ゲスト
(ka0000)
東方からの来客と秋の甘味
マスター:四月朔日さくら

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
ガーディナ- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在5人 / 3~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/10/14 07:30
- リプレイ完成予定
- 2018/10/28 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●
秋。実りの季節。
とくに甘いものが収穫される季節というのもあろうが、芋や栗、かぼちゃといった甘い食材を使った料理や菓子のたぐいが好まれ、天高く馬肥ゆる秋――なんて言葉もある。……もっとも、本来の意味はまったく異なるのだが。
そしてそんな季節に、見慣れぬ装束をまとった黒髪の青年が、リゼリオの町を歩いていた。
「……もう、そういう季節なのだな」
青年はそう独りごちながら、きょろきょろと市場を通っていくのだった。
●
――辺境ユニオン「ガーディナ」は、静かに時間が過ぎていく。
彼の地――辺境は今まさに戦いの真っ最中だが、本来ならば例年この時期は実りを感謝することが多い。聖地の巫女たちも例外なく、辺境で採ることのできた実りに感謝した祈りを捧げたものだ。
しかし今年は状況が違う。怠惰王たるビックマー・ザ・ヘカトンケイルとの戦いによって辺境の多くが戦場と化し、実りを祝うどころの状態ではない。それよりも、辺境巫女でもあるユニオンリーダー・リムネラとしては、今回の戦闘で失われた多くの命を鎮めるための祈りを捧げたい――そう思っていたのだった。
ちなみに、ノアーラ・クンタウ付近からリゼリオに多くの避難民を連れてきた軍医・ゲルタは、すでに要塞都市に戻ってさらなる傷病者の面倒を見ているらしい。さすが、といえる行動力だ。
リムネラはその立場故、下手に動くこともできない。それでも、辺境の危機に何もできないのは心苦しくもあった。
――と、そんなときだった。
「失礼。ここは辺境のユニオンで間違いなかろうか」
聞き慣れぬ若い男の声に、補佐役のジークが返事をする。
「ええ、ここが辺境ユニオン『ガーディナ』です。あなたは?」
すると、見慣れぬ装束に黒髪を束ねた男は小さく頷きながら、
「ああ、私は東方から来た料理人で、ミクリヤといいます。私は西方の料理には縁があまりなかったのですが、甘いものが多い季節と聞いて……せっかくなら、ご教授願いたく思いまして」
そう自己紹介をすると、リムネラのすぐそばにいたヘレが、
「リムネラ、おかし!」
と、興味津々そうに目を輝かせて鳴いた。そういえば甘いものはヘレも好きだったので、興味を持ったのだろう。
「せっかくならハロウィンシーズンも近いですし、皆さんの故郷自慢の甘味を持ち寄るのはどうですか? ヘレの勉強にもなるし、ミクリヤさんのためにもなる。それに、少しでも気持ちを晴れやかにするには、甘いものでの気分転換もいいと思いますよ?」
ジークがそう言って笑いかけると、リムネラもわずかに笑い返した。最近疲れ気味だった彼女からこぼれた、久々の笑みだった。
●
秋。実りの季節。
とくに甘いものが収穫される季節というのもあろうが、芋や栗、かぼちゃといった甘い食材を使った料理や菓子のたぐいが好まれ、天高く馬肥ゆる秋――なんて言葉もある。……もっとも、本来の意味はまったく異なるのだが。
そしてそんな季節に、見慣れぬ装束をまとった黒髪の青年が、リゼリオの町を歩いていた。
「……もう、そういう季節なのだな」
青年はそう独りごちながら、きょろきょろと市場を通っていくのだった。
●
――辺境ユニオン「ガーディナ」は、静かに時間が過ぎていく。
彼の地――辺境は今まさに戦いの真っ最中だが、本来ならば例年この時期は実りを感謝することが多い。聖地の巫女たちも例外なく、辺境で採ることのできた実りに感謝した祈りを捧げたものだ。
しかし今年は状況が違う。怠惰王たるビックマー・ザ・ヘカトンケイルとの戦いによって辺境の多くが戦場と化し、実りを祝うどころの状態ではない。それよりも、辺境巫女でもあるユニオンリーダー・リムネラとしては、今回の戦闘で失われた多くの命を鎮めるための祈りを捧げたい――そう思っていたのだった。
