ゲスト
(ka0000)
魔術師の弟子、ある日の昼
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 易しい
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在4人 / 1~25人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/10/15 15:00
- リプレイ完成予定
- 2018/10/24 15:00
オープニング
●リアルブルーのピンチを知る
グラズヘイム王国の中央のような北東寄りのような中途半端なところにある地域の小さな町。
ルゥルはリアルブルーの情報を隣町で得ていても立ってもいられなくなった。
「どこに行くのですか!」
隣のエクラ教会の司祭マークが声をかける。ルゥルが大きなリュックを背負い、【まるごとしまえなが】を着て出かけようとしていたからだ。
「止めないでください」
「止めます」
「みぎゃあああああああああああああああああ」
マークはルゥルの腰をガシッと掴むと抱き抱え、エクラ教会に消えて行った。
近所の人が何事かと思い、二人が消えた礼拝堂の扉を開けて、そっと見ていた。いつものことだと思ってはいるが、ルゥルの格好や尋常ではない悲鳴に驚いてはいるのだ。
覗くと礼拝堂の祭壇前で対峙するルゥルとマークの姿がある。
「木野 岳郎さんがいるのです」
「リアルブルーで知り合ったキノコ業者の方ですね」
「そうなのです。リアルブルーが大変なことになっているのです」
「それは聞こえてきていますね」
「だから、助けに行くのです!」
「駄目です!」
「みぎゃあああああああああああああああああああああああ」
泣いた。
これほどないというくらい泣いた。
礼拝堂、滅茶苦茶響くため、入り口で見ている人たちが不安になるくらいだった。
「だって、だってええええ、岳郎さんともっとお話ししたいのです! リアルブルーのキノコをもっと見たいのですううううううううううううううううううう」
いつかリアルブルーに行きたいと願っていたころは、ぼんやりとしていた。目標がなかったし、ただ行ってみたいだけだった。
ハンターということで魔術師ということで、キノコの研究というそれとなく目的ができた。そうなると、王国でキノコを探すということも重要だが、リアルブルーに行けるならば行ってキノコのことを知りたいと願うようになった。
偶然、岳郎と知り合った。そのあと、情報交換をして楽しかった。
もっと、知りたい、行きたい、見たい、食べたいとルゥルは願った。
「岳郎さんと、もっと……」
「落ち着いたら、行けますよ。リアルブルーを守るために戦っている人たちを信じましょう」
「みぎゃああ」
ルゥルはうなずいた。
エクラ様に御願いする、またキノコに会いたいのです、と。
●近隣でキノコ狩り
ルゥルは舗装されていない道をママチャリで隣町に向かった。隣町から歩いて三十分ほどの林でキノコ狩りをしてもいいというのを領主から連絡をもらったのだった。
ルゥルがした連絡ではなく、マーク司祭が昔馴染みということで連絡してくれたのだ。
理由ははっきりしている。
泊まるところの指定も領主の屋敷だからだ。
「監視なのです」
領主の屋敷に泊まる機会などないから楽しみであるのも事実。ハンターとして馴染みのあるリシャール・べリンガーの弟妹や姉もいる為、緊張する。リシャールが今いないということもある。
弟妹はルゥルと年齢は近い。姉の方はまだ会ったことはない。
「きちんとご挨拶をすればいいのです」
領主のことも知っているし、いい人だと知っている。だからこそ、昔なじみのマークの願いを聞き届けたのだ。
「……ルゥルはルゥルができることをするのです」
キノコのことを知って岳郎と会ったとき話すネタにするのだと決心したのだった。
自分が行ったところで何かできるわけではないのは分かっている。マークが言うように、日常生活を送り、再会を願うのだ。
「それに、キノコの研究をしていかないと、師匠に怒られるのです」
現実の問題がそこに横たわる。リアルブルーのキノコ事情だけでなく、自分の住む周りから攻めていくべきなのだ。キノコはおいしい、すごい、可愛い、かっこいいのだ!
