ゲスト
(ka0000)
【東幕】難事は常に起こるもの
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 3~4人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/10/19 22:00
- リプレイ完成予定
- 2018/10/28 22:00
オープニング
帝スメラギ(kz0158)は、ある計画を準備していた。
それは――。
『西方に習い、幕府も朝廷も廃して共和制にする』
この計画が成功すれば、既存の価値観は破壊する。
権威の象徴であった幕府と朝廷を潰して新たに議会政治を導入。これまで政は権力者が握っていたものの、これからは議会に集った代表者が政を執り行っていく。
しかし、この計画は劇薬だ。
今までの価値観が破壊される事で、存在意義を否定される者も現れる。
不安はやがて義憤へと替わる。人々を『行動』させるには十分過ぎる理由だ。
●
夜の帳もすっかり落ち、若峰の街に闇が訪れる。
手にした提灯と店先の蝋燭が明かりを放っている。
「これは運が向いてきたな」
軍鶏鍋屋『六方』の暖簾を潜り抜けた三条家軍師、水野 武徳(kz0196)。
その脳裏では、既に様々な試算が繰り返されていた。
「殿、やりましたな。隠忍倭衆を放っていたおかげで思わぬ計画を掴みました」
「うむ。この計画が露見すれば公家の連中も大騒ぎ。じゃが、これも世の常。連中との縁の切れ目じゃわい」
以前より武徳にとって幕府は邪魔な存在であった。
三条 真美(kz0198)の入内話を始め、幕府の権力によって詩天は事実上支配されている。
幕府の気分を害せば、詩天は取り潰し。そうした綱渡りの中で詩天は小国として生きてきた。
この生き方では詩天に未来はない。そう考えた武徳は詩天の独立を画策もしていた。
そこへもたらされた共和制への移行計画。
多数派工作などを仕掛ければ、詩天にとって有利になる展開も起こしやすい。
何より、このような場は下手な公家よりも武徳の方が上手だ。
「しかし……朝廷や幕府の信奉者は黙っておらぬでしょうな」
不安そうな言葉を口にする家臣。
スメラギの計画は、現時点で権力を持つ者にとってあまりに危険
だ。特に公家や武家は今まで手にしていた権力が一夜にして消え去る事になる。現体制を是が非でも維持したいのは当然だろう。
「おるじゃろうな。まったく、時代の流れを考えんか」
愚痴る武徳だが、ほんの数週間前までは幕府を牽制しようと朝廷にすり寄っていたのだ。変わり身の早さは真似できるものではない。
「ところで殿。幕府へ対抗する為に朝廷と手を結んでおりましたが、大丈夫でしょうか」
「臆するな。何か言ってきてもボケたフリでもして誤魔化すわ。わしらは条件の良い方につく。それが詩天の生き方じゃ」
武徳の朝令暮改は、その筋では有名だ。
風見鶏のように方針を変えて周囲を振り回す。本人は特定の考えに縛られていては成長がない、と考えている。
だが、端から見ればそれは……。
「水野武徳っ! 天誅!」
突如物陰から現れる覆面の男。
上段から振り下ろされた刀。その太刀筋は日頃の丹念を欠かさない実直さが感じられる。
武徳は、体を引いて刃から逃れる。
手は自然と腰の刀へと伸びる。
「刺客か」
武徳の呟きを男は聞き流す。
その背後からは数名の男。中には刀を手にしていない者も見受けられる。
「大方、共和制を反対する者達か」
「返答は無用。周辺は同志が包囲している。己の愚行をあの世で恥じるがいい」
帯刀していた男達は一斉に抜刀。
既の男は拳を作り、甲を前に向けて腰を落とす。何らかの武術を修めているようだ。
「む……その構えは」
「覚悟っ!」
武徳の言葉を遮って一斉に斬り掛かる。
武徳は、刀を鞘から抜き放つと右足を強く踏み出した。
「包囲網を突破するぞ。わしは、まだ死ねん。詩天の立場を盤石にするまで……わしは生きねばならんのじゃ」
