• 戦闘

ロック・ペーパー・シザーズ

マスター:びなっす

シナリオ形態
ショート
難易度
やや難しい
参加費
1,000
参加人数
現在5人 / 4~5人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
プレイング締切
2018/10/11 15:00
リプレイ完成予定
2018/10/20 15:00

オープニング

●3体の雑魔
 地元の警備隊は、ある通報を受けて森へと来ていた。
 その通報というのは、ここを拠点としている狩人からのもので、なんでも森の木々が何者かに切り倒されているのだという。

 現場に到着した警備隊はその光景に目を疑った。
 まるで森の木々の間に無理矢理道を作ったかのように、切株が一方向に綺麗に並び、その両脇には木々が倒れていた。
 切断面は綺麗で、鋭利な巨大な刃物を使って切られていたようだった。
 警備隊はその原因を探るべく、連なる切株を辿っていった。
 ……すると、行き着いた先には、3体のおかしな生物がいた。

 巨大な亀のような姿に、これまた巨大な星形のヒトデのような姿。そして2本のハサミを持っている、やはり巨大な蟹の姿。
 その3体は、それぞれ統一性もなく自由に動き回っている。
 後ろに控えている、亀型と、ヒトデ型は、動いているものの特に何かをするわけでもない。
 問題はハサミを持っている蟹型の方だ。2つのハサミを使い、木を少しずつ切り刻んでいる。
 最初から根っこを切るわけでは無く、上から徐々に枝を切っていき、最終的に根っこを両断しているようだった。
 根っこを切られ地面の支えを失った木は、バランスを崩し傾くが……このまま木が倒れるであろう場所には、運悪くヒトデ型の姿があった。
 このままでは木の下敷きになるだろう……見ていた警備隊がそう思ったとき、突如ヒトデ型の前に、亀型が現れ、ヒトデ型を守るように倒れ来る木を甲羅で受け止める。
 そしてそのまま、倒れてきた木を別の場所へと弾いた。
 木が直撃したにも拘わらず、亀型は甲羅に少し傷が付いた程度しか被害を受けていない。その甲羅は、かなりの硬度を持っていることが伺えた。

 木を伐採した蟹型は、ヒトデ型の方に見向きもせずに自身のハサミを見つめていた。
 蟹型が持つハサミはボロボロになっていて、切られた木の断面も最初に警備隊が目撃した綺麗な切断面の切株とくらべ、荒いものになっている。
 その時、ヒトデ型が淡く光を放ち、その光がハサミを持つ蟹型を包む。
 先程までボロボロだったハサミは、まるで新しいものに取り替えたかのように綺麗に直っていた。
 どうやらヒトデ型は、相手の損傷を回復させる能力を持っているようだ。
 しかし、ヒトデ型は自身を守ってくれた亀型には一切回復をしない。傷の度合いの問題だろうか?

 そう警備隊が疑問に思っている中、切れ味を取り戻したハサミを使い、再び目の前の木の枝を切り始める蟹型。
 蟹型の行動の意図は分からないが……そのハサミが、この騒動の原因だという事は一目瞭然だ。
 しかし、その気になれば木を一瞬で両断できる程の切れ味をもつハサミに加え、亀型の硬度と、ヒトデ型の回復による支援は厄介だ。
 自分たちでは手に負えないと判断した警備隊の面々は、急いで応援を呼ぶことにした。


●ハンターオフィスにて

「大変です! 森に3体の雑魔が現れました。今回の雑魔は少し手強いようです」
 女性職員のリュゼ=ミシュレンは、こういった依頼には慣れていないのか、辿々しく資料とにらみ合いハンター達に告げる。
「え……と、相手はそれぞれ、亀型の雑魔、ヒトデ型の雑魔、2つのハサミを持つ蟹型の雑魔の3体です。3体とも海の生き物のようですが……おそらく森の近くにある海からやってきたものだと思われます。森の木々を次々に切り倒しているらしいですが……たぶん、陸に上がったばかりの雑魔達は、生命力を持つ大きな木々に興味を示しているのかも知れません」
 そこまで言い、職員は手に持っているいくつかの資料を睨み、その内の一枚をハンター達に見せる。
「え~と……実際に交戦した地元の警備隊の方々の話では……この3体は連携力が高く、それぞれが『防御』『回復』『攻撃』と役割を担っているようです。ただ、雑魔達の知能が高いというわけでは無く、それぞれの役割を忠実に行っているだけ……という印象が強いそうです。えと……雑魔達をかき乱すことが出来れば、陣形が崩れるかもしれません。ハンター以外の戦闘職の皆さんでは、崩すことは出来なかったそうですが……ハンターの皆さんなら、きっとどうにか対応できると思います。頑張ってください!」
 半ば丸投げに近い形でそう言う職員に、ハンター達は不安を覚えながらも、僅かな情報を得ることに集中した。
「一般人の被害の報告は受けていませんが……警備隊の何人かに負傷者、重傷者が出ています。雑魔達は今も森の木々を次々に伐採しているそうです。このままでは森が無くなってしまいます。迅速に対応をお願いします」