「エトファリカにもキノコはありそうなのです。あとは、龍園はどうなのでしょうか」
そう考えるとワクワクする。
「あの林は時々色々なのが来るのです」
街道が脇にあるせいか、雑魔や歪虚も移動してくることがある。そのための準備もルゥルはしている。
「準備は万全なのです!」
ルゥルは領主の屋敷に行って挨拶をした。子どもたちは勉強中で出てこなかったが、領主の妻が応対してくれる。
「よろしくね、ルゥルさん」
「はい、なのです! あ、えと、お世話になりますのでよろしくお願いいたしまする」
緊張気味のルゥルに夫人は微笑む。
「良いキノコが見つかるといいわね。いくらでも泊ってくださってもかまわないのよ?」
「そそれは」
「ふふ、そのくらい、気軽に来てくれていいということよ。さあ、行っていらっしゃい。日が暮れるまでには戻っていらっしゃいね」
「はいなのです! いってまいりますー」
「行っていらっしゃい」
ルゥルは丁寧に頭を下げた後、手をぶんぶんと振って、ママチャリに乗っかると林に向かった。
泊まりに必要な荷物は置いて、調査に必要な道具だけになり身軽になった。
ルゥルはママチャリを必死に漕いで林に向かった。もう、楽しみで仕方がなかった。
●通りすがりのハンター
その街道を通っていたのはたまたまだった。
入口にママチャリが止まっている。
子どもが遊びに来ているのだろうか? それでも一台しかないということは一人か、二人乗りで来たのか。想像する。
雑魔がいることもあるけれど大丈夫かと心配になる人もいるかもしれない。
林の周囲は牧草地や草原が広がる。ところどころ、ここと同じような林が点在はしている。
休憩をとってもいいのだろうかと思える。街はすぐそこだが、のんびりできそうな林で気分転換もよいかもしれない。ちょっとしたたき火ならできそうだし、そこで茶を飲んでもよいのかもしれない。
ハンターはただ、通り過ぎただけ。ある秋の平穏な昼の風景だった。
グラズヘイム王国の中央のような北東寄りのような中途半端なところにある地域の小さな町。
ルゥルはリアルブルーの情報を隣町で得ていても立ってもいられなくなった。
「どこに行くのですか!」
隣のエクラ教会の司祭マークが声をかける。ルゥルが大きなリュックを背負い、【まるごとしまえなが】を着て出かけようとしていたからだ。
「止めないでください」
「止めます」
「みぎゃあああああああああああああああああ」
マークはルゥルの腰をガシッと掴むと抱き抱え、エクラ教会に消えて行った。
近所の人が何事かと思い、二人が消えた礼拝堂の扉を開けて、そっと見ていた。いつものことだと思ってはいるが、ルゥルの格好や尋常ではない悲鳴に驚いてはいるのだ。
覗くと礼拝堂の祭壇前で対峙するルゥルとマークの姿がある。
「木野 岳郎さんがいるのです」
「リアルブルーで知り合ったキノコ業者の方ですね」
「そうなのです。リアルブルーが大変なことになっているのです」
「それは聞こえてきていますね」
「だから、助けに行くのです!」
「駄目です!」
「みぎゃあああああああああああああああああああああああ」
泣いた。
これほどないというくらい泣いた。
礼拝堂、滅茶苦茶響くため、入り口で見ている人たちが不安になるくらいだった。
「だって、だってええええ、岳郎さんともっとお話ししたいのです! リアルブルーのキノコをもっと見たいのですううううううううううううううううううう」
いつかリアルブルーに行きたいと願っていたころは、ぼんやりとしていた。目標がなかったし、ただ行ってみたいだけだった。
ハンターということで魔術師ということで、キノコの研究というそれとなく目的ができた。そうなると、王国でキノコを探すということも重要だが、リアルブルーに行けるならば行ってキノコのことを知りたいと願うようになった。
偶然、岳郎と知り合った。そのあと、情報交換をして楽しかった。
もっと、知りたい、行きたい、見たい、食べたいとルゥルは願った。
「岳郎さんと、もっと……」
「落ち着いたら、行けますよ。リアルブルーを守るために戦っている人たちを信じましょう」
「みぎゃああ」
ルゥルはうなずいた。
エクラ様に御願いする、またキノコに会いたいのです、と。
●近隣でキノコ狩り
ルゥルは舗装されていない道をママチャリで隣町に向かった。隣町から歩いて三十分ほどの林でキノコ狩りをしてもいいというのを領主から連絡をもらったのだった。
ルゥルがした連絡ではなく、マーク司祭が昔馴染みということで連絡してくれたのだ。
理由ははっきりしている。
泊まるところの指定も領主の屋敷だからだ。
「監視なのです」
領主の屋敷に泊まる機会などないから楽しみであるのも事実。ハンターとして馴染みのあるリシャール・べリンガーの弟妹や姉もいる為、緊張する。リシャールが今いないということもある。
弟妹はルゥルと年齢は近い。姉の方はまだ会ったことはない。
「きちんとご挨拶をすればいいのです」
領主のことも知っているし、いい人だと知っている。だからこそ、昔なじみのマークの願いを聞き届けたのだ。
「……ルゥルはルゥルができることをするのです」
キノコのことを知って岳郎と会ったとき話すネタにするのだと決心したのだった。
自分が行ったところで何かできるわけではないのは分かっている。マークが言うように、日常生活を送り、再会を願うのだ。
「それに、キノコの研究をしていかないと、師匠に怒られるのです」
現実の問題がそこに横たわる。リアルブルーのキノコ事情だけでなく、自分の住む周りから攻めていくべきなのだ。キノコはおいしい、すごい、可愛い、かっこいいのだ!
