ゲスト
(ka0000)
絶望の彼岸
マスター:後醍醐

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/06/25 07:30
- リプレイ完成予定
- 2014/07/04 07:30
オープニング
●
辺境――それは歪虚と人類との最前線。
力なき者は歪虚によって滅ぼされる。
また一つ――チュー(zhu)族が滅ぼされようとしていた。
前線で戦う多くの部族のうちの一つであるチュー族。
マギア砦の近くを通るケリド河上流付近で小競り合いをしていたチュー族は歪虚の襲撃を受け、100名以下へと人数を減らしていた。
襲撃が終わったすぐに、周囲の部族へ襲撃を知らせると共に庇護を求め辺境の野を往く。
決して平坦でない道を往く。
襲撃により負傷した者には厳しい道程が彼等を落伍させる。
力尽きへたり込む者、疲労より病にかかり倒れこむ者、骸に縋り付き泣く子供。
櫛の歯が欠けるが如く脱落者は増えていく。
死の行進とも言える歪虚からの逃避行。
あるのは僅かな希望――只それに縋り、必死に疲労の溜まった体を動かす。
そうでなければ――動けなくなって落伍してしまうから。
即ちそれは――死。
陰鬱とした雰囲気が漂う一団が往く。
体力のある者達――其のほとんどが少しの大人に少年少女といった集団だった。
多くの大人達は獣や歪虚から子を守るように傷付き、それが原因で落伍していった。
「あと少し……あと少しで……」
疲労が濃く出た表情で少女は太陽からの方角と記憶の風景を頼りに庇護を受ける部族へと向かっていく。
それが彼女達の希望であり、こうして疲労困憊になりながら荒野を往く理由だ。
「みん、な……」
振り向いてみれば、自分以外の人間も既に限界がきていて、気力のみで歩いてる様子が見える。
倒れそうになりながらも倒れるぬようにゆっくりと歩く者、棒を杖のように支えながら歩く者等様々だ。
「あ、ああ……!」
前を向いた時、目のいい少女が遠くに見えたのは――ブルゲド族の特徴的なゲルとゲルから立ち上る煙。
そう、ブルゲド族の居住地を目指してここまでやってきたのだ。
「も、もう少しだから……! 後、少しで……!」
希望が見えた喜びを枯れた喉から声を出し、少女はゲルの方向を指差して皆に知らせる。
「……やった……」
誰ともしれない歓喜の声――それは、希望の光が差したことによるものだ。
少女や他の者達の目からは涙が自然と溢れ落ちてきた。
部族ともう呼べないチュー族の集団を託された少女は目的地を目指す――希望を胸に。
あと少しだ、少女がそう感じた時――。
だが、世界は優しくはなかった。
突然、唐突に遠くから粉塵を上げて向かってくる存在が居た。
よく見れば狂ったように不自然な方向に首を振りかざして爆走する羊。
否――羊型のヴォイドだ。
枯れ木をなぎ倒し、野生の馬を弾き飛ばしながら一直線と向かってくる。
恐ろしいほどの突進力――まるで大型の牛や猪のようだ。
刹那、一部の足を石にとられたヴォイドはバランスを崩して転倒し動かなくなっていた。
見事までの自爆――猛スピードで駆けるが故に足元のバランスを崩すと脆いようだ。
「そ、そんな……」
その光景を見た少女は、迫りくるヴォイドによって希望が満ちた表情から絶望へと変わろうとした。
まだ距離は有るがヴォイドがこっちに向かって来ているのは火を見るよりも明らかだ。
少女がうろたえる様子を見た他の者達もヴォイドの接近に気が付き、表情を強ばらせて絶望の表情へと変わっていった。
だが――。
奇跡は起こる。
「おい、あれは――」
「歪虚……それに人が!」
地響きでヴォイドに気がついたハンターたち。
付近の歪虚の討伐依頼を受けていたハンター達が羊型ヴォイドと襲撃を受けようとしている集団を見つけていたのだから。
「あの遅さじゃ、歪虚にやられてしまう!」
「急げっ!」
焦りの表情を浮かべたハンター達は襲撃を受けようとしてる集団を助けるべく。
