みたいな! アレが! ご、ゴブ、ゴブゴブ……」
ゴブゴブ言っているロアナをよけてハンターたちが中をのぞくと……
もっちゃもっちゃと食糧を漁っているゴブリンの集団がいた。
「ファーーーッ!?」
村長も愕然として、思わず扉を蹴り飛ばして閉めた。
中にいるゴブリンたちは……食糧を漁る手をとめていた。
顔を突き合わせて、もぞもぞと話し出す。
もちろん、このゴブリンは食糧目当てに侵入してきたものたちである。
最悪村人に見つかってもこっちの方が強いから、こんな大胆なことができたのだが……一瞬外に見えた人間の中に、明らかに村人とは違う強そうな人間がいたことが話題に上った。
やばくないか、という結論になった。
まさか、村人以外がこんな場所にいるとは思わなかったのだ。
さりとて、食糧も惜しい。
そうしてゴブリンは、ただ慌てて逃げ出すものや、米俵や大壺、小さい瓶詰めに至るまでをしっかりと抱えて出るもの……そして、諦めきれず暴食を続けるものに分かれ、散った。
●依頼
外でも、食糧庫にいるのは間違いなくゴブリンの集団だという結論になっていた。
ハンターたちはそれだけじゃなく……その存在を聞いたことがあった。
このあたりで、夜中などに小さい村に入っては、食糧に甚大な被害をもたらして去っていく、ゴブリン集団がいることを。
そして、その直後――食糧庫の西側の扉が開き、数匹のゴブリンが一斉に、食糧を抱えて飛び出した。同時に、北側の扉が開く音と、足音も聞こえる。
山まで逃げる腹づもりのようだ。
それに、ハンターたちは身構え――村長は、切羽詰まった様子で頭を下げた。
「昼のことがあったばかりなのに申し訳ない……! ハンター殿。村の食糧を、守ってくださらぬか」
解説
●目的
村の食糧を守る。
●場所
・村
150×150m程度の村。外は山に囲まれており、木々は深い。
それなりの数の家屋と、それに隣接した畑がある。
夜中であり、食糧庫近辺はかなり暗い。
宴会場所は村の中心。
・食糧庫
土蔵、保存食棟、地下室からなる。
村の北部中央にあり、山までは北に50m、東西に75m。
土蔵:穀物がある。出入口は南と西。
保存食棟:野菜、果物、肉がある。出入口は南と北。
地下室:乳製品と酒がある。保存食棟の階下。東側地上と繋がる通気口有り。
それぞれの室は広くはない。
――――――――――
土蔵 保存食棟
∥
■■■ ■■■
=■■■■■■■ ■←東通気口
■■■ ■■■
∥ ∥ =、∥:出入口
――――――――――
図のような状況。
土蔵と保存食棟は通路で繋がっている。
●敵
『ゴブリン』×15~未確認
同じ手口で複数の村から食糧をくすねている一団。
食糧を抱えて出たゴブリン:西出口から、3~4匹。北出口からも逃げており、そちらも同数近くいると思われる。
すぐに逃げ出したゴブリン:西出口から1匹、北出口からもおそらく1匹。
暴食を続けるゴブリン:確認できていない残りのゴブリン。状況によっては、食糧を持って逃げ出す場合もあるであろう。
ゴブリンが逃げる速度は、地理に通じているためか基本的には速い。
●食糧
ゴブリンによる山への持ち逃げや、食糧庫での暴食により減る。
放置すると数時間ともたず底をつくと思われる。
食糧の残存量が多いほど、村人は喜ぶであろう。
ただ、食糧には種類があり、全てが同価値ではない。
村の食糧を守る。
●場所
・村
150×150m程度の村。外は山に囲まれており、木々は深い。
それなりの数の家屋と、それに隣接した畑がある。
夜中であり、食糧庫近辺はかなり暗い。
宴会場所は村の中心。
・食糧庫
土蔵、保存食棟、地下室からなる。
村の北部中央にあり、山までは北に50m、東西に75m。
土蔵:穀物がある。出入口は南と西。
保存食棟:野菜、果物、肉がある。出入口は南と北。
地下室:乳製品と酒がある。保存食棟の階下。東側地上と繋がる通気口有り。
それぞれの室は広くはない。
――――――――――
土蔵 保存食棟
∥
■■■ ■■■
=■■■■■■■ ■←東通気口
■■■ ■■■
∥ ∥ =、∥:出入口
――――――――――
図のような状況。
土蔵と保存食棟は通路で繋がっている。
●敵
『ゴブリン』×15~未確認
同じ手口で複数の村から食糧をくすねている一団。
食糧を抱えて出たゴブリン:西出口から、3~4匹。北出口からも逃げており、そちらも同数近くいると思われる。
すぐに逃げ出したゴブリン:西出口から1匹、北出口からもおそらく1匹。
暴食を続けるゴブリン:確認できていない残りのゴブリン。状況によっては、食糧を持って逃げ出す場合もあるであろう。
ゴブリンが逃げる速度は、地理に通じているためか基本的には速い。
●食糧
ゴブリンによる山への持ち逃げや、食糧庫での暴食により減る。
放置すると数時間ともたず底をつくと思われる。
食糧の残存量が多いほど、村人は喜ぶであろう。
ただ、食糧には種類があり、全てが同価値ではない。
マスターより
文字通り、人びとの糧を守るシナリオになります。
上手く食糧を守ったら、改めて好きな料理をごちそうしてもらえるかも知れませんので、リクエストするのもよいかと思います。
上手く食糧を守ったら、改めて好きな料理をごちそうしてもらえるかも知れませんので、リクエストするのもよいかと思います。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/01/07 23:47
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/12/27 16:29:51 |
|
![]() |
相談卓―雑魔もゴブリンも討伐隊 屋外(ka3530) 人間(リアルブルー)|25才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/12/29 11:27:59 |