ゲスト
(ka0000)
秋の夜空に舞う影は
マスター:一要・香織

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/10/06 09:00
- リプレイ完成予定
- 2018/10/15 09:00
オープニング
千年の名を冠する王国の端に、グランツと言う領地があった。
頬を撫でる夜風は冷たく、リーリー、コロコロと秋の虫の音色が耳に心地いい。
澄んだ空には眩しいくらいに光る月と、満天の星。
そんな静かな夜の道を、グランツ領私兵隊のサイファーは部下を率いて巡回中だ。
パカパカと地面を蹴る蹄の音が虫の音と合わさり、空気に溶けて消える。
「静かっすねーー」
部下の一人が、気の抜けた声で呟くと、
「そうだな」
少し苦笑したようにサイファーも返した。
そう、夜は静かだ……。
昼間とは対照的に街道には人気が無い。
荷車にいっぱいの野菜を積んだ農夫も、王都から荷を運んできた商人も、牛や羊たちを追いかける子供たちの姿も無い。
だが夜は夜とて危険が多い。
夜行性の獣たちが森から出て家畜を襲ったり、他領から紛れ込んだ野盗が村を襲撃しようとしたり……。
だから牽制も兼ね、領主の私兵隊は度々夜も巡回をするのだ。
ふと月を見上げたサイファーは澄んだ空気を吸い込み、目を細めた。
(レイナ様もこの月を見てるのだろうか……)
若き領主の事を考え少し胸が熱くなったサイファーは、ギュッと手綱を握り直し道の先に視線を戻した。
そんなサイファーを微笑ましく思いながら、二人の部下もそれに続く。
そして、暫らく進み森の近くまで来た時、大きな影が一瞬、―――降り注ぐ月光を遮った。
「なんだ?」
部下が訝しげに見上げると、闇を切り取ったかのような漆黒の翼を広げた、巨大な蝙蝠が疾風の如く速さで飛んでいた。
「蝙蝠の……雑魔だと」
その大きさにサイファー達は息を飲む。
翼を広げた蝙蝠は、大人が両手を伸ばした程の大きさで、しかしその素早さは、小さい蝙蝠と変わらない。
馬を降り剣を抜き放ったサイファーたちをからかうように、蝙蝠はヒラリヒラリと周りを飛んだ。
途端蝙蝠は、キ――――――――ンッと頭が割れるような金切声をあげた。
そのあまりの音に耳を塞ぎ眉を顰めると、刹那、サイファーの腕に激痛が走る。
視線を向ければ、裂けた服には血が滲んでいる。
「隊長!」
上空を見上げる部下の悲鳴のような声に、振り向けば……新たに数匹、蝙蝠が舞っていた。
「チッ! おい、お前たち! ハンターを呼んできてくれ」
サイファーは大声で指示を出す。
「隊長は?」
「俺は、ここでこいつらを引きつけておく。急げよ!」
そう言って、サイファーは剣の柄を強く握った。
「はい! 隊長気をつけて、すぐ戻ります」
部下は馬に飛び乗ると、ハンターオフィスに向けて全速力で馬を駆らせた。
頬を撫でる夜風は冷たく、リーリー、コロコロと秋の虫の音色が耳に心地いい。
澄んだ空には眩しいくらいに光る月と、満天の星。
そんな静かな夜の道を、グランツ領私兵隊のサイファーは部下を率いて巡回中だ。
パカパカと地面を蹴る蹄の音が虫の音と合わさり、空気に溶けて消える。
「静かっすねーー」
部下の一人が、気の抜けた声で呟くと、
「そうだな」
少し苦笑したようにサイファーも返した。
そう、夜は静かだ……。
昼間とは対照的に街道には人気が無い。
荷車にいっぱいの野菜を積んだ農夫も、王都から荷を運んできた商人も、牛や羊たちを追いかける子供たちの姿も無い。
だが夜は夜とて危険が多い。
夜行性の獣たちが森から出て家畜を襲ったり、他領から紛れ込んだ野盗が村を襲撃しようとしたり……。
だから牽制も兼ね、領主の私兵隊は度々夜も巡回をするのだ。
ふと月を見上げたサイファーは澄んだ空気を吸い込み、目を細めた。
(レイナ様もこの月を見てるのだろうか……)
若き領主の事を考え少し胸が熱くなったサイファーは、ギュッと手綱を握り直し道の先に視線を戻した。
そんなサイファーを微笑ましく思いながら、二人の部下もそれに続く。
そして、暫らく進み森の近くまで来た時、大きな影が一瞬、―――降り注ぐ月光を遮った。