辺境――それは歪虚と人類との最前線。
力なき者は歪虚によって滅ぼされる。
また一つ――チュー(zhu)族が滅ぼされようとしていた。
前線で戦う多くの部族のうちの一つであるチュー族。
マギア砦の近くを通るケリド河上流付近で小競り合いをしていたチュー族は歪虚の襲撃を受け、100名以下へと人数を減らしていた。
襲撃が終わったすぐに、周囲の部族へ襲撃を知らせると共に庇護を求め辺境の野を往く。
決して平坦でない道を往く。
襲撃により負傷した者には厳しい道程が彼等を落伍させる。
力尽きへたり込む者、疲労より病にかかり倒れこむ者、骸に縋り付き泣く子供。
櫛の歯が欠けるが如く脱落者は増えていく。
死の行進とも言える歪虚からの逃避行。
あるのは僅かな希望――只それに縋り、必死に疲労の溜まった体を動かす。
そうでなければ――動けなくなって落伍してしまうから。
即ちそれは――死。
陰鬱とした雰囲気が漂う一団が往く。
体力のある者達――其のほとんどが少しの大人に少年少女といった集団だった。
多くの大人達は獣や歪虚から子を守るように傷付き、それが原因で落伍していった。
「あと少し……あと少しで……」
疲労が濃く出た表情で少女は太陽からの方角と記憶の風景を頼りに庇護を受ける部族へと向かっていく。
それが彼女達の希望であり、こうして疲労困憊になりながら荒野を往く理由だ。
「みん、な……」
振り向いてみれば、自分以外の人間も既に限界がきていて、気力のみで歩いてる様子が見える。
倒れそうになりながらも倒れるぬようにゆっくりと歩く者、棒を杖のように支えながら歩く者等様々だ。
「あ、ああ……!」
前を向いた時、目のいい少女が遠くに見えたのは――ブルゲド族の特徴的なゲルとゲルから立ち上る煙。
そう、ブルゲド族の居住地を目指してここまでやってきたのだ。
「も、もう少しだから……! 後、少しで……!」
希望が見えた喜びを枯れた喉から声を出し、少女はゲルの方向を指差して皆に知らせる。
「……やった……」
誰ともしれない歓喜の声――それは、希望の光が差したことによるものだ。
少女や他の者達の目からは涙が自然と溢れ落ちてきた。
部族ともう呼べないチュー族の集団を託された少女は目的地を目指す――希望を胸に。
あと少しだ、少女がそう感じた時――。
だが、世界は優しくはなかった。
突然、唐突に遠くから粉塵を上げて向かってくる存在が居た。
よく見れば狂ったように不自然な方向に首を振りかざして爆走する羊。
否――羊型のヴォイドだ。
枯れ木をなぎ倒し、野生の馬を弾き飛ばしながら一直線と向かってくる。
恐ろしいほどの突進力――まるで大型の牛や猪のようだ。
刹那、一部の足を石にとられたヴォイドはバランスを崩して転倒し動かなくなっていた。
見事までの自爆――猛スピードで駆けるが故に足元のバランスを崩すと脆いようだ。
「そ、そんな……」
その光景を見た少女は、迫りくるヴォイドによって希望が満ちた表情から絶望へと変わろうとした。
まだ距離は有るがヴォイドがこっちに向かって来ているのは火を見るよりも明らかだ。
少女がうろたえる様子を見た他の者達もヴォイドの接近に気が付き、表情を強ばらせて絶望の表情へと変わっていった。
だが――。
奇跡は起こる。
「おい、あれは――」
「歪虚……それに人が!」
地響きでヴォイドに気がついたハンターたち。
付近の歪虚の討伐依頼を受けていたハンター達が羊型ヴォイドと襲撃を受けようとしている集団を見つけていたのだから。
「あの遅さじゃ、歪虚にやられてしまう!」
「急げっ!」
焦りの表情を浮かべたハンター達は襲撃を受けようとしてる集団を助けるべく。
解説
■目的
1.羊型ヴォイドの殲滅
2.チュー族の集団の保護
■状況
敵、羊型ヴォイドの集団と少女達の集団との丁度真ん中の位置にハンターが居る。
ハンターとヴォイドの接敵までは30ラウンド~(約300秒~)。
ハンターと少女たちのチュー族の集団のまでも30ラウンド~(約300秒~)。