それは――。
『西方に習い、幕府も朝廷も廃して共和制にする』
この計画が成功すれば、既存の価値観は破壊する。
権威の象徴であった幕府と朝廷を潰して新たに議会政治を導入。これまで政は権力者が握っていたものの、これからは議会に集った代表者が政を執り行っていく。
しかし、この計画は劇薬だ。
今までの価値観が破壊される事で、存在意義を否定される者も現れる。
不安はやがて義憤へと替わる。人々を『行動』させるには十分過ぎる理由だ。
●
夜の帳もすっかり落ち、若峰の街に闇が訪れる。
手にした提灯と店先の蝋燭が明かりを放っている。
「これは運が向いてきたな」
軍鶏鍋屋『六方』の暖簾を潜り抜けた三条家軍師、水野 武徳(kz0196)。
その脳裏では、既に様々な試算が繰り返されていた。
「殿、やりましたな。隠忍倭衆を放っていたおかげで思わぬ計画を掴みました」
「うむ。この計画が露見すれば公家の連中も大騒ぎ。じゃが、これも世の常。連中との縁の切れ目じゃわい」
以前より武徳にとって幕府は邪魔な存在であった。
三条 真美(kz0198)の入内話を始め、幕府の権力によって詩天は事実上支配されている。
幕府の気分を害せば、詩天は取り潰し。そうした綱渡りの中で詩天は小国として生きてきた。
この生き方では詩天に未来はない。そう考えた武徳は詩天の独立を画策もしていた。
そこへもたらされた共和制への移行計画。
多数派工作などを仕掛ければ、詩天にとって有利になる展開も起こしやすい。
何より、このような場は下手な公家よりも武徳の方が上手だ。
「しかし……朝廷や幕府の信奉者は黙っておらぬでしょうな」
不安そうな言葉を口にする家臣。
スメラギの計画は、現時点で権力を持つ者にとってあまりに危険
だ。特に公家や武家は今まで手にしていた権力が一夜にして消え去る事になる。現体制を是が非でも維持したいのは当然だろう。
「おるじゃろうな。まったく、時代の流れを考えんか」
愚痴る武徳だが、ほんの数週間前までは幕府を牽制しようと朝廷にすり寄っていたのだ。変わり身の早さは真似できるものではない。
「ところで殿。幕府へ対抗する為に朝廷と手を結んでおりましたが、大丈夫でしょうか」
「臆するな。何か言ってきてもボケたフリでもして誤魔化すわ。わしらは条件の良い方につく。それが詩天の生き方じゃ」
武徳の朝令暮改は、その筋では有名だ。
風見鶏のように方針を変えて周囲を振り回す。本人は特定の考えに縛られていては成長がない、と考えている。
だが、端から見ればそれは……。
「水野武徳っ! 天誅!」
突如物陰から現れる覆面の男。
上段から振り下ろされた刀。その太刀筋は日頃の丹念を欠かさない実直さが感じられる。
武徳は、体を引いて刃から逃れる。
手は自然と腰の刀へと伸びる。
「刺客か」
武徳の呟きを男は聞き流す。
その背後からは数名の男。中には刀を手にしていない者も見受けられる。
「大方、共和制を反対する者達か」
「返答は無用。周辺は同志が包囲している。己の愚行をあの世で恥じるがいい」
帯刀していた男達は一斉に抜刀。
既の男は拳を作り、甲を前に向けて腰を落とす。何らかの武術を修めているようだ。
「む……その構えは」
「覚悟っ!」
武徳の言葉を遮って一斉に斬り掛かる。
武徳は、刀を鞘から抜き放つと右足を強く踏み出した。
「包囲網を突破するぞ。わしは、まだ死ねん。詩天の立場を盤石にするまで……わしは生きねばならんのじゃ」
解説
目的:武徳を屋敷まで護衛する
舞台:詩天、若峰の街。木造建築の商店か立ち並ぶが、夜のために各店舗はすべて戸が閉まっている。周囲の明かりは手持ちの提灯と時折灯されている店先の蝋燭のみ。敵の中には提灯を手にしている者もいるが、明かりを灯せば敵に発見される可能性もある。
屋敷:直線で500メートル程進んだ区画にある屋敷が武徳の住まいです。ここまで逃げ込めば刺客は諦めます。