「なんだ?」
部下が訝しげに見上げると、闇を切り取ったかのような漆黒の翼を広げた、巨大な蝙蝠が疾風の如く速さで飛んでいた。
「蝙蝠の……雑魔だと」
その大きさにサイファー達は息を飲む。
翼を広げた蝙蝠は、大人が両手を伸ばした程の大きさで、しかしその素早さは、小さい蝙蝠と変わらない。
馬を降り剣を抜き放ったサイファーたちをからかうように、蝙蝠はヒラリヒラリと周りを飛んだ。
途端蝙蝠は、キ――――――――ンッと頭が割れるような金切声をあげた。
そのあまりの音に耳を塞ぎ眉を顰めると、刹那、サイファーの腕に激痛が走る。
視線を向ければ、裂けた服には血が滲んでいる。
「隊長!」
上空を見上げる部下の悲鳴のような声に、振り向けば……新たに数匹、蝙蝠が舞っていた。
「チッ! おい、お前たち! ハンターを呼んできてくれ」
サイファーは大声で指示を出す。
「隊長は?」
「俺は、ここでこいつらを引きつけておく。急げよ!」
そう言って、サイファーは剣の柄を強く握った。
「はい! 隊長気をつけて、すぐ戻ります」
部下は馬に飛び乗ると、ハンターオフィスに向けて全速力で馬を駆らせた。
解説
グランツ領に大きな蝙蝠雑魔が出没しました。
数は10匹程。大人が両手を広げたくらいの大きさですが、素早さは小さい蝙蝠と変わりません。
超音波を出し、催眠をかけることが出来る様です。
ハンターを連れて戻ると、サイファーは混乱していて、敵味方の区別がつかなくなってしまっています。
こちらも何とかしてください。
蝙蝠の翼の先端には鋭い爪があります。気を付けて下さい。
夜ですが、月明かりはあります。少し先の人物の顔くらいは見える程度です。
部下がランタンを持っていますが、照明をお持ちなら用意した方がいいかも。
戦闘場所は街道で、辺りは平原が続いていて、所々街道に沿って木が植わっています。
夜の戦闘という事で戦い辛いことも有るかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。
数は10匹程。大人が両手を広げたくらいの大きさですが、素早さは小さい蝙蝠と変わりません。
超音波を出し、催眠をかけることが出来る様です。
ハンターを連れて戻ると、サイファーは混乱していて、敵味方の区別がつかなくなってしまっています。
こちらも何とかしてください。
蝙蝠の翼の先端には鋭い爪があります。気を付けて下さい。
夜ですが、月明かりはあります。少し先の人物の顔くらいは見える程度です。
部下がランタンを持っていますが、照明をお持ちなら用意した方がいいかも。
戦闘場所は街道で、辺りは平原が続いていて、所々街道に沿って木が植わっています。
夜の戦闘という事で戦い辛いことも有るかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。
マスターより
こんにちは。一要です。
最近雨が続いております。太陽が出ていないと肌寒いですね。
すっかり秋だなぁ……と。
しかし、あっという間に冬になってしまうんでしょう。
その前に秋を満喫したいものです。
今回は巨大蝙蝠の討伐です。宜しくお願い致します。
最近雨が続いております。太陽が出ていないと肌寒いですね。
すっかり秋だなぁ……と。
しかし、あっという間に冬になってしまうんでしょう。
その前に秋を満喫したいものです。
今回は巨大蝙蝠の討伐です。宜しくお願い致します。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/10/12 02:26
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ジャック・エルギン(ka1522) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2018/10/06 02:22:36 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/10/06 02:20:10 |