解説

●成功条件
 3体の雑魔『亀型』『ヒトデ型』『蟹型』の撃破。
 森の被害を出来るだけ抑える。

●敵情報
『亀型』
 大きく硬い甲羅を持っている雑魔。守備担当。
 物理攻撃をしてくる相手に、甲羅によるカウンターで反撃する『カウンタースタイル』
 魔法攻撃を完全に無効にするシールド魔法を周囲に展開する『シールドスタイル』
 状況に応じて、この二つのスタイルを使い分けます。

 亀型はヒトデ型の安全しか考えていません。
 亀型には、物理、状態異常に耐性があり、魔法に耐性がありません。
 苦戦状態になった場合、蟹型が加勢に来ます。

『ヒトデ型』
 星の形をした雑魔。回復支援担当。
 素早い回復、支援を行います。
 高い効果の回復魔法に加え、状態異常を回復させる手段も持っています。
 更に対象者が危機に陥った場合、ステータスを飛躍的に向上させる支援魔法も使います。

 ヒトデ型は蟹型以外には魔法を使いません。
 ヒトデ型には、物理、魔法、状態異常の耐性はありませんが、そこは亀型が、シールド等で守ってくれます。

『蟹型』
 2本の強力なハサミを持っている雑魔。攻撃担当。
 動きが素早く、高火力な攻撃で休む間もなく攻撃をします。
 2本のハサミを使い自在に攻撃をしてくるので、防御に特化していないハンターでは、2人以上いなければ対応が難しいかもしれません。

 蟹型は、攻撃、魔法、状態異常に耐性がありませんが、ヒトデ型がすぐに癒やしてくれます。

 蟹型は、人を見付けると標的を変更し襲い掛かってきます。
 基本的に相手を倒すまで追い掛けてきますが……動きの遅い亀型、ヒトデ型とあまり離れることが出来ず、一定の距離から離れれば諦めます。

●場所
 森の中での戦闘になります。
 戦闘開始場所の木々の間隔は、そこまで密集しているわけではなく、武器を振り回せる余裕があります。
 奥の方へ行くと木々が密集している場所があります。
 雑魔達は森の奥へと向かっています。

マスターより

 こんにちは、駆け出しマスターのびなっすです。

 今回の雑魔は、それぞれの力関係から、『亀型』は『ヒトデ型』を
『ヒトデ型』は『蟹型』を『蟹型』は『亀型』を助けようとします。
しかし、その逆の相手には一切関心を見せません。

『亀型』がどんなに傷付いても『ヒトデ型』は回復しません。
『ヒトデ型』が危機に陥っても『蟹型』は助けに来ません。
『蟹型』が敵に囲まれても『亀型』は守りません。

 彼らの関心は、常に自分より上位にいる雑魔にしか向けられていないのです。
 なので、一体を倒すことが出来れば、この関係は瓦解します。
 その一体を倒すまでが難しいのですが……

 それでは、皆さん思い思いの攻撃をぶつけてやって下さい!
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2018/10/19 10:45

参加者一覧

  • 支援巧者
    ロニ・カルディス(ka0551
    ドワーフ|20才|男性|聖導士
  • 夢路に誘う青き魔女
    夢路 まよい(ka1328
    人間(蒼)|15才|女性|魔術師
  • 乙女の護り
    レイア・アローネ(ka4082
    人間(紅)|24才|女性|闘狩人

  • 鞍馬 真(ka5819
    人間(蒼)|22才|男性|闘狩人
  • 秘剣──瞬──
    多由羅(ka6167
    鬼|21才|女性|舞刀士
依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/10/11 09:33:24
アイコン 相談卓
ロニ・カルディス(ka0551
ドワーフ|20才|男性|聖導士(クルセイダー)
最終発言
2018/10/11 14:44:41