□□□□N□□□□□ □:100m四方
□□□□☆□□□□□ ☆:羊型ヴォイド南下中
□□□□↓□□□□□ ●:ハンター達
□□□□□□□□□□ ▽:集団 3分で100mほど西へ移動
□□□□□□□□□□
□□●□□□□□□□
□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□
□□□←▽□□□□□
□□□□S□□□□□
■舞台
時間帯:昼。
遮蔽物の少ない原野。所々に枯れ木がある程度。
■敵情報
羊型ヴォイドX10~
ただ闇雲に直線的に向かって来ます。
突撃力は高いが、足元が弱点。
■NPC情報
チュー族の集団:壊滅状態のチュー族の集団。
猪をシンボルとしてマギア砦の近くを通るケリド河上流付近で歪虚と戦闘を続けていた。
闇に紛れて奇襲を仕掛けた歪虚により、チュー族は壊滅状態に陥る。
長旅の疲労困憊のため移動は極めて遅し。
■注意事項
チュー族の集団の移動力。
突進攻撃をまともに受けると、疲労困憊した彼等では自身を守るのは難しく
多数の負傷者と死者が出ます。
1.羊型ヴォイドの殲滅
2.チュー族の集団の保護
■状況
敵、羊型ヴォイドの集団と少女達の集団との丁度真ん中の位置にハンターが居る。
ハンターとヴォイドの接敵までは30ラウンド~(約300秒~)。
ハンターと少女たちのチュー族の集団のまでも30ラウンド~(約300秒~)。
□□□□N□□□□□ □:100m四方
□□□□☆□□□□□ ☆:羊型ヴォイド南下中
□□□□↓□□□□□ ●:ハンター達
□□□□□□□□□□ ▽:集団 3分で100mほど西へ移動
□□□□□□□□□□
□□●□□□□□□□
□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□
□□□←▽□□□□□
□□□□S□□□□□
■舞台
時間帯:昼。
遮蔽物の少ない原野。所々に枯れ木がある程度。
■敵情報
羊型ヴォイドX10~
ただ闇雲に直線的に向かって来ます。
突撃力は高いが、足元が弱点。
■NPC情報
チュー族の集団:壊滅状態のチュー族の集団。
猪をシンボルとしてマギア砦の近くを通るケリド河上流付近で歪虚と戦闘を続けていた。
闇に紛れて奇襲を仕掛けた歪虚により、チュー族は壊滅状態に陥る。
長旅の疲労困憊のため移動は極めて遅し。
■注意事項
チュー族の集団の移動力。
突進攻撃をまともに受けると、疲労困憊した彼等では自身を守るのは難しく
多数の負傷者と死者が出ます。
マスターより
後醍醐です。
前回と違って私的にはスタンダードな依頼となっております。
どんなPCか教えて下さい。
何を考え、どうしたのか、何を想っているのか――。
戦闘は無論ですが、どういう考えでどうしたいのか教えて頂ければ幸いです。
どう動くか、より何をどうしたいのか。台詞があるとよりありがたいです。
前回と違って私的にはスタンダードな依頼となっております。
どんなPCか教えて下さい。
何を考え、どうしたのか、何を想っているのか――。
戦闘は無論ですが、どういう考えでどうしたいのか教えて頂ければ幸いです。
どう動くか、より何をどうしたいのか。台詞があるとよりありがたいです。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/06/29 22:46
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談室 結城綾斗(ka2092) 人間(リアルブルー)|20才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2014/06/25 07:31:48 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/06/22 22:57:51 |