敵:
謎の覆面集団 ×多数
覆面を身に着けた謎の集団ですが、武徳には反共和制集団と予測しています。頭巾を着けていますが、武器は刀や拳である事、負のマテリアルを関知しない事から格闘士や舞剣士と思われます。一人辺りは強くありませんが、集団で来られると厄介です。
周辺は封鎖されており、更に刺客が別場所で陽動行動を取っている事から即疾隊の到着は遅れています。武徳の前にいる覆面は四人ですが、倒しても次々現れます。
味方:
水野武徳
三条家軍師。詩天独立を狙って朝廷へ接触を試みていたが、スメラギの共和制計画を聞いてあっさり賛成派。
この為、方々から敵視される結果を作っている。現場には覚醒者の家臣が一人同行している。
※注意
ハンターは最初から武徳と行動を共にしていたとしてプレイングをかけていただいても構いません。また偶然通りかかった場合でもOKです。
現場は詩天の商店街です。可能な限り周囲への破壊行動は抑えて下さい。
舞台:詩天、若峰の街。木造建築の商店か立ち並ぶが、夜のために各店舗はすべて戸が閉まっている。周囲の明かりは手持ちの提灯と時折灯されている店先の蝋燭のみ。敵の中には提灯を手にしている者もいるが、明かりを灯せば敵に発見される可能性もある。
屋敷:直線で500メートル程進んだ区画にある屋敷が武徳の住まいです。ここまで逃げ込めば刺客は諦めます。
敵:
謎の覆面集団 ×多数
覆面を身に着けた謎の集団ですが、武徳には反共和制集団と予測しています。頭巾を着けていますが、武器は刀や拳である事、負のマテリアルを関知しない事から格闘士や舞剣士と思われます。一人辺りは強くありませんが、集団で来られると厄介です。
周辺は封鎖されており、更に刺客が別場所で陽動行動を取っている事から即疾隊の到着は遅れています。武徳の前にいる覆面は四人ですが、倒しても次々現れます。
味方:
水野武徳
三条家軍師。詩天独立を狙って朝廷へ接触を試みていたが、スメラギの共和制計画を聞いてあっさり賛成派。
この為、方々から敵視される結果を作っている。現場には覚醒者の家臣が一人同行している。
※注意
ハンターは最初から武徳と行動を共にしていたとしてプレイングをかけていただいても構いません。また偶然通りかかった場合でもOKです。
現場は詩天の商店街です。可能な限り周囲への破壊行動は抑えて下さい。
マスターより
近藤豊です。
久しぶりの東幕となります。武徳らしい、ちゃっかりスメラギの計画を知って全面支援を画策し始めました。
ですが、スメラギの計画を知った者は早くも暗躍を開始。武徳の命も危険に晒されます。
今ここで武徳が凶刃に倒れれば、東方の行く末はどうなるでしょうか。
ハンターの皆様のご協力をお願い致します。
それでは、軍鶏鍋を肴にお待ちしています。
久しぶりの東幕となります。武徳らしい、ちゃっかりスメラギの計画を知って全面支援を画策し始めました。
ですが、スメラギの計画を知った者は早くも暗躍を開始。武徳の命も危険に晒されます。
今ここで武徳が凶刃に倒れれば、東方の行く末はどうなるでしょうか。
ハンターの皆様のご協力をお願い致します。
それでは、軍鶏鍋を肴にお待ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/10/22 15:06
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/10/17 23:26:16 |
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変革の刻(相談) 八重 春亜(ka7018) オートマトン|18才|女性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2018/10/19 00:10:05 |