ちなみに、ノアーラ・クンタウ付近からリゼリオに多くの避難民を連れてきた軍医・ゲルタは、すでに要塞都市に戻ってさらなる傷病者の面倒を見ているらしい。さすが、といえる行動力だ。
リムネラはその立場故、下手に動くこともできない。それでも、辺境の危機に何もできないのは心苦しくもあった。
――と、そんなときだった。
「失礼。ここは辺境のユニオンで間違いなかろうか」
聞き慣れぬ若い男の声に、補佐役のジークが返事をする。
「ええ、ここが辺境ユニオン『ガーディナ』です。あなたは?」
すると、見慣れぬ装束に黒髪を束ねた男は小さく頷きながら、
「ああ、私は東方から来た料理人で、ミクリヤといいます。私は西方の料理には縁があまりなかったのですが、甘いものが多い季節と聞いて……せっかくなら、ご教授願いたく思いまして」
そう自己紹介をすると、リムネラのすぐそばにいたヘレが、
「リムネラ、おかし!」
と、興味津々そうに目を輝かせて鳴いた。そういえば甘いものはヘレも好きだったので、興味を持ったのだろう。
「せっかくならハロウィンシーズンも近いですし、皆さんの故郷自慢の甘味を持ち寄るのはどうですか? ヘレの勉強にもなるし、ミクリヤさんのためにもなる。それに、少しでも気持ちを晴れやかにするには、甘いものでの気分転換もいいと思いますよ?」
ジークがそう言って笑いかけると、リムネラもわずかに笑い返した。最近疲れ気味だった彼女からこぼれた、久々の笑みだった。
解説
東方から来た料理人・ミクリヤと、白龍ヘレの知識欲を満たすための、「秋の甘味」の持ち寄りパーティを開催することになりました。
最近の辺境事情に心痛めるリムネラを元気づけるための目的も兼ねていますので、そこも汲んだもてなしをしていただけると嬉しいです。
料理法を細かくかく必要はありません。
どんな料理か、食材に何を使っているかなどの基礎的な知識があれば、ミクリヤには十分伝わるでしょう。
ヘレもヘレで、詳しい調理法を知りたいわけではありませんので、それらを細かく教えるよりも、何を使うとこんな味になるかとか、味の秘訣みたいなものを教えてもらえればその程度で問題ありません。
おいしいものを食べて、明るい気分になりましょう。
また、ミクリヤもヘレもハロウィンなどについての知識が疎いですし、教えるのもいいでしょう。
ガーデンパーティ形式で行う予定ですので、飲み物や飾り付けなどにも一工夫あればいっそう楽しめるかと思います。
皆さんで、楽しい時間を過ごしませんか。
最近の辺境事情に心痛めるリムネラを元気づけるための目的も兼ねていますので、そこも汲んだもてなしをしていただけると嬉しいです。
料理法を細かくかく必要はありません。
どんな料理か、食材に何を使っているかなどの基礎的な知識があれば、ミクリヤには十分伝わるでしょう。
ヘレもヘレで、詳しい調理法を知りたいわけではありませんので、それらを細かく教えるよりも、何を使うとこんな味になるかとか、味の秘訣みたいなものを教えてもらえればその程度で問題ありません。
おいしいものを食べて、明るい気分になりましょう。
また、ミクリヤもヘレもハロウィンなどについての知識が疎いですし、教えるのもいいでしょう。
ガーデンパーティ形式で行う予定ですので、飲み物や飾り付けなどにも一工夫あればいっそう楽しめるかと思います。
皆さんで、楽しい時間を過ごしませんか。
マスターより
こんにちは、四月朔日です。
今回は東方からの料理人とヘレに知識を与えつつ、精神的に疲労しているかと思われるリムネラを励ますためのちょっとしたパーティです。
ハロウィンの前哨戦みたいなものと思っていただければ。
では、皆様をお待ちしています。
今回は東方からの料理人とヘレに知識を与えつつ、精神的に疲労しているかと思われるリムネラを励ますためのちょっとしたパーティです。
ハロウィンの前哨戦みたいなものと思っていただければ。
では、皆様をお待ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/10/25 13:10
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談所『秋の甘味と言えば』 天央 観智(ka0896) 人間(リアルブルー)|25才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2018/10/13 20:48:07 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/10/12 23:12:18 |