「エトファリカにもキノコはありそうなのです。あとは、龍園はどうなのでしょうか」
そう考えるとワクワクする。
「あの林は時々色々なのが来るのです」
街道が脇にあるせいか、雑魔や歪虚も移動してくることがある。そのための準備もルゥルはしている。
「準備は万全なのです!」
ルゥルは領主の屋敷に行って挨拶をした。子どもたちは勉強中で出てこなかったが、領主の妻が応対してくれる。
「よろしくね、ルゥルさん」
「はい、なのです! あ、えと、お世話になりますのでよろしくお願いいたしまする」
緊張気味のルゥルに夫人は微笑む。
「良いキノコが見つかるといいわね。いくらでも泊ってくださってもかまわないのよ?」
「そそれは」
「ふふ、そのくらい、気軽に来てくれていいということよ。さあ、行っていらっしゃい。日が暮れるまでには戻っていらっしゃいね」
「はいなのです! いってまいりますー」
「行っていらっしゃい」
ルゥルは丁寧に頭を下げた後、手をぶんぶんと振って、ママチャリに乗っかると林に向かった。
泊まりに必要な荷物は置いて、調査に必要な道具だけになり身軽になった。
ルゥルはママチャリを必死に漕いで林に向かった。もう、楽しみで仕方がなかった。
●通りすがりのハンター
その街道を通っていたのはたまたまだった。
入口にママチャリが止まっている。
子どもが遊びに来ているのだろうか? それでも一台しかないということは一人か、二人乗りで来たのか。想像する。
雑魔がいることもあるけれど大丈夫かと心配になる人もいるかもしれない。
林の周囲は牧草地や草原が広がる。ところどころ、ここと同じような林が点在はしている。
休憩をとってもいいのだろうかと思える。街はすぐそこだが、のんびりできそうな林で気分転換もよいかもしれない。ちょっとしたたき火ならできそうだし、そこで茶を飲んでもよいのかもしれない。
ハンターはただ、通り過ぎただけ。ある秋の平穏な昼の風景だった。
解説
たまたま林の近くを通りかかったハンターたち。
追ってきた雑魔がいる? 討伐の帰り?
それともママチャリの持ち主が気になる?
デートに寄ってみた?
そんな何気ないある一日の昼前後を過ごしてください、ということです。
●出会うNPC
ルゥル【まるごとしまえなが】を着てワンドを持ち、パルムとフェレットを連れている。話を聞くと「キノコの調査です」と言いながら、薪も集めていたりする。【マテリアルヒーリング】【マジックアロー】【アースウォール】をセットしている。
マツタケというのが気になっている。林に松の木はないこともない。
●林
街道に沿って百メートルほど続く明るい林。別の一辺は五十メートルほど。それなりにでかい。道はタテヨコに一本ずつがメーンである。木々の間隔があいているところや灌木もあるため、道はあってないに等しい部分もある。
林の周囲は牧草地や草地である。
街の人も時々来る。基本的に危険はないところだが、時々、雑魔や歪虚がいたりする。
なお、巨大キノコが存在しているらしい。マッシュルーム調の白系で直径一メートルほどに育ったもので食用。
●同行者
IDと名前、もしくはグループ名をプレイングに記入していただければ幸いです。
例【大江 紅葉・kz0163・近所のお姉さん】または【まるごとちーむ】。
追ってきた雑魔がいる? 討伐の帰り?
それともママチャリの持ち主が気になる?
デートに寄ってみた?
そんな何気ないある一日の昼前後を過ごしてください、ということです。
●出会うNPC
ルゥル【まるごとしまえなが】を着てワンドを持ち、パルムとフェレットを連れている。話を聞くと「キノコの調査です」と言いながら、薪も集めていたりする。【マテリアルヒーリング】【マジックアロー】【アースウォール】をセットしている。
マツタケというのが気になっている。林に松の木はないこともない。
●林
街道に沿って百メートルほど続く明るい林。別の一辺は五十メートルほど。それなりにでかい。道はタテヨコに一本ずつがメーンである。木々の間隔があいているところや灌木もあるため、道はあってないに等しい部分もある。
林の周囲は牧草地や草地である。
街の人も時々来る。基本的に危険はないところだが、時々、雑魔や歪虚がいたりする。
なお、巨大キノコが存在しているらしい。マッシュルーム調の白系で直径一メートルほどに育ったもので食用。
●同行者
IDと名前、もしくはグループ名をプレイングに記入していただければ幸いです。
例【大江 紅葉・kz0163・近所のお姉さん】または【まるごとちーむ】。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
【空蒼】でリアルブルーのキノコと触れ合ったルゥルです。しかし、行けないので、近所でキノコ狩りをすることにしました。
ハンターの皆さんにとっては依頼という体裁ではないため、ある日の正午前後通り過ぎたということになります。たまたまでも、デートでも、家族サービスでも……?
よろしくお願いします。
【空蒼】でリアルブルーのキノコと触れ合ったルゥルです。しかし、行けないので、近所でキノコ狩りをすることにしました。
ハンターの皆さんにとっては依頼という体裁ではないため、ある日の正午前後通り過ぎたということになります。たまたまでも、デートでも、家族サービスでも……?
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/10/